ゲスト
(ka0000)
【深棲】迫る狂気
マスター:狭霧

このシナリオは4日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/08/14 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/08/27 12:00
オープニング
漁に出ようと思った。
そう、漁に出ようと思ったんだ。
同盟のあちこちで歪虚の活動が活発化していることは知っている。
だけど漁に出なければ家族に食べさせることができないじゃない。
ここはリゼリオからある程度離れているし、付近に狂気の歪虚が出たという話も聞かない。
だからきっと大丈夫。
そう思い、船置き小屋に向かった。
●
視界いっぱいに広がる丸太ほどもある太さの触手。
いや、これはタコの腕だ。灰色をした巨大なタコ。本来頭があるべき場所には人間の上半身に似ているナニカ。
それだけでも異常なのに、タコ腕の表面についた幾つもの口が異常さを際立たせる。
口、口、口、口、口。
幸い奴に目は無かったから、音を立てないように逃げれば助かる……そう希望を抱いた数秒前の自分を嗤う。
奴は目どころか耳も見当たらないのに、俺の居場所を正確に捉えてその剛腕で薙ぎ払ってくる。
痛い。骨が砕けた。痛い。
もう駄目だ走れない。動けない。逃げれない。いや違う、最初から逃げることなんてできなかった。あいつの姿を見た瞬間、ナニカに惹きつけられて目を離せなくなった時からこうなることは決まっていた。
怖い、怖い怖い。今すぐここから逃げ出したいのに身体がいうことを聞いてくれない。
あいつの腕が近づいてくる。――足は動かない。
無数の口が涎を垂らして我先にと俺の身体に噛り付く。――目を逸らせない。
バリボリと骨が噛み砕かれ、ぐちゃぐちゃと肉が咀嚼される音が鳴っては消える。――耳は鮮明に音を拾う。
身体がどんどん消えていくのに痛みはない。そんなものとっくに麻痺してしまったのだろうか。
ああ、俺はもう助からない。助からないが……せめて家族たちは。村のみんなは無事であってほしい。
この化け物が村に向かわないように……ハンターたちが間に合うように祈
●
リゼリオにあるハンターオフィスは“狂気”にかかわる依頼の対応で多忙を極めていた。
加え、ラッツィオ島での討伐作戦にも無関係ではいられない。
ハンターが担う役割も決して小さくないものになると確信するからこそ、可能な限りのバックアップをしなければならない。
そんな中、次から次へと厄介ごとを持ちこんでくれる狂気の眷属は――ラッツィオ島の個体が無関係ではないとはいえ――今一番頭の痛い問題だった。
「てなわけで、そんなクソヤローをぶっ潰してくるのが今回の依頼です」
かなり不機嫌な様子で空中ディスプレイを開く職員。
そのままハンターたちの前にも同様の画面を表示する。
画面にはとある漁村を蹂躙した後、ここリゼリオに向かっているらしい歪虚の情報が羅列されていた。
「そのタコ助の目的地がここリゼリオなのかは判りません。しかし事実として、そいつの進行方向にリゼリオがある以上、このまま放置しておくわけにはいかない。
何より、その漁村から逃げ延びて来た人たちから依頼されたんです。
ここで動かなければハンターである意味がない。――でしょう?」
そう、力強く笑って。
「敵はかなり強力な歪虚です。くれぐれも油断しないでください。ご武運を!」
絶対の信頼とともにハンターたちを送り出した。
そう、漁に出ようと思ったんだ。
同盟のあちこちで歪虚の活動が活発化していることは知っている。
だけど漁に出なければ家族に食べさせることができないじゃない。
ここはリゼリオからある程度離れているし、付近に狂気の歪虚が出たという話も聞かない。
だからきっと大丈夫。
そう思い、船置き小屋に向かった。
●
視界いっぱいに広がる丸太ほどもある太さの触手。
いや、これはタコの腕だ。灰色をした巨大なタコ。本来頭があるべき場所には人間の上半身に似ているナニカ。
それだけでも異常なのに、タコ腕の表面についた幾つもの口が異常さを際立たせる。
口、口、口、口、口。
幸い奴に目は無かったから、音を立てないように逃げれば助かる……そう希望を抱いた数秒前の自分を嗤う。
奴は目どころか耳も見当たらないのに、俺の居場所を正確に捉えてその剛腕で薙ぎ払ってくる。
痛い。骨が砕けた。痛い。
もう駄目だ走れない。動けない。逃げれない。いや違う、最初から逃げることなんてできなかった。あいつの姿を見た瞬間、ナニカに惹きつけられて目を離せなくなった時からこうなることは決まっていた。
怖い、怖い怖い。今すぐここから逃げ出したいのに身体がいうことを聞いてくれない。
