ゲスト
(ka0000)
貪りし狂気の前触れ
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/08/14 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/08/23 19:00
オープニング
●
リゼリオ南方の海。現在歪虚『狂気』の目撃事例が最も多く寄せられている場所。
言い換えれば、最も歪虚の出現率が高く、危険とされている海である。
その近辺の沿岸、ハンターズソサエティより派遣されたハンターの2人組は、LEDライトを片手に夜の海岸を哨戒をしていた。
「おっかねぇよなぁ……これだけ歪虚の出現情報が出揃ってるのに、未だ国は解決に動こうとしねぇ」
「どの国も余力がねぇんだろうさ。それに今のところは同盟軍が海域に侵攻してるって噂だしな」
取りとめのない話をしながら、夜の沿岸を歩く2人。砂浜に所々岩場のあるここは少し不気味な雰囲気が漂い、吹き抜ける潮風は妙に生温かく、さざ波の音がこだましている。
ふと、一人が何かに気付いた。
「おい、今、何か聞こえなかったか?」
「何が?」
「……いや。…………すまん。多分波音だ」
訝しげな表情で、声をかけられたハンターは先をゆく。もう一人はふと、LEDライトを波が打ちつける岩場に向けてみた。そこにあるのは、何も変わらず黒い海が岩を飲み込もうと蠢くだけ。
『テ……ケ……』
そう、何もなかった。気付けなかった。いや、思考がそれを認識するのを拒絶しただけなのかもしれない。その男の目には、確かに映っていた。
波の打ちつける岩場に、千切られた人間の手のような物体があった。
『……テケ……テケ……ジュルッ……』
そして幸運な事に、その男は視界の端に映った違和感に、もう一度岩場にライトを向けることが出来た。
そして幸運な事に、LEDライトが黒い海から、海よりもさらに黒いものが這い出てくる場面を照らし出した。
そして幸運な事に、その男よりももう一人の男の方が、『それ』に近かったのだった。
次の瞬間、海から飛び出した『それ』は
前を歩いていたハンターを、一瞬で飲み込んだ
「え」
その言葉を最後に、肉の引き裂かれる音が海岸に響く。引き裂かれ、食いちぎられ、ぐちゃぐちゃと生々しい音が響き、鮮血が白い砂浜に飛び散ってゆく。呆然とその様子を眺める男の頬にぴっ、と、その鮮血の一部が飛び跳ねたおかげで、急速に現実感が戻ってくる。
「……ひ、ぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
本能で危機を悟ったか、ハンターは一目散に逃げ出す事が出来た。かつての仲間が肉塊に成り果てる場面を確かに目撃しながらも、ハンターはそれが何なのか、逃げながら頭の中で反芻していた。
黒い、タールのようなスライム。いや、スライムのようなもの、と認識しただけで、正確な姿かたちは解らなかった。
パニックになりながらも、度重なる幸運で生きながらえたハンターは、恐慌状態になりながらも共に沿岸を警備していた仲間と合流し、その事態を報告した。
黒い粘性の怪物。赤く発光する、眼球のようなものをもった怪物の事を。
リゼリオ南方の海。現在歪虚『狂気』の目撃事例が最も多く寄せられている場所。
言い換えれば、最も歪虚の出現率が高く、危険とされている海である。
その近辺の沿岸、ハンターズソサエティより派遣されたハンターの2人組は、LEDライトを片手に夜の海岸を哨戒をしていた。
「おっかねぇよなぁ……これだけ歪虚の出現情報が出揃ってるのに、未だ国は解決に動こうとしねぇ」
「どの国も余力がねぇんだろうさ。それに今のところは同盟軍が海域に侵攻してるって噂だしな」
取りとめのない話をしながら、夜の沿岸を歩く2人。砂浜に所々岩場のあるここは少し不気味な雰囲気が漂い、吹き抜ける潮風は妙に生温かく、さざ波の音がこだましている。
ふと、一人が何かに気付いた。
「おい、今、何か聞こえなかったか?」
「何が?」
「……いや。…………すまん。多分波音だ」
訝しげな表情で、声をかけられたハンターは先をゆく。もう一人はふと、LEDライトを波が打ちつける岩場に向けてみた。そこにあるのは、何も変わらず黒い海が岩を飲み込もうと蠢くだけ。
『テ……ケ……』
そう、何もなかった。気付けなかった。いや、思考がそれを認識するのを拒絶しただけなのかもしれない。その男の目には、確かに映っていた。
波の打ちつける岩場に、千切られた人間の手のような物体があった。
『……テケ……テケ……ジュルッ……』
そして幸運な事に、その男は視界の端に映った違和感に、もう一度岩場にライトを向けることが出来た。
そして幸運な事に、LEDライトが黒い海から、海よりもさらに黒いものが這い出てくる場面を照らし出した。
そして幸運な事に、その男よりももう一人の男の方が、『それ』に近かったのだった。
次の瞬間、海から飛び出した『それ』は
前を歩いていたハンターを、一瞬で飲み込んだ
「え」
その言葉を最後に、肉の引き裂かれる音が海岸に響く。引き裂かれ、食いちぎられ、ぐちゃぐちゃと生々しい音が響き、鮮血が白い砂浜に飛び散ってゆく。呆然とその様子を眺める男の頬にぴっ、と、その鮮血の一部が飛び跳ねたおかげで、急速に現実感が戻ってくる。
「……ひ、ぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
本能で危機を悟ったか、ハンターは一目散に逃げ出す事が出来た。かつての仲間が肉塊に成り果てる場面を確かに目撃しながらも、ハンターはそれが何なのか、逃げながら頭の中で反芻していた。
