ゲスト
(ka0000)
魂の残滓
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2016/01/28 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/06 22:00
オープニング
部族なき部族の者たちをスコール族の者たちに任せて、ファリフはハンター達を見送った。
夜はとうに更けており、見上げれば凛と澄んだ冬の空に半月が地上を照らしている。
ハンターの優しい想いにファリフは心より嬉しく思っていた。
しかし、彼女の心の中にまだ残っていることがある。
「テトというやつのことか……?」
ファリフの傍らにいたフェンリルがファリフを見つめて問う。
「うん」
あの時、見たテトはとても憔悴していた。
「テト」
静かに自身の名を呼ぶファリフの声にテトは怯えるように肩を震わせても俯くばかり。
「部族なき部族が襲われたのは、過去だよ」
ファリフの顔はテトに対し、失望も怒りもない。
静かに俯くテトを見つめる。
「部族なき部族のメンバーは確かに殺された人がいる。現実に生きている人もいることを忘れないでほしい」
しっかりとしたファリフの言葉にテトは身を固くして聞いている。
「今を生きている人たちと今後、どうしていくか考えて、行動へと移して生き抜いていくしかないんだ」
ファリフの言葉は稚拙だが、その声には赤き大地の戦士の素質……それだけではない、帝国や王国の首脳にも劣らない気高さを感じ、テトは顔を上げたが、すぐに俯いてしまった。
今のテトにとって、ファリフの瞳はあまりに眩しいから。
夜の静寂の中、ファリフが口を開く。
「テトは、ボクが落ち込んでいた時に励ましてくれたんだ」
シバに投げられた言葉とそれを結びつけてしまった己の未熟さに自信を失ったファリフに声をかけたのはテトだ。
彼女の言葉は自分が立ち上がるきっかけだった。
「……慰めあいとかじゃなくて、一緒に戦って行きたいと思ってる。いつか、立ち直ってくれる事をボクは前に進みながらテトを待つよ」
ファリフの言葉に揺らぎはなく、とても真摯だ。フェンリルは穏やかに瞳を伏せる。
「お嬢ちゃんがそう言うなら、仕方ない。テトが男でなくてよかったよ」
「全く、フェンリルは軽口ばかりだね」
フェンリルの軽口に腹を立てるファリフであったが、それで落ちていた気持ちが掬われて上がったたこともしばしばあることをきちんと気づいている。
あの時、ハンターとファリフに託された袋を開けると、中に入っていたのは折りたたまれた紙切れ。
中を覗けば、辺境出身者の者達が顔を見合わせた。
「これ……」
ハンター達が顔を見合わせており、ファリフは部族なき部族たちをスコール族へ搬送を優先した。
「とりあえずは、一度日を改めよう」
ファリフの言葉で一度解散した。
再びファリフはホープに戻り、そこで保護を受けている部族なき部族のメンバー達に事情を話した。
仲間の無事を喜ぶメンバー達を見て、ファリフはほっとするも、表情が浮かない。
「テトの事が心配か」
部族なき部族のメンバーの一人である山羊がファリフに声をかける。
「……大丈夫と思ってるけど、ちょっとね」
バレていたのかといわんばかりにファリフは照れたように笑う。
「テトは道を選んだ」
前を見据える山羊の言葉にファリフはきゅっと、口をきつく結ぶ。
「……負けてられないな」
ぽつりとファリフは呟いた。
夜はとうに更けており、見上げれば凛と澄んだ冬の空に半月が地上を照らしている。
ハンターの優しい想いにファリフは心より嬉しく思っていた。
しかし、彼女の心の中にまだ残っていることがある。
「テトというやつのことか……?」
ファリフの傍らにいたフェンリルがファリフを見つめて問う。
「うん」
あの時、見たテトはとても憔悴していた。
「テト」
静かに自身の名を呼ぶファリフの声にテトは怯えるように肩を震わせても俯くばかり。
「部族なき部族が襲われたのは、過去だよ」
ファリフの顔はテトに対し、失望も怒りもない。
静かに俯くテトを見つめる。
「部族なき部族のメンバーは確かに殺された人がいる。現実に生きている人もいることを忘れないでほしい」
しっかりとしたファリフの言葉にテトは身を固くして聞いている。
「今を生きている人たちと今後、どうしていくか考えて、行動へと移して生き抜いていくしかないんだ」
ファリフの言葉は稚拙だが、その声には赤き大地の戦士の素質……それだけではない、帝国や王国の首脳にも劣らない気高さを感じ、テトは顔を上げたが、すぐに俯いてしまった。
