ゲスト
(ka0000)
【節V】遅すぎたモチ、早すぎるチョコ
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/06 19:00
オープニング
●
王国首都近郊。
薄っすらと雪の残る丘の上、数多ひしめくパティシエの姿があった。
彼らの目的はただ一つ、丘を下ったところにある平原。そこにひしめく茶色の物体だ。中には白くて丸い物体も混ざっている。
茶色い物体からは、甘く芳醇な香りが漂っていた。風に乗った香りが、パティシエたちの鼻孔をくすぐる。紛れも無く、チョコの香りだった。
「見るんだ。あれぞ、チョコを求めてきたパティシエの……群れだ」
「せんせぇ……みんな……怖いです」
噂を聞きつけ集まった中に、スライというパティシエの姿があった。
その傍らに弟子のムームーが控えている。ムームーは蠢く物体より、血走った眼を物体に注ぐパティシエたちに怯えていた。
「あー、皆の衆」
スライはパティシエの中をかき分け、先頭に立つ。
王国ではそれなりに名の通ったパティシエであるスライを、邪険に扱うものはいない。スライは真っ直ぐに物体を見据え、笑い声を上げた。
「ムームーくん、あれは……スライムだ」
スライの言葉にパティシエたちのテンションが見るからに落ちていった。
気持ちはスライにもよくわかる。
現在、チョコレートの原材料であるカカオが非常に高騰しているのだ。
その中で王国付近にチョコレートが湧きでたと聞けば、菓子職人が大挙して押し寄せるのも仕方がない。
一方で、スライは心躍るものを感じていた。
彼はパティシエの他に、スライム博士(※自称)という肩書を持っていた。見れば、茶色いスライムとは別に白いスライムも存在する。
「ふむ……」
「どうかされましたか、せんせい」
「白いのはモチのようだ。質量が重そうだぞ」
「モチ?」
「もち米と呼ばれる米をこねて作る保存食だ。新年に食べるものだから、捨てられたり食べ残したのが歪虚にでもなったのかねぇ」
スライは視線をめぐらし、茶色いスライムを見やる。
「そして、あっちはチョコに近いぞ。この甘い匂い……眠気がくるの」
「……すぅ……」
「寝るんじゃないぞ?」
スライに背を叩かれて、ムームーはバッと肩を震わせた。
ため息をついてスライはムームーに尋ねる。
「チョコレートを固くするには、どうするべきかわかるかい?」
「冷やす……ですか」
「そうだ。スライムは普通物理が効きにくいが、あのスライムはもしかしたら冷やして固めることができるやもしれん」
「楽しそうですね、せんせい」
「はっは。新たなスライムを見るのは楽しいからねぇ。ちなみにモチは、灼けば表面が硬くなるぞ」
「……なるほど」と律儀にムームーはメモをする。
そんなムームーを連れて、スライは丘を降りる。
王都へ戻り、しかるべき者に託すより他にない。相手は歪虚、スライムなのだ。
スライとしては、面白いスライムが見れただけで御の字であった。
「さて、モチくらいなら用意できるかねぇ」
王国首都近郊。
薄っすらと雪の残る丘の上、数多ひしめくパティシエの姿があった。
彼らの目的はただ一つ、丘を下ったところにある平原。そこにひしめく茶色の物体だ。中には白くて丸い物体も混ざっている。
茶色い物体からは、甘く芳醇な香りが漂っていた。風に乗った香りが、パティシエたちの鼻孔をくすぐる。紛れも無く、チョコの香りだった。
「見るんだ。あれぞ、チョコを求めてきたパティシエの……群れだ」
「せんせぇ……みんな……怖いです」
噂を聞きつけ集まった中に、スライというパティシエの姿があった。
その傍らに弟子のムームーが控えている。ムームーは蠢く物体より、血走った眼を物体に注ぐパティシエたちに怯えていた。
「あー、皆の衆」
スライはパティシエの中をかき分け、先頭に立つ。
王国ではそれなりに名の通ったパティシエであるスライを、邪険に扱うものはいない。スライは真っ直ぐに物体を見据え、笑い声を上げた。
「ムームーくん、あれは……スライムだ」
スライの言葉にパティシエたちのテンションが見るからに落ちていった。
気持ちはスライにもよくわかる。
現在、チョコレートの原材料であるカカオが非常に高騰しているのだ。
その中で王国付近にチョコレートが湧きでたと聞けば、菓子職人が大挙して押し寄せるのも仕方がない。
