ゲスト
(ka0000)
凍てついた海岸線から来る
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/21 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/30 22:00
オープニング
●吹雪の止んだとある朝
辺境の地では今まさに大雪の季節となっていた。
標高の高い山は軒並み真っ白に染め上げられ、普段は土と岩がむき出しになっている荒野も今は白銀の世界へと変わっていた。
厳しい環境ではあるものの、辺境の民はそれを当たり前と受け入れその中で暮らしている。
そんな辺境の東部に位置する海岸沿いに1つの村があった。
連日降り続けた雪が漸く止んだ日の朝、屋根に雪の降り積もった家から出てきた村人は目の前に広がる海を見て溜息を吐く。
「はぁー、見事に凍りついたの」
数日前の雪が降る前まで穏やかな波の音を立てていた海面は見事に凍りつき、真っ白い氷の足場が大分沖の方まで出来上がっていた。
さらに海風が吹くたびに氷の上に積もった雪が舞い上がり、風の軌跡に合わせて白雪が周囲を舞い踊る。
「おおっと、いかんいかん。つい見惚れてしまった。早く雪下ろしをせんとな」
村人ははたと思い出したように動き出し、梯子を使って屋根の上に登るとせっせとそこに積もる雪を地面へと向けて下ろしていく。
そんな作業を1時間も続けた頃、村人はふぅと一息吐いたところでふと海の方に視線を向けた。
「んっ? 何だあれは……」
村人の目には白い氷と化した海の上で、何か黒い物がぽつぽつと並んでいるように見えた。
はてと首を傾げていると、その黒い何かは1つまた1つと数が増えていく。
黒い物の正体もそうだが、一体どこから増えているのかと村人は更に首をひねる。
「おい、なんじゃあれは!」
どうやらここで他の村人も海の上の黒い何かに気づいたらしく、村のあちらこちらで不安気な声が上がり始めた。
「おお、そうだ。いいものがあったな」
そこで雪かきをしていた村人はつい最近行商人から譲り受けた双眼鏡という道具のことを思い出し、家の中からそれをひったくるようにして手にして戻り、早速レンズを覗き込んで黒い何かを観察する。
双眼鏡を使えばその黒い何かの正体がよく見えた。人間のような姿かたちをしていたが、その肌はぬめぬめとした魚のような鱗に覆われており、腕と脚には鋭い鉤爪が生え、頭はサメやシャチなどの獰猛な海の生き物の顔を平べったくしたような気色の悪いものであった。
そして、村人はその黒い何かのギョロリとした目を覗き込んでしまった。
「うひゃあっ!? ば、化け物じゃあ!!」
村人は手にしていた双眼鏡を放り出し、その場でしりもちを着くほどの慌てようだった。
「歪虚じゃ、きっと歪虚じゃ! 早くハンターオフィスに連絡をするんじゃ!」
●ハンターオフィス
辺境の開拓地『ホープ』にあるハンターオフィスに数人のハンター達が招集された。
「皆様、今回はお集まり頂きありがとうございます。早速依頼の説明をさせていただきます」
オフィス職員が手元のパネルを叩くと、いくつかのウィンドウが立ち上がりハンター達の前に表示される。
「場所は辺境東部の海岸線沿いにあるとある漁村になります」
現在の漁村の状況としてウィンドウに表示される写真の第一印象は真っ白、といったところだろうか。
どの写真でも雪が降り積もり、特に『海岸』として表示された写真には青白い氷の足場が奥まで続いているだけで言われなければそこが海だとは誰も思わないだろう。
「見ての通りこの漁村は連日続いた雪によって埋もれており、更に歪虚が出現したという海も凍りついています」
そして今回現れたという歪虚の姿も映し出された。
半魚人と言えばいいのだろうか、人と魚の中間的なその姿は生理的嫌悪を引き立てるのには十分な醜悪さを持っていた。
「この歪虚達は凍り付いた海の上を歩き回るのみで、今のところ村のほうまではやってきていません。しかしどんどんその数を増やしているようで、最後の報告によると30匹程確認されています」
一体何の目的があるのかは不明だが、数が揃った上で村のほうへ押し寄せてきたら村人たちは一溜まりもないだろう。
「今回は敵の数もそうですが、戦う場所が場所だけに足元にも十分注意してください」
ぺこりと頭を下げたオフィス職員に見送られ、ハンター達は現場の漁村へと向かうべく転移門へと足を向けた。
辺境の地では今まさに大雪の季節となっていた。
標高の高い山は軒並み真っ白に染め上げられ、普段は土と岩がむき出しになっている荒野も今は白銀の世界へと変わっていた。
厳しい環境ではあるものの、辺境の民はそれを当たり前と受け入れその中で暮らしている。
そんな辺境の東部に位置する海岸沿いに1つの村があった。
連日降り続けた雪が漸く止んだ日の朝、屋根に雪の降り積もった家から出てきた村人は目の前に広がる海を見て溜息を吐く。
「はぁー、見事に凍りついたの」
数日前の雪が降る前まで穏やかな波の音を立てていた海面は見事に凍りつき、真っ白い氷の足場が大分沖の方まで出来上がっていた。
さらに海風が吹くたびに氷の上に積もった雪が舞い上がり、風の軌跡に合わせて白雪が周囲を舞い踊る。
「おおっと、いかんいかん。つい見惚れてしまった。早く雪下ろしをせんとな」
村人ははたと思い出したように動き出し、梯子を使って屋根の上に登るとせっせとそこに積もる雪を地面へと向けて下ろしていく。
そんな作業を1時間も続けた頃、村人はふぅと一息吐いたところでふと海の方に視線を向けた。
「んっ? 何だあれは……」
村人の目には白い氷と化した海の上で、何か黒い物がぽつぽつと並んでいるように見えた。
はてと首を傾げていると、その黒い何かは1つまた1つと数が増えていく。
黒い物の正体もそうだが、一体どこから増えているのかと村人は更に首をひねる。
