• 調査

【命魔】Strike the Road

マスター:剣崎宗二

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート

関連ユニオン
ガーディナ

難易度
難しい
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加人数
現在8人 / 6~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
7日
プレイング締切
2016/01/16 07:30
リプレイ完成予定
2016/01/30 07:30

オープニング

※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。

●35年前

「ねぇアレクサンドル。今日は予定あったの?」
 白いコートの、快活そうな少女が、研究所を出て行くアレクサンドルを呼び止める。
「ああ、ちょっとウィリアムのじーさんの足の調子を見に、な。マイレスが運転してくれるそうだから、心配は要らん。…ただ、すまんが、アインの世話は任せる事になるが」
「大丈夫大丈夫。けど、早めに帰ってきてね? 今日はアインの誕生日だから――」
「分かっている。出来るだけ早くするさ」
 それが少女――ティア・ウィリーと交わす、最後の言葉だとも知らずに。アレクサンドルは、車に乗り込んだ。

 そんな彼が戻ってきた時。状況は一変していた。
 ――研究所は、業火に包まれていたのである。
「リーア! 何が起こった!!」
 その声に、小柄な東洋人の少女が振り返る。
「迫撃砲が直撃して、化学室で火災が――」
「ティアとアインは!!」
「ティアは化学室…! 皆化学火災を恐れて入ろうとしなかったから、アインが自分で車椅子を押して助けに…!」
「くっそ、なんて無茶を…! ……軍人がこれだけ居るのに、車椅子の子供一人が助けに入ったのか…!」
「ダメよ!貴方も…!」
 自らも水を被り、突入しようとするアレクサンドルを、リーアと呼ばれた少女が引きとめる。
 次の瞬間、一段と大きな爆発が巻き起こり――


●来訪者

「……何用だ」
「やれやれ、毎度の事だけど冷たいね?」
 白コートの二人。金髪の男は、歩み寄る仮面の男に冷たく言い放った。
 仮面の男は其れを気にする素振りは無く、おどけたような返事を返す。
「別に僕だって冷やかしで来ている訳じゃない。ちゃんとした用事さ」
「お前さんの用には大体不吉な予感がするのだがな」
 その返事に、仮面の男――コーリアスは、心外だ、とでも言うかのように腕を広げる。
「今回はちゃんとした用事って言ってるんだけどね。……まぁ、『Life to Lifeless』の力を貸してもらいたいだけさ」

「無機物を動かしたいだけならば、お前自身の眷属に頼めば良かろう?」
「アレはだめだ。やつ等は飽くまでも『操って』いる。集中力が切れればそれまでだ。だけど……
 仮面の下の目を、遠くに居る『殺人鬼』に向ける。
「貴公には、『ディーン』と言う前例がある。無論、交換条件は僕にもある。貴公が探している例の『書』の内2巻の場所が見つかったからね」
「……!」
 声には出さなかったが、金髪の男が動揺したのは、コーリアスには見て取れた。
 仮面の下でほそくえみながら、彼は言葉を続ける。
「その場所は教えよう。…ああ、心配しなくていい。力を使ってもらうのは、帰ってきてからだ。これなら僕が貴公を騙している――等と言う心配もないでしょ?」
 暫しの沈黙。そして。金髪白衣の男――アレクサンドル・バーンズは、頷いた。


●車隊への襲撃

 公道上。
 サルヴァトーレ・ロッソより下ろされた、書物類を含む荷物。そして――一般人を、他の都市に輸送するため走っていた車隊。その先頭の車両が――突如として、停止した。
 何故かと言えば。その前に、岩の巨人共が、立ちはだかっていたからだ。
「ヒャッハーハハハハ!狩りの時間だぜぇぇぇぇ!」
 岩の後ろから飛び出したのは、ディーン・キル。殺人鬼はその刃を振るい、一瞬にして先頭の馬車2台の御者を物言わぬ屍と化す。
「いっぱいいるなぁ。いいぜ。久しぶりに羽伸ばしていいって言われてんだ。十分に…楽しんでいくぜぇぇ!」
 その背中に煌くのは、一本の見慣れぬ刀。己の双刃以外他の得物を使った事が無い彼が背負うその刀の銘は、『破刃』。東方に於ける彼の歪虚――アレクサンドルとも親交があった、吹上 九弦が持つ九本が、その一振り。
 ぎざぎざのついた、丸でノコギリのような刃を、然し彼は即座に使用しようとはしなかった。
 前方の混乱を見て、後方の車両――荷物を搭載した物は、ゆっくりと後退し、難を逃れると共に、前の車両の後退――逃げ道を作ろうとした。

