ゲスト
(ka0000)
【闇光】鋼鉄の魂
マスター:鹿野やいと

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/16 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/28 19:00
オープニング
帝国領フレーベルニンゲン平原。先の大規模作戦では暴食王ハヴァマールとの熾烈な戦いの舞台となった土地である。多数のCAMや魔動アーマーを投入して辛くもハヴァマールを撃退した連合軍であったが、その代償は非常に大きなものであった。平原は戦闘の後が生々しく残されており、死体の回収・埋葬こそ進んだものの、未だ多くの機体が破棄されたままの状態で転がっている。
それもカム・ラディ遺跡の攻略・調査が進む頃、機体の回収作業はようやく進歩を見せた。道路代わりにと平野の土地を馴らし、道の完成と同時にトラックに載せて少しずつ機体を回収していく。
デュミナスに乗り歩哨任務に付くモーリス・ハストン中尉はその様子をカメラで追っていた。狭い操縦席の中、動くものを目で追いかけることだけが唯一の楽しみだった。
モーリスの視線は僚機のデュミナスに移る。同じく回収に来た者達を追っているようだが、ふと別の可能性が頭をよぎった。回収にあたるハンターには女性も居る。しかも美人だ。となると……。
「ロニー、カメラで女のケツを追うな」
「うぇっ!?」
ロニー・エアハート少尉の機体のマイクが、ガタッと何かにぶつかる音を拾う。余程慌てたのか操作のパネルに腕をぶつけたらしい。
「なんでわかったんだよ!?」
「アホ。適当言ったに決まってるだろ」
苦笑してやると自分の迂闊を悟ったのかロニーは沈黙した。それぐらいはモーリスにはすぐわかった。モーリスとロニーはハイスクールから入隊・訓練・配属とずっと同じだ。家族と過ごすより長い時間を一緒に行動している。
女にだらしないプレイボーイのやる事はだいたいわかった。
「いいじゃねえかよ。戦争終わったってのに男所帯に缶詰だぜ」
「良い訳あるか。ベッドの下の美人で我慢しとけ。お行儀よくしてろ」
「飽きるほど見たよ……」
立場上注意する必要があったが彼の気持ちもわからないでもなかった。ロッソ所属の者達の例に漏れず、彼らの生活は激変してしまっている。
最近はまだマシだが、故郷に帰れないという事実は想像以上にストレスになっており、一時期はロニーも荒れてよく揉め事を起こしていた。最近は酒と女に逃げている。あまり褒められたことではないが、揉め事を起こすよりは遥かにマシと見逃している状況だ。
しかしその酒と女も戦争状態の突入で切らしている。
「おい、モーリス。なんか変じゃねえか?」
物思いから意識を取り戻し、我に返って顔をあげると、外の景色はうっすらと靄が掛かっていた。
霧だった。それも妙に濃い。寒気を感じたモーリスは操縦桿に感触を確かめなおした。
「……あれ?」
「どうしたか?」
「何かがセンサーに反応した。なんだ?」
言われてモーリスはセンサーのログを確認する。特に何も見当たらず、モーリスが作業の中止を本隊に提案しようか迷いだした時、不意に衝突音が響いた。
「うおおお!!?」
「ロニー!!」
ロニー機は霧に紛れた何者かに仰向けに引き倒されていた。すぐさまモーリスはCAM備え付けのライトをそちらに向ける。倒れたロニー機の足を、動かなかったはずの魔導アーマーが押さえつけていた。
なぜ動き出したのか。考えるよりも早くモーリスは引き金を引く。30mmライフルの閃光が走り、魔導アーマーの手足の貫く。しかしあるはずの手ごたえはなく、魔導アーマーは手の力を緩めない。
剥き出しのコクピットには人の気配はなく、代わりその背部に等身大のマネキンのような物がへばりついていた。
「歪虚か!!」
元凶を見つけたモーリスはライフルの照準を人形に向ける。
