ゲスト
(ka0000)
隊商と鉄仮面、街道を行く
マスター:植田誠

このシナリオは4日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/04 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/17 22:00
オープニング
●
今日も今日とて隊商は街道を行く。
帝国における歪虚との大規模な戦闘があったわけで内情も混乱している。だが、そう言う時こそ流通がしっかりしていないと都市機能がさらに低下する結果を招き、混乱に拍車がかかる。
「まぁ、そういう義務感からとかじゃなく、単に払いがいいからってのもありますよね~」
「身もふたもないこというなって……否定はしないけどな」
「いいじゃねぇか。なんだかんだで国の為にはなってるんだ。胸を張って良いと思うぞ」
御者と、隊商のリーダー。2人の会話に割り込んできたのは鉄仮面をつけた男だ。
「いやいや、あんたの仕事こそ国の為だろう? 俺ならそんな仕事ゴメンだからな。何しろ……」
「見返りが少ない、だろ? まぁ俺自身退役兵ってのもあるが実際半分は慈善事業さね。で、もう半分は……」
「もう半分は?」
「……ま、趣味かな」
「なんだそりゃ」
そんなことを話しながら3人は笑い声を上げた。
鉄仮面の男。彼の名前はエルウィン。その生業は退役兵……特に怪我などが原因で退役した兵士への生活支援だ。
支援といっても公的な介護やら生活保護的なことをしているわけではない。話相手になってあげたり、村単位で出来る簡単なイベントなどを催したり……言ってしまえば暇つぶしの相手だ。とはいえ、何もしていなければ彼らは往々にして動かぬ自分の身体を嘆いたり、帝国の為に戦えないことを後悔したりとネガティブになりがちだ。そういう鬱屈した感情を定期的に発散させる、そういう仕事も必要なのだ。
帝国への歪虚襲撃が発生したのはそんな時であった。彼らは退役してもなお帝国の為になることが出来ないかと日々考えている。その話を聞いてはいても経っても居られず、すぐにでも帝都へ向かい復興の手伝いをしたいと言い出していた。放っていては辺境まで行って戦列に参加しよう等と言い出しかねない。そうなる前にエルウィンは帝都へ先発し、彼らの仕事先や仮住まいなどを準備する必要があった。そんな折、帝都へ向かう隊商と出くわし、金を払って相乗りさせてもらっているというわけだ。
もっとも、帝都に向かう理由はそれだけではなかったのだが……
「しかし、帝都はどうなってるのかねぇ。それに皇帝陛下も……今はカッテ様が皇帝権を代行しているらしいが」
「そうらしいな。まぁ、あの嬢ちゃんがこのまま終わるわけがねぇけどな」
「……嬢ちゃん?」
「あぁ、いや……皇帝陛下が、な」
ごまかすように顔をそむけるエルウィンだったが……ふと、何かに気付いたかのように後方へ顔を向ける。
「……おいおい、ありゃ歪虚じゃねぇか?」
「何!?」
エルウィンが指差す方を見るリーダー。そこには確かに歪虚の姿があった。馬に乗ったゾンビ、いわゆるゾンビナイトという奴だろう。その身は甲冑と一体になっており、高い防御力を誇るという。それが計4騎。だがそれだけではなさそうだ。
「……肩に乗ってるの。ありゃ鷹……鷹のゾンビか」
片目が腐れ落ちそうになっている鷹のゾンビ。それがゾンビナイトの肩にとまっている。ゾンビナイトたちは手に持つ槍を馬車の方へ向ける。同時に、鷹が飛びたちこちらへ向かってきた。
「空と地上からの挟撃ってか? 腐った脳みそしてるくせになかなか楽しいことをしてくるじゃねぇか」
「笑ってる場合じゃないだろ!? 逃げるぞ!!」
楽しそうに笑ったエルウィンをよそに、リーダーは御者に逃げるように指示を出す。だが、敵の方がこちらより足が速そうだ。すぐに追いつかれてしまうだろう。
(迎撃しかないだろうな。問題は逃げながら戦うか、脚を止めて戦うかだろうが……)
ゴンゴンと鉄仮面を軽くたたきながらエルウィンは考え……ようとしたが、止めた。
