ゲスト
(ka0000)
【節V】ワルサー総帥の節分大作戦
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/21 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
王国北部ルサスール領。
比較的治安の良いこの貴族領で、一人の少女が嘆いていた。
「お、と、う、さ、まぁ?」
否、憤っていた。少女の名は、サチコ・W・ルサスール。何を隠そうこのルサスール領を治める領主の息女である。
彼女は王国を巡る旅に出る予定で、初詣を済まし、準備を整えていた。数日後には旅に出ることになっていたのだが……一報が入ったのである。
それが領主カフェ、つまりはサチコの父が病気になったというものだった。
慌てて領主の館に戻ったサチコを待ち構えていたのは、
「サチコよ。お前が作った甘いモノを食べないと……死んでも死にきれぬ」
と宣うあからさまに仮病の父だった。
怒りのこもったサチコの声にも動じず、わざとらしい咳をしながらカフェはいう。
「あぁ~、サチコの作った甘いモノが食べたいんじゃー」
「……そうですわ、お父様」
「おぉ、作ってくれるのか。サチコ!」
「えぇ、作ってもあげますけれど……リアルブルーにはこの時期、厄払いの儀式があるといいます。お父様のご病気を快方に向かわせるためにも、その儀式をやらせていただきたいのです」
サチコはあからさまに作り笑顔で、カフェに告げる。
「サチコよ……そんなに父のことを思って!」
感激するカフェであるが、無論、サチコは怒りを笑顔に込めていた。親バカはいかに優秀な領主といえど、目を曇らせるのであろう。
準備が有りますので、と退出したサチコにカフェは感激の視線を送り続けるのだった。
部屋を出たサチコは、従者のタロとジロを呼んだ。リアルブルー大全と呼ばれるリアルブルーの偏った習慣が掲載された本をめくり、一点を指す。
「節分。これをお父様とやりましょう」
「豆をぶつけあう儀式ですか。何か去年もやった気がしますが……」
「気にしてはいけませんわ」
サチコの兄たちが、鬼役となって昨年は節分のような何かをした。
だが、今年はカフェに福をもたらしに行くのだ。
「ただ豆を与えるだけでは、面白くありませんし……ここはワルワル団っぽくいきましょう! そう、ドッキリびっくり節分大作戦ですわ!」
説明しよう。
ドッキリびっくり節分大作戦とは、リアルブルー大全に掲載された「節分」なる行事と「どっきり大成功」なる行事を掛けあわせた斬新な作戦のことである。
要は何も知らされていないカフェをビビらせながら、豆をぶつけるというだけのことだ。この作戦の肝は、いかにしてカフェをビビらせるのか。そして、豆をぶつけてくるのがサチコだと気づかれないようにするかである。
最後にネタばらしとして、「甘いもの」を渡すところまでが作戦である。
ちなみにワルワル団とは、サチコことワルサー総帥が首魁を務める義賊の組織である。花嫁修業が嫌で家出したサチコが立ち上げた組織だったが。何だかんだで傭兵集団みたいな状態になりつつあるのだった。
「しかし……甘いモノですか」
「えぇ、タロは何か案がありまして?」
「そういえば、流通の滞っていたチョコレートが解禁されたとの噂がありますね」
「もしくは、カフェ様はその噂を耳にした可能性が」
「なるほど、チョコレートですわね。けれど、もしお父様がチョコレート欲しさにこんなことをしたのなら……チョコだけあげるのも癪ですわ」
カフェ、愛されてます。
「それも、みんなで考えることにいたしましょう。どうせなら、本当に病気になるくらい……甘いモノを差し上げますわ」
カフェのたわいない悪戯が、サチコの中に眠る何かを刺激したらしい。
サチコは、いつもの高笑いではない、不敵な笑い声を上げていた。その姿を見ていたタロとジロは口々にこうつぶやくのだった。
「まるで、カフェ様に怒る亡き奥方のようだ……」
そうカフェの妻は、カフェが無駄に甘えたり、面倒なことを言ったりした時、お返しとばかりに色々仕掛けたのだ。手の込んだ仕返しに、カフェもたじたじであった。
昔の光景を思い出しながら、タロとジロは楽しげにもみえるサチコの姿を見守るのであった。
●
王国北部ルサスール領。
比較的治安の良いこの貴族領で、一人の少女が嘆いていた。
「お、と、う、さ、まぁ?」
否、憤っていた。少女の名は、サチコ・W・ルサスール。何を隠そうこのルサスール領を治める領主の息女である。
彼女は王国を巡る旅に出る予定で、初詣を済まし、準備を整えていた。数日後には旅に出ることになっていたのだが……一報が入ったのである。
それが領主カフェ、つまりはサチコの父が病気になったというものだった。
慌てて領主の館に戻ったサチコを待ち構えていたのは、
「サチコよ。お前が作った甘いモノを食べないと……死んでも死にきれぬ」
と宣うあからさまに仮病の父だった。
怒りのこもったサチコの声にも動じず、わざとらしい咳をしながらカフェはいう。
「あぁ~、サチコの作った甘いモノが食べたいんじゃー」
「……そうですわ、お父様」
「おぉ、作ってくれるのか。サチコ!」
「えぇ、作ってもあげますけれど……リアルブルーにはこの時期、厄払いの儀式があるといいます。お父様のご病気を快方に向かわせるためにも、その儀式をやらせていただきたいのです」
サチコはあからさまに作り笑顔で、カフェに告げる。
「サチコよ……そんなに父のことを思って!」