一方で、スライは心躍るものを感じていた。
彼はパティシエの他に、スライム博士(※自称)という肩書を持っていた。見れば、茶色いスライムとは別に白いスライムも存在する。
「ふむ……」
「どうかされましたか、せんせい」
「白いのはモチのようだ。質量が重そうだぞ」
「モチ?」
「もち米と呼ばれる米をこねて作る保存食だ。新年に食べるものだから、捨てられたり食べ残したのが歪虚にでもなったのかねぇ」
スライは視線をめぐらし、茶色いスライムを見やる。
「そして、あっちはチョコに近いぞ。この甘い匂い……眠気がくるの」
「……すぅ……」
「寝るんじゃないぞ?」
スライに背を叩かれて、ムームーはバッと肩を震わせた。
ため息をついてスライはムームーに尋ねる。
「チョコレートを固くするには、どうするべきかわかるかい?」
「冷やす……ですか」
「そうだ。スライムは普通物理が効きにくいが、あのスライムはもしかしたら冷やして固めることができるやもしれん」
「楽しそうですね、せんせい」
「はっは。新たなスライムを見るのは楽しいからねぇ。ちなみにモチは、灼けば表面が硬くなるぞ」
「……なるほど」と律儀にムームーはメモをする。
そんなムームーを連れて、スライは丘を降りる。
王都へ戻り、しかるべき者に託すより他にない。相手は歪虚、スライムなのだ。
スライとしては、面白いスライムが見れただけで御の字であった。
「さて、モチくらいなら用意できるかねぇ」
解説
●目的
モチスライムとチョコスライムを討伐してください、
●モチスライム
白いスライム。重たいため、近接攻撃の威力が上昇しています。
焼くと香ばしくなり、表面が物理に対してもろくなります。
他は通常のスライムと同等だが、やや体力が多いです。
●チョコスライム
茶色いスライム。甘い香りを発し、眠気を誘ってきます。
冷やすと固くなり、物理に対してもろくなります。
他は通常のスライムと同等だが、やや回避力が高いです。
●数と戦場
合わせて8体前後。
戦場は開けた平原。なだらかな丘はあるが、傾斜は緩やか。
薄っすらと雪は積もっているが、移動や回避等に問題はありません。
●モチ
スライ博士がモチを用意してくれています。
それぞれ好きな食べ方で食べれますが、チョコはありません。
モチスライムとチョコスライムを討伐してください、
●モチスライム
白いスライム。重たいため、近接攻撃の威力が上昇しています。
焼くと香ばしくなり、表面が物理に対してもろくなります。
他は通常のスライムと同等だが、やや体力が多いです。
●チョコスライム
茶色いスライム。甘い香りを発し、眠気を誘ってきます。
冷やすと固くなり、物理に対してもろくなります。
他は通常のスライムと同等だが、やや回避力が高いです。
●数と戦場
合わせて8体前後。
戦場は開けた平原。なだらかな丘はあるが、傾斜は緩やか。
薄っすらと雪は積もっているが、移動や回避等に問題はありません。
●モチ
スライ博士がモチを用意してくれています。
それぞれ好きな食べ方で食べれますが、チョコはありません。
マスターより
マスターより
こんにちは、御影堂です。
チョコレートが不足し、パティシエたちはスライムの噂にオドロされたようです。
遅すぎたモチもついでにきました。ちなみに今年はバターとはちみつでとろ甘なモチを食しました。
みなさんも戦いの後は、好きな方法でおモチをどうぞ~♪
こんにちは、御影堂です。
チョコレートが不足し、パティシエたちはスライムの噂にオドロされたようです。
遅すぎたモチもついでにきました。ちなみに今年はバターとはちみつでとろ甘なモチを食しました。
みなさんも戦いの後は、好きな方法でおモチをどうぞ~♪
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/04 18:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談 十野間 忍(ka6018) 人間(リアルブルー)|21才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/01/28 10:53:11 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/27 12:04:26 |