ゲスト
(ka0000)
知追う者、都の見える場で舞う
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/12 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/21 19:00
オープニング
●ご来光
今年の最初に上がる太陽は格別素晴らしい。
エトファリカ連邦国の大江 紅葉(kz0163)は家臣たちと見つめる。白々差す光に色々な思いが湧く。
去年はそんな余裕はなかった。何としてでも生きて、歪虚から家族と家臣を守りたかった。
たった一年でここまで変わるのだろうか?
国内の人間も多く死んだ。
大江家にも死んだ家臣もいる、落ち着いた後に増えた家臣もいる。増えた中に交戦状態から外れた鬼がいる。
「……っ!」
紅葉の目に涙が溜まる。
光に照らされた周囲にあの崖があった。
「……あれは何だったんだろう」
歪虚に接触されたことは口をつぐんだ。それでも天ノ都の危機に都を離れたことは不自然に映り、妖怪に与するのではと疑われた。
ハンターと行動をとっていたために、状況は客観的に伝わっているはずだ。紅葉を悪しざまに言う者たちには妹の若葉が死んだ理由も妖怪のための生贄と言われる始末。
「……結局……なぜ?」
時間が経ち、冷静な思考は取り戻せば、疑問ばかりが生じる。
大した力もない自分が?
なぜ、歪虚に名を知られていたのか?
そして、誰が何のためにあの事件を起こしたのか?
悲劇の連鎖とはいえ、歪虚王を討ち果たすという劇的事件も起こる。
紅葉の情報に歪虚が関わっているが、黒幕は歪虚ではないのか?
●依頼を
ハンターズソサエティへ顔を出した紅葉を見て職員はどきりとする。
依頼を見に来たのか出しに来たのか、すでに常連といえる回数ここにきている。
「依頼を出しに参りました」
「はい、で、どんな要件です? 新年早々南部にでも突入します? それとも、珍しい動物でも探しに行きます?」
「……」
「……すみません。大江様って学者でもアクティブで色々追いかける印象があって。むしろ、北伐に参戦されなかったのが不思議で」
「あの件に関しては、理由がいくつかあるのです」
足手まといになるということと、あのころの精神状態を考えると無理を言えない状況。
「足手まといですか?」
「ええ、辺境行ったことないですし、雪原なんて見たら」
「……あっ」
帰ってこない、帰ってきたら歪虚になっているってありえそうだと、職員すら考えた。
「それと、あまり術使えません」
「え?」
「夏に付けられた噂もありますし、嫌がる人は徹底的に嫌がりますよ?」
一部の人間なのは分かるが、戦場となると士気にもかかわる。下手をすればそこを歪虚に突かれかねない。
「あたしは大江様のファンですから、強く生きてください」
「え? ふふっ、ありがとう。そもそも、噂通りだったら、どこにいても危険ですよね?」
「うっ、怖いこと言わないでください」
紅葉は職員の反応を見て笑う。
「むう、それで依頼は?」
「ええ、私を護衛してほしいのです。天ノ都から馬で往復できますから日帰り予定です」
天ノ都が見える崖の上に行きたいのだと言う。
「妹が殺され、天ノ都が壊されるのをハンターの方たちと私が見た所です」
「犯人探しですか?」
「遅いですよ? でも、誰かが糸を引いているのは分かります……あれが鬼の離反を滑らかにしたのですから。誰が? 鬼が? でも、私は……誰に踊らされたのか? 分からないことだらけですよ? 実際、アカシラ殿にも話を伺ってみたいですね」
話を聞こうにも間が悪く聞けるところに彼女はいない。
「供養も兼ねて……せっかく迎えた新しい年をそこで見たいと思ったのです」
「……分かりました。出発は?」
「そうですね……早朝、丑三つ時」
「それ、早朝?」
「馬使っても私の技量からは早々早く走れませんし、深夜出発ですね」
「……寒そうですね」
「冬ですから」
にこやかに立ち去る紅葉の表情に寂しそうな物を職員は見つけた。
「妹さんが殺された現場。弱いとはいえ巫子という役割があるのにスメラギ様の危機にそばにいなかった負い目……」
悲劇の連鎖を止められたのは、紅葉がとどまったこともあるが、依頼に関わったハンターのお蔭だろうなと職員は思い唇をかんだ。
今年の最初に上がる太陽は格別素晴らしい。
エトファリカ連邦国の大江 紅葉(kz0163)は家臣たちと見つめる。白々差す光に色々な思いが湧く。
去年はそんな余裕はなかった。何としてでも生きて、歪虚から家族と家臣を守りたかった。
たった一年でここまで変わるのだろうか?