感激するカフェであるが、無論、サチコは怒りを笑顔に込めていた。親バカはいかに優秀な領主といえど、目を曇らせるのであろう。
準備が有りますので、と退出したサチコにカフェは感激の視線を送り続けるのだった。
部屋を出たサチコは、従者のタロとジロを呼んだ。リアルブルー大全と呼ばれるリアルブルーの偏った習慣が掲載された本をめくり、一点を指す。
「節分。これをお父様とやりましょう」
「豆をぶつけあう儀式ですか。何か去年もやった気がしますが……」
「気にしてはいけませんわ」
サチコの兄たちが、鬼役となって昨年は節分のような何かをした。
だが、今年はカフェに福をもたらしに行くのだ。
「ただ豆を与えるだけでは、面白くありませんし……ここはワルワル団っぽくいきましょう! そう、ドッキリびっくり節分大作戦ですわ!」
説明しよう。
ドッキリびっくり節分大作戦とは、リアルブルー大全に掲載された「節分」なる行事と「どっきり大成功」なる行事を掛けあわせた斬新な作戦のことである。
要は何も知らされていないカフェをビビらせながら、豆をぶつけるというだけのことだ。この作戦の肝は、いかにしてカフェをビビらせるのか。そして、豆をぶつけてくるのがサチコだと気づかれないようにするかである。
最後にネタばらしとして、「甘いもの」を渡すところまでが作戦である。
ちなみにワルワル団とは、サチコことワルサー総帥が首魁を務める義賊の組織である。花嫁修業が嫌で家出したサチコが立ち上げた組織だったが。何だかんだで傭兵集団みたいな状態になりつつあるのだった。
「しかし……甘いモノですか」
「えぇ、タロは何か案がありまして?」
「そういえば、流通の滞っていたチョコレートが解禁されたとの噂がありますね」
「もしくは、カフェ様はその噂を耳にした可能性が」
「なるほど、チョコレートですわね。けれど、もしお父様がチョコレート欲しさにこんなことをしたのなら……チョコだけあげるのも癪ですわ」
カフェ、愛されてます。
「それも、みんなで考えることにいたしましょう。どうせなら、本当に病気になるくらい……甘いモノを差し上げますわ」
カフェのたわいない悪戯が、サチコの中に眠る何かを刺激したらしい。
サチコは、いつもの高笑いではない、不敵な笑い声を上げていた。その姿を見ていたタロとジロは口々にこうつぶやくのだった。
「まるで、カフェ様に怒る亡き奥方のようだ……」
そうカフェの妻は、カフェが無駄に甘えたり、面倒なことを言ったりした時、お返しとばかりに色々仕掛けたのだ。手の込んだ仕返しに、カフェもたじたじであった。
昔の光景を思い出しながら、タロとジロは楽しげにもみえるサチコの姿を見守るのであった。
解説
●目的
カフェに対して、ドッキリびっくり節分大作戦を行う。
●準備
1)甘いモノの用意
チョコレートを始めとした甘いモノを作ります。
作成可能なものであれば、一通り作る予定です。
2)ドッキリの準備
具体的には、恐ろしい姿をしたサチコを中心に豆をぶつけにいく。
カフェには何も知らせず、とりあえずビビらせる。
場所はカフェのお屋敷。
交渉次第で、従者タロとジロ以外の屋敷の働き手も仕掛け人として参加してくれる。
●実践
実際にサチコと参加者でカフェをビビらせ豆をぶつける。
最後には、甘いモノを渡して参加者を含めた全員で食べる予定である。
●カフェ
豪胆な人物であり、多少のことではビビらない……と思われている。
政治や戦場においては豪胆さと冷静さを兼ね備えた優秀な人物。
だが、意外とビビリやな一面もあるらしい。
●サチコ・W・ルサスール
根は優しい少女。
カフェに対して、ドッキリびっくり節分大作戦を行う。
●準備
1)甘いモノの用意
チョコレートを始めとした甘いモノを作ります。
作成可能なものであれば、一通り作る予定です。
2)ドッキリの準備
具体的には、恐ろしい姿をしたサチコを中心に豆をぶつけにいく。
カフェには何も知らせず、とりあえずビビらせる。
場所はカフェのお屋敷。
交渉次第で、従者タロとジロ以外の屋敷の働き手も仕掛け人として参加してくれる。
●実践
実際にサチコと参加者でカフェをビビらせ豆をぶつける。
最後には、甘いモノを渡して参加者を含めた全員で食べる予定である。
●カフェ
豪胆な人物であり、多少のことではビビらない……と思われている。
政治や戦場においては豪胆さと冷静さを兼ね備えた優秀な人物。
だが、意外とビビリやな一面もあるらしい。
●サチコ・W・ルサスール
根は優しい少女。
マスターより
わるわるさー、御影堂です。
旅に出る上で最大の障害は父だった……というわけでカフェと戯れます。
最後に餞別と挨拶をしたら、旅立つという形ですね。
サチコを弄りたい方は、いじってくださって構いませんことよ。
よろしくお願いいたします。
旅に出る上で最大の障害は父だった……というわけでカフェと戯れます。
最後に餞別と挨拶をしたら、旅立つという形ですね。
サチコを弄りたい方は、いじってくださって構いませんことよ。
よろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/19 05:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/10 18:11:29 |
|
![]() |
相談卓 最上 風(ka0891) 人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/02/12 19:25:42 |