ゲスト
(ka0000)
清涼を求めて!
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/08/19 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/08/28 22:00
オープニング
これは夏も本番になったある日の出来事。
錬金術師組合の執務室で書類の山と格闘していたリーゼロッテ・クリューガー(kz0037)は、自身の部屋に配置された魔導機械を見て息を吐いた。
「ちっとも涼しくありませんね」
配置されているのは『魔導扇風機』と呼ばれる機械だ。
本来は涼風を送り出し、夏を快適に過ごすのに一役かう機械なのだが、残念なことにこの機械、難点があった。
「まさか冷気製造の魔導装置を設置し忘れるなんて……」
設計の段階では確かに冷気製造魔導装置は存在した。では何故、この装置にそれが無いのか。
「先生! 美味しいお菓子を持ってきましたよ♪」
勢いよく開けられた扉の向こうに、赤茶の短い髪の少女がいる。彼女は人懐っこい笑みを浮かべて駆け込んでくると、リーゼロッテの机の上に紅茶セットを置いた。
「温かいお茶と、ほっかほかのお芋パイです♪ 冷めないうちにどうぞ♪」
笑顔で勧める彼女に悪気はない。
そもそもこのお茶とパイはとても美味しそうだ。だが今はそんな気になれない。
「ペリド……この執務室の気温、わかってる?」
「気温、ですか? すっごく暑いって事は分りますけど、細かな数字まではちょっと」
「そう……凄く暑い事がわかっているなら良いの。とりあえず、そのお茶は少し離れた場所に置いてくれる?」
「あ、はい」
何でだろう? そう首を傾げる彼女に頭を抱える。
悪い子ではない。悪い子ではないのだ。
そう言い聞かせながら溜息を吐いていると、ペリドが稼働している魔導扇風機に気付いた。
「あれ? この機械完成したんですか? ボクはてっきり、材料が手に入らなくて製造中止にしたんだと思ってました!」
笑顔で振りかえられて苦笑する。
そう、この機械が未完成なのは材料が手に入らないから。その原因となっているのが歪虚の活性化だ。
「組合員を危険な場所に送り出す訳にはいきませんし、当分は我慢するしかないでしょうね」
この際、夏が終わってしまうのも仕方がない。そう口に仕掛けた時だ。
「だったらボクが採ってきますよ!」
「ちょ、ちょっと、いくらなんでも危険過ぎます。発見されている歪虚はとても狂暴なんですよ?」
「大丈夫ですよ♪」
その自信はどこから来るのか。
呆れるリーゼロッテに彼女は言う。
「ボクは先生に拾われてから、先生のために頑張ろうって決めてます! 先生が困ってるならいかない訳には行きませんっ!」
ペリドがリーゼロッテの元に来たのは今から2年ほど前。錬金術教室の移動の際、行き倒れている彼女を偶然見つけた。
それ以降、リーゼロッテの傍で錬金術を学び、彼女の助手のような存在として働いている。
「ボク、錬金術を使う技術は未熟ですけど、闘いは任せて下さい! 何故か知らないけど、腕っぷしだけはあるんですよ!」
「威張れる事でもないですが、確かに貴女の戦闘能力は目を見張るものがあります……ですが」
どんなに強くても彼女1人で行かせる訳にはいかない。そう考え込んだ時、ある存在を思い出した。
「ハンター……」
そうだ彼等に頼めば、歪虚を倒して材料を手に入れて来てくれるのではないだろうか。
「先生?」
「ペリド。ハンターズソサエティに行って依頼を出して来て下さい」
「それって……」
「貴女にも同行してもらいます。材料がどれなのかは、貴女でないとわからないでしょうから」
リーゼロッテはそう言うと、ハンターに向けた依頼書の概要を書き始めた。
●
そこは暗い岩場の間にあった。
人が1人入れるだけの隙間を持った洞窟を抜けると、その先には広大な荒野が広がっている。
風がいつも絶え間なく拭く場所は『風の洞窟』と呼ばれ、荒野には枯れた大地に順応した生き物しか存在していなかった。
だが今だけは、ある生き物が荒野を徘徊し、そこにある生態系を崩そうとしていた。
ザザ……、ザザザッ……。
砂を擦るような音共に姿を見せたのは、獅子のような姿をした黒い生き物だ。
白の瞳に剥き出しになった牙が特徴的で、口からは絶えず涎が溢れ出している。
見るからに狂暴そうな獅子は、近くを駆けていたネズミに気付くと、凄まじい勢いで飛び付いた。
グルルッ、グルルルルッ。
