ゲスト
(ka0000)
【初夢】覚えのある眼差しと
マスター:四月朔日さくら

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/10 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/24 19:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●
「えーん、えーん、ひっく……」
遠くから、すすり泣く声が聞こえる。
声の雰囲気から察するに、おそらくは身体を丸めて、小柄な少女が泣いているのだろう。
ゲルタ・シュヴァイツァー(kz0051)は、その声がふと耳に入り、声の主を探しているところだった。
新年とは言え、ノアーラ・クンタウに合い変わらず逗留しているゲルタ。と言うか、今は迂闊に動けないというほうが正しいか。
先頃からの戦闘で、負傷したハンターや兵士を看病するのに手一杯なのである。
そんな中で聞こえた子どもの声――となれば、もしかしたら戦災孤児の可能性もある。
子どもの面倒を見るのは嫌いではない。
それに、困っている人がいたら手を差し伸べる――それは医師として、いや人間として当然の姿勢だ。
だから、ゲルタは探していた。
か細く不安げになく少女を――。
●
「ああ、いたいた」
草むらに隠れるようにして泣きじゃくっていた少女を見つけたのは、それから数分後のことだった。
要塞都市には似つかわしくない、かなり上等な服を身につけている。なんだか見覚えがあるような、そんな服。
「どうしたの、お嬢さん」
ゲルタはやさしく声をかけ、ぽんと少女の肩を叩いた。途端、少女が振りかえり、ゲルタを見る。
肩よりも少し長いくらいの金髪をうなじでくくった、アメジストのような瞳が印象的な――
「……え」
思わずゲルタは固まった。
だってそれは、まさしく幼い頃のゲルタそのものだったのだから。
「おねえさん、だれ?」
幼いゲルタはそう尋ねてくる。
「わたし? ええと、わたしは医者よ。それより貴方の名前と、どうして泣いているか聞かせて貰える?」
緊張する胸をおさえつつ、少女に尋ねる。
「……わたしはゲルタ。おいしゃさまになりたいんだけど、いくらべんきょうしてもおとうさまにおこられてしまうの。まだたりない、まだたりないって」
(――嗚呼、そう言う時期はたしかにあった)
ゲルタは思い出す。もともと医師の家系に生まれた彼女は家督を継ぐ予定だったため、父親が非常に厳しく学問を修めさせようとしたのだ。
その後、弟が生まれたことにより、そちらが家督を継ぐことになったのだが、それまではずいぶん苦労の連続だったのは今も覚えている。
「……じゃあ、今日は少し遊ばない? 折角の新年ですもの、ね?」
ゲルタが提案すると、少女はこくりと頷く。
二人は手を繋いで歩き出した。都市の中央にある、小さい広場に向かって。広場ならきっと賑やかで、この子の気持ちも晴れるだろうと思ったからだ。
じっさい広場では、新年を何とか迎えられたことについての歓びを、みんなで分かち合っている。
――気づけば、ほかの見覚えあるハンターたちも何人か、子どもを連れている。
本人によく似たその子どもたちは、おそらく――彼らの幼児期の姿、なのだろう。
なんだかまるで夢みたいでよく分からないけれど。
神様のちょっとしたサプライズなら、楽しんだもの勝ちだから。
●
「えーん、えーん、ひっく……」
遠くから、すすり泣く声が聞こえる。
声の雰囲気から察するに、おそらくは身体を丸めて、小柄な少女が泣いているのだろう。
ゲルタ・シュヴァイツァー(kz0051)は、その声がふと耳に入り、声の主を探しているところだった。
新年とは言え、ノアーラ・クンタウに合い変わらず逗留しているゲルタ。と言うか、今は迂闊に動けないというほうが正しいか。
先頃からの戦闘で、負傷したハンターや兵士を看病するのに手一杯なのである。
そんな中で聞こえた子どもの声――となれば、もしかしたら戦災孤児の可能性もある。
子どもの面倒を見るのは嫌いではない。
それに、困っている人がいたら手を差し伸べる――それは医師として、いや人間として当然の姿勢だ。
だから、ゲルタは探していた。
か細く不安げになく少女を――。
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「ああ、いたいた」
草むらに隠れるようにして泣きじゃくっていた少女を見つけたのは、それから数分後のことだった。
要塞都市には似つかわしくない、かなり上等な服を身につけている。なんだか見覚えがあるような、そんな服。
「どうしたの、お嬢さん」
ゲルタはやさしく声をかけ、ぽんと少女の肩を叩いた。途端、少女が振りかえり、ゲルタを見る。
肩よりも少し長いくらいの金髪をうなじでくくった、アメジストのような瞳が印象的な――
「……え」
思わずゲルタは固まった。
だってそれは、まさしく幼い頃のゲルタそのものだったのだから。
「おねえさん、だれ?」
幼いゲルタはそう尋ねてくる。
「わたし? ええと、わたしは医者よ。それより貴方の名前と、どうして泣いているか聞かせて貰える?」
緊張する胸をおさえつつ、少女に尋ねる。
