ゲスト
(ka0000)
反転討伐~闇の魔術卿と歪虚騎士
マスター:草なぎ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/07 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/21 09:00
オープニング
グラズヘイム王国西方リベルタース。エフェックス男爵領が逃げ出したカントリーハウスに、上級歪虚がいるかもしれないという情報はすぐに王国上層部に伝えられ、密偵が放たれた。最初の密偵は帰還せず、次の密偵も戻ってこなかった。そこで、王国騎士団のリュミリエン卿を指揮官とする十名の部隊が派遣された。そして、また帰ってこなかった。この件を預かっていた王宮のニールセン子爵は、さすがに事態を重く見て、自ら騎士団を率いてエフェックス男爵領へと向かうのであった。
「これは……」
子爵は、カントリーハウスの庭園に倒れ伏す騎士たちを見て、目を見張った。
「どう思う?」
子爵が問うたのは、騎士団のデロンハイム卿であった。
「分かりませんな……。踏み込んでみないことには……。私が行きましょう」
卿は抜刀すると、ゆっくりと庭園に足を踏み入れた。そして、頭の中に響き渡る怪音波に眉をしかめた。
「これは……」
歴戦のデロンハイム卿は、この精神攻撃に耐え、リュミリエン卿を発見した。他の騎士たちも、生きていた。意識もある。だがどうやら、動けなくなっているようであった。デロンハイム卿は危険を察知してさっさとカントリーハウスの敷地から出ると、ニールセン子爵に事の次第を告げる。敷地から出ると怪音波は止んだ。
「子爵、このカントリーハウスは、何かの結界に包まれています。精神攻撃が襲ってくる」
「ふむ……」
子爵と卿はカントリーハウスをぐるりと回った。ようく観察していると、中空に小型のダイヤモンドの形をしたものがあちこちに浮かんで動き回っていた。
子爵は、このまま突撃するのは愚策であると考え、庭園に倒れていたリュミリエン卿らを何とか敷地の外へ救いだし、いったん王都へ帰還した。
ニールセン子爵は自身が側に置いているマギステル、レーベルトを呼んだ。
「結界……ですか」
レーベルトは眉間にしわを寄せた。
「並みの騎士を軒並み行動不能にするとは、それなりに強力な結界のようですね……」
「いかがしたものであろうか……?」
「少し、お時間を頂けますか?」
「何か考えがあるのか?」
「ガラハイム司教区へ行ってまいります。司教なら、邪悪な力を打ち破る策をお持ちかも知れません」
レーベルトが向かったガラハイム司教区は、王都から馬車で数日行ったところであった。町に入り、教会の司教を訪ねる。
「ようこそレーベルト様。お久しぶりですな。ローゼンバロスの歪虚の一件以来ですな」
「司教猊下、今回も、歪虚の件で参りました。状況が似ておりましてな」
「と言われると?」
レーベルトは主君が遭遇したエフェックス男爵領のカントリーハウスの件について話した。
「なるほど……歪虚結界ですか。ああいった類のものは、高位の歪虚が関わっていますからな。そのバルマングルドの魔術卿とやら、存在するとして、並みの歪虚ではありますまい」
「お力をお貸し頂けますか」
「やってみましょう」
ガラハイム司教は、レーベルトを伴って、礼拝堂へと足を運んだ。
「ですが」
と司教は付け加えた。
「このようなものは、負のマテリアルの中で長続きするものではありません。それに、私の力にも限界があります。聖別されたものは、七つか、八つが限界です」
司教はそう付け加えると、司祭らとともに八つの十字架にマテリアルを施した。十字架に祈りを込め、魔を祓う聖なる力を込める。
儀式が終わると、司教は崩れ落ちた。額には大粒の汗が滲んでいる。レーベルトは司教を支えた。
「これを……」
司教は、祭壇の上の八つの十字架を、レーベルトに差し出した。
十字架は、薄い燐光を纏っていた。
リゼリオから子爵のもとへ呼ばれたハンターたちは、事の次第をつぶさに聞いていた。彼らの手にはマテリアルが込められた十字架があった。先の報告