何度も噛み付き、血飛沫を上げてなぶる姿は、どうみても普通の様子ではない。
獣はネズミの血で汚れた口元を舐め取ると、何かを察したように洞窟を見た。そして荒野で薄ら光る岩に腰を据えると、獲物を待つように瞳を眇めた。
錬金術師組合の執務室で書類の山と格闘していたリーゼロッテ・クリューガー(kz0037)は、自身の部屋に配置された魔導機械を見て息を吐いた。
「ちっとも涼しくありませんね」
配置されているのは『魔導扇風機』と呼ばれる機械だ。
本来は涼風を送り出し、夏を快適に過ごすのに一役かう機械なのだが、残念なことにこの機械、難点があった。
「まさか冷気製造の魔導装置を設置し忘れるなんて……」
設計の段階では確かに冷気製造魔導装置は存在した。では何故、この装置にそれが無いのか。
「先生! 美味しいお菓子を持ってきましたよ♪」
勢いよく開けられた扉の向こうに、赤茶の短い髪の少女がいる。彼女は人懐っこい笑みを浮かべて駆け込んでくると、リーゼロッテの机の上に紅茶セットを置いた。
「温かいお茶と、ほっかほかのお芋パイです♪ 冷めないうちにどうぞ♪」
笑顔で勧める彼女に悪気はない。
そもそもこのお茶とパイはとても美味しそうだ。だが今はそんな気になれない。
「ペリド……この執務室の気温、わかってる?」
「気温、ですか? すっごく暑いって事は分りますけど、細かな数字まではちょっと」
「そう……凄く暑い事がわかっているなら良いの。とりあえず、そのお茶は少し離れた場所に置いてくれる?」
「あ、はい」
何でだろう? そう首を傾げる彼女に頭を抱える。
悪い子ではない。悪い子ではないのだ。
そう言い聞かせながら溜息を吐いていると、ペリドが稼働している魔導扇風機に気付いた。
「あれ? この機械完成したんですか? ボクはてっきり、材料が手に入らなくて製造中止にしたんだと思ってました!」
笑顔で振りかえられて苦笑する。
そう、この機械が未完成なのは材料が手に入らないから。その原因となっているのが歪虚の活性化だ。
「組合員を危険な場所に送り出す訳にはいきませんし、当分は我慢するしかないでしょうね」
この際、夏が終わってしまうのも仕方がない。そう口に仕掛けた時だ。
「だったらボクが採ってきますよ!」
「ちょ、ちょっと、いくらなんでも危険過ぎます。発見されている歪虚はとても狂暴なんですよ?」
「大丈夫ですよ♪」
その自信はどこから来るのか。
呆れるリーゼロッテに彼女は言う。
「ボクは先生に拾われてから、先生のために頑張ろうって決めてます! 先生が困ってるならいかない訳には行きませんっ!」
ペリドがリーゼロッテの元に来たのは今から2年ほど前。錬金術教室の移動の際、行き倒れている彼女を偶然見つけた。
それ以降、リーゼロッテの傍で錬金術を学び、彼女の助手のような存在として働いている。
「ボク、錬金術を使う技術は未熟ですけど、闘いは任せて下さい! 何故か知らないけど、腕っぷしだけはあるんですよ!」
「威張れる事でもないですが、確かに貴女の戦闘能力は目を見張るものがあります……ですが」
どんなに強くても彼女1人で行かせる訳にはいかない。そう考え込んだ時、ある存在を思い出した。
「ハンター……」
そうだ彼等に頼めば、歪虚を倒して材料を手に入れて来てくれるのではないだろうか。
「先生?」
「ペリド。ハンターズソサエティに行って依頼を出して来て下さい」
「それって……」
「貴女にも同行してもらいます。材料がどれなのかは、貴女でないとわからないでしょうから」
リーゼロッテはそう言うと、ハンターに向けた依頼書の概要を書き始めた。
●
そこは暗い岩場の間にあった。
人が1人入れるだけの隙間を持った洞窟を抜けると、その先には広大な荒野が広がっている。
風がいつも絶え間なく拭く場所は『風の洞窟』と呼ばれ、荒野には枯れた大地に順応した生き物しか存在していなかった。
だが今だけは、ある生き物が荒野を徘徊し、そこにある生態系を崩そうとしていた。
ザザ……、ザザザッ……。
砂を擦るような音共に姿を見せたのは、獅子のような姿をした黒い生き物だ。
白の瞳に剥き出しになった牙が特徴的で、口からは絶えず涎が溢れ出している。
見るからに狂暴そうな獅子は、近くを駆けていたネズミに気付くと、凄まじい勢いで飛び付いた。
グルルッ、グルルルルッ。
何度も噛み付き、血飛沫を上げてなぶる姿は、どうみても普通の様子ではない。
獣はネズミの血で汚れた口元を舐め取ると、何かを察したように洞窟を見た。そして荒野で薄ら光る岩に腰を据えると、獲物を待つように瞳を眇めた。
