ゲスト
(ka0000)
温泉饅頭とは何か?
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/08/16 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/08/25 07:30
オープニング
△△村に1軒だけ、小豆農家があるらしい。
ここは、温泉旅館『紅海月(べにくらげ)荘』。
もとは、保養客用に作られた小さい宿泊施設だったが、リアルブルーの日本とかいうところから来た某人が、たまたま旅行ガイドブックを持っており、それを見た亭主が面白がってニホン・オンセン式の宿屋に改築したものである。従業員(といっても、家族だけだが)はキモノで出迎え、客室は床に直接布団を敷き、温泉は体を浸すものにし、その浴室は広く、岩で囲い、全身が入る深さにし、着衣無く浸かるスタイルにした。正しいか正しくないかはさておき、一風変わった形式の宿屋だと言うことで、そこそこ高評価をもらっている。
ある日、また別の日本人が宿を利用した。その客は「懐かしいな」を連発し、何度も湯に浸かっていた。そして帰り際、こんな事を言い残したのだ。
「温泉卵や、温泉饅頭があればもっと面白いかもね」
それはなんだ!? 亭主がすごい形相で食いついた。思いがけない反応に、客はたじろぐ。
「いや、温泉の湯気で蒸かした、卵とか饅頭とか……」
「卵は分かる。でもマンジュウとは?」
「えー、ほら、中にあんこの入ったお菓子で……」
「アンコ? なんだ、それは!!?」
いや、自分も本職じゃないから詳しくは、と、客はしどろもどろになり、逃げるように宿を出て行った。残された亭主は謎を解明すべく、あらゆる情報を集めるのに奔走した。
そこで分かったことは、アンコとは、アズキという豆を甘く煮てペーストにしたものらしい。しかし、アズキとは初めて聞く名前だ。調べて調べて、ようやく分かったのは、△△村の老農夫が、道楽で珍種を育成している、そのひとつにあるらしいということだった。
亭主は、温泉饅頭へ辿り着くまでの障害の多さにいささか辟易していた。
まず、それがどんなものか分からない。
菓子であるらしいが、その製法はおろか、材料すら不確定だ。
アズキなる豆が必要とのことだが、どうやらかなり希少なもののようだ。
△△村で育てられているようだが、商品になるほどの量かどうか分からず、そもそも売ってもらえるかも分からない。
そして……そんなワケの分からないものに労力を裂けるほど、今の旅館には人員の余裕はなかった。
「ソット! ソットはいるか?」
亭主は、16歳になる末娘の姿を捜した。今、この家でいちばん自由に動けるのは、いちばん下っ端のこの娘である。
「父ちゃん、何?」
「おまえ、△△村に行って、アズキを育ててる家を探してこい」
「はぁ? 歩いて3日はかかるじゃん! その間の旅館の仕事はどうすんのよ?」
「馬車ぐらい出しちゃるし、手伝いも呼ぶわ。そんで、ハンターオフィスから何人か呼ぶから、みんなで、アズキって何か、アンコって何か調べてこいやー」
「給料、上乗せせぇやー」
さて、その頃。
ワッサンという老農夫が、ギックリ腰に呻き声を上げていた。
「くう~~……、こうしている間にも雑草が……、そろそろ色づく莢もあるというのに……」
ここは、温泉旅館『紅海月(べにくらげ)荘』。
もとは、保養客用に作られた小さい宿泊施設だったが、リアルブルーの日本とかいうところから来た某人が、たまたま旅行ガイドブックを持っており、それを見た亭主が面白がってニホン・オンセン式の宿屋に改築したものである。従業員(といっても、家族だけだが)はキモノで出迎え、客室は床に直接布団を敷き、温泉は体を浸すものにし、その浴室は広く、岩で囲い、全身が入る深さにし、着衣無く浸かるスタイルにした。正しいか正しくないかはさておき、一風変わった形式の宿屋だと言うことで、そこそこ高評価をもらっている。
ある日、また別の日本人が宿を利用した。その客は「懐かしいな」を連発し、何度も湯に浸かっていた。そして帰り際、こんな事を言い残したのだ。
「温泉卵や、温泉饅頭があればもっと面白いかもね」
それはなんだ!? 亭主がすごい形相で食いついた。思いがけない反応に、客はたじろぐ。
「いや、温泉の湯気で蒸かした、卵とか饅頭とか……」
