ゲスト
(ka0000)
【闇光】龍の亡骸を川底で争う
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/25 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/05 19:00
オープニング
●北の雪原
パルムがこけた。
キノコっぽい頭部から雪原に激突。
それでも勢いが衰えずにころころ転がり雪を巻き込んで大きくなっていく。
「パルム殿!」
全身鎧が全力で追う。
平均の厚みが1センチを超える板金鎧の割には非常に速い。
雪原を駆けるのでは無くほとんど泳ぐように移動して、パルムがこけた場所まで到達した。
ぱきり、と。
繊細で尊い何かにひびが入った音が聞こえた。
分厚い兜の下でメーガン(kz0098)が冷や汗を流す。
雪玉パルムが器用に向きを変えて戻ってきて、万年平騎士の手前1メートルで停止した。
白い弾からパルムの手足が突き出され、数秒遅れでキノコっぽい頭も出てくる。
おーい、とメーガンの前で手を振ったり踊ったりしても反応がない。
仕方なくメーガンに近づくと、雪の上から小さく突き出す金属的な何かに気づいた。
「竜の亡骸……」
呆然とつぶやく騎士を無視してパルムが掘り進める。
何かから逃げるように伸ばされた首と翼……だろうか。
生々しさは全くない。事前知識が無ければ変形した鉱石としか思えない形をしている。
メーガンの足に当たった部分が凹んでいるのが少しだけ痛々しかった。
「う、む、む……。持ち帰る、いや、お連れしなければ」
本人としては可能な限り丁寧に、客観的にはかなり雑に雪から抜き取り背負い袋に突っ込……もうとしてパルムに止められた。
このままだと袋が破れるか大型龍鉱石がさらに壊れてしまいそうだ。
メーガンは素直に助言を聞き入れる。
得物を背中に戻して両手で元亡骸を抱え、いきなりパルムをくわえて真横へ飛んだ。
雪玉が雪原にめり込む。
氷になるまで握り混まれたそれは、雪原を数メートル貫通してようやく止まる。
「あにものだっ」
何者だと言いたいらしい。
考えるまでも無く歪虚である。
薄い皮鎧のリザードマンがスタッフスリングを振り回し、同数の軽装リザードマンがよく切れそうな剣を片手にこちらに走ってこようとして途中で柔らかな雪を踏み抜き立ち往生する。
雪玉パルムがキノコパンチ1発でメーガンの口を開け、よいしょよいしょと鎧を伝って移動し背負い袋に入る。
わずかに遅れて雪玉が飛来。
騎士が抱え込んで大型龍鉱石を守ると、下手な拳銃弾より威力のある雪玉が鎧に数個直撃した。
「焦らす気が」
攻撃されて事に気づいてもいない万年平騎士(24)であった。
●翌日。ハンターオフィスにて
「というのが昨日の話です」
説明中のオフィス職員の後ろでは、謹慎中と書かれた札を首から提げて某騎士が正座中だ。
優れた装甲と有り余る体力で竜の亡骸を遺跡まで運ぶまでは良かったのだが、本人の意識はともかく雑に運んだ竜鉱石が歪んでしまったのだ。
幸い、イニシャライザー化は可能だった。
だが運が悪ければ貴重な龍鉱石が失われたのも事実である。
「主にパルムさんからの情報によると、この大型龍鉱石、現在遺跡で稼働中のこれがあったのは元河川です」
3Dディスプレイが浮き上がる。
北狄によくある雪原だ。
よく見てみると、うっすらとした凹みが画像の上端から下端まであった。
「聞き取り調査と現地調査の結果、河川を守って力尽きた龍が複数いたことが判明しました」
別の3Dディスプレイが浮かび上がり、合成画像らしい鳥瞰図が表示された。
「龍鉱石になった龍をここから掘り出せって?」
話を聞いていたハンターの1人が思わず突っ込みを入れた。
雪が分厚く過酷な労働が予想されるのはまだいい。
問題は、あまりにも防御に向いていないその地形だ。
「歪虚に見つかったらどうするんだ。並の歪虚に負ける気はないがよ。大荷物抱えて大群に囲まれたら捨てて逃げるのも難しいぞ?」
職員がハンカチを取り出し己の額に浮かんだ汗をぬぐう。
メーガンは正座に耐えきれずに震えている。
「はい。なんとかして龍鉱石を回収しカム・ラディ遺跡に運び込んでください。最悪龍の亡骸を小さくなるまで破壊して運んでも構いません」
職員は、苦しげにそう言い説明を終えた。
●潜むリザードマン
『人間を見かけたのはここか?』
メーガン未満通常の鎧以上の甲冑を着込んだ指揮官が問うと、軽装のリザードマンは即座に状況を説明した。
『妙だな。その人間、情報が正しいなら哨戒班を潰せる腕の持ち主だ。何故逃げ……』
軽く目を見開く。
『龍の死体を見つけたのかもしれん。おい、何体か連れてここの捜索を行え。私は残りを率いてそこに伏せる』
小高い丘を示して獰猛に笑う。