「おい、なんじゃあれは!」
どうやらここで他の村人も海の上の黒い何かに気づいたらしく、村のあちらこちらで不安気な声が上がり始めた。
「おお、そうだ。いいものがあったな」
そこで雪かきをしていた村人はつい最近行商人から譲り受けた双眼鏡という道具のことを思い出し、家の中からそれをひったくるようにして手にして戻り、早速レンズを覗き込んで黒い何かを観察する。
双眼鏡を使えばその黒い何かの正体がよく見えた。人間のような姿かたちをしていたが、その肌はぬめぬめとした魚のような鱗に覆われており、腕と脚には鋭い鉤爪が生え、頭はサメやシャチなどの獰猛な海の生き物の顔を平べったくしたような気色の悪いものであった。
そして、村人はその黒い何かのギョロリとした目を覗き込んでしまった。
「うひゃあっ!? ば、化け物じゃあ!!」
村人は手にしていた双眼鏡を放り出し、その場でしりもちを着くほどの慌てようだった。
「歪虚じゃ、きっと歪虚じゃ! 早くハンターオフィスに連絡をするんじゃ!」
●ハンターオフィス
辺境の開拓地『ホープ』にあるハンターオフィスに数人のハンター達が招集された。
「皆様、今回はお集まり頂きありがとうございます。早速依頼の説明をさせていただきます」
オフィス職員が手元のパネルを叩くと、いくつかのウィンドウが立ち上がりハンター達の前に表示される。
「場所は辺境東部の海岸線沿いにあるとある漁村になります」
現在の漁村の状況としてウィンドウに表示される写真の第一印象は真っ白、といったところだろうか。
どの写真でも雪が降り積もり、特に『海岸』として表示された写真には青白い氷の足場が奥まで続いているだけで言われなければそこが海だとは誰も思わないだろう。
「見ての通りこの漁村は連日続いた雪によって埋もれており、更に歪虚が出現したという海も凍りついています」
そして今回現れたという歪虚の姿も映し出された。
半魚人と言えばいいのだろうか、人と魚の中間的なその姿は生理的嫌悪を引き立てるのには十分な醜悪さを持っていた。
「この歪虚達は凍り付いた海の上を歩き回るのみで、今のところ村のほうまではやってきていません。しかしどんどんその数を増やしているようで、最後の報告によると30匹程確認されています」
一体何の目的があるのかは不明だが、数が揃った上で村のほうへ押し寄せてきたら村人たちは一溜まりもないだろう。
「今回は敵の数もそうですが、戦う場所が場所だけに足元にも十分注意してください」
ぺこりと頭を下げたオフィス職員に見送られ、ハンター達は現場の漁村へと向かうべく転移門へと足を向けた。
解説
【依頼内容】
漁村を守り歪虚の殲滅を行う
【戦域情報】
辺境の東部の海岸線にある漁村。天候は曇り。
漁村のすぐ目の前に広がる海は凍り付いており、見渡す限り白い氷の足場が続く。
障害物はないので見通しはいいが、氷上は滑りやすく雪が積もっている箇所もあり足場は悪い。
氷の厚さも場所によってまちまちなので、砕いて海中に落ちないようにも注意すること。
【敵情報】
半魚人歪虚 30匹
大きさは1mほどで人型をしているが、鱗の肌に鋭い爪、そして獰猛な海の生物の頭を持った化け物。
凍り付いた氷上から外には出ないが、氷上に立てば一斉に押し寄せてくる。
どこからともなく現れて数を増やしており、30匹以上に増える可能性もある。
漁村を守り歪虚の殲滅を行う
【戦域情報】
辺境の東部の海岸線にある漁村。天候は曇り。
漁村のすぐ目の前に広がる海は凍り付いており、見渡す限り白い氷の足場が続く。
障害物はないので見通しはいいが、氷上は滑りやすく雪が積もっている箇所もあり足場は悪い。
氷の厚さも場所によってまちまちなので、砕いて海中に落ちないようにも注意すること。
【敵情報】
半魚人歪虚 30匹
大きさは1mほどで人型をしているが、鱗の肌に鋭い爪、そして獰猛な海の生物の頭を持った化け物。
凍り付いた氷上から外には出ないが、氷上に立てば一斉に押し寄せてくる。
どこからともなく現れて数を増やしており、30匹以上に増える可能性もある。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
冬も本番、地方によっては白以外の色が見えないところもあるとか。
今回の敵はそんなに強くありませんが場所がかなり悪いです。よく考えて戦ってください。
では、宜しければ皆さんの参加をお待ちしております。
冬も本番、地方によっては白以外の色が見えないところもあるとか。
今回の敵はそんなに強くありませんが場所がかなり悪いです。よく考えて戦ってください。
では、宜しければ皆さんの参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/28 21:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦用相談板 仙堂 紫苑(ka5953) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/01/21 19:51:16 |
|
![]() |
質問板 仙堂 紫苑(ka5953) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 |
|
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プレイング メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/01/21 20:34:01 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/17 15:31:59 |