ゲスト
(ka0000)
チョコを貰えない?嘆きの泥鬼雑魔、現る!
マスター:星群彩佳

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/09 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/23 12:00
オープニング
十歳ながら貴族の仕事をこなしているルサリィ・ウィクトーリア(kz0133)は、仕事部屋で報告書を見て顔をしかめる。
「今年のカカオ豆不足には困ったものね。バレンタインデーが近付くにつれて、女性よりも男性の悲鳴が強く聞こえてくるようだわ」
「ええ。ですが今、ハンターの方達が頑張っておられますから、現状が回復するまで大人しく待ちましょう」
メイドのフェイト・アルテミス(kz0134)はジンジャーアップルティーを淹れたカップを、ルサリィの仕事机の上に静かに置いた。
「まっ、そうね。後は……ああ、パワーストーンのローズクォーツが採集できていた鉱山、とうとう閉めることになったの」
「はい。すでに石が採れなくなってしばらく経ちますし、現場監督が恐らくもうこれ以上は出ないだろうとのことでしたので。二月に向けて、大分採集できましたので充分かと」
「ローズクォーツの石言葉は『恋愛成就』、バレンタインにピッタリなパワーストーンだから、かなり売れるのよね。鉱山はこれから閉めるの?」
己の主であるルサリィの質問に、秘書のフェイトは顔色を悪くする。
「……それがですね、ルサリィお嬢様。大変申し上げにくいことが起きておりまして……」
「へっ?」
今度閉めることになったローズクォーツの鉱山は、昔からとても良質な石がたくさん採れていた。
その地域には東方からの移住者が多く、地元の人々は山の中腹に石を祀る神社を建てた。
大きなローズクォーツをご神体として置き、恋愛成就の神社にしたのだ。
そして恋愛成就を願う人々は神社へお参りに来ては、地元で採れたローズクォーツをお守りとして購入していく。
こうしてその土地は潤ってきたのだが、近年では石不足になってしまい、客足も遠のいている。
本来なら今の季節は女性達が恋愛成就を願って神社に訪れるのだが、今年は「義理でも良いからチョコが欲しい!」と願う男性が多いらしい。
「ふっふーん……。でも別に参拝客の種類が変わっただけで、人々が訪れているなら良いんじゃないの?」
「ところが、です。長年神社の神主をやっていらっしゃる方が、山から異様な気配を感じ取るようになったらしいです」
神社は代々女性が神主を務めており、直感能力が優れている。彼女が言うところによると、異様な気配を感じ取るようになったのは、石が鉱山から採れなくなってきた頃と、バレンタインに切実な願いを持つ男性達が訪れてきた時期が、ほぼ一致するらしい。
「恐らく……ですが、参拝客の中には男性ハンターもいらっしゃったのでしょう。その為、マテリアルが異常な変化を起こしている可能性があるようなのです」
フェイトの説明を聞き、ルサリィは飲みかけたお茶を軽くふき出す。
どうやら『パワーストーンが採れた鉱山を閉める』・『恋愛成就の神社』・『マテリアル』という三拍子が揃ってしまったことにより、事態が悪い方向へ行っている気がする。
「ルサリィお嬢様ぁ、フェイト先輩ぃ! 大変です!」
そこへいきなり平メイドのエルサが、真っ青な顔で部屋に入ってきた。
「ローズクォーツが採れていた山から、雑魔が発生したとの連絡がございました!」
「何ですって!?」
「お嬢様っ、大至急外出の準備をいたします!」
――かつてローズクォーツがたくさん採れていた山には、異形の雑魔が誕生した。
例の三拍子が揃ってしまったことにより誕生した雑魔は、一見はチョコレート色の鬼の形をしている。全長は三メートルほどあり、二つ眼は炎のように赤く輝いていた。
恐ろしい形相と姿をしているものの、大きく開いた口から出る言葉は……。
『うおぉーんっ! カカオ豆不足とはどういうことだぁ! 義理チョコどころか、自分チョコすら買えないとは悲しすぎるぅ!』
――と、情けない男の叫びばかり出てくる。
「……何あの、雑魔」
「バレンタインへの嘆きが、鬼の形として実体化したのでしょうね」
遠くから鬼型の雑魔を見たルサリィとフェイトは、何とも言えない複雑な表情を浮かべる。
しかし言っていることはアレでも、雑魔は雑魔。よりにもよってパワーストーンが採集できた土地の力を身に付けており、その体は主に土でできているようだ。動けばビチャビチャと泥を出し、その泥が地面の土と合わさると別の雑魔が誕生する。
新たに生まれた雑魔は一メートルほどの大きさしかないものの、それでも数はかなり多い。
『こうなれば……このまま店へ行き、チョコレートを強奪してやる!』
「またとんでもなく物騒なことを言い出したわね」
「しかも土地の力を使って、どんどん雑魔を増やしております。ここはすぐに、ハンター達に依頼をしましょう」
