ゲスト
(ka0000)
【初夢】あの湯気の向こうを目指して
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/07 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/16 12:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●
ふと気がつけば、ハンターたちはとある温泉宿の前に立っていた。
いつ、どうやってここへやってきたのか、誰もわからない。
なのに、中へ入らなければいけないような気がする。
誰からともなくドアを開け、やや古ぼけた温泉宿の中に入る。
「いらっしゃいませー」
正面にあるカウンター内に立つひとりの少女が、元気な声でハンターに挨拶してきた。
「私はミント・ユリガン。温泉宿の受付兼看板娘です!」
大きく上げた右手を振るミントのところに、ハンターたちは移動する。
怪しげな雰囲気はあるものの、どうしてか勝手に足が進む。
「温泉をご利用ですね。男湯はあちらになります。男女ともに露天風呂ですが、混浴ではありません。覗いたら駄目ですよ?」
意味ありげに笑ったミントが、男湯の場所だけを教える。
男湯と女湯には、かなりの距離があるらしい。
受付から大きめのタオルを借りた一行は、そのまま男湯の方へ向かう。
「おお。お主らも来たのか」
脱衣所のドアを開けるなり、筋肉質な老齢の男性がハンターに気づいた。
「私はゲオルグ・ミスカ・ラスリド。グラズヘイム王国ラスリド領の領主をしておる。隣にいるのは息子のレイルだ」
紹介されたレイルが、ハンターたちへ「よろしく」と頭を下げる。
ゲオルグもレイルも、すでに服を脱いでおり、下半身にタオルを巻いているだけの状態だ。
ハンターたちも温泉へ入るために、同様の格好となる。
装備もすべて脱衣所に置いていき、完全な丸腰だ。誰ひとりとして、武器を持っていこうとは考えなかった。
ゲオルグの先導で露天風呂へ移動したハンターたちは、早速温泉で温まろうとした。
「待てい! お主ら、本当にそれでいいのか!?」
いきなり怒鳴るように発したゲオルグの台詞に、ハンターたちは揃って怪訝そうな顔をする。
「見えぬのか! 遠くに立ち上るあの湯気が! あの向こうにこそ、我らが入るべき温泉が存在するのだ!」
人差し指でゲオルグが指し示す方向には、確かに青空高く昇っていく湯気があった。
ハンターの誰かが言った。あそこは女湯ではないのか、と。
ゲオルグは笑う。そのとおりだ、と。
「何のためにお主らはここに来た! 誰もが幸せになれる楽園を探し求めたからであろう! それこそが領民――いやさ! 全世界の民の願いだ!」
「さすがです、父上。私はついていきますよ!」
何故か嬉しそうに、実の父親を褒め称えるレイル。
普通ならこの状況をおかしく思うはずなのに、ハンターたちはどういう理由か状況に逆らえなかった。
まるで覗きをしに行くのが使命みたいに思えてくる。
「私は領主として、ひとりの男として! 民の願いを叶えねばならん! ラスリド小隊、出陣するぞ!」
いつからラスリド小隊に入れられたのだと疑問に思う暇もなく、ハンターたちはゲオルグとレイルに外へ連れ出されそうになる。
ゲオルグの話では露天風呂を囲む柵を上り、真っ直ぐに進んでいけば女性用の露天風呂があるらしかった。
いつの間にやら小隊長のゲオルグが柵を登ろうとした時、唐突に男湯にミントの声が響いた。
「言い忘れてましたが、入口以外から男湯を出ると、排除システムを作動します。でも、心配はいりません。覗きにいこうとしない限りは無害ですから」
まるで、こちらの行動を見透かしてるかのような忠告だった。
どうするのか目で問いかけるハンターに対し、ゲオルグは一切の躊躇なく柵を乗り越えていく。
ハンターたちもあとに続くと、ただっぴろい草原が目の前に広がった。
●
一方、その頃――。
露天風呂を楽しむ女性陣のもとへ、バスタオル姿のミントがやってきていた。
