ゲスト
(ka0000)
【龍鉱】漢と笑顔と偵察部隊
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/07 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/03/16 07:30
オープニング
「これが龍鉱石ですか」
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は、カム・ラディ遺跡にいた。
このヴェルナーの手の平に乗っている石が、高純度のマテリアルを含んでいるというのだから驚きだ。
現在、ハンター達が集めている龍鉱石で遺跡の機能回復できるというのだが……。
「連合軍は龍鉱石で遺跡の機能を復旧しようとしています」
ヨアキム付きの執事キュジィ(kz0078)は、遺跡へ到着したばかりのヴェルナーに現状を説明していた。
ハンターの尽力で多くの龍鉱石が集められているものの、まだ十分な量には到達していない。今以上に龍鉱石を集めなければならない――可能な限り迅速に。
「しかし……来られるなら、前もって言っていただけないでしょうか」
「ああ、それは失礼。時間がなかったもので。
ノアーラ・クンタウから物資を搬送する準備を進めていますが、こちらの状況が分からなければ十分な準備が行えません。私が直接この目で視察した方が良いと考えたのですが……」
ヴェルナーは口で謝罪の言葉を述べているが、キュジィはヴェルナーが本当に悪いと思っていない事を知っている。
煙に巻きつつ、何を考えているのか悟らせない。
ヴェルナーという男は味方であっても油断は――。
「おーい、給仕!」
ヨアキム(kz0011)の声で、キュジィは脳裏に浮かんだ言葉がかき消える。
毎度の事であるが、ヨアキムに空気を読むという高等テクニックは未習得だ。
「給仕じゃありません。執事のキュジィです。
で、何かありましたか?」
「あそこの壁にどーんとワシの名前書けば、連合軍の奴らに存在感をアピールできるんじゃねぇかな?」
「止めて下さい。そんなアピールの仕方をすれば怒られますよ」
龍鉱石の調査に訪れたヨアキムだったが、初めての場所に大興奮。先程から落ち着かない様子で様々な場所を探検していた。
存在感をアピールするならもう少し違う形にしてくれればいいのに。。
そんなキュジィの心配だったが、なんとそのチャンスは早々に巡ってくる。
「兄貴、敵だ! 向こうから敵がやってくるぞ!」
「なにぃ!?」
ヨアキムが連れてきたドワーフが、走り込んできた。
聞けば、遺跡に向かって敵影が近づいてくるらしい。
その一報を聞いて、思わず笑みを浮かべるヨアキム。
「よぉし、テメェ等! 喧嘩の準備だ! ここで暴れて『連合軍にヨアキムあり』って教えてやらねぇとな!」
沸き立つヨアキムとドワーフ達。
そこへヴェルナーが口を挟む。
「どんな敵でした?」
「確か……槍を持ったリザードマンって奴が2体。で、なんか赤いドラゴンに跨がった甲冑の奴が1人いたな」
「他には?」
「それだけだったな」
「そうですか……」
ヴェルナーはそう聞いた後、押し黙る。
そこへ間髪入れずにキュジィがヨアキムを止めにかかる。
「ダメですよ、ヨアキム様。勝手に戦ったらみんなの迷惑になります。今は味方を集めて……」
「いえ、ヨアキムさん。お願いします。敵をここに近付けてはいけません。この場は私が守ります」
キュジィの声を遮るように、ヴェルナーはヨアキムに戦うよう促した。
許可が出た!
