ゲスト
(ka0000)
【初夢】えりー・ざ・どらごんとプリン
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/11 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/20 15:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●
「ドラゴンが出たぞーっ!」
泊まった宿で昼食をとるハンターたちの耳にも、村人が上げたと思われる大きな声が届いてきた。
ドラゴンといえば強力な精霊だ。それがどうして、こんな小さな村に現れたのか。
椅子から立ち上がり、ハンターたちはすぐに外へ出る。
村の中央。噴水がある広場の前に、ドラゴンはいた。
――正確には、ドラゴンの着ぐるみを身に纏った少女が。
「がおー」
さほど身長の高くない少女に合わせたサイズの着ぐるみは、ドラゴンの恐ろしさや威厳よりも、可愛らしい印象を見る者に与える。
「エ、エリー? 一体、何をしているんだ」
ひとりの男性が、目を丸くしながら着ぐるみの少女に話しかけた。どうやら少女は、エリーという名前らしい。
「違います。私はエリーじゃありません。えりー・ざ・どらごん、です」
胸を張り、ドヤ顔で着ぐるみ少女が言った。
「何を言ってるんだ。こんな騒ぎを起こして、いい加減にしないか。お前はエリーで、グラズヘイム王国ラスリド領で、刀匠を営む俺、ドリューのひとり娘だ」
わかりやすいドリューの説明気味な台詞にも、エリーは小さな顔を左右に振った。笑顔のままで。
「えりー・ざ・どらごんです。とても怖いどらごんなのです」
「はっはっは。そうか、そうか」
えっへんと言いたげなえりー・ざ・どらごんの前に、白髪に白髭を生やした老齢の男性が笑顔で近づく。
広場に集まっている村人のひとりが、その老齢の男性を村長と呼んだ。
「そんなに怖いどらごんなら、私が退治してしまうぞ。なんてな、はっはっは」
人のよさそうな村長は退治するのではなく、えりー・ざ・どらごんの頭を優しく撫でた。
その直後だった。
ぱかっと開いたえりー・ざ・どらごんの口から、真っ赤な火炎が吐き出されたのである。
「う、うわーっ! 村長が消し炭になっちまったぞ!」
村人から悲鳴が上がる。
ハンターの視界が真っ赤に染まるほどの豪炎を浴びせられ、村長の姿は一瞬にして失われた。
「がおー。えりー・ざ・どらごんは恐怖の象徴なのです」
愛らしい姿からは信じられない凶悪な攻撃に、父親のドリューも目をぱちくりさせる。
「な、なんてことを……! エリー! いい加減にしないか!」
「だから、エリーじゃなくて、えりー・ざ・どらごん。村を燃やしに来た凶悪などらごんなの」
「ほ、本気で言ってるのか……?」
「もちろんです。あ、そうだ。ここで、えりーのぱらめーたー? について説明します」
どこから取り出したのか、えりーがメモ紙を見ながら説明とやらを行う。
「えりーの生命力や攻撃力は……ええと……ううん……何だろ、これ。とりあえず、8です」
「8? パラメーターというのがよくわからないが、強さを表す数字だとしたら、ずいぶんと弱そうな印象を受けるんだが」
「弱くはないけど、8さんが横になってるんだもん。だから、とりあえず8なの」
8が横になっている。
聞かされたハンターは嫌な予感を覚えた。
そして、それはドリューも同様だったようである。
「ま、まさか……その8が横になってるというのは、無限大を示しているのでは……」
ドリューの呟きどおりだとしたら、とても実力行使でなんとかできる相手ではなかった。
「そうです。えりー・ざ・どらごんは最強です。あと好物はプリンです」
「……は?」
「好物はプリンです」
にこにこしながら、同じ情報を繰り返す。
そのうちに村人のひとりが、とんでもない予想を口にした。
「もしかして……プリンが食いたいけど、ないから暴れてるだけなのか……?」
にこにこし続けるえりー・ざ・どらごん。どうやら図星のようだ。
「えりー・ざ・どらごんを満足させたら、村を滅ぼすのは中止します。でも、普通のプリンでは満足しません。美味しく、工夫の凝らされたプリンを所望します」
とことこと歩き出したと思ったら、近くの民家からえりー・ざ・どらごんはテーブルと椅子を持ってきた。