「……わたしはゲルタ。おいしゃさまになりたいんだけど、いくらべんきょうしてもおとうさまにおこられてしまうの。まだたりない、まだたりないって」
(――嗚呼、そう言う時期はたしかにあった)
ゲルタは思い出す。もともと医師の家系に生まれた彼女は家督を継ぐ予定だったため、父親が非常に厳しく学問を修めさせようとしたのだ。
その後、弟が生まれたことにより、そちらが家督を継ぐことになったのだが、それまではずいぶん苦労の連続だったのは今も覚えている。
「……じゃあ、今日は少し遊ばない? 折角の新年ですもの、ね?」
ゲルタが提案すると、少女はこくりと頷く。
二人は手を繋いで歩き出した。都市の中央にある、小さい広場に向かって。広場ならきっと賑やかで、この子の気持ちも晴れるだろうと思ったからだ。
じっさい広場では、新年を何とか迎えられたことについての歓びを、みんなで分かち合っている。
――気づけば、ほかの見覚えあるハンターたちも何人か、子どもを連れている。
本人によく似たその子どもたちは、おそらく――彼らの幼児期の姿、なのだろう。
なんだかまるで夢みたいでよく分からないけれど。
神様のちょっとしたサプライズなら、楽しんだもの勝ちだから。
解説
戦闘の爪痕が残るノアーラ・クンタウ。
そこに復興の手伝いで訪れていたハンターたちは、「幼少期の自分」と、何の因果かであってしまいます。
OPのゲルタのように。
折角なので、その「幼少期の自分」と、ささやかな新年のお祝いをしませんか。
むろん、新年のお祝いだけでなく、子ども時代の自分と語りたい、等、やりたいことをやって下されば結構です。
何しろ初夢依頼ですから。
参加者様は、「幼少期の自分」についての描写で「これは必須」と思われるものを必ずプレイングに書き込んでください。
(例:髪の色が違う、一人称や口調が違う、性格がどのように異なっているかなど)
また、場合によって「幼少期の自分」を固有名詞で出すことがむずかしいかも知れません。その場合は「銀髪の少年」「眼鏡をかけた少女」のように特徴付けて呼ぶことになると思います。
その点はご了承ください。
ノアーラ・クンタウは先頃の大規模作戦などでずいぶん手ひどくダメージを負っていますが、逆にそれをサポートするための人員も各地からやってきています。
ハンターの皆さんもそう言うひとりとお考えください。
要塞都市にも一応市場や広場などは存在しています。
そこはこの戦闘下の状況でも、何かと賑々しい新年のお祝いを行なっています。ちなみに、ノアーラ・クンタウは辺境地域に接してはいますが帝国の管理下にありますので、双方の新年の祝いを行なっていると認識して構いません。
そんなものを楽しみながら、子ども時代の自分に向き合ってみませんか。
そこに復興の手伝いで訪れていたハンターたちは、「幼少期の自分」と、何の因果かであってしまいます。
OPのゲルタのように。
折角なので、その「幼少期の自分」と、ささやかな新年のお祝いをしませんか。
むろん、新年のお祝いだけでなく、子ども時代の自分と語りたい、等、やりたいことをやって下されば結構です。
何しろ初夢依頼ですから。
参加者様は、「幼少期の自分」についての描写で「これは必須」と思われるものを必ずプレイングに書き込んでください。
(例:髪の色が違う、一人称や口調が違う、性格がどのように異なっているかなど)
また、場合によって「幼少期の自分」を固有名詞で出すことがむずかしいかも知れません。その場合は「銀髪の少年」「眼鏡をかけた少女」のように特徴付けて呼ぶことになると思います。
その点はご了承ください。
ノアーラ・クンタウは先頃の大規模作戦などでずいぶん手ひどくダメージを負っていますが、逆にそれをサポートするための人員も各地からやってきています。
ハンターの皆さんもそう言うひとりとお考えください。
要塞都市にも一応市場や広場などは存在しています。
そこはこの戦闘下の状況でも、何かと賑々しい新年のお祝いを行なっています。ちなみに、ノアーラ・クンタウは辺境地域に接してはいますが帝国の管理下にありますので、双方の新年の祝いを行なっていると認識して構いません。
そんなものを楽しみながら、子ども時代の自分に向き合ってみませんか。
マスターより
こんにちは、四月朔日です。
新年のお祝いと言うことで、初夢をもう一本。
こちらは「幼少期の自分と対面する」という、やはり夢でないとあり得ない状況です。
描写する人数の都合もありますので十分な描写はむずかしいかも知れませんが、出来る限り頑張らせてもらいます。
また、ノアーラ・クンタウがらみのプレイングも歓迎です。
こちらも描写多めというわけにはいきませんが、メインストーリーとの齟齬のない程度で描写させてもらいます。
では、参加者をお待ちしております。
新年のお祝いと言うことで、初夢をもう一本。
こちらは「幼少期の自分と対面する」という、やはり夢でないとあり得ない状況です。
描写する人数の都合もありますので十分な描写はむずかしいかも知れませんが、出来る限り頑張らせてもらいます。
また、ノアーラ・クンタウがらみのプレイングも歓迎です。
こちらも描写多めというわけにはいきませんが、メインストーリーとの齟齬のない程度で描写させてもらいます。
では、参加者をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/20 20:49