「ま、専門家がいるんだ。判断は任せた方がいいな。そうだろ?」
「……その通りだ。頼む!」
リーダーは護衛の為に同乗していたハンターたちにそう言った。
今日も今日とて隊商は街道を行く。
帝国における歪虚との大規模な戦闘があったわけで内情も混乱している。だが、そう言う時こそ流通がしっかりしていないと都市機能がさらに低下する結果を招き、混乱に拍車がかかる。
「まぁ、そういう義務感からとかじゃなく、単に払いがいいからってのもありますよね~」
「身もふたもないこというなって……否定はしないけどな」
「いいじゃねぇか。なんだかんだで国の為にはなってるんだ。胸を張って良いと思うぞ」
御者と、隊商のリーダー。2人の会話に割り込んできたのは鉄仮面をつけた男だ。
「いやいや、あんたの仕事こそ国の為だろう? 俺ならそんな仕事ゴメンだからな。何しろ……」
「見返りが少ない、だろ? まぁ俺自身退役兵ってのもあるが実際半分は慈善事業さね。で、もう半分は……」
「もう半分は?」
「……ま、趣味かな」
「なんだそりゃ」
そんなことを話しながら3人は笑い声を上げた。
鉄仮面の男。彼の名前はエルウィン。その生業は退役兵……特に怪我などが原因で退役した兵士への生活支援だ。
支援といっても公的な介護やら生活保護的なことをしているわけではない。話相手になってあげたり、村単位で出来る簡単なイベントなどを催したり……言ってしまえば暇つぶしの相手だ。とはいえ、何もしていなければ彼らは往々にして動かぬ自分の身体を嘆いたり、帝国の為に戦えないことを後悔したりとネガティブになりがちだ。そういう鬱屈した感情を定期的に発散させる、そういう仕事も必要なのだ。
帝国への歪虚襲撃が発生したのはそんな時であった。彼らは退役してもなお帝国の為になることが出来ないかと日々考えている。その話を聞いてはいても経っても居られず、すぐにでも帝都へ向かい復興の手伝いをしたいと言い出していた。放っていては辺境まで行って戦列に参加しよう等と言い出しかねない。そうなる前にエルウィンは帝都へ先発し、彼らの仕事先や仮住まいなどを準備する必要があった。そんな折、帝都へ向かう隊商と出くわし、金を払って相乗りさせてもらっているというわけだ。
もっとも、帝都に向かう理由はそれだけではなかったのだが……
「しかし、帝都はどうなってるのかねぇ。それに皇帝陛下も……今はカッテ様が皇帝権を代行しているらしいが」
「そうらしいな。まぁ、あの嬢ちゃんがこのまま終わるわけがねぇけどな」
「……嬢ちゃん?」
「あぁ、いや……皇帝陛下が、な」
ごまかすように顔をそむけるエルウィンだったが……ふと、何かに気付いたかのように後方へ顔を向ける。
「……おいおい、ありゃ歪虚じゃねぇか?」
「何!?」
エルウィンが指差す方を見るリーダー。そこには確かに歪虚の姿があった。馬に乗ったゾンビ、いわゆるゾンビナイトという奴だろう。その身は甲冑と一体になっており、高い防御力を誇るという。それが計4騎。だがそれだけではなさそうだ。
「……肩に乗ってるの。ありゃ鷹……鷹のゾンビか」
片目が腐れ落ちそうになっている鷹のゾンビ。それがゾンビナイトの肩にとまっている。ゾンビナイトたちは手に持つ槍を馬車の方へ向ける。同時に、鷹が飛びたちこちらへ向かってきた。
「空と地上からの挟撃ってか? 腐った脳みそしてるくせになかなか楽しいことをしてくるじゃねぇか」
「笑ってる場合じゃないだろ!? 逃げるぞ!!」
楽しそうに笑ったエルウィンをよそに、リーダーは御者に逃げるように指示を出す。だが、敵の方がこちらより足が速そうだ。すぐに追いつかれてしまうだろう。
(迎撃しかないだろうな。問題は逃げながら戦うか、脚を止めて戦うかだろうが……)
ゴンゴンと鉄仮面を軽くたたきながらエルウィンは考え……ようとしたが、止めた。
「ま、専門家がいるんだ。判断は任せた方がいいな。そうだろ?」
「……その通りだ。頼む!」
リーダーは護衛の為に同乗していたハンターたちにそう言った。
解説
●目的
敵の殲滅
●状況
