ゲスト
(ka0000)
【節V】豆のかわりに金平糖?
マスター:紺堂 カヤ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 5~13人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/01 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/10 19:00
オープニング
窓の外は北風が吹きすさぶ季節だが、大きな暖炉のある家の中は暖かだ。
「あーあ、退屈ねえ~」
その暖炉の近くでごろごろしながら呟いたのは、栗色の豊かな髪を持った少女だ。彼女は、近頃グラズヘイム王国で業績を伸ばし始めた宝石商、モンド家の一人娘・ダイヤである。今年十五歳になったばかりだ。
「お嬢様、お行儀が悪いですよ」
うんざりした口調でダイヤを見下ろしているのは、彼女の世話係として雇われている、クロスという青年だ。年齢はダイヤよりも少し上で、十七歳。
「だってつまらないんですもの~。何か面白いことがしたいわ」
「面白い顔でも踊りでもしたらいいじゃありませんか。鏡をお持ちしましょうか?」
「面白さを自給自足しろって!?」
ダイヤは寝転がったまま、この失礼な世話係を蹴飛ばした。とても使用人の言葉とは思えないのだが、ダイヤがいくら怒っても彼は一向に改める様子がない。
「だって仕方がないじゃありませんか。お嬢様にはお友だちいないんですから」
「うっ」
そうなのだ。ダイヤは今こそ元気いっぱいの少女であるが、小さな頃は体が弱く、外へ出ることが難しかった。勉強もすべて家庭教師をつけていたため、学校へも行かずじまい。友だちと呼べる相手はいなかった。
「う、うるさいわねぇえ!! あ、そうだわ、クロス! いいことを思いついた!」
ダイヤがぴょん、と飛び起きると、クロスは顔をしかめた。いいこと、に喜んでいるようにはとても思えないが、ダイヤは無視をする。
「豆まきをしましょう!」
「豆まき、ですか?」
「そうよ! 東方での風習らしいの。この時期に、鬼に豆をぶつけて、無病息災を願うのよ。あ、もちろん、本物の鬼じゃないわよ、人が模すのよ」
「ああ、聞いたことはございます。……それにしても無病息災なんて難しい言葉をよく御存じでしたね、お嬢様」
「一言余分よっ!!」
ダイヤは今度は立った状態で蹴りを繰り出す。が、クロスはそれをひらりと避けた。
「ったく。とにかく。その豆まきをしたいの。私、やったことなかったのよね! うーん、でも、豆じゃあ、なんか可愛くないわねえ。……そうだわ、コンペイトウにしましょ!」
「金平糖、でございますか?」
「そうよ。カラフルで可愛いでしょ? それに、近頃は豆が手に入りにくくて困ってるらしいじゃない? わざわざ手に入りにくいものを探さなくてもいいわ」
うんうん、と悦に入って頷くダイヤだが、クロスは首を傾げた。
「品薄になっているのはチョコレートの原料という話ですから、豆は豆でもカカオ豆なのでは?」
「どっちでもいいわよー、とにかく私はコンペイトウで豆まきするんだから!」
「はあ……。しかしお嬢様」
「何よ」
急に真面目な顔になったクロスに、ダイヤは身構えた。クロスは、真剣な面持ちのまま、こう言った。
「大切なことをお忘れです。豆まきは、一人ではできません。そして、お嬢様にはお友だちがおられません」
ダイヤの顔が、みるみる赤くなった。
「う、う、う、うるさーいっ!!!!! それをなんとかするのが世話役の仕事でしょ!!!!!」
「あーあ、退屈ねえ~」
その暖炉の近くでごろごろしながら呟いたのは、栗色の豊かな髪を持った少女だ。彼女は、近頃グラズヘイム王国で業績を伸ばし始めた宝石商、モンド家の一人娘・ダイヤである。今年十五歳になったばかりだ。
「お嬢様、お行儀が悪いですよ」
うんざりした口調でダイヤを見下ろしているのは、彼女の世話係として雇われている、クロスという青年だ。年齢はダイヤよりも少し上で、十七歳。
「だってつまらないんですもの~。何か面白いことがしたいわ」
「面白い顔でも踊りでもしたらいいじゃありませんか。鏡をお持ちしましょうか?」
「面白さを自給自足しろって!?」
ダイヤは寝転がったまま、この失礼な世話係を蹴飛ばした。とても使用人の言葉とは思えないのだが、ダイヤがいくら怒っても彼は一向に改める様子がない。
「だって仕方がないじゃありませんか。お嬢様にはお友だちいないんですから」
「うっ」
そうなのだ。ダイヤは今こそ元気いっぱいの少女であるが、小さな頃は体が弱く、外へ出ることが難しかった。勉強もすべて家庭教師をつけていたため、学校へも行かずじまい。友だちと呼べる相手はいなかった。
「う、うるさいわねぇえ!! あ、そうだわ、クロス! いいことを思いついた!」
ダイヤがぴょん、と飛び起きると、クロスは顔をしかめた。いいこと、に喜んでいるようにはとても思えないが、ダイヤは無視をする。