次の瞬間、モーリス機の腕が後背から振られた刃に切り落とされていた。咄嗟に気づいて回避行動を取らなければ、胴体に致命傷を受けただろう。
状況は一瞬にして悪化した。右腕をやられて30mmライフルを取り落とし、残った武器は左手のスパイクシールドと背中のカタナのみ。
モーリスは機体は反転させつつ、後方に居た歪虚化デュミナスから距離を取り、通信のスイッチを入れた。
「エコー1より、HQ! 緊急事態だ!」
「こちらHQ。エコー1、どうした?」
「歪虚化したCAMと魔導アーマーに襲われている!奇襲でエコー2が戦闘不能した。至急救援をよこしてくれ!」
「HQ、了解。直ちに確認する」
会話する間にも歪虚化デュミナスは接近戦を仕掛けてくる。
モーリスは果敢に盾で応戦しながらも、敵の背部や肩部に同じような人形がへばりついているのを確認した。
「HQよりエコー1、本隊より救援は出せない」
「何故だ!!?」
モーリス機は盾で敵を殴り返すが回避される。
盾の下部についたスパイクは武器として有用だがあくまで緊急用。間合いの短さは補いようがなかった。
「現在、他の地区でも同様の事態が発生している。近隣の部隊はそちらに向かった。その地区の周囲に救援に迎える機体はない。
周辺に展開中のハンターに救援を打診した。なんとか持ちこたえてくれ」
「なんとかって……」
通信はそこで途切れる。モーリスは絶望でくじけそうになる心を必死で叱咤した。通信装置が破壊されたのか、ロニーからの返事は途絶えてしまっている。何かが動いているのは見えるが、霧の為にロニー機の動作までは確認できない。
モーリスは汗ばむ手で操縦桿を握りなおす。指先をほぐし、目の前の敵に意識を集中した。
「くそ。俺はこんなところで死なねえぞ。死んでたまるかってんだ!!」
モーリスは吼える。絶望を打ち砕くことこそが軍人の役目だ。怯えに負けてはいけない。モーリス機はスパイクシールドで機体を隠すように構えると、地を蹴って敵のデュミナスに突撃していった。
●
巨人の咆哮が冷たい霧を震わせる。それは外的を威圧する怒りであり、切なる喪失の恐怖であった。
偶さか近くに居た貴方はその叫びを聞いた。
何が出来るのか、などと考える暇も無い。気づけば貴方は駆け出していた。
衝動だけが貴方を動かした。
それもカム・ラディ遺跡の攻略・調査が進む頃、機体の回収作業はようやく進歩を見せた。道路代わりにと平野の土地を馴らし、道の完成と同時にトラックに載せて少しずつ機体を回収していく。
デュミナスに乗り歩哨任務に付くモーリス・ハストン中尉はその様子をカメラで追っていた。狭い操縦席の中、動くものを目で追いかけることだけが唯一の楽しみだった。
モーリスの視線は僚機のデュミナスに移る。同じく回収に来た者達を追っているようだが、ふと別の可能性が頭をよぎった。回収にあたるハンターには女性も居る。しかも美人だ。となると……。
「ロニー、カメラで女のケツを追うな」
「うぇっ!?」
ロニー・エアハート少尉の機体のマイクが、ガタッと何かにぶつかる音を拾う。余程慌てたのか操作のパネルに腕をぶつけたらしい。
「なんでわかったんだよ!?」
「アホ。適当言ったに決まってるだろ」
苦笑してやると自分の迂闊を悟ったのかロニーは沈黙した。それぐらいはモーリスにはすぐわかった。モーリスとロニーはハイスクールから入隊・訓練・配属とずっと同じだ。家族と過ごすより長い時間を一緒に行動している。
女にだらしないプレイボーイのやる事はだいたいわかった。
「いいじゃねえかよ。戦争終わったってのに男所帯に缶詰だぜ」
「良い訳あるか。ベッドの下の美人で我慢しとけ。お行儀よくしてろ」
「飽きるほど見たよ……」
立場上注意する必要があったが彼の気持ちもわからないでもなかった。ロッソ所属の者達の例に漏れず、彼らの生活は激変してしまっている。