『南に隠れ住んでいればもう1世代は生き延びられただろうが……早死にしたいならさせてやろう』
ドラゴンに似た口から嘲笑が響く。
空は暗く風は勢いを増している。
嵐は、すぐそこまで迫っていた。
パルムがこけた。
キノコっぽい頭部から雪原に激突。
それでも勢いが衰えずにころころ転がり雪を巻き込んで大きくなっていく。
「パルム殿!」
全身鎧が全力で追う。
平均の厚みが1センチを超える板金鎧の割には非常に速い。
雪原を駆けるのでは無くほとんど泳ぐように移動して、パルムがこけた場所まで到達した。
ぱきり、と。
繊細で尊い何かにひびが入った音が聞こえた。
分厚い兜の下でメーガン(kz0098)が冷や汗を流す。
雪玉パルムが器用に向きを変えて戻ってきて、万年平騎士の手前1メートルで停止した。
白い弾からパルムの手足が突き出され、数秒遅れでキノコっぽい頭も出てくる。
おーい、とメーガンの前で手を振ったり踊ったりしても反応がない。
仕方なくメーガンに近づくと、雪の上から小さく突き出す金属的な何かに気づいた。
「竜の亡骸……」
呆然とつぶやく騎士を無視してパルムが掘り進める。
何かから逃げるように伸ばされた首と翼……だろうか。
生々しさは全くない。事前知識が無ければ変形した鉱石としか思えない形をしている。
メーガンの足に当たった部分が凹んでいるのが少しだけ痛々しかった。
「う、む、む……。持ち帰る、いや、お連れしなければ」
本人としては可能な限り丁寧に、客観的にはかなり雑に雪から抜き取り背負い袋に突っ込……もうとしてパルムに止められた。
このままだと袋が破れるか大型龍鉱石がさらに壊れてしまいそうだ。
メーガンは素直に助言を聞き入れる。
得物を背中に戻して両手で元亡骸を抱え、いきなりパルムをくわえて真横へ飛んだ。
雪玉が雪原にめり込む。
氷になるまで握り混まれたそれは、雪原を数メートル貫通してようやく止まる。
「あにものだっ」
何者だと言いたいらしい。
考えるまでも無く歪虚である。
薄い皮鎧のリザードマンがスタッフスリングを振り回し、同数の軽装リザードマンがよく切れそうな剣を片手にこちらに走ってこようとして途中で柔らかな雪を踏み抜き立ち往生する。
雪玉パルムがキノコパンチ1発でメーガンの口を開け、よいしょよいしょと鎧を伝って移動し背負い袋に入る。
わずかに遅れて雪玉が飛来。
騎士が抱え込んで大型龍鉱石を守ると、下手な拳銃弾より威力のある雪玉が鎧に数個直撃した。
「焦らす気が」
攻撃されて事に気づいてもいない万年平騎士(24)であった。
●翌日。ハンターオフィスにて
「というのが昨日の話です」
説明中のオフィス職員の後ろでは、謹慎中と書かれた札を首から提げて某騎士が正座中だ。
優れた装甲と有り余る体力で竜の亡骸を遺跡まで運ぶまでは良かったのだが、本人の意識はともかく雑に運んだ竜鉱石が歪んでしまったのだ。
幸い、イニシャライザー化は可能だった。
だが運が悪ければ貴重な龍鉱石が失われたのも事実である。
「主にパルムさんからの情報によると、この大型龍鉱石、現在遺跡で稼働中のこれがあったのは元河川です」
3Dディスプレイが浮き上がる。
北狄によくある雪原だ。
よく見てみると、うっすらとした凹みが画像の上端から下端まであった。
「聞き取り調査と現地調査の結果、河川を守って力尽きた龍が複数いたことが判明しました」
別の3Dディスプレイが浮かび上がり、合成画像らしい鳥瞰図が表示された。
「龍鉱石になった龍をここから掘り出せって?」
話を聞いていたハンターの1人が思わず突っ込みを入れた。
雪が分厚く過酷な労働が予想されるのはまだいい。
問題は、あまりにも防御に向いていないその地形だ。
「歪虚に見つかったらどうするんだ。並の歪虚に負ける気はないがよ。大荷物抱えて大群に囲まれたら捨てて逃げるのも難しいぞ?」
職員がハンカチを取り出し己の額に浮かんだ汗をぬぐう。
メーガンは正座に耐えきれずに震えている。
「はい。なんとかして龍鉱石を回収しカム・ラディ遺跡に運び込んでください。最悪龍の亡骸を小さくなるまで破壊して運んでも構いません」
職員は、苦しげにそう言い説明を終えた。
●潜むリザードマン
『人間を見かけたのはここか?』
メーガン未満通常の鎧以上の甲冑を着込んだ指揮官が問うと、軽装のリザードマンは即座に状況を説明した。
『妙だな。その人間、情報が正しいなら哨戒班を潰せる腕の持ち主だ。何故逃げ……』
軽く目を見開く。
『龍の死体を見つけたのかもしれん。おい、何体か連れてここの捜索を行え。私は残りを率いてそこに伏せる』
小高い丘を示して獰猛に笑う。
『南に隠れ住んでいればもう1世代は生き延びられただろうが……早死にしたいならさせてやろう』
ドラゴンに似た口から嘲笑が響く。
空は暗く風は勢いを増している。
嵐は、すぐそこまで迫っていた。