村の広場に設置し、まるで審査員のごとく椅子に座る。
「満足できなかったら、村を燃やします。燃やされたくなかったら、美味しいプリンを作ってください」
お願いではなく、完全な脅迫だった。
普通なら、やれるものならと一笑に付してもおかしくはないが、すでに村長がひとり犠牲になっている。
美味しいプリンが食べられないと、拗ねた挙句に村を本当に燃やしてしまいそうだった。
「プ、プリンと言われたって、俺は作り方を知らないぞ……」
ドリューが慌てて周辺の人に尋ねるも、知っていても普通のプリンの調理方法だけだった。
絶望しかけていたドリューの視線が、やがて広場で呆然と立っているハンターに向けられた。
「み、皆さんはハンターですよね!? お願いです! ど、どうか美味しいプリンを作ってください! えりー・ざ・どらごんを満足させ、村を救うために!」
●
「ドラゴンが出たぞーっ!」
泊まった宿で昼食をとるハンターたちの耳にも、村人が上げたと思われる大きな声が届いてきた。
ドラゴンといえば強力な精霊だ。それがどうして、こんな小さな村に現れたのか。
椅子から立ち上がり、ハンターたちはすぐに外へ出る。
村の中央。噴水がある広場の前に、ドラゴンはいた。
――正確には、ドラゴンの着ぐるみを身に纏った少女が。
「がおー」
さほど身長の高くない少女に合わせたサイズの着ぐるみは、ドラゴンの恐ろしさや威厳よりも、可愛らしい印象を見る者に与える。
「エ、エリー? 一体、何をしているんだ」
ひとりの男性が、目を丸くしながら着ぐるみの少女に話しかけた。どうやら少女は、エリーという名前らしい。
「違います。私はエリーじゃありません。えりー・ざ・どらごん、です」
胸を張り、ドヤ顔で着ぐるみ少女が言った。
「何を言ってるんだ。こんな騒ぎを起こして、いい加減にしないか。お前はエリーで、グラズヘイム王国ラスリド領で、刀匠を営む俺、ドリューのひとり娘だ」
わかりやすいドリューの説明気味な台詞にも、エリーは小さな顔を左右に振った。笑顔のままで。
「えりー・ざ・どらごんです。とても怖いどらごんなのです」
「はっはっは。そうか、そうか」
えっへんと言いたげなえりー・ざ・どらごんの前に、白髪に白髭を生やした老齢の男性が笑顔で近づく。
広場に集まっている村人のひとりが、その老齢の男性を村長と呼んだ。
「そんなに怖いどらごんなら、私が退治してしまうぞ。なんてな、はっはっは」
人のよさそうな村長は退治するのではなく、えりー・ざ・どらごんの頭を優しく撫でた。
その直後だった。
ぱかっと開いたえりー・ざ・どらごんの口から、真っ赤な火炎が吐き出されたのである。
「う、うわーっ! 村長が消し炭になっちまったぞ!」
村人から悲鳴が上がる。
ハンターの視界が真っ赤に染まるほどの豪炎を浴びせられ、村長の姿は一瞬にして失われた。
「がおー。えりー・ざ・どらごんは恐怖の象徴なのです」
愛らしい姿からは信じられない凶悪な攻撃に、父親のドリューも目をぱちくりさせる。
「な、なんてことを……! エリー! いい加減にしないか!」
「だから、エリーじゃなくて、えりー・ざ・どらごん。村を燃やしに来た凶悪などらごんなの」
「ほ、本気で言ってるのか……?」
「もちろんです。あ、そうだ。ここで、えりーのぱらめーたー? について説明します」
どこから取り出したのか、えりーがメモ紙を見ながら説明とやらを行う。
「えりーの生命力や攻撃力は……ええと……ううん……何だろ、これ。とりあえず、8です」
「8? パラメーターというのがよくわからないが、強さを表す数字だとしたら、ずいぶんと弱そうな印象を受けるんだが」
「弱くはないけど、8さんが横になってるんだもん。だから、とりあえず8なの」
8が横になっている。
聞かされたハンターは嫌な予感を覚えた。
そして、それはドリューも同様だったようである。
「ま、まさか……その8が横になってるというのは、無限大を示しているのでは……」
ドリューの呟きどおりだとしたら、とても実力行使でなんとかできる相手ではなかった。
「そうです。えりー・ざ・どらごんは最強です。あと好物はプリンです」
「……は?」
「好物はプリンです」
にこにこしながら、同じ情報を繰り返す。
そのうちに村人のひとりが、とんでもない予想を口にした。
「もしかして……プリンが食いたいけど、ないから暴れてるだけなのか……?」