国内の人間も多く死んだ。
大江家にも死んだ家臣もいる、落ち着いた後に増えた家臣もいる。増えた中に交戦状態から外れた鬼がいる。
「……っ!」
紅葉の目に涙が溜まる。
光に照らされた周囲にあの崖があった。
「……あれは何だったんだろう」
歪虚に接触されたことは口をつぐんだ。それでも天ノ都の危機に都を離れたことは不自然に映り、妖怪に与するのではと疑われた。
ハンターと行動をとっていたために、状況は客観的に伝わっているはずだ。紅葉を悪しざまに言う者たちには妹の若葉が死んだ理由も妖怪のための生贄と言われる始末。
「……結局……なぜ?」
時間が経ち、冷静な思考は取り戻せば、疑問ばかりが生じる。
大した力もない自分が?
なぜ、歪虚に名を知られていたのか?
そして、誰が何のためにあの事件を起こしたのか?
悲劇の連鎖とはいえ、歪虚王を討ち果たすという劇的事件も起こる。
紅葉の情報に歪虚が関わっているが、黒幕は歪虚ではないのか?
●依頼を
ハンターズソサエティへ顔を出した紅葉を見て職員はどきりとする。
依頼を見に来たのか出しに来たのか、すでに常連といえる回数ここにきている。
「依頼を出しに参りました」
「はい、で、どんな要件です? 新年早々南部にでも突入します? それとも、珍しい動物でも探しに行きます?」
「……」
「……すみません。大江様って学者でもアクティブで色々追いかける印象があって。むしろ、北伐に参戦されなかったのが不思議で」
「あの件に関しては、理由がいくつかあるのです」
足手まといになるということと、あのころの精神状態を考えると無理を言えない状況。
「足手まといですか?」
「ええ、辺境行ったことないですし、雪原なんて見たら」
「……あっ」
帰ってこない、帰ってきたら歪虚になっているってありえそうだと、職員すら考えた。
「それと、あまり術使えません」
「え?」
「夏に付けられた噂もありますし、嫌がる人は徹底的に嫌がりますよ?」
一部の人間なのは分かるが、戦場となると士気にもかかわる。下手をすればそこを歪虚に突かれかねない。
「あたしは大江様のファンですから、強く生きてください」
「え? ふふっ、ありがとう。そもそも、噂通りだったら、どこにいても危険ですよね?」
「うっ、怖いこと言わないでください」
紅葉は職員の反応を見て笑う。
「むう、それで依頼は?」
「ええ、私を護衛してほしいのです。天ノ都から馬で往復できますから日帰り予定です」
天ノ都が見える崖の上に行きたいのだと言う。
「妹が殺され、天ノ都が壊されるのをハンターの方たちと私が見た所です」
「犯人探しですか?」
「遅いですよ? でも、誰かが糸を引いているのは分かります……あれが鬼の離反を滑らかにしたのですから。誰が? 鬼が? でも、私は……誰に踊らされたのか? 分からないことだらけですよ? 実際、アカシラ殿にも話を伺ってみたいですね」
話を聞こうにも間が悪く聞けるところに彼女はいない。
「供養も兼ねて……せっかく迎えた新しい年をそこで見たいと思ったのです」
「……分かりました。出発は?」
「そうですね……早朝、丑三つ時」
「それ、早朝?」
「馬使っても私の技量からは早々早く走れませんし、深夜出発ですね」
「……寒そうですね」
「冬ですから」
にこやかに立ち去る紅葉の表情に寂しそうな物を職員は見つけた。
「妹さんが殺された現場。弱いとはいえ巫子という役割があるのにスメラギ様の危機にそばにいなかった負い目……」
悲劇の連鎖を止められたのは、紅葉がとどまったこともあるが、依頼に関わったハンターのお蔭だろうなと職員は思い唇をかんだ。
解説
大江紅葉の護衛です。
●道中
日中であれば、馬を走らせれば一時間もあれば到着します。
妖怪も出ることがあるため、安全とは言い切れません。
途中からは細い山道を登り、崖の上に出ます。
