ゲスト
(ka0000)
【節V】チョコレートデモクラシー
マスター:月宵

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/12 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/21 09:00
オープニング
『突然だけど、今年のヴァレンタインデーを再開する!』
『『『な、なんだってー!!!』』』
●
カカオ減産、そして高騰に伴うチョコレートの供給危機を前に、ハンターズソサエティのショップ店員シルキー・アークライトが敗北し、ソサエティショップ史上初のチョコレート販売停止がなされた事は記憶に新しい。
アカシラが偶さかカカオ豆の原生地を知っていた事から、突如として執り行われることとなった【長江】への進撃は、破竹の勢いを見せた。実に百名を超えるハンター達による怒涛の侵攻に、現地の歪虚達は手も足も出なかった。結果として、ハンター達は東方の支配地域に食い込み、西方へのカカオの供給を回復させしめたのである。
東方での争乱は、西方へも確かな影響を与えていた。西方に溜めこまれていたたカカオ豆は値下がりを免れず、爆発的な勢いで在庫が掃きだされることとなったのだ。カカオ豆は徐々に適正価格に近付いて行き――ついに、チョコレートの流通が、回復したのである。
バレンタインデーというハートウォーミングでキャッチ―なイベントを前にして届いた朗報に、市井には喜びの声が溢れたという。
尤も、裏方は血の涙を流しているかもしれないのだが。
●
二月とある町でのお話。エルフの機導師ピーツ(kz0122)はその緑色の瞳を品定めに光らせていた。
「このカカオ、ヒビはいってへん?」
膨れた実に向けるその視線は、真剣そのもの。そう、ピーツが買いに来たのはカカオ豆そのものだ。東方で漸く生産の目処がたったばかりの一品だ。カカオ豆から出来るのはチョコレートばかりではない。
滋養強壮の効果もあり、薬の材料としてもうってつけだ。
「産地直送。ここの工場でも、使われてるもんだぞ」
店の店主が言うように、この町ではチョコレートの大規模な工場がある。
それこそ、カカオ豆の価格急騰時には虫の息であったものの、今や水を得た魚だ。
「なら儲けたんやろ、一般人にくらい、もっとこんぐらい安くできるやろ」
パチパチ
「ちょ、勝手に算盤をいじらないでくれ!」
●行進
無事カカオ豆を手に入れたピーツは、紙袋を抱えながらホクホク顔で市井を闊歩する。この笑顔の裏で、半ば泣いてた店主がいたことを忘れてはいけない。
町にはバレンタインが近いためか、そこら中にはハートを型どった飾りものがひしめいている。流石、チョコレート工場のある町だ、と言えるところか。町行く人々も何となく、浮き足立っている。
(ウチには今の所、関係あらへんけどな)
そう心の中で呟いたところで、叫び声があがった。
「たたた、大変だー!!」
ピーツが見た人影。それはコック帽子を被ったいかにも、工場長と言った感じの人間だ。
「に、逃げてくれ! チョコレートが!!」
「どないした――」
少女の訝しむ声は、悲鳴とその正体にかき消された。
ぞくぞくと来る人の流れの奥から『それ』はやって来た。大きさは6mはあろう巨体。不定形なつるん、としたその姿は一般的にスライムと呼ばれるそれ。
その色は茶色、もっと言えばチョコレート色。
「工場のチョコレートが、さっき雑魔化してしまったんだ!」
「な……なんやと?」
しかも問題はそれだけではなかった。そのスライムの周りを囲むようにヒトが配列されていた。その数、ざっと数えて30人と言ったところか……ただ、どう考えても彼らの瞳は正気ではない。
それが何を攻撃するでもなく、ただ前進していた。
「巻き込まれた工場の人間さ」
最初は10人もいなかった。
が『ある特定条件』を満たした場合スライムに近付くと操られてしまうらしい。
それは……
「義理は結局義理だぁ! 本命が欲しいよぉ」
「バレンタイン近いってのに、俺は相手もいないのにチョコ作りかよ」
「ああ……今年も、上司への義理チョコだけが増えるのね」
「は、どうせ。狙いはホワイトデーのお返しなんだろう」
前進、いや行進して発言を繰り返す言葉に、ピーツはある条件に気付いてしまった。そう、操られるのは『恋人のいない独り身』なのだ。
(しょーもな!)