にこにこし続けるえりー・ざ・どらごん。どうやら図星のようだ。
「えりー・ざ・どらごんを満足させたら、村を滅ぼすのは中止します。でも、普通のプリンでは満足しません。美味しく、工夫の凝らされたプリンを所望します」
とことこと歩き出したと思ったら、近くの民家からえりー・ざ・どらごんはテーブルと椅子を持ってきた。
村の広場に設置し、まるで審査員のごとく椅子に座る。
「満足できなかったら、村を燃やします。燃やされたくなかったら、美味しいプリンを作ってください」
お願いではなく、完全な脅迫だった。
普通なら、やれるものならと一笑に付してもおかしくはないが、すでに村長がひとり犠牲になっている。
美味しいプリンが食べられないと、拗ねた挙句に村を本当に燃やしてしまいそうだった。
「プ、プリンと言われたって、俺は作り方を知らないぞ……」
ドリューが慌てて周辺の人に尋ねるも、知っていても普通のプリンの調理方法だけだった。
絶望しかけていたドリューの視線が、やがて広場で呆然と立っているハンターに向けられた。
「み、皆さんはハンターですよね!? お願いです! ど、どうか美味しいプリンを作ってください! えりー・ざ・どらごんを満足させ、村を救うために!」
解説
●目的
プリンを作って、えりー・ざ・どらごんを満足させる。
●プリンについて
調理場は各民家を借ります。個人で作るのも、チームを組むのも自由です。
夢の世界での出来事ですので、材料は願えば出てきます。そのため、どのような材料も使えます。
プリン以外についての調理は自由です。
●えりー・ざ・どらごんの好み
好奇心旺盛なので、珍しいものが大好きです。甘党です。
プリンをわざと辛くしてみたりすると、涙目で火を吐きます。まともに食らえば夢の世界から一発退場です。
からかって遊ぶ場合は命がけになります(夢の世界なので、消滅させられたところで現実には何の影響もありません)
●楽しみ方
プリンでえりー・ざ・どらごんを満足させたあとは、村人に振舞うなり、各ハンターで交換して楽しむなり自由です。
平和な試食会が開催されますので、お喋りも含めて楽しんでください。
プリン以外のお菓子を作って食べさせてみたりなども可能です。自由に遊んでみてください。
プリンを作って、えりー・ざ・どらごんを満足させる。
●プリンについて
調理場は各民家を借ります。個人で作るのも、チームを組むのも自由です。
夢の世界での出来事ですので、材料は願えば出てきます。そのため、どのような材料も使えます。
プリン以外についての調理は自由です。
●えりー・ざ・どらごんの好み
好奇心旺盛なので、珍しいものが大好きです。甘党です。
プリンをわざと辛くしてみたりすると、涙目で火を吐きます。まともに食らえば夢の世界から一発退場です。
からかって遊ぶ場合は命がけになります(夢の世界なので、消滅させられたところで現実には何の影響もありません)
●楽しみ方
プリンでえりー・ざ・どらごんを満足させたあとは、村人に振舞うなり、各ハンターで交換して楽しむなり自由です。
平和な試食会が開催されますので、お喋りも含めて楽しんでください。
プリン以外のお菓子を作って食べさせてみたりなども可能です。自由に遊んでみてください。
マスターより
お世話になっております、鳴海惣流です。
またしても初夢の依頼です。
えりー・ざ・どらごんを、プリンで満足させるシナリオです。
それでは皆様の依頼へのご参加を、お待ちしています。
またしても初夢の依頼です。
えりー・ざ・どらごんを、プリンで満足させるシナリオです。
それでは皆様の依頼へのご参加を、お待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/16 20:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
美味しいプリンの相談場所 未悠(ka3199) 人間(リアルブルー)|21才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/01/11 00:12:44 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/10 11:09:23 |