ゴーサインが出た馬鹿は、更にボルテージが上がっていく。
「よし、ここは任せたぞ! ワシの大暴れを見てやがれ!」
部下を連れて走り出すヨアキム。
瞬く間にヨアキムの姿は視界から消えていく。
「ヴェルナー様、良かったのですか? 行かせてしまって」
「敵がここを本当に襲撃する気であるならもっと兵力があってもおかしくありません。おそらく強欲と呼ばれる歪虚達も我々がここで何をやっているのかを知らないのでしょう。
――偵察。
彼らの目的がそれであれば、戦力の少なさも納得できます」
ヴェルナーは限られた情報から推論を組み立てた。
遺跡で人間が集まって何かをやっていると感じた強欲が、偵察部隊を送り込んできたのだろう。
「なら、ここで敵を倒すべきだと仰るのですか?」
「それはどうでしょう。様子を見に行った偵察部隊が帰還しないとなれば、もっと強力な戦力を送り込んでくるでしょう。それに対応する為には時間が不足しています。その上、こちらはまだ敵の情報が不足しています。
できれば、偵察部隊には謎は謎のままでお引き取りいただくのがベストです。不信に思って慎重になってくれれば、遺跡起動の時間を稼げます。
――では、キュジィ。久しぶりに仕事をしてもらいましょうか」
「え?」
「ヨアキムさんが敵の目を惹き付けている間に、背後へ回り込んで奇襲して下さい。敵を攪乱できれば、こちらの被害は最小限で済みます」
ヴェルナーはこの短い時間で作戦を考えていたようだ。
ヨアキムが盾となっている隙に、キュジィが敵を奇襲。
戦況不利を思わせて撤退させる作戦のようだ。偵察部隊なのだから、不利と考えれば早々に撤退するだろう。
「私は万一を考えてここで龍鉱石と遺跡を守ります。久しぶりにあなたの活躍を期待していますよ、キュジィ」
ヴェルナーはキュジィに負けない笑顔で微笑み掛けた。
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は、カム・ラディ遺跡にいた。
このヴェルナーの手の平に乗っている石が、高純度のマテリアルを含んでいるというのだから驚きだ。
現在、ハンター達が集めている龍鉱石で遺跡の機能回復できるというのだが……。
「連合軍は龍鉱石で遺跡の機能を復旧しようとしています」
ヨアキム付きの執事キュジィ(kz0078)は、遺跡へ到着したばかりのヴェルナーに現状を説明していた。
ハンターの尽力で多くの龍鉱石が集められているものの、まだ十分な量には到達していない。今以上に龍鉱石を集めなければならない――可能な限り迅速に。
「しかし……来られるなら、前もって言っていただけないでしょうか」
「ああ、それは失礼。時間がなかったもので。
ノアーラ・クンタウから物資を搬送する準備を進めていますが、こちらの状況が分からなければ十分な準備が行えません。私が直接この目で視察した方が良いと考えたのですが……」
ヴェルナーは口で謝罪の言葉を述べているが、キュジィはヴェルナーが本当に悪いと思っていない事を知っている。
煙に巻きつつ、何を考えているのか悟らせない。
ヴェルナーという男は味方であっても油断は――。
「おーい、給仕!」
ヨアキム(kz0011)の声で、キュジィは脳裏に浮かんだ言葉がかき消える。
毎度の事であるが、ヨアキムに空気を読むという高等テクニックは未習得だ。
「給仕じゃありません。執事のキュジィです。
で、何かありましたか?」
「あそこの壁にどーんとワシの名前書けば、連合軍の奴らに存在感をアピールできるんじゃねぇかな?」
「止めて下さい。そんなアピールの仕方をすれば怒られますよ」
龍鉱石の調査に訪れたヨアキムだったが、初めての場所に大興奮。先程から落ち着かない様子で様々な場所を探検していた。
存在感をアピールするならもう少し違う形にしてくれればいいのに。。
そんなキュジィの心配だったが、なんとそのチャンスは早々に巡ってくる。
「兄貴、敵だ! 向こうから敵がやってくるぞ!」
「なにぃ!?」
ヨアキムが連れてきたドワーフが、走り込んできた。
聞けば、遺跡に向かって敵影が近づいてくるらしい。
その一報を聞いて、思わず笑みを浮かべるヨアキム。
「よぉし、テメェ等! 喧嘩の準備だ! ここで暴れて『連合軍にヨアキムあり』って教えてやらねぇとな!」
沸き立つヨアキムとドワーフ達。
そこへヴェルナーが口を挟む。
「どんな敵でした?」
「確か……槍を持ったリザードマンって奴が2体。で、なんか赤いドラゴンに跨がった甲冑の奴が1人いたな」
「他には?」
「それだけだったな」
「そうですか……」
ヴェルナーはそう聞いた後、押し黙る。
そこへ間髪入れずにキュジィがヨアキムを止めにかかる。
「ダメですよ、ヨアキム様。勝手に戦ったらみんなの迷惑になります。今は味方を集めて……」
「いえ、ヨアキムさん。お願いします。敵をここに近付けてはいけません。この場は私が守ります」
キュジィの声を遮るように、ヴェルナーはヨアキムに戦うよう促した。
許可が出た!