今のテトにとって、ファリフの瞳はあまりに眩しいから。
夜の静寂の中、ファリフが口を開く。
「テトは、ボクが落ち込んでいた時に励ましてくれたんだ」
シバに投げられた言葉とそれを結びつけてしまった己の未熟さに自信を失ったファリフに声をかけたのはテトだ。
彼女の言葉は自分が立ち上がるきっかけだった。
「……慰めあいとかじゃなくて、一緒に戦って行きたいと思ってる。いつか、立ち直ってくれる事をボクは前に進みながらテトを待つよ」
ファリフの言葉に揺らぎはなく、とても真摯だ。フェンリルは穏やかに瞳を伏せる。
「お嬢ちゃんがそう言うなら、仕方ない。テトが男でなくてよかったよ」
「全く、フェンリルは軽口ばかりだね」
フェンリルの軽口に腹を立てるファリフであったが、それで落ちていた気持ちが掬われて上がったたこともしばしばあることをきちんと気づいている。
あの時、ハンターとファリフに託された袋を開けると、中に入っていたのは折りたたまれた紙切れ。
中を覗けば、辺境出身者の者達が顔を見合わせた。
「これ……」
ハンター達が顔を見合わせており、ファリフは部族なき部族たちをスコール族へ搬送を優先した。
「とりあえずは、一度日を改めよう」
ファリフの言葉で一度解散した。
再びファリフはホープに戻り、そこで保護を受けている部族なき部族のメンバー達に事情を話した。
仲間の無事を喜ぶメンバー達を見て、ファリフはほっとするも、表情が浮かない。
「テトの事が心配か」
部族なき部族のメンバーの一人である山羊がファリフに声をかける。
「……大丈夫と思ってるけど、ちょっとね」
バレていたのかといわんばかりにファリフは照れたように笑う。
「テトは道を選んだ」
前を見据える山羊の言葉にファリフはきゅっと、口をきつく結ぶ。
「……負けてられないな」
ぽつりとファリフは呟いた。
解説
依頼内容
シバのメモに書かれたものを確認せよ。
皆様はファリフとフェンリルと共にシバのメモに書かれた場所へ行っていただきます。
そこに何があるのか確認していただきたいです。
場所は辺境のものならば分る土地です。
ファリフも記憶上、洞窟のような場所だと言ってます。
そんなに広くはありませんが、ファリフ、フェンリル、ハンターの皆様で行ってもそんなに窮屈ではありません。
たった一枚の地図に記された場所がファリフやハンター達に何を齎すのか、その目で確認していただきたいです。
足場悪いので、お気をつけてください。
同行NPC
ファリフ・スコール:スコール族長。部族なき部族のテトに託された紙に記された土地の案内をいたします。
シバのメモに書かれたものを確認せよ。
皆様はファリフとフェンリルと共にシバのメモに書かれた場所へ行っていただきます。
そこに何があるのか確認していただきたいです。
場所は辺境のものならば分る土地です。
ファリフも記憶上、洞窟のような場所だと言ってます。
そんなに広くはありませんが、ファリフ、フェンリル、ハンターの皆様で行ってもそんなに窮屈ではありません。
たった一枚の地図に記された場所がファリフやハンター達に何を齎すのか、その目で確認していただきたいです。
足場悪いので、お気をつけてください。
同行NPC
ファリフ・スコール:スコール族長。部族なき部族のテトに託された紙に記された土地の案内をいたします。
マスターより
お世話になっとります。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回はシバ様が遺した紙切れの確認です。
彼が何を示そうとしたのか、その目でご確認願います。
相談日数が短めです。
お気をつけてくださいませ。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回はシバ様が遺した紙切れの確認です。
彼が何を示そうとしたのか、その目でご確認願います。
相談日数が短めです。
お気をつけてくださいませ。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/01 10:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/28 12:54:39 |
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相談・雑談の卓 ルシオ・セレステ(ka0673) エルフ|21才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/01/28 12:56:23 |