●目的地にある物
かつての結界の外であり、歪虚支配地域だったところです。
崖であり、都が見えます。
亡者として操られていた鬼の死体を埋葬しました。
※参考として狐野径リプレイ「【東征】少年、梓弓いる迷い道」を上げますが、読まなくても問題ないです。
●NPC
・大江 紅葉 陰陽寮所属の符術師であり、大江家の宗主と言う立場。
飾りが付いた槍を一本、鬼なのか良くわからない木彫りの仮面を一つ、神職風の衣を一式持って行きます。何か入った小さな袋を首から下げています。
●道中より現地?
リプレイのスポットとしては現地に到着した後に何をするかということです。
新年初のお茶会でも語らいでも構いません。
もちろん、道中をおろそかにすると到着できないかも知れませんので、その辺の采配をご注意ください。
なお、PL情報ですが、紅葉の小さな袋には樹木の種が入っています。
●道中
日中であれば、馬を走らせれば一時間もあれば到着します。
妖怪も出ることがあるため、安全とは言い切れません。
途中からは細い山道を登り、崖の上に出ます。
●目的地にある物
かつての結界の外であり、歪虚支配地域だったところです。
崖であり、都が見えます。
亡者として操られていた鬼の死体を埋葬しました。
※参考として狐野径リプレイ「【東征】少年、梓弓いる迷い道」を上げますが、読まなくても問題ないです。
●NPC
・大江 紅葉 陰陽寮所属の符術師であり、大江家の宗主と言う立場。
飾りが付いた槍を一本、鬼なのか良くわからない木彫りの仮面を一つ、神職風の衣を一式持って行きます。何か入った小さな袋を首から下げています。
●道中より現地?
リプレイのスポットとしては現地に到着した後に何をするかということです。
新年初のお茶会でも語らいでも構いません。
もちろん、道中をおろそかにすると到着できないかも知れませんので、その辺の采配をご注意ください。
なお、PL情報ですが、紅葉の小さな袋には樹木の種が入っています。
マスターより
こんにちは!
2016年もこうしてOPを出せたという喜びを胸に、新たな一歩を踏み出せればと思います。
さて、シナリオに関してです。
都を見渡せる崖の上は静寂その物でしょう。天ノ都が歪虚に襲われた時、みなさんはどこにいましたか?
戦場を駆けまわっていたり、西方で平和を祈ったり……それぞれの人生を歩んでいたことでしょう。
今回、しんみりするも、プチ宴会を持ってくるのも、笑いを狙うも……未来の一歩の糧です。
今年の抱負みたいなのもありましたら織り込まれると年の初めぽいですね。
よろしくお願いします。
2016年もこうしてOPを出せたという喜びを胸に、新たな一歩を踏み出せればと思います。
さて、シナリオに関してです。
都を見渡せる崖の上は静寂その物でしょう。天ノ都が歪虚に襲われた時、みなさんはどこにいましたか?
戦場を駆けまわっていたり、西方で平和を祈ったり……それぞれの人生を歩んでいたことでしょう。
今回、しんみりするも、プチ宴会を持ってくるのも、笑いを狙うも……未来の一歩の糧です。
今年の抱負みたいなのもありましたら織り込まれると年の初めぽいですね。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/18 22:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/12 13:55:00 |
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相談卓 百鬼 雷吼(ka5697) 鬼|24才|男性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/01/12 14:18:51 |