ゲスト
(ka0000)
【初夢】食わせろっ、祭狂賽握餅
マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在6人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2016/01/10 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/21 12:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
ここはなんの変哲もない街だった。
しいていえば特産品はトマトで、毎年夏の終わりが近付くと盛大なトマト祭りが開催されるくらいだ。去年もその催しは行われて、好評だった事はまだ記憶に新しい。
「ほう、投げる事に長けた人種ですか…面白い」
男はその街を訪れて、密かに微笑む。
彼はここの住民ではない。長い髪を一本に編込んで、切れ長の眉に驚くほど色白な肌。
何処か浮世離れした彼のいで立ちはここクリムゾンウェストともリアルブルーのものとも違う。しいてあげれば、一昔前のリアルブルーの武士に近いだろうか。そんな彼がこの街に目を付けたのはただの偶然だ。いつの間にやら転生したこの場所で――しかし、これと言ってやりたい事が見つからない。けれど、彼は不思議な力を持っていた。
そう、それは人の心に少し干渉する力――人の欲求を促進させる力。
「くくっ、ここの者達は何かを投げたがっているようですね…でしたら、少し力を貸して差し上げましょうか」
それはただの暇潰しだ。袖の下にある筆を取り出して、さらさらと言葉を書きつける。
そして、それを空に投げるとその紙は光の粒子となって街中へと広がる。
(楽しくなりますよ…正月には打ってつけの馬鹿騒ぎにねぇ)
男はくすりと笑う。彼の描いた紙には【餅を投げるべし】と書かれていた。
さて、日が変わって――その言葉は現実となり、町は騒然とする。
「うらぁぁぁ、喰らえやぁ」
「何おぅ、そっちこそ餅まみれにしてやらぁ」
餅という存在を知っていたかも怪しい人々が一斉に餅を搗き、街中で投げ始めたのだ。それはまさにトマト祭りを彷彿とさせる光景…。しかし、投げるものが搗き立ての餅であるからたちが悪い。
「あっち、なにしやがるっ!」
「髪について離れないじゃん。もうどうしてくれんのよっ」
人々が狂ったように餅を投げ合い負傷者多数であるが、それでも彼らは投げ続ける。
というか、やめたくてもやめられないのだ。深淵にある欲求が彼等を動かし続ける。その姿は餅に狂ったバーサーカーのようで、ふらりと訪れた旅人がその光景に逃げ出す程だ。
が、その中で一人その状況を打破しようとする者がいた。
それは三十を過ぎたかと思われる、こちらでいえば傭兵風の男だ。鉢巻を巻いた彼は何故か鍋蓋を片手に、飛び来る餅を掻い潜り町人達を必死に止めに入っている。
「落ち着くさねっ、こんなの餅が勿体ないさぁ~」
がその言葉は届かない。彼の姿等目に入っていないようで町人は強引に彼をはねのける。
「全く、訳が判らないさぁ!」
そこで彼は手にしていた餅付きの鍋蓋を近くの住民に押し当てた。
するとそれが丁度顔面にひっつき、思わずもぐもぐ餅を咀嚼する。すると、
「あれ、俺は…一体?」
「戻ったさねっ!」
怪我の功名とはこの事だった。
その餅投げ祭りを終わらせるには彼らが投げる餅を逆に食べさせれば良いらしい。
「解除方法は判ったさね…しかし、この街全体となると…」
住民は一体何人いるのか判らない。彼自身もこの世界の住人ではなく、気付けばこの世界にいたくちであり、なんとなく巻き込まれたに過ぎない。
「あんた、ここの人口判るさぁ?」
正気を取り戻した一人に彼が尋ねる。
「えと…せんに」
「やっぱ聞かない事にするさね」
千…その数だけでも途方もない数だ。
そんな数の人間一人一人に餅を食わして回る事等果たしてできるのだろうか? しかし、
(やるしかないさね…)
どこかそんな使命感にかられて、彼は鍋の蓋を再び握りしめる。