解説
●目的
歪虚の討伐(&材料採取)
●概要
『風の洞窟』と呼ばれる場所で獅子の形をした歪虚が目撃されている。
この歪虚の討伐が今回の目標となる。
歪虚はゾンビ型と思われる他、素早い動きで翻弄してくる可能性がある。
現在わかっているのは、大変狂暴であると言うこと。また物理攻撃に特化しており通用し辛いと言う点である。
その他、風を操るとの情報もあり、ウィンドスラッシュに似た攻撃が繰り出される可能性がある。
●敵戦力
・腐食の獅子(ライオンデッド)
普通の獅子と相違ない大きさの黒い獅子型歪虚。武器はなし。
主な攻撃は「引っ掻き」「噛付き」「???」の他、非常に高い回避能力を持つ。
引っ掻き‥‥鋭い爪で引っ掻いてくる
噛付き‥‥獲物を求めて噛み付く
???‥‥ウィンドスラッシュのようなスキルで風の刃を放つ
●同行NPC
・ペリド
クラス:アルケミスト
武器:鉤爪の形をした魔導機械(接近型)
自称「リーゼロッテの一番弟子」。
明るく前向きで人懐っこく、どんなことにも真正面から突撃してゆく馬鹿正直な性格。しかしかなりなドジ。
器用さはあるらしく、リーゼロッテの食事の世話から、執務室の掃除などはほぼ完ぺきにこなしている。
突進型の超接近型。
指示があれば動ける範囲で対応。
戦闘終了後に素材を採取。素材はOP内にあった薄ら光る岩です。
※白紙防止に「がんばる」だけでも先に書いておきましょう。
歪虚の討伐(&材料採取)
●概要
『風の洞窟』と呼ばれる場所で獅子の形をした歪虚が目撃されている。
この歪虚の討伐が今回の目標となる。
歪虚はゾンビ型と思われる他、素早い動きで翻弄してくる可能性がある。
現在わかっているのは、大変狂暴であると言うこと。また物理攻撃に特化しており通用し辛いと言う点である。
その他、風を操るとの情報もあり、ウィンドスラッシュに似た攻撃が繰り出される可能性がある。
●敵戦力
・腐食の獅子(ライオンデッド)
普通の獅子と相違ない大きさの黒い獅子型歪虚。武器はなし。
主な攻撃は「引っ掻き」「噛付き」「???」の他、非常に高い回避能力を持つ。
引っ掻き‥‥鋭い爪で引っ掻いてくる
噛付き‥‥獲物を求めて噛み付く
???‥‥ウィンドスラッシュのようなスキルで風の刃を放つ
●同行NPC
・ペリド
クラス:アルケミスト
武器:鉤爪の形をした魔導機械(接近型)
自称「リーゼロッテの一番弟子」。
明るく前向きで人懐っこく、どんなことにも真正面から突撃してゆく馬鹿正直な性格。しかしかなりなドジ。
器用さはあるらしく、リーゼロッテの食事の世話から、執務室の掃除などはほぼ完ぺきにこなしている。
突進型の超接近型。
指示があれば動ける範囲で対応。
戦闘終了後に素材を採取。素材はOP内にあった薄ら光る岩です。
※白紙防止に「がんばる」だけでも先に書いておきましょう。
マスターより
こんにちは、朝臣あむです。
暑い日が続きますが、みなさま如何お過ごしでしょう?
私は既にへばりそうですが、OP内のリーゼロッテもかなりヤバそうです……暑い日に熱い物のオンパレード…私は無理っ!!
と言うわけで、今回はリーゼロッテさんの(自称)一番弟子の女の子、ペリドと一緒に歪虚退治です。
明るいドジっ子ですが、戦闘ではそこそこ役に立つはずっ!
いろいろと事前情報もありますので、上手く活用しながら討伐してみて下さい。
皆様のご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
暑い日が続きますが、みなさま如何お過ごしでしょう?
私は既にへばりそうですが、OP内のリーゼロッテもかなりヤバそうです……暑い日に熱い物のオンパレード…私は無理っ!!
と言うわけで、今回はリーゼロッテさんの(自称)一番弟子の女の子、ペリドと一緒に歪虚退治です。
明るいドジっ子ですが、戦闘ではそこそこ役に立つはずっ!
いろいろと事前情報もありますので、上手く活用しながら討伐してみて下さい。
皆様のご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/08/26 18:21
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/08/19 01:33:08 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/14 20:55:27 |