最近はまだマシだが、故郷に帰れないという事実は想像以上にストレスになっており、一時期はロニーも荒れてよく揉め事を起こしていた。最近は酒と女に逃げている。あまり褒められたことではないが、揉め事を起こすよりは遥かにマシと見逃している状況だ。
しかしその酒と女も戦争状態の突入で切らしている。
「おい、モーリス。なんか変じゃねえか?」
物思いから意識を取り戻し、我に返って顔をあげると、外の景色はうっすらと靄が掛かっていた。
霧だった。それも妙に濃い。寒気を感じたモーリスは操縦桿に感触を確かめなおした。
「……あれ?」
「どうしたか?」
「何かがセンサーに反応した。なんだ?」
言われてモーリスはセンサーのログを確認する。特に何も見当たらず、モーリスが作業の中止を本隊に提案しようか迷いだした時、不意に衝突音が響いた。
「うおおお!!?」
「ロニー!!」
ロニー機は霧に紛れた何者かに仰向けに引き倒されていた。すぐさまモーリスはCAM備え付けのライトをそちらに向ける。倒れたロニー機の足を、動かなかったはずの魔導アーマーが押さえつけていた。
なぜ動き出したのか。考えるよりも早くモーリスは引き金を引く。30mmライフルの閃光が走り、魔導アーマーの手足の貫く。しかしあるはずの手ごたえはなく、魔導アーマーは手の力を緩めない。
剥き出しのコクピットには人の気配はなく、代わりその背部に等身大のマネキンのような物がへばりついていた。
「歪虚か!!」
元凶を見つけたモーリスはライフルの照準を人形に向ける。
次の瞬間、モーリス機の腕が後背から振られた刃に切り落とされていた。咄嗟に気づいて回避行動を取らなければ、胴体に致命傷を受けただろう。
状況は一瞬にして悪化した。右腕をやられて30mmライフルを取り落とし、残った武器は左手のスパイクシールドと背中のカタナのみ。
モーリスは機体は反転させつつ、後方に居た歪虚化デュミナスから距離を取り、通信のスイッチを入れた。
「エコー1より、HQ! 緊急事態だ!」
「こちらHQ。エコー1、どうした?」
「歪虚化したCAMと魔導アーマーに襲われている!奇襲でエコー2が戦闘不能した。至急救援をよこしてくれ!」
「HQ、了解。直ちに確認する」
会話する間にも歪虚化デュミナスは接近戦を仕掛けてくる。
モーリスは果敢に盾で応戦しながらも、敵の背部や肩部に同じような人形がへばりついているのを確認した。
「HQよりエコー1、本隊より救援は出せない」
「何故だ!!?」
モーリス機は盾で敵を殴り返すが回避される。
盾の下部についたスパイクは武器として有用だがあくまで緊急用。間合いの短さは補いようがなかった。
「現在、他の地区でも同様の事態が発生している。近隣の部隊はそちらに向かった。その地区の周囲に救援に迎える機体はない。
周辺に展開中のハンターに救援を打診した。なんとか持ちこたえてくれ」
「なんとかって……」
通信はそこで途切れる。モーリスは絶望でくじけそうになる心を必死で叱咤した。通信装置が破壊されたのか、ロニーからの返事は途絶えてしまっている。何かが動いているのは見えるが、霧の為にロニー機の動作までは確認できない。
モーリスは汗ばむ手で操縦桿を握りなおす。指先をほぐし、目の前の敵に意識を集中した。
「くそ。俺はこんなところで死なねえぞ。死んでたまるかってんだ!!」
モーリスは吼える。絶望を打ち砕くことこそが軍人の役目だ。怯えに負けてはいけない。モーリス機はスパイクシールドで機体を隠すように構えると、地を蹴って敵のデュミナスに突撃していった。
●
巨人の咆哮が冷たい霧を震わせる。それは外的を威圧する怒りであり、切なる喪失の恐怖であった。
偶さか近くに居た貴方はその叫びを聞いた。
何が出来るのか、などと考える暇も無い。気づけば貴方は駆け出していた。
衝動だけが貴方を動かした。
解説
●状況
OPの通りです
PCはOPの状況を目視で確認、あるいは連絡を受け