あいつの腕が近づいてくる。――足は動かない。
無数の口が涎を垂らして我先にと俺の身体に噛り付く。――目を逸らせない。
バリボリと骨が噛み砕かれ、ぐちゃぐちゃと肉が咀嚼される音が鳴っては消える。――耳は鮮明に音を拾う。
身体がどんどん消えていくのに痛みはない。そんなものとっくに麻痺してしまったのだろうか。
ああ、俺はもう助からない。助からないが……せめて家族たちは。村のみんなは無事であってほしい。
この化け物が村に向かわないように……ハンターたちが間に合うように祈
●
リゼリオにあるハンターオフィスは“狂気”にかかわる依頼の対応で多忙を極めていた。
加え、ラッツィオ島での討伐作戦にも無関係ではいられない。
ハンターが担う役割も決して小さくないものになると確信するからこそ、可能な限りのバックアップをしなければならない。
そんな中、次から次へと厄介ごとを持ちこんでくれる狂気の眷属は――ラッツィオ島の個体が無関係ではないとはいえ――今一番頭の痛い問題だった。
「てなわけで、そんなクソヤローをぶっ潰してくるのが今回の依頼です」
かなり不機嫌な様子で空中ディスプレイを開く職員。
そのままハンターたちの前にも同様の画面を表示する。
画面にはとある漁村を蹂躙した後、ここリゼリオに向かっているらしい歪虚の情報が羅列されていた。
「そのタコ助の目的地がここリゼリオなのかは判りません。しかし事実として、そいつの進行方向にリゼリオがある以上、このまま放置しておくわけにはいかない。
何より、その漁村から逃げ延びて来た人たちから依頼されたんです。
ここで動かなければハンターである意味がない。――でしょう?」
そう、力強く笑って。
「敵はかなり強力な歪虚です。くれぐれも油断しないでください。ご武運を!」
絶対の信頼とともにハンターたちを送り出した。
解説
・現場
海岸沿いの平地。
海岸線を進む歪虚をここで迎え撃つ。
目だった遮蔽物はなし。
・敵情報
仮称:狂口蛸
サイズ2
クリオネの上半身+タコの下半身を持つ歪虚。
触腕の表面に幾つもの口がついている(腕1本につき2~4程度)
大きさに比例するようにタフ。
確認されている攻撃手段は腕による物理攻撃(叩きつけや薙ぎ払い)、全ての口から一斉に叫び声を上げ、指向性を持たせた超音波を叩き付ける魔法攻撃。
また“狂気”の外見にあてられると、OPの男性が陥ったように行動判定にペナルティを受ける可能性があるが、意志や覚悟で影響を軽減、遮断する事が可能。
(今回の場合はプレイングで補正可能。遭遇時に一度判定し、成功の場合は以降影響なし。失敗の場合はターンスキップ、次ターン再度判定を成功するまで繰り返す)
海岸沿いの平地。
海岸線を進む歪虚をここで迎え撃つ。
目だった遮蔽物はなし。
・敵情報
仮称:狂口蛸
サイズ2
クリオネの上半身+タコの下半身を持つ歪虚。
触腕の表面に幾つもの口がついている(腕1本につき2~4程度)
大きさに比例するようにタフ。
確認されている攻撃手段は腕による物理攻撃(叩きつけや薙ぎ払い)、全ての口から一斉に叫び声を上げ、指向性を持たせた超音波を叩き付ける魔法攻撃。
また“狂気”の外見にあてられると、OPの男性が陥ったように行動判定にペナルティを受ける可能性があるが、意志や覚悟で影響を軽減、遮断する事が可能。
(今回の場合はプレイングで補正可能。遭遇時に一度判定し、成功の場合は以降影響なし。失敗の場合はターンスキップ、次ターン再度判定を成功するまで繰り返す)
マスターより
こんにちは、狭霧です。
大規模の行動入力も開始されましたが、狂気の歪虚はそんなことお構いなしに襲ってきます。
既に被害は出てしまいましたが、これ以上の惨劇を防ぐためにもここで仕留めていただけたらと思います。
大規模の行動入力も開始されましたが、狂気の歪虚はそんなことお構いなしに襲ってきます。
既に被害は出てしまいましたが、これ以上の惨劇を防ぐためにもここで仕留めていただけたらと思います。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/11 19:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
作戦相談スレッド 結城綾斗(ka2092) 人間(リアルブルー)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/08/14 10:49:27 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/09 19:08:18 |