しっかりした発言に、本当に操られているかピーツも疑いたくなるほどだ。
「す、すぐハンター達に退治してもらわないと!」
「せやな。けどこれ液体チョコやろ。このまんま倒したら、食べれなくなるやろ」
おまけに自分の攻撃は、状態異常を起こすもの。戦闘には参加出来ないだろうとピーツが言う。
何より『条件』に自分も当てはまっているから近付きたくない。
「は? このスライムを食べる!?」
「なんや、知らへんの」
少女から発せられた台詞に、信じられないと言いたげに驚愕する工場長。
「雑魔化してすぐのもんは、倒したあと美味くなるんや」
結構ハンター達の間では有名な話だが、縁もない一般人が知らないのも当然か。
「それが本当なら、是非試食したいものだが」
チョコレート魂とでも言うのか、歪虚だということをつい忘れて呟く工場長。
「どっちにしても、止めるのが先やろ」
現在熱々のチョコスライム。こいつが形を保っているのは、雑魔化しているため。チョコに戻れば液体。町がチョコレートでコーティングだ。
「今すぐ、ハンターの皆さん呼んできます!」
『『『な、なんだってー!!!』』』
●
カカオ減産、そして高騰に伴うチョコレートの供給危機を前に、ハンターズソサエティのショップ店員シルキー・アークライトが敗北し、ソサエティショップ史上初のチョコレート販売停止がなされた事は記憶に新しい。
アカシラが偶さかカカオ豆の原生地を知っていた事から、突如として執り行われることとなった【長江】への進撃は、破竹の勢いを見せた。実に百名を超えるハンター達による怒涛の侵攻に、現地の歪虚達は手も足も出なかった。結果として、ハンター達は東方の支配地域に食い込み、西方へのカカオの供給を回復させしめたのである。
東方での争乱は、西方へも確かな影響を与えていた。西方に溜めこまれていたたカカオ豆は値下がりを免れず、爆発的な勢いで在庫が掃きだされることとなったのだ。カカオ豆は徐々に適正価格に近付いて行き――ついに、チョコレートの流通が、回復したのである。
バレンタインデーというハートウォーミングでキャッチ―なイベントを前にして届いた朗報に、市井には喜びの声が溢れたという。
尤も、裏方は血の涙を流しているかもしれないのだが。
●
二月とある町でのお話。エルフの機導師ピーツ(kz0122)はその緑色の瞳を品定めに光らせていた。
「このカカオ、ヒビはいってへん?」
膨れた実に向けるその視線は、真剣そのもの。そう、ピーツが買いに来たのはカカオ豆そのものだ。東方で漸く生産の目処がたったばかりの一品だ。カカオ豆から出来るのはチョコレートばかりではない。
滋養強壮の効果もあり、薬の材料としてもうってつけだ。
「産地直送。ここの工場でも、使われてるもんだぞ」
店の店主が言うように、この町ではチョコレートの大規模な工場がある。
それこそ、カカオ豆の価格急騰時には虫の息であったものの、今や水を得た魚だ。
「なら儲けたんやろ、一般人にくらい、もっとこんぐらい安くできるやろ」
パチパチ
「ちょ、勝手に算盤をいじらないでくれ!」
●行進
無事カカオ豆を手に入れたピーツは、紙袋を抱えながらホクホク顔で市井を闊歩する。この笑顔の裏で、半ば泣いてた店主がいたことを忘れてはいけない。
町にはバレンタインが近いためか、そこら中にはハートを型どった飾りものがひしめいている。流石、チョコレート工場のある町だ、と言えるところか。町行く人々も何となく、浮き足立っている。
(ウチには今の所、関係あらへんけどな)
そう心の中で呟いたところで、叫び声があがった。
「たたた、大変だー!!」
ピーツが見た人影。それはコック帽子を被ったいかにも、工場長と言った感じの人間だ。
「に、逃げてくれ! チョコレートが!!」
「どないした――」
少女の訝しむ声は、悲鳴とその正体にかき消された。
ぞくぞくと来る人の流れの奥から『それ』はやって来た。大きさは6mはあろう巨体。不定形なつるん、としたその姿は一般的にスライムと呼ばれるそれ。
その色は茶色、もっと言えばチョコレート色。
「工場のチョコレートが、さっき雑魔化してしまったんだ!」
「な……なんやと?」
しかも問題はそれだけではなかった。そのスライムの周りを囲むようにヒトが配列されていた。その数、ざっと数えて30人と言ったところか……ただ、どう考えても彼らの瞳は正気ではない。
それが何を攻撃するでもなく、ただ前進していた。
「巻き込まれた工場の人間さ」
最初は10人もいなかった。
が『ある特定条件』を満たした場合スライムに近付くと操られてしまうらしい。
それは……
「義理は結局義理だぁ! 本命が欲しいよぉ」
「バレンタイン近いってのに、俺は相手もいないのにチョコ作りかよ」
「ああ……今年も、上司への義理チョコだけが増えるのね」
「は、どうせ。狙いはホワイトデーのお返しなんだろう」
前進、いや行進して発言を繰り返す言葉に、ピーツはある条件に気付いてしまった。そう、操られるのは『恋人のいない独り身』なのだ。
(しょーもな!)