「そうね。現在残っているチョコレートが泥だらけになったら、それこそ悲惨だし。ハンター達にはこっちのチョコレートも守ってもらいましょう」
「今年のカカオ豆不足には困ったものね。バレンタインデーが近付くにつれて、女性よりも男性の悲鳴が強く聞こえてくるようだわ」
「ええ。ですが今、ハンターの方達が頑張っておられますから、現状が回復するまで大人しく待ちましょう」
メイドのフェイト・アルテミス(kz0134)はジンジャーアップルティーを淹れたカップを、ルサリィの仕事机の上に静かに置いた。
「まっ、そうね。後は……ああ、パワーストーンのローズクォーツが採集できていた鉱山、とうとう閉めることになったの」
「はい。すでに石が採れなくなってしばらく経ちますし、現場監督が恐らくもうこれ以上は出ないだろうとのことでしたので。二月に向けて、大分採集できましたので充分かと」
「ローズクォーツの石言葉は『恋愛成就』、バレンタインにピッタリなパワーストーンだから、かなり売れるのよね。鉱山はこれから閉めるの?」
己の主であるルサリィの質問に、秘書のフェイトは顔色を悪くする。
「……それがですね、ルサリィお嬢様。大変申し上げにくいことが起きておりまして……」
「へっ?」
今度閉めることになったローズクォーツの鉱山は、昔からとても良質な石がたくさん採れていた。
その地域には東方からの移住者が多く、地元の人々は山の中腹に石を祀る神社を建てた。
大きなローズクォーツをご神体として置き、恋愛成就の神社にしたのだ。
そして恋愛成就を願う人々は神社へお参りに来ては、地元で採れたローズクォーツをお守りとして購入していく。
こうしてその土地は潤ってきたのだが、近年では石不足になってしまい、客足も遠のいている。
本来なら今の季節は女性達が恋愛成就を願って神社に訪れるのだが、今年は「義理でも良いからチョコが欲しい!」と願う男性が多いらしい。
「ふっふーん……。でも別に参拝客の種類が変わっただけで、人々が訪れているなら良いんじゃないの?」
「ところが、です。長年神社の神主をやっていらっしゃる方が、山から異様な気配を感じ取るようになったらしいです」
神社は代々女性が神主を務めており、直感能力が優れている。彼女が言うところによると、異様な気配を感じ取るようになったのは、石が鉱山から採れなくなってきた頃と、バレンタインに切実な願いを持つ男性達が訪れてきた時期が、ほぼ一致するらしい。
「恐らく……ですが、参拝客の中には男性ハンターもいらっしゃったのでしょう。その為、マテリアルが異常な変化を起こしている可能性があるようなのです」
フェイトの説明を聞き、ルサリィは飲みかけたお茶を軽くふき出す。
どうやら『パワーストーンが採れた鉱山を閉める』・『恋愛成就の神社』・『マテリアル』という三拍子が揃ってしまったことにより、事態が悪い方向へ行っている気がする。
「ルサリィお嬢様ぁ、フェイト先輩ぃ! 大変です!」
そこへいきなり平メイドのエルサが、真っ青な顔で部屋に入ってきた。
「ローズクォーツが採れていた山から、雑魔が発生したとの連絡がございました!」
「何ですって!?」
「お嬢様っ、大至急外出の準備をいたします!」
――かつてローズクォーツがたくさん採れていた山には、異形の雑魔が誕生した。
例の三拍子が揃ってしまったことにより誕生した雑魔は、一見はチョコレート色の鬼の形をしている。全長は三メートルほどあり、二つ眼は炎のように赤く輝いていた。
恐ろしい形相と姿をしているものの、大きく開いた口から出る言葉は……。
『うおぉーんっ! カカオ豆不足とはどういうことだぁ! 義理チョコどころか、自分チョコすら買えないとは悲しすぎるぅ!』
――と、情けない男の叫びばかり出てくる。
「……何あの、雑魔」
「バレンタインへの嘆きが、鬼の形として実体化したのでしょうね」
遠くから鬼型の雑魔を見たルサリィとフェイトは、何とも言えない複雑な表情を浮かべる。
しかし言っていることはアレでも、雑魔は雑魔。よりにもよってパワーストーンが採集できた土地の力を身に付けており、その体は主に土でできているようだ。動けばビチャビチャと泥を出し、その泥が地面の土と合わさると別の雑魔が誕生する。
新たに生まれた雑魔は一メートルほどの大きさしかないものの、それでも数はかなり多い。
『こうなれば……このまま店へ行き、チョコレートを強奪してやる!』
「またとんでもなく物騒なことを言い出したわね」
「しかも土地の力を使って、どんどん雑魔を増やしております。ここはすぐに、ハンター達に依頼をしましょう」
「そうね。現在残っているチョコレートが泥だらけになったら、それこそ悲惨だし。ハンター達にはこっちのチョコレートも守ってもらいましょう」
解説
●泥鬼雑魔について
本体は三メートルの巨大泥鬼雑魔です。実は既に神社のご神体である大きなローズクォーツを体内に取り込んでいまして、それが雑魔の核となります。核を破壊しないと雑魔はいくらでも身体を再生しますし、自分に似せた三メートルサイズの分身雑魔も作り出します。