「豆まきをしましょう!」
「豆まき、ですか?」
「そうよ! 東方での風習らしいの。この時期に、鬼に豆をぶつけて、無病息災を願うのよ。あ、もちろん、本物の鬼じゃないわよ、人が模すのよ」
「ああ、聞いたことはございます。……それにしても無病息災なんて難しい言葉をよく御存じでしたね、お嬢様」
「一言余分よっ!!」
ダイヤは今度は立った状態で蹴りを繰り出す。が、クロスはそれをひらりと避けた。
「ったく。とにかく。その豆まきをしたいの。私、やったことなかったのよね! うーん、でも、豆じゃあ、なんか可愛くないわねえ。……そうだわ、コンペイトウにしましょ!」
「金平糖、でございますか?」
「そうよ。カラフルで可愛いでしょ? それに、近頃は豆が手に入りにくくて困ってるらしいじゃない? わざわざ手に入りにくいものを探さなくてもいいわ」
うんうん、と悦に入って頷くダイヤだが、クロスは首を傾げた。
「品薄になっているのはチョコレートの原料という話ですから、豆は豆でもカカオ豆なのでは?」
「どっちでもいいわよー、とにかく私はコンペイトウで豆まきするんだから!」
「はあ……。しかしお嬢様」
「何よ」
急に真面目な顔になったクロスに、ダイヤは身構えた。クロスは、真剣な面持ちのまま、こう言った。
「大切なことをお忘れです。豆まきは、一人ではできません。そして、お嬢様にはお友だちがおられません」
ダイヤの顔が、みるみる赤くなった。
「う、う、う、うるさーいっ!!!!! それをなんとかするのが世話役の仕事でしょ!!!!!」
解説
ダイヤお嬢様と豆まきならぬ「金平糖まき」で遊んで差し上げてください。
参加者の皆様は、「鬼」か「まく側」のどちらかにチーム分けさせていただきます。ご希望の方を申し出てください(人数の関係でご希望にそえないこともございます、了承ください)
ダイヤお嬢様は招く側のくせに「まく側」になる気満々です。
<金平糖まき簡易ルール>
会場はモンド家大広間。部屋は真ん中に線を引いて仕切ってあり、左側がまく側、右側が鬼の陣地です。どちらも自分の陣地を出てはいけません。
まく側は、金平糖をひとり100粒支給されます。それを鬼に向かって投げます。鬼を右側の壁に退ければまく側の勝ちです。ただし、制限時間後、手元に「ちょうど自分の年の数だけ」金平糖を残さなければなりません。
鬼は金平糖を避けたり食べたりしてもOKですが、投げ返すことはできません。壁へ追いつめられることなく、制限時間まで踏みとどまれば鬼の勝ちです。
最終的には、制限時間後に「金平糖を年の数だけ残せた人」と「踏みとどまった鬼」の数が多い方が勝ち、となります。
クロスは世話役につき、ゲームには直接参加しません。
参加者の皆様は、「鬼」か「まく側」のどちらかにチーム分けさせていただきます。ご希望の方を申し出てください(人数の関係でご希望にそえないこともございます、了承ください)
ダイヤお嬢様は招く側のくせに「まく側」になる気満々です。
<金平糖まき簡易ルール>
会場はモンド家大広間。部屋は真ん中に線を引いて仕切ってあり、左側がまく側、右側が鬼の陣地です。どちらも自分の陣地を出てはいけません。
まく側は、金平糖をひとり100粒支給されます。それを鬼に向かって投げます。鬼を右側の壁に退ければまく側の勝ちです。ただし、制限時間後、手元に「ちょうど自分の年の数だけ」金平糖を残さなければなりません。
鬼は金平糖を避けたり食べたりしてもOKですが、投げ返すことはできません。壁へ追いつめられることなく、制限時間まで踏みとどまれば鬼の勝ちです。
最終的には、制限時間後に「金平糖を年の数だけ残せた人」と「踏みとどまった鬼」の数が多い方が勝ち、となります。
クロスは世話役につき、ゲームには直接参加しません。
マスターより
豆まきの趣旨がだいぶ変わっている気がしますが気にしないでください!
100歳以上の方にはそれ以上の金平糖を先に支給する特別措置を設けますので、老若男女、どなたさまも楽しく遊びましょう!
そして……、ダイヤお嬢様のお友だちになってあげてください……。
100歳以上の方にはそれ以上の金平糖を先に支給する特別措置を設けますので、老若男女、どなたさまも楽しく遊びましょう!
そして……、ダイヤお嬢様のお友だちになってあげてください……。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/07 23:12
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/01 14:40:17 |
|
![]() |
相談卓 外待雨 時雨(ka0227) 人間(リアルブルー)|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/02/01 14:45:20 |