PCたちは隊商に雇われた傭兵となる。戦場は街道。これといった障害物の無い平地と同義。
馬車は3台、縦列で並んで移動していた。PCたちがどの馬車に乗っているかは任意とする。なお、馬を所持している場合はそれに乗って同行してきたとすることが可能となっている。
※バイクは燃料の都合で不可。
●敵情報
ゾンビナイト×4
突撃槍と大盾、双剣で武装したゾンビ&ゾンビ馬。
特殊な能力は持たないがボディが甲冑と一体になっており高い耐久力を持つ。
加えて、加速状態からの突撃など、単純な攻撃力も非常に高い。
落馬した場合は馬とゾンビが個別に判断し行動する。
鷹ゾンビ×4
ゾンビナイトの指示で攻撃対称を選定、攻撃を行う。空から急降下して突撃したり、刃状になった羽を飛ばし遠距離攻撃を行う。
どちらのゾンビも馬車より速いため、逃げても追いつかれる。
その為、抵抗を受けた場合はそれを排除してから馬車を攻撃してくる可能性が高いと思われる。
●味方・護衛対象情報
隊商
馬車3台に御者3名、リーダー1名の計3名。荷物は鉱物、木材、保存食等。
歪虚の襲撃には慣れているので、パニックなどは起こさずハンターからの指示には対応できる。
無論戦闘力は無い。
エルウィン
鉄仮面の男。退役兵の支援業務が仕事。
一応覚醒者だが、退役の身であるため自発的には戦闘参加しない。
敵の殲滅
●状況
PCたちは隊商に雇われた傭兵となる。戦場は街道。これといった障害物の無い平地と同義。
馬車は3台、縦列で並んで移動していた。PCたちがどの馬車に乗っているかは任意とする。なお、馬を所持している場合はそれに乗って同行してきたとすることが可能となっている。
※バイクは燃料の都合で不可。
●敵情報
ゾンビナイト×4
突撃槍と大盾、双剣で武装したゾンビ&ゾンビ馬。
特殊な能力は持たないがボディが甲冑と一体になっており高い耐久力を持つ。
加えて、加速状態からの突撃など、単純な攻撃力も非常に高い。
落馬した場合は馬とゾンビが個別に判断し行動する。
鷹ゾンビ×4
ゾンビナイトの指示で攻撃対称を選定、攻撃を行う。空から急降下して突撃したり、刃状になった羽を飛ばし遠距離攻撃を行う。
どちらのゾンビも馬車より速いため、逃げても追いつかれる。
その為、抵抗を受けた場合はそれを排除してから馬車を攻撃してくる可能性が高いと思われる。
●味方・護衛対象情報
隊商
馬車3台に御者3名、リーダー1名の計3名。荷物は鉱物、木材、保存食等。
歪虚の襲撃には慣れているので、パニックなどは起こさずハンターからの指示には対応できる。
無論戦闘力は無い。
エルウィン
鉄仮面の男。退役兵の支援業務が仕事。
一応覚醒者だが、退役の身であるため自発的には戦闘参加しない。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回は街道での隊商護衛。割とお馴染みのシチュエーションですね。
エルウィンの初出は「グリフォンと釣り日和」という依頼ですが、この依頼との関係性は無いので読まなくて大丈夫です。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回は街道での隊商護衛。割とお馴染みのシチュエーションですね。
エルウィンの初出は「グリフォンと釣り日和」という依頼ですが、この依頼との関係性は無いので読まなくて大丈夫です。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/16 15:36
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 不動 シオン(ka5395) 人間(リアルブルー)|27才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/02/04 13:49:15 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/03 01:06:02 |