本体が土に触れると、一メートルほどの子雑魔が数多く誕生します。子雑魔にも僅かながら核であるローズクォーツの破片が入っておりまして、それを壊さないと再生を続けます。
泥鬼雑魔が行う攻撃方法は【口から泥を吐いてかけてくる】・【数多くの泥団子を投げてくる】・【足元の土を泥化して滑らせる】の三つです。
しかし雑魔が使う泥はとても冷たく、当たれば体温を一気に奪われて体が動きにくくなる効果があります。
●泥鬼雑魔の倒し方
【身体のどこにあるのか分からない核を破壊しない限り、無限に再生と誕生を続ける泥鬼雑魔】達には、相性の悪い武器が存在します。
現在ショップで売られている特別アイテムの「追儺の儀」で入手することができるアイテムを身に付けて戦闘に参加すると、戦いやすくなります。
アイテムのランクと効果によって戦いやすさは様々ですが、決して損をすることはありません。
もしお持ちであれば、戦闘に行く際には身に付けることをオススメします。
お持ちでない方は雑魔を倒せないことはありませんが、少々戦いが困難になる可能性はあります。
例えば子雑魔を倒す場合、アイテムをお持ちの方は一度の攻撃で倒せますが、持たない方は一度の攻撃で倒すことが難しい場合があります。
決して「アイテムを持っていないから失敗する」ということはありませんので、あくまでも「アイテムを身に付けていると戦い方が楽になる」というようにお考えください。
現在クリムゾンウェストに残っているチョコレートを、頑張って守ってください!
本体は三メートルの巨大泥鬼雑魔です。実は既に神社のご神体である大きなローズクォーツを体内に取り込んでいまして、それが雑魔の核となります。核を破壊しないと雑魔はいくらでも身体を再生しますし、自分に似せた三メートルサイズの分身雑魔も作り出します。
本体が土に触れると、一メートルほどの子雑魔が数多く誕生します。子雑魔にも僅かながら核であるローズクォーツの破片が入っておりまして、それを壊さないと再生を続けます。
泥鬼雑魔が行う攻撃方法は【口から泥を吐いてかけてくる】・【数多くの泥団子を投げてくる】・【足元の土を泥化して滑らせる】の三つです。
しかし雑魔が使う泥はとても冷たく、当たれば体温を一気に奪われて体が動きにくくなる効果があります。
●泥鬼雑魔の倒し方
【身体のどこにあるのか分からない核を破壊しない限り、無限に再生と誕生を続ける泥鬼雑魔】達には、相性の悪い武器が存在します。
現在ショップで売られている特別アイテムの「追儺の儀」で入手することができるアイテムを身に付けて戦闘に参加すると、戦いやすくなります。
アイテムのランクと効果によって戦いやすさは様々ですが、決して損をすることはありません。
もしお持ちであれば、戦闘に行く際には身に付けることをオススメします。
お持ちでない方は雑魔を倒せないことはありませんが、少々戦いが困難になる可能性はあります。
例えば子雑魔を倒す場合、アイテムをお持ちの方は一度の攻撃で倒せますが、持たない方は一度の攻撃で倒すことが難しい場合があります。
決して「アイテムを持っていないから失敗する」ということはありませんので、あくまでも「アイテムを身に付けていると戦い方が楽になる」というようにお考えください。
現在クリムゾンウェストに残っているチョコレートを、頑張って守ってください!
マスターより
と言うことで、節分とバレンタインをチャンポン(!?)にした依頼です。
ハンターの方達が真剣にカカオ豆を求めに向かっている一方で、とんでもない雑魔が誕生してしまいました。
残っているチョコレートを守る為に、頑張ってください!
なお、OMCバレンタイン季節イベント『浪漫』の方で、パーティノベルの制作をいたします。
バレンタインによる個人ストーリーをお求めの方は、よければご利用ください♪
ハンターの方達が真剣にカカオ豆を求めに向かっている一方で、とんでもない雑魔が誕生してしまいました。
残っているチョコレートを守る為に、頑張ってください!
なお、OMCバレンタイン季節イベント『浪漫』の方で、パーティノベルの制作をいたします。
バレンタインによる個人ストーリーをお求めの方は、よければご利用ください♪
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/20 13:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/07 07:47:08 |
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【相談】 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/02/08 21:04:27 |