「この近くに力を貸してくれる人間が集まる場所はあるさぁ?」
そう尋ねて助けた住民からハンターオフィスの事を聞くと、彼はそこへ直行する。
だが、その途中彼はあの男に出会ってしまった。
そして彼は複数の鍋蓋に姿を変えられ、その場に転がり新たな救世主がやってくるのを待つ事になるのだった。
ここはなんの変哲もない街だった。
しいていえば特産品はトマトで、毎年夏の終わりが近付くと盛大なトマト祭りが開催されるくらいだ。去年もその催しは行われて、好評だった事はまだ記憶に新しい。
「ほう、投げる事に長けた人種ですか…面白い」
男はその街を訪れて、密かに微笑む。
彼はここの住民ではない。長い髪を一本に編込んで、切れ長の眉に驚くほど色白な肌。
何処か浮世離れした彼のいで立ちはここクリムゾンウェストともリアルブルーのものとも違う。しいてあげれば、一昔前のリアルブルーの武士に近いだろうか。そんな彼がこの街に目を付けたのはただの偶然だ。いつの間にやら転生したこの場所で――しかし、これと言ってやりたい事が見つからない。けれど、彼は不思議な力を持っていた。
そう、それは人の心に少し干渉する力――人の欲求を促進させる力。
「くくっ、ここの者達は何かを投げたがっているようですね…でしたら、少し力を貸して差し上げましょうか」
それはただの暇潰しだ。袖の下にある筆を取り出して、さらさらと言葉を書きつける。
そして、それを空に投げるとその紙は光の粒子となって街中へと広がる。
(楽しくなりますよ…正月には打ってつけの馬鹿騒ぎにねぇ)
男はくすりと笑う。彼の描いた紙には【餅を投げるべし】と書かれていた。
さて、日が変わって――その言葉は現実となり、町は騒然とする。
「うらぁぁぁ、喰らえやぁ」
「何おぅ、そっちこそ餅まみれにしてやらぁ」
餅という存在を知っていたかも怪しい人々が一斉に餅を搗き、街中で投げ始めたのだ。それはまさにトマト祭りを彷彿とさせる光景…。しかし、投げるものが搗き立ての餅であるからたちが悪い。
「あっち、なにしやがるっ!」
「髪について離れないじゃん。もうどうしてくれんのよっ」
人々が狂ったように餅を投げ合い負傷者多数であるが、それでも彼らは投げ続ける。
というか、やめたくてもやめられないのだ。深淵にある欲求が彼等を動かし続ける。その姿は餅に狂ったバーサーカーのようで、ふらりと訪れた旅人がその光景に逃げ出す程だ。
が、その中で一人その状況を打破しようとする者がいた。
それは三十を過ぎたかと思われる、こちらでいえば傭兵風の男だ。鉢巻を巻いた彼は何故か鍋蓋を片手に、飛び来る餅を掻い潜り町人達を必死に止めに入っている。
「落ち着くさねっ、こんなの餅が勿体ないさぁ~」
がその言葉は届かない。彼の姿等目に入っていないようで町人は強引に彼をはねのける。
「全く、訳が判らないさぁ!」
そこで彼は手にしていた餅付きの鍋蓋を近くの住民に押し当てた。
するとそれが丁度顔面にひっつき、思わずもぐもぐ餅を咀嚼する。すると、
「あれ、俺は…一体?」
「戻ったさねっ!」
怪我の功名とはこの事だった。
その餅投げ祭りを終わらせるには彼らが投げる餅を逆に食べさせれば良いらしい。
「解除方法は判ったさね…しかし、この街全体となると…」
住民は一体何人いるのか判らない。彼自身もこの世界の住人ではなく、気付けばこの世界にいたくちであり、なんとなく巻き込まれたに過ぎない。
「あんた、ここの人口判るさぁ?」
正気を取り戻した一人に彼が尋ねる。
「えと…せんに」
「やっぱ聞かない事にするさね」
千…その数だけでも途方もない数だ。
そんな数の人間一人一人に餅を食わして回る事等果たしてできるのだろうか? しかし、
(やるしかないさね…)
どこかそんな使命感にかられて、彼は鍋の蓋を再び握りしめる。
「この近くに力を貸してくれる人間が集まる場所はあるさぁ?」
そう尋ねて助けた住民からハンターオフィスの事を聞くと、彼はそこへ直行する。
だが、その途中彼はあの男に出会ってしまった。
そして彼は複数の鍋蓋に姿を変えられ、その場に転がり新たな救世主がやってくるのを待つ事になるのだった。