解説
戦闘依頼です。
巧みに裏をかくもよし、力でねじ伏せるもよし、両方同時にするもよしです
・重装リザードマン
全高2メートルのほぼ人型に近い歪虚。移動力2スクエア
得意分野:命中、受け、受け防御
苦手分野:回避
攻撃手段:大剣(高命中高威力射程1~2スクエア)
・軽装リザードマン
全高2メートルのほぼ人型に近い歪虚
得意分野:移動力(3スクエア)、捜し物
苦手分野:防護点
攻撃手段:杖(並命中低威力射程1スクエア)
投擲(並命中並威力射程5~15スクエア。リロードに1ラウンド必要)
・敵行動方針
敵の総数は最大30体です
歪虚は、最初はハンターをおびき寄せて倒すことを第一に、次に龍鉱石を見つけて破壊することを優先して行動します
ハンターに勝てないと判断すると龍鉱石の破壊を最優先に行動し始めます
地図上の歪虚全滅後10分後に多量の敵増援が現れます。全滅後5分までに撤退を開始すれば確実に逃げ切れます
戦闘開始後20分後に決着がついていない場合も大量の敵増援が現れます
・龍の亡骸について
彫像に見えないこともないですが、変な形をした大型龍鉱石という表現の方が似合った外見です
全高1~2メートル。大きい方が貴重で重要
最大サイズのものでも1つならメーガン単独で運搬可能
・同行NPCについて
命中が極めて不得意で防護点が高い
基本的にハンターの指示に従います
・地図
abcdef
あ□□川□□□
い□□リ□□丘 □=雪原。縦横各10メートル。馬等の使用にペナルティ一切なし
う□□川□□□ 川=枯れた川です。他の地形より2メートル低く、1~2メートル掘ると川底
え□□リ□□丘 リ=枯れた川です。軽装リザードマン5体が龍鉱石を探して破壊しようとしています
お□□川□□□ 丘=雪に覆われています。歪虚が伏せているようですが気配を隠し切れていません
かハ□川川□□ ハ=雪原。ハンター初期位置
きハ□□川□□
巧みに裏をかくもよし、力でねじ伏せるもよし、両方同時にするもよしです
・重装リザードマン
全高2メートルのほぼ人型に近い歪虚。移動力2スクエア
得意分野:命中、受け、受け防御
苦手分野:回避
攻撃手段:大剣(高命中高威力射程1~2スクエア)
・軽装リザードマン
全高2メートルのほぼ人型に近い歪虚
得意分野:移動力(3スクエア)、捜し物
苦手分野:防護点
攻撃手段:杖(並命中低威力射程1スクエア)
投擲(並命中並威力射程5~15スクエア。リロードに1ラウンド必要)
・敵行動方針
敵の総数は最大30体です
歪虚は、最初はハンターをおびき寄せて倒すことを第一に、次に龍鉱石を見つけて破壊することを優先して行動します
ハンターに勝てないと判断すると龍鉱石の破壊を最優先に行動し始めます
地図上の歪虚全滅後10分後に多量の敵増援が現れます。全滅後5分までに撤退を開始すれば確実に逃げ切れます
戦闘開始後20分後に決着がついていない場合も大量の敵増援が現れます
・龍の亡骸について
彫像に見えないこともないですが、変な形をした大型龍鉱石という表現の方が似合った外見です
全高1~2メートル。大きい方が貴重で重要
最大サイズのものでも1つならメーガン単独で運搬可能
・同行NPCについて
命中が極めて不得意で防護点が高い
基本的にハンターの指示に従います
・地図
abcdef
あ□□川□□□
い□□リ□□丘 □=雪原。縦横各10メートル。馬等の使用にペナルティ一切なし
う□□川□□□ 川=枯れた川です。他の地形より2メートル低く、1~2メートル掘ると川底
え□□リ□□丘 リ=枯れた川です。軽装リザードマン5体が龍鉱石を探して破壊しようとしています
お□□川□□□ 丘=雪に覆われています。歪虚が伏せているようですが気配を隠し切れていません
かハ□川川□□ ハ=雪原。ハンター初期位置
きハ□□川□□
マスターより
最大で龍の亡骸を7つ回収可能です
2体回収できれば依頼は成功ですが、残った亡骸は歪虚に破壊される可能性があります
2体回収できれば依頼は成功ですが、残った亡骸は歪虚に破壊される可能性があります
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/02 16:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓~よりよい結果を出す為に フィルメリア・クリスティア(ka3380) 人間(リアルブルー)|25才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/02/25 12:10:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/24 18:49:20 |