黒い、タールのようなスライム。いや、スライムのようなもの、と認識しただけで、正確な姿かたちは解らなかった。
パニックになりながらも、度重なる幸運で生きながらえたハンターは、恐慌状態になりながらも共に沿岸を警備していた仲間と合流し、その事態を報告した。
黒い粘性の怪物。赤く発光する、眼球のようなものをもった怪物の事を。
解説
●目的
歪虚の撃破
●敵情報
正確な情報は不明。恐慌状態のハンターのちぐはぐな言葉を読み取るならば、それは黒いスライムのような歪虚だという事が予想されています。
奇怪な外見、そして赤く発光する眼のような物体がついているとの事から、この怪物は歪虚『狂気』と予想されます。
海から瞬時に飛び出してきて、一瞬でハンターを飲み込んで惨殺したという報告から、かなり危険な部類と想定されています。
その他の詳細は不明で、万全の状態で注意をしながら挑まないといけません。
●状況
参加PC様達は、『この報告を受け、現場に確認に向かう、沿岸警備を共にしていたハンター達』という扱いでこの依頼に参加して頂く形となっております。
OPの2人とは別の場所で待機し、順番に交代しながら沿岸警備を行う予定で、野営地にて野宿している状態でした。
よって時刻は夜の11時(23時)あたりであり、月は雲に隠れて見え辛く、非常に暗い夜となっております。
現場は移動力2の方が全力で走る事で10分ほどで到達出来る程度の距離です。
野営地には一通りのものが揃っており、LEDライトも支給されますので、手持ちに携帯する必要はありません。
(予備として持っていく等の判断はお任せ致します)
●戦闘区域
リゼリオ南方の沿岸。岩場と砂浜が入り混じる場所。
砂浜はさらさらと柔らかく、足をとられることはありませんが、岩場はごつごつしていて移動し辛く、場所によっては生えている苔で滑ってしまう可能性もあり、足場としては少々心許ないです。
●注意
到達したPC様達は、惨殺された仲間の遺体を目にしてしまうかもしれません。
目にしてしまったら精神力を元に判定を行い、失敗した場合、泣き崩れる、恐怖に陥るなどのペナルティを負います。
この判定はプレイングによって達成値が上昇することがあります。
歪虚の撃破
●敵情報
正確な情報は不明。恐慌状態のハンターのちぐはぐな言葉を読み取るならば、それは黒いスライムのような歪虚だという事が予想されています。
奇怪な外見、そして赤く発光する眼のような物体がついているとの事から、この怪物は歪虚『狂気』と予想されます。
海から瞬時に飛び出してきて、一瞬でハンターを飲み込んで惨殺したという報告から、かなり危険な部類と想定されています。
その他の詳細は不明で、万全の状態で注意をしながら挑まないといけません。
●状況
参加PC様達は、『この報告を受け、現場に確認に向かう、沿岸警備を共にしていたハンター達』という扱いでこの依頼に参加して頂く形となっております。
OPの2人とは別の場所で待機し、順番に交代しながら沿岸警備を行う予定で、野営地にて野宿している状態でした。
よって時刻は夜の11時(23時)あたりであり、月は雲に隠れて見え辛く、非常に暗い夜となっております。
現場は移動力2の方が全力で走る事で10分ほどで到達出来る程度の距離です。
野営地には一通りのものが揃っており、LEDライトも支給されますので、手持ちに携帯する必要はありません。
(予備として持っていく等の判断はお任せ致します)
●戦闘区域
リゼリオ南方の沿岸。岩場と砂浜が入り混じる場所。
砂浜はさらさらと柔らかく、足をとられることはありませんが、岩場はごつごつしていて移動し辛く、場所によっては生えている苔で滑ってしまう可能性もあり、足場としては少々心許ないです。
●注意
到達したPC様達は、惨殺された仲間の遺体を目にしてしまうかもしれません。
目にしてしまったら精神力を元に判定を行い、失敗した場合、泣き崩れる、恐怖に陥るなどのペナルティを負います。
この判定はプレイングによって達成値が上昇することがあります。
マスターより
同僚のMSさんに感化されて、同じく某神話テーマを手がけてしまいました!
お世話になっております、桐咲 鈴華です!
今回の依頼は『狂気』の討伐依頼ですが、少々難易度が高くなっております。
また、なんちゃってSANチェックも用意しました。こちらは馴染みの深い方は楽しんで頂けるのではないでしょうか
狂気と混沌へ、海の中からご招待
皆様のご参加とプレイングを、心よりお待ちしております
お世話になっております、桐咲 鈴華です!
今回の依頼は『狂気』の討伐依頼ですが、少々難易度が高くなっております。
また、なんちゃってSANチェックも用意しました。こちらは馴染みの深い方は楽しんで頂けるのではないでしょうか
狂気と混沌へ、海の中からご招待
皆様のご参加とプレイングを、心よりお待ちしております
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/08/22 22:43
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
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狂気の海辺にて レイ・T・ベッドフォード(ka2398) 人間(リアルブルー)|26才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/08/14 03:05:35 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/10 00:03:50 |