お風呂の加減はどうですかと尋ねられた女性ハンターたちは、笑顔で頷く。
そんな女性ハンターたちに、ミントは笑顔のまま言葉を続ける。
「もしかしたら、節操のないお猿さんか何かがやってくるかもしれませんけど、その場合は遠慮なく叩き潰して結構ですからね。私もそうしますし♪」
ごそごそと、どこからともなくミントが取り出したのはリモコンだった。
「ある時は温泉宿。しかしまたある時は、敵を撃退する温泉ロボ! これが噂のユニットシステムです!」
リモコンの準備を整えながら、ミントは不敵な笑みを浮かべる。
「外の様子はこのモニターでわかります。さらに、願えば何でも武器が出てきます。女湯の平和を乱そうとする者は排除するのみです!」
ミントがリモコンを操作し、宿屋ロボを起動させる。
「この宿屋ロボは移動こそできませんが、広範囲にダメージを与えるレーザーを発射できます。うっふっふ♪ さあ、駆逐開始です」
●
従来の出入口以外から男湯を出たゲオルグの背後で、宿屋が急速に変化する。
まるでロボの顔みたいになり、両目が光り出す。
「父上、あ、あれを! まさか、これが排除システムなのでは!」
狼狽するレイルを、ゲオルグが一喝する。
「狼狽えるな。どのような障害があろうとも、我等はただ真っ直ぐ進むのみ! うおお――っ!」
猛然とダッシュしていくゲオルグ。その目には狂気と欲望の光が宿っている。
「今、行くぞ! 魅惑の大地へと!」
真っ直ぐに女湯を目指すゲオルグを、レイルたちが追いかけようとする。
その瞬間だった。
ロボと化した宿屋からレーザーが発射され、まともに食らったゲオルグが香ばしいにおいとともにその場に倒れてしまった。
「父上――っ!」
急いで駆け寄ったレイルがしゃがんで、父親の上半身を助け起こす。
「レ、レイルよ……見果てぬ大地を……父の代わりに……つ、掴むのだ……そ、その手に……ぐふっ」
「な、なんということだ……父上が犠牲になるとは……! しかし私は諦めない! 断じて欲望のためではなく! 父上のために魅惑の秘境へ到達してみせましょう!」
力尽きたゲオルグの体を地面に横たえたあと、レイルはハンターたちを見た。
「誰であろうと構いません! 宿屋ロボの猛攻をかいくぐり、女湯への扉を開いてください!」
●
ふと気がつけば、ハンターたちはとある温泉宿の前に立っていた。
いつ、どうやってここへやってきたのか、誰もわからない。
なのに、中へ入らなければいけないような気がする。
誰からともなくドアを開け、やや古ぼけた温泉宿の中に入る。
「いらっしゃいませー」
正面にあるカウンター内に立つひとりの少女が、元気な声でハンターに挨拶してきた。
「私はミント・ユリガン。温泉宿の受付兼看板娘です!」
大きく上げた右手を振るミントのところに、ハンターたちは移動する。
怪しげな雰囲気はあるものの、どうしてか勝手に足が進む。
「温泉をご利用ですね。男湯はあちらになります。男女ともに露天風呂ですが、混浴ではありません。覗いたら駄目ですよ?」
意味ありげに笑ったミントが、男湯の場所だけを教える。
男湯と女湯には、かなりの距離があるらしい。
受付から大きめのタオルを借りた一行は、そのまま男湯の方へ向かう。
「おお。お主らも来たのか」
脱衣所のドアを開けるなり、筋肉質な老齢の男性がハンターに気づいた。
「私はゲオルグ・ミスカ・ラスリド。グラズヘイム王国ラスリド領の領主をしておる。隣にいるのは息子のレイルだ」
紹介されたレイルが、ハンターたちへ「よろしく」と頭を下げる。
ゲオルグもレイルも、すでに服を脱いでおり、下半身にタオルを巻いているだけの状態だ。
ハンターたちも温泉へ入るために、同様の格好となる。
装備もすべて脱衣所に置いていき、完全な丸腰だ。誰ひとりとして、武器を持っていこうとは考えなかった。
ゲオルグの先導で露天風呂へ移動したハンターたちは、早速温泉で温まろうとした。
「待てい! お主ら、本当にそれでいいのか!?」