ゴーサインが出た馬鹿は、更にボルテージが上がっていく。
「よし、ここは任せたぞ! ワシの大暴れを見てやがれ!」
部下を連れて走り出すヨアキム。
瞬く間にヨアキムの姿は視界から消えていく。
「ヴェルナー様、良かったのですか? 行かせてしまって」
「敵がここを本当に襲撃する気であるならもっと兵力があってもおかしくありません。おそらく強欲と呼ばれる歪虚達も我々がここで何をやっているのかを知らないのでしょう。
――偵察。
彼らの目的がそれであれば、戦力の少なさも納得できます」
ヴェルナーは限られた情報から推論を組み立てた。
遺跡で人間が集まって何かをやっていると感じた強欲が、偵察部隊を送り込んできたのだろう。
「なら、ここで敵を倒すべきだと仰るのですか?」
「それはどうでしょう。様子を見に行った偵察部隊が帰還しないとなれば、もっと強力な戦力を送り込んでくるでしょう。それに対応する為には時間が不足しています。その上、こちらはまだ敵の情報が不足しています。
できれば、偵察部隊には謎は謎のままでお引き取りいただくのがベストです。不信に思って慎重になってくれれば、遺跡起動の時間を稼げます。
――では、キュジィ。久しぶりに仕事をしてもらいましょうか」
「え?」
「ヨアキムさんが敵の目を惹き付けている間に、背後へ回り込んで奇襲して下さい。敵を攪乱できれば、こちらの被害は最小限で済みます」
ヴェルナーはこの短い時間で作戦を考えていたようだ。
ヨアキムが盾となっている隙に、キュジィが敵を奇襲。
戦況不利を思わせて撤退させる作戦のようだ。偵察部隊なのだから、不利と考えれば早々に撤退するだろう。
「私は万一を考えてここで龍鉱石と遺跡を守ります。久しぶりにあなたの活躍を期待していますよ、キュジィ」
ヴェルナーはキュジィに負けない笑顔で微笑み掛けた。
解説
目的:敵部隊を撤退させる
場所:遺跡から少し離れた平原。敵の背後には枯れた木々が繁り、身を隠す事は可能。
敵の前に立つヨアキム側には特に隠れる場所は見当たらない。
敵:リザードマン ×2
→槍を手にしたリザードマン。強欲の眷属だけあって力は強そう。
素っ裸だと恥ずかしいのか、布きれを身に纏っている。防具らしきものはなし。
ドラゴンライダー ×1
→二足歩行のドラゴンに乗った甲冑の騎士。ドラゴンは比較的大きく、4メートル程で翼を持っているが、体に対して小さく飛行はできない。
ドラゴンの武器は牙と前足の爪、キックや踏みつけなど攻撃は多彩。これ以外にも攻撃する術を持っているかもしれないが、詳細は不明。
騎士は全身を甲冑で身を包み、盾と槍を保持。
上記モンスター以外の存在は見当たらない。
備考:ハンターは戦力を二つに分けて戦う事ができます。
・前衛班
ヨアキムと共にモンスターの目を惹き付け、奇襲班が背後に回る手助けをします。
・奇襲班
疾影士であるキュジィと共に敵の背後から近づき奇襲を仕掛けます。
奇襲を成功させれば敵を攪乱できます。もし、発見された場合は……。
ヴェルナーは前衛班が抜かれる可能性を考えて遺跡防衛に回ります。
場所:遺跡から少し離れた平原。敵の背後には枯れた木々が繁り、身を隠す事は可能。
敵の前に立つヨアキム側には特に隠れる場所は見当たらない。
敵:リザードマン ×2
→槍を手にしたリザードマン。強欲の眷属だけあって力は強そう。
素っ裸だと恥ずかしいのか、布きれを身に纏っている。防具らしきものはなし。
ドラゴンライダー ×1
→二足歩行のドラゴンに乗った甲冑の騎士。ドラゴンは比較的大きく、4メートル程で翼を持っているが、体に対して小さく飛行はできない。
ドラゴンの武器は牙と前足の爪、キックや踏みつけなど攻撃は多彩。これ以外にも攻撃する術を持っているかもしれないが、詳細は不明。
騎士は全身を甲冑で身を包み、盾と槍を保持。
上記モンスター以外の存在は見当たらない。
備考:ハンターは戦力を二つに分けて戦う事ができます。
・前衛班
ヨアキムと共にモンスターの目を惹き付け、奇襲班が背後に回る手助けをします。
・奇襲班
疾影士であるキュジィと共に敵の背後から近づき奇襲を仕掛けます。
奇襲を成功させれば敵を攪乱できます。もし、発見された場合は……。
ヴェルナーは前衛班が抜かれる可能性を考えて遺跡防衛に回ります。
マスターより
近藤豊です。
久しぶりに依頼をリリースする事になりました。
スパイス分が少なくて倒れそうですが、元気に生きています。
今回はちょっと変わった敵になっています。無理をすると手痛い目に遭うかも。
それでは、餃子を肴にお待ちしています。
久しぶりに依頼をリリースする事になりました。
スパイス分が少なくて倒れそうですが、元気に生きています。
今回はちょっと変わった敵になっています。無理をすると手痛い目に遭うかも。
それでは、餃子を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/10 06:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/04 14:58:04 |
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作戦相談卓 玉兎 小夜(ka6009) 人間(リアルブルー)|17才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2016/03/06 22:25:26 |