「…ふん、簡単な物だ」
 ブン。空間が揺らめく。
 ――光の屈折を操るマントを使い、姿を隠していたアレクサンドルは、そのまま書類を検分する。
 だが、姿は見えずとも、高位の歪虚である彼の存在は、それだけで違和感として感じられる事になる。彼は――気配を隠蔽する能力を持たないが故に、この道具を使用しているのだから。

 かくして、輸送隊を護衛していたハンターたちは、二面の問題に直面する事になる。
 前面の迫り来る危機を排除するのが先か。はたまた、後方の不穏な気配に対処するか。
 ――選択肢は、委ねられた。

解説

依頼目的は「ディーンを撃退、或いは撃殺し、車隊に居る一般人への損害を防ぐ事」となります。
現場は両サイドに深い森がある道路で、幅は中程度。馬車二つが並んで通れる程度です。
車隊はそれなりに前後に広がっており、最前列から最後尾まで、馬で三ターンほど掛かる見込みとなっております。

ディーンの能力は以前の各依頼と変わりませんが、新規の武器として『破刃』が追加されています。
この武装については今まで明確に九弦によって運用された記録が無いため能力不詳ですが、その外見、及び「九弦の性格から使いたがらない」と言う事実が何らかのヒントになるかと思います。

プレイヤー情報として、最後尾にアレクサンドルが侵入しています。然し彼の目的は飽くまでも『本』なので、目的を果たした後はさっさと撤退すると推測されます。
ただ、戦闘を行う場合は十分にご注意ください。前回『光の魔術師』に於いて彼が確保した『夢物語』――『LBC』(光学屈折コート)が、運用されておりますので。今までに確保された『PJA』(回復誘導薬) 、『MMA』(金属機動鋼腕)と合わせて、脅威になるでしょう。
尚、現在運ばれている『夢物語』は、化学エンジニアであったティアの作った『ICG』、そして人工知能科学者であったアインの『FSE』です。

他の質問があれば、卓を立ててロレントまで。

マスターより

どうもこんにちわ、剣崎です。
さて、ロッソが動き出した事により下ろされた本を、今度はアレクサンドルが狙っているようです。
直接的な目的は飽くまでも人員被害の防止。ですが…彼に本を奪わせるのも、それはそれでリスクを孕みます。
さて、皆様の選択、お見せください。

関連NPC

  • The Negotiator
    ロレント・フェイタリ(kz0111
    人間(リアルブルー)|37才|男性|一般人
  • 天命輪転
    アレクサンドル・バーンズ(kz0112
    歪虚|31才|男性|歪虚(ヴォイド)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2016/01/20 23:29

参加者一覧

  • 優しさと厳しさの狭間
    エリシャ・カンナヴィ(ka0140
    エルフ|13才|女性|疾影士
  • カコとミライの狭間
    ジョージ・ユニクス(ka0442
    人間(紅)|13才|男性|闘狩人
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 英雄譚を終えし者
    ミリア・ラスティソード(ka1287
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 《律》するは己が中の獣
    キール・スケルツォ(ka1798
    人間(蒼)|37才|男性|疾影士

  • 扼城(ka2836
    人間(蒼)|25才|男性|闘狩人
  • Two Hand
    lol U mad ?(ka3514
    人間(蒼)|19才|男性|猟撃士
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/01/09 15:21:51
アイコン 相談卓
エリシャ・カンナヴィ(ka0140
エルフ|13才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/01/16 03:21:36
アイコン 質問卓
エリシャ・カンナヴィ(ka0140
エルフ|13才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/01/15 20:00:49