いきなり怒鳴るように発したゲオルグの台詞に、ハンターたちは揃って怪訝そうな顔をする。
「見えぬのか! 遠くに立ち上るあの湯気が! あの向こうにこそ、我らが入るべき温泉が存在するのだ!」
人差し指でゲオルグが指し示す方向には、確かに青空高く昇っていく湯気があった。
ハンターの誰かが言った。あそこは女湯ではないのか、と。
ゲオルグは笑う。そのとおりだ、と。
「何のためにお主らはここに来た! 誰もが幸せになれる楽園を探し求めたからであろう! それこそが領民――いやさ! 全世界の民の願いだ!」
「さすがです、父上。私はついていきますよ!」
何故か嬉しそうに、実の父親を褒め称えるレイル。
普通ならこの状況をおかしく思うはずなのに、ハンターたちはどういう理由か状況に逆らえなかった。
まるで覗きをしに行くのが使命みたいに思えてくる。
「私は領主として、ひとりの男として! 民の願いを叶えねばならん! ラスリド小隊、出陣するぞ!」
いつからラスリド小隊に入れられたのだと疑問に思う暇もなく、ハンターたちはゲオルグとレイルに外へ連れ出されそうになる。
ゲオルグの話では露天風呂を囲む柵を上り、真っ直ぐに進んでいけば女性用の露天風呂があるらしかった。
いつの間にやら小隊長のゲオルグが柵を登ろうとした時、唐突に男湯にミントの声が響いた。
「言い忘れてましたが、入口以外から男湯を出ると、排除システムを作動します。でも、心配はいりません。覗きにいこうとしない限りは無害ですから」
まるで、こちらの行動を見透かしてるかのような忠告だった。
どうするのか目で問いかけるハンターに対し、ゲオルグは一切の躊躇なく柵を乗り越えていく。
ハンターたちもあとに続くと、ただっぴろい草原が目の前に広がった。
●
一方、その頃――。
露天風呂を楽しむ女性陣のもとへ、バスタオル姿のミントがやってきていた。
お風呂の加減はどうですかと尋ねられた女性ハンターたちは、笑顔で頷く。
そんな女性ハンターたちに、ミントは笑顔のまま言葉を続ける。
「もしかしたら、節操のないお猿さんか何かがやってくるかもしれませんけど、その場合は遠慮なく叩き潰して結構ですからね。私もそうしますし♪」
ごそごそと、どこからともなくミントが取り出したのはリモコンだった。
「ある時は温泉宿。しかしまたある時は、敵を撃退する温泉ロボ! これが噂のユニットシステムです!」
リモコンの準備を整えながら、ミントは不敵な笑みを浮かべる。
「外の様子はこのモニターでわかります。さらに、願えば何でも武器が出てきます。女湯の平和を乱そうとする者は排除するのみです!」
ミントがリモコンを操作し、宿屋ロボを起動させる。
「この宿屋ロボは移動こそできませんが、広範囲にダメージを与えるレーザーを発射できます。うっふっふ♪ さあ、駆逐開始です」
●
従来の出入口以外から男湯を出たゲオルグの背後で、宿屋が急速に変化する。
まるでロボの顔みたいになり、両目が光り出す。
「父上、あ、あれを! まさか、これが排除システムなのでは!」
狼狽するレイルを、ゲオルグが一喝する。
「狼狽えるな。どのような障害があろうとも、我等はただ真っ直ぐ進むのみ! うおお――っ!」
猛然とダッシュしていくゲオルグ。その目には狂気と欲望の光が宿っている。
「今、行くぞ! 魅惑の大地へと!」
真っ直ぐに女湯を目指すゲオルグを、レイルたちが追いかけようとする。
その瞬間だった。
ロボと化した宿屋からレーザーが発射され、まともに食らったゲオルグが香ばしいにおいとともにその場に倒れてしまった。
「父上――っ!」
急いで駆け寄ったレイルがしゃがんで、父親の上半身を助け起こす。
「レ、レイルよ……見果てぬ大地を……父の代わりに……つ、掴むのだ……そ、その手に……ぐふっ」
「な、なんということだ……父上が犠牲になるとは……! しかし私は諦めない! 断じて欲望のためではなく! 父上のために魅惑の秘境へ到達してみせましょう!」
力尽きたゲオルグの体を地面に横たえたあと、レイルはハンターたちを見た。