解説
内容
餅を投げるバーサーカーと化した住民を元に戻す事
ある男のある魔法で欲求に素直になってしまった住民達
投げたい欲求が爆発し、現在餅を投げ合う事態となっています
しかも搗き立てであり、火傷などの負傷者続出中
それに何よりトマトに比べてねばっこい餅は何かと後処理も大変です
解決方法は転がった鍋蓋が教えてくれます(各自一枚ずつ持つ事になります/笑)
狂ってしまった住人達を元に戻してあげましょう
●街周辺概要
街自体の規模はそれ程大きくなく、住居となっている建物は少なめ
必要最低限の商店が立ち並び、観光客用の宿泊施設や土産屋が数軒並んでいる程度
街の中央部には川が流れ、現在街の至る所で餅が投げられている
川の深さは深くても60cm程度 流れは速くないがこの時期は身に染みる冷たさ
●同行者について
こちらイベント依頼になりますので、多数の参加者様が予想されます
もし同行者様(一緒に行動したい人)いる場合はプレイングに相手の名前とIDを判り易く明記下さい
関係等も書かれているとより希望に添えられるかと思います
【こんなのも有りです!】
基本は救出側を予定しておりますが、
【街の住人側】つまりは【投げつける暴走者側】に回りたいというのであれば
一筆書いて頂ければ、偶然いて魔法にかかったしまった人としての参加も可能です
但し、バーサーカー状態ですのでキャラ崩れが予想されます
その辺御理解の上、よく考えて選択頂ければと思います
餅を投げるバーサーカーと化した住民を元に戻す事
ある男のある魔法で欲求に素直になってしまった住民達
投げたい欲求が爆発し、現在餅を投げ合う事態となっています
しかも搗き立てであり、火傷などの負傷者続出中
それに何よりトマトに比べてねばっこい餅は何かと後処理も大変です
解決方法は転がった鍋蓋が教えてくれます(各自一枚ずつ持つ事になります/笑)
狂ってしまった住人達を元に戻してあげましょう
●街周辺概要
街自体の規模はそれ程大きくなく、住居となっている建物は少なめ
必要最低限の商店が立ち並び、観光客用の宿泊施設や土産屋が数軒並んでいる程度
街の中央部には川が流れ、現在街の至る所で餅が投げられている
川の深さは深くても60cm程度 流れは速くないがこの時期は身に染みる冷たさ
●同行者について
こちらイベント依頼になりますので、多数の参加者様が予想されます
もし同行者様(一緒に行動したい人)いる場合はプレイングに相手の名前とIDを判り易く明記下さい
関係等も書かれているとより希望に添えられるかと思います
【こんなのも有りです!】
基本は救出側を予定しておりますが、
【街の住人側】つまりは【投げつける暴走者側】に回りたいというのであれば
一筆書いて頂ければ、偶然いて魔法にかかったしまった人としての参加も可能です
但し、バーサーカー状態ですのでキャラ崩れが予想されます
その辺御理解の上、よく考えて選択頂ければと思います
マスターより
テレビに飽きたらWTRPG!
明けましておめでとうございます! 奈華里です
正月と言えばお餅です、搗き立てが美味しいのです♪
しかし、最近は搗く事がなくなりましたよねぇ…残念無念
夢シナリオですから食べ物を粗末にしちゃ駄目ってところはいいっこなしで
何処が見たような登場人物と共にトマト農家の皆様および町人らをお助け下さい
なお、魔法をかけたあの人の所在は不明です
まだ町にいるかどうかは判りませんが追いかけてみたい方は止めません
明けましておめでとうございます! 奈華里です
正月と言えばお餅です、搗き立てが美味しいのです♪
しかし、最近は搗く事がなくなりましたよねぇ…残念無念
夢シナリオですから食べ物を粗末にしちゃ駄目ってところはいいっこなしで
何処が見たような登場人物と共にトマト農家の皆様および町人らをお助け下さい
なお、魔法をかけたあの人の所在は不明です
まだ町にいるかどうかは判りませんが追いかけてみたい方は止めません
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/23 03:10