ゲスト
(ka0000)
ワルサー総帥、新たな決意、初詣
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/17 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/26 15:00
オープニング
●
王国北部ルサスール領……の少し西。
ウェルダン伯爵が治める領に、1人の少女がもふもっふになっていた。
羊毛で作られたセーターやらコートやらを多重に着こみ、もこもこしている少女の名はサチコ・W・ルサスール。ルサスール家の息女である。
彼女は新年を迎えて、一つの決意を固めていた。
「旅に出ますわ!」
ゴブリンとの戦いを終えた彼女の目に見えていたのは、王国内のことを知らないという事実であった。そして、カフェはサチコが止められないことを悟りつつあった。
だが、過保護だった。
「まずは旅の安全を年始に祈願してきなさい。あぁ、今は冬だから防寒をしっかりしないとな……タロ、ジロ! これとこれとこれとこれを……」
マフラーに手袋、多重のダウンコート……今回着なかったものを含めてカフェは大量の防寒着を寄越した。タロとジロが呆れる中、続けざまにカフェは手紙を取り出した。
「ウェルダン伯爵領に旅の安全を見守る精霊がいたはずだ。すぐ隣だし、ちょうどよかろう」
こうして、サチコはもふもふの状態でウェルダン領に来たのだった。
●
手紙を受け取ったウェルダン伯爵は、サチコを満面の笑みで迎え入れた。
「ようこそ! 先の戦いでのご活躍は、聞いております。なんでも超大型ゴブリン相手に一歩も劣らず、力勝負をしたとか」
「いえ、確かに倒しましたが……それは私だけの力ではありませんし力勝負は私じゃないです」
伯爵の笑みに嫌な予感がひしひしと沸き立ち、早口でサチコは否定する。
だが、伯爵は気にもせずに話を続けた。
「実は折り入って頼みたいことがございましてね」
「いや、その、私たちは精霊を参りに……」
「その祠への参道についてなのですよ、いやぁ、僥倖とはまさにこのこと!」
調子づく語りを打ち崩すだけの会話術を、サチコはまだ持ちあわせてはいない。
勢いづく伯爵の頼みを愛想笑いを浮かべて、受け入れるしかなかったのである。
●
伯爵の依頼はシンプルだった。
祠のある山道に大型の猿……おそらくは雑魔が出現したのだという。力が強いうえに投石が銃弾のような威力を有する。数がそれなりにいるため、自警団では太刀打ち出来なかった。
どうしようかと思っていたところに、サチコがのこの……偶然にも遣って来たのだった。
もちろん、無償というわけではない。ハンターを読んだ場合の報酬も何とか捻出させた。それでも、ため息は出る。
「まぁ、仕方……ありませんわね」
名声の高まりは、厄介事を舞い込ませると誰かの格言にあっただろうか。
思考を切り替え、きりっとした表情で空を見上げる。ちらほら雪が見える中、サチコは思いっきり高笑いを上げた。
「はーはっはっは! ここから、ワルサー総帥の伝説が始まるのだぜ!」
そう、思うことにした。
王国北部ルサスール領……の少し西。
ウェルダン伯爵が治める領に、1人の少女がもふもっふになっていた。
羊毛で作られたセーターやらコートやらを多重に着こみ、もこもこしている少女の名はサチコ・W・ルサスール。ルサスール家の息女である。
彼女は新年を迎えて、一つの決意を固めていた。
「旅に出ますわ!」
ゴブリンとの戦いを終えた彼女の目に見えていたのは、王国内のことを知らないという事実であった。そして、カフェはサチコが止められないことを悟りつつあった。
だが、過保護だった。
「まずは旅の安全を年始に祈願してきなさい。あぁ、今は冬だから防寒をしっかりしないとな……タロ、ジロ! これとこれとこれとこれを……」
マフラーに手袋、多重のダウンコート……今回着なかったものを含めてカフェは大量の防寒着を寄越した。タロとジロが呆れる中、続けざまにカフェは手紙を取り出した。
「ウェルダン伯爵領に旅の安全を見守る精霊がいたはずだ。すぐ隣だし、ちょうどよかろう」
こうして、サチコはもふもふの状態でウェルダン領に来たのだった。
●
手紙を受け取ったウェルダン伯爵は、サチコを満面の笑みで迎え入れた。