「誰であろうと構いません! 宿屋ロボの猛攻をかいくぐり、女湯への扉を開いてください!」
解説
●目的
女性用露天風呂への到達もしくは阻止
●簡易map
※上から見下ろしてる感じです。map外の移動は不可
ABCDE 1マス=4sq
a□☆□□□ ☆=女風呂
b□□□□□ 屋=屋台
c□□□□□
d□□□□□
e□ハ□□屋 ハ=ハンター初期位置
宿屋
●男性視点
宿屋がロボになります。
移動こそしませんが、ビームでハンターを狙ってきます。縦横斜め12sqが範囲になります。
動く者を積極的に狙いますので、囮が効果的ですが回避はできません。
なので誰も動かない場合、レイルが華々しく散ることになります。熱い言葉をかけてあげてください。
男性陣はバスタオルのみ。己の肉体と拳のみで道を切り開かなければなりません。
移動も徒歩限定です。
●女性視点
女性ハンターは温泉をゆっくり楽しんでください。
温泉の中には宿屋ロボを操作するミントがいます。
ミントと一緒になって、向かってくる男性PCを撃退してもOKです。
夢の中の世界なので、武器はすべてあります。
移動は徒歩限定です。
●注意点
各PCはバスタオルのみ着用。何があってもめくれません。覗いても深い暗闇があるだけです。
お色気な展開もありませんので、期待は禁物です。
そして、すべては夢の世界の中だけの出来事です。名誉の戦死を遂げようとも、現実世界には何の影響もありません。
華々しく散って遊んでみるなど、楽しみ方は自由です。
女性用露天風呂への到達もしくは阻止
●簡易map
※上から見下ろしてる感じです。map外の移動は不可
ABCDE 1マス=4sq
a□☆□□□ ☆=女風呂
b□□□□□ 屋=屋台
c□□□□□
d□□□□□
e□ハ□□屋 ハ=ハンター初期位置
宿屋
●男性視点
宿屋がロボになります。
移動こそしませんが、ビームでハンターを狙ってきます。縦横斜め12sqが範囲になります。
動く者を積極的に狙いますので、囮が効果的ですが回避はできません。
なので誰も動かない場合、レイルが華々しく散ることになります。熱い言葉をかけてあげてください。
男性陣はバスタオルのみ。己の肉体と拳のみで道を切り開かなければなりません。
移動も徒歩限定です。
●女性視点
女性ハンターは温泉をゆっくり楽しんでください。
温泉の中には宿屋ロボを操作するミントがいます。
ミントと一緒になって、向かってくる男性PCを撃退してもOKです。
夢の中の世界なので、武器はすべてあります。
移動は徒歩限定です。
●注意点
各PCはバスタオルのみ着用。何があってもめくれません。覗いても深い暗闇があるだけです。
お色気な展開もありませんので、期待は禁物です。
そして、すべては夢の世界の中だけの出来事です。名誉の戦死を遂げようとも、現実世界には何の影響もありません。
華々しく散って遊んでみるなど、楽しみ方は自由です。
マスターより
お世話になっております、鳴海惣流です。
今回の依頼は初夢シナリオになります。
男性側の勝利となるか、女性側の勝利となるか。
少しでも楽しんでもらえれば幸いです。
それでは皆様の依頼へのご参加を、お待ちしています。
今回の依頼は初夢シナリオになります。
男性側の勝利となるか、女性側の勝利となるか。
少しでも楽しんでもらえれば幸いです。
それでは皆様の依頼へのご参加を、お待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/11 19:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/06 21:04:20 |
|
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相談卓 ゴッドフリート・ヴィルヘルム(ka2617) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/01/07 08:48:25 |