救出の為に馳せ参じます
●目的
デュミナス2体の援護、救出
1体は足を破壊されて倒れこみ、魔導アーマーと揉み合っています
1体は腕を破壊され武器を失い、シールドだけで歪虚化CAMと戦っています
●敵
人形型歪虚 ×4~
魔導アーマー ×2~
歪虚化CAM ×1~
人形は他の依頼に出ている歪虚と同じものです
大して強くありませんが機械を操り動かす能力があります
他、敵の数はPCが持ち込むユニットの数と内容で増加します
これは変則的なシナリオなのでデータ上のバランスを取るための措置です
生身参加で不利にはなりませんが、基本的にはユニットを持ち込んだほうが有利です
●地形・障害物・天候その他
障害物になるほどの起伏はありません
舗装されていない道があります
付近には濃霧が発生しています
死体は回収・埋葬済みです
大破した機械だけが放置されています
武器も残ってますが、何にせよ動作は保証できません
●PL情報
PC以外の増援は間に合いません
霧の発生は近辺に潜む歪虚の固有スキルです
スキルを持つ歪虚を撃破するまで消えません
この歪虚の位置は戦闘開始時点では特定できません
OPの通りです
PCはOPの状況を目視で確認、あるいは連絡を受け
救出の為に馳せ参じます
●目的
デュミナス2体の援護、救出
1体は足を破壊されて倒れこみ、魔導アーマーと揉み合っています
1体は腕を破壊され武器を失い、シールドだけで歪虚化CAMと戦っています
●敵
人形型歪虚 ×4~
魔導アーマー ×2~
歪虚化CAM ×1~
人形は他の依頼に出ている歪虚と同じものです
大して強くありませんが機械を操り動かす能力があります
他、敵の数はPCが持ち込むユニットの数と内容で増加します
これは変則的なシナリオなのでデータ上のバランスを取るための措置です
生身参加で不利にはなりませんが、基本的にはユニットを持ち込んだほうが有利です
●地形・障害物・天候その他
障害物になるほどの起伏はありません
舗装されていない道があります
付近には濃霧が発生しています
死体は回収・埋葬済みです
大破した機械だけが放置されています
武器も残ってますが、何にせよ動作は保証できません
●PL情報
PC以外の増援は間に合いません
霧の発生は近辺に潜む歪虚の固有スキルです
スキルを持つ歪虚を撃破するまで消えません
この歪虚の位置は戦闘開始時点では特定できません
マスターより
CAMはジャンプできるから描写は戦術機風かなと考えましたが、
匍匐飛行みたいな器用な事出来そうにないので近いのはASですね
魔導アーマーは……ダッシュしないヴァンツァー……?
というわけで!
ロボットプロレスをしたい方、あるいは生身でロボと勝負したい方向けのシナリオです
皆様どうか奮って御参加ください!
匍匐飛行みたいな器用な事出来そうにないので近いのはASですね
魔導アーマーは……ダッシュしないヴァンツァー……?
というわけで!
ロボットプロレスをしたい方、あるいは生身でロボと勝負したい方向けのシナリオです
皆様どうか奮って御参加ください!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/29 08:26
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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デュミナス救出作戦相談! 藤堂研司(ka0569) 人間(リアルブルー)|26才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/02/16 10:22:51 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/14 23:21:06 |