しっかりした発言に、本当に操られているかピーツも疑いたくなるほどだ。
「す、すぐハンター達に退治してもらわないと!」
「せやな。けどこれ液体チョコやろ。このまんま倒したら、食べれなくなるやろ」
おまけに自分の攻撃は、状態異常を起こすもの。戦闘には参加出来ないだろうとピーツが言う。
何より『条件』に自分も当てはまっているから近付きたくない。
「は? このスライムを食べる!?」
「なんや、知らへんの」
少女から発せられた台詞に、信じられないと言いたげに驚愕する工場長。
「雑魔化してすぐのもんは、倒したあと美味くなるんや」
結構ハンター達の間では有名な話だが、縁もない一般人が知らないのも当然か。
「それが本当なら、是非試食したいものだが」
チョコレート魂とでも言うのか、歪虚だということをつい忘れて呟く工場長。
「どっちにしても、止めるのが先やろ」
現在熱々のチョコスライム。こいつが形を保っているのは、雑魔化しているため。チョコに戻れば液体。町がチョコレートでコーティングだ。
「今すぐ、ハンターの皆さん呼んできます!」
解説
今回の目的は『チョコスライムの撃破、及び回収』です。
街中に巨大なチョコレートが雑魔化したスライムが表れました。今のところゆっくり進むだけですが、いつ凶暴化するかわかりません。早めに倒しましょう。
スライムの周りには、スライムに操られているらしき人々がいて、スライムへ攻撃が向かうと庇うようです。現在30人程ですが、ターン経過で人数が増加します。
スライムに近付くと『条件』に合うPCも、操られてしまいます。基本的に攻撃等はしてきませんが……何かとうるさいです。
・『条件』
チョコレートスライムに操られる条件は『恋人のいない独り身』です。
尚、スライムは6mと巨大ですが、とっても弱く戦闘後食べることが出来ます。但し、雑魔から戻してしまうと液体に戻るので、このままだと地面に落ちます。回収も依頼に含まれていますので、対処をお願いします。
街中に巨大なチョコレートが雑魔化したスライムが表れました。今のところゆっくり進むだけですが、いつ凶暴化するかわかりません。早めに倒しましょう。
スライムの周りには、スライムに操られているらしき人々がいて、スライムへ攻撃が向かうと庇うようです。現在30人程ですが、ターン経過で人数が増加します。
スライムに近付くと『条件』に合うPCも、操られてしまいます。基本的に攻撃等はしてきませんが……何かとうるさいです。
・『条件』
チョコレートスライムに操られる条件は『恋人のいない独り身』です。
尚、スライムは6mと巨大ですが、とっても弱く戦闘後食べることが出来ます。但し、雑魔から戻してしまうと液体に戻るので、このままだと地面に落ちます。回収も依頼に含まれていますので、対処をお願いします。
マスターより
こんにちは、月宵です。バレンタインも近いと言うことで、懲りずに可食チョコスライムの登場です。
そして、デモクラシー(行進)のPCご参加、心からお待ちしております←
因みにピーツは今回戦闘には参加しませんが、質問があればお答え致します。
それでは、ご参加お待ちしております。
そして、デモクラシー(行進)のPCご参加、心からお待ちしております←
因みにピーツは今回戦闘には参加しませんが、質問があればお答え致します。
それでは、ご参加お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/20 11:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/02/09 21:18:39 |
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チョコレート回収作戦相談卓 夢路 まよい(ka1328) 人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/02/10 23:13:21 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/09 19:38:34 |