「ようこそ! 先の戦いでのご活躍は、聞いております。なんでも超大型ゴブリン相手に一歩も劣らず、力勝負をしたとか」
「いえ、確かに倒しましたが……それは私だけの力ではありませんし力勝負は私じゃないです」
伯爵の笑みに嫌な予感がひしひしと沸き立ち、早口でサチコは否定する。
だが、伯爵は気にもせずに話を続けた。
「実は折り入って頼みたいことがございましてね」
「いや、その、私たちは精霊を参りに……」
「その祠への参道についてなのですよ、いやぁ、僥倖とはまさにこのこと!」
調子づく語りを打ち崩すだけの会話術を、サチコはまだ持ちあわせてはいない。
勢いづく伯爵の頼みを愛想笑いを浮かべて、受け入れるしかなかったのである。
●
伯爵の依頼はシンプルだった。
祠のある山道に大型の猿……おそらくは雑魔が出現したのだという。力が強いうえに投石が銃弾のような威力を有する。数がそれなりにいるため、自警団では太刀打ち出来なかった。
どうしようかと思っていたところに、サチコがのこの……偶然にも遣って来たのだった。
もちろん、無償というわけではない。ハンターを読んだ場合の報酬も何とか捻出させた。それでも、ため息は出る。
「まぁ、仕方……ありませんわね」
名声の高まりは、厄介事を舞い込ませると誰かの格言にあっただろうか。
思考を切り替え、きりっとした表情で空を見上げる。ちらほら雪が見える中、サチコは思いっきり高笑いを上げた。
「はーはっはっは! ここから、ワルサー総帥の伝説が始まるのだぜ!」
そう、思うことにした。
解説
●目的
山に蔓延る猿の雑魔を対峙する、
●雑魔
大型の猿が歪虚化したもの。数は8体前後。
腕力が強く、投石を行えば弾丸のような射程と威力が発生する。
近づけばいわずもがな、その豪腕で襲いかかる。
回避力はそこそこだが、体力と防御力は高くない。
●場所
旅の護りをもたらすという祠への参道。
雑木林の山の中になるため、遮蔽物はそれなりにある。
また猿は木を巧みに移動するので注意。
●サチコについて
ルサスール家の箱入り娘……だった。
ワルサー総帥を名乗り、家出中に「聖呪」の戦いで覚醒した。
領から出て旅をすることを決意した模様。
※戦いの後は、彼女と祠参り(初詣)となります。
山に蔓延る猿の雑魔を対峙する、
●雑魔
大型の猿が歪虚化したもの。数は8体前後。
腕力が強く、投石を行えば弾丸のような射程と威力が発生する。
近づけばいわずもがな、その豪腕で襲いかかる。
回避力はそこそこだが、体力と防御力は高くない。
●場所
旅の護りをもたらすという祠への参道。
雑木林の山の中になるため、遮蔽物はそれなりにある。
また猿は木を巧みに移動するので注意。
●サチコについて
ルサスール家の箱入り娘……だった。
ワルサー総帥を名乗り、家出中に「聖呪」の戦いで覚醒した。
領から出て旅をすることを決意した模様。
※戦いの後は、彼女と祠参り(初詣)となります。
マスターより
わるわるさー、あけまして御影堂でございます。
なんだかんだで、かわいい子には旅をさせよ。
王国北部を中心に、サチコの冒険が今始まる……らしいよ。
その第一弾は、これからの波乱を思わせる雑魔退治です。
なお今回のサチコはもふもふなので、大した戦力になれません。残念。
なんだかんだで、かわいい子には旅をさせよ。
王国北部を中心に、サチコの冒険が今始まる……らしいよ。
その第一弾は、これからの波乱を思わせる雑魔退治です。
なお今回のサチコはもふもふなので、大した戦力になれません。残念。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/23 14:58
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ヴォーイ・スマシェストヴィエ(ka1613) 人間(クリムゾンウェスト)|27才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/01/17 13:52:04 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/14 17:55:22 |