「卵は分かる。でもマンジュウとは?」
「えー、ほら、中にあんこの入ったお菓子で……」
「アンコ? なんだ、それは!!?」
いや、自分も本職じゃないから詳しくは、と、客はしどろもどろになり、逃げるように宿を出て行った。残された亭主は謎を解明すべく、あらゆる情報を集めるのに奔走した。
そこで分かったことは、アンコとは、アズキという豆を甘く煮てペーストにしたものらしい。しかし、アズキとは初めて聞く名前だ。調べて調べて、ようやく分かったのは、△△村の老農夫が、道楽で珍種を育成している、そのひとつにあるらしいということだった。
亭主は、温泉饅頭へ辿り着くまでの障害の多さにいささか辟易していた。
まず、それがどんなものか分からない。
菓子であるらしいが、その製法はおろか、材料すら不確定だ。
アズキなる豆が必要とのことだが、どうやらかなり希少なもののようだ。
△△村で育てられているようだが、商品になるほどの量かどうか分からず、そもそも売ってもらえるかも分からない。
そして……そんなワケの分からないものに労力を裂けるほど、今の旅館には人員の余裕はなかった。
「ソット! ソットはいるか?」
亭主は、16歳になる末娘の姿を捜した。今、この家でいちばん自由に動けるのは、いちばん下っ端のこの娘である。
「父ちゃん、何?」
「おまえ、△△村に行って、アズキを育ててる家を探してこい」
「はぁ? 歩いて3日はかかるじゃん! その間の旅館の仕事はどうすんのよ?」
「馬車ぐらい出しちゃるし、手伝いも呼ぶわ。そんで、ハンターオフィスから何人か呼ぶから、みんなで、アズキって何か、アンコって何か調べてこいやー」
「給料、上乗せせぇやー」
さて、その頃。
ワッサンという老農夫が、ギックリ腰に呻き声を上げていた。
「くう~~……、こうしている間にも雑草が……、そろそろ色づく莢もあるというのに……」
解説
ソットが△△村へ行って、アズキ農家を探し、分けてもらえるよう、交渉をします。これの手伝いをして下さい。買い取り価格等の細かいことはソットが行います。
同時に、温泉饅頭とは何か調べ、または、これについて知識のある人はそれを出し、完成形をつくる手伝いもして下さい。
さらに、ソットが不在の間、旅館が人手不足になります。これの手伝いがあると尚よし。
△△村までは、馬車を用意しますので、片道1日もあれば到着するでしょう。いちおう、若い娘がいますので、それなりの警戒は必要でしょうが、今のところ道中の危険は報告されていません。
同時に、温泉饅頭とは何か調べ、または、これについて知識のある人はそれを出し、完成形をつくる手伝いもして下さい。
さらに、ソットが不在の間、旅館が人手不足になります。これの手伝いがあると尚よし。
△△村までは、馬車を用意しますので、片道1日もあれば到着するでしょう。いちおう、若い娘がいますので、それなりの警戒は必要でしょうが、今のところ道中の危険は報告されていません。
マスターより
いやあ、最近の観光地土産って、洋菓子が多くなっちゃって、饅頭って見なくなったなー。あと、すんごいおいしい。名物にうまいものあるよー。
さて、魚心あれば何とやらで、もし仮に先方に困った事態が発生していれば、それを助けてあげることで交渉がやりやすくなるかもしれません。
あと、道中に危険はまず無いので、アズキと饅頭に専念してOK。
それでは、頑張って下さい。
さて、魚心あれば何とやらで、もし仮に先方に困った事態が発生していれば、それを助けてあげることで交渉がやりやすくなるかもしれません。
あと、道中に危険はまず無いので、アズキと饅頭に専念してOK。
それでは、頑張って下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/08/23 19:21
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談用 水雲 エルザ(ka1831) 人間(リアルブルー)|18才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/08/15 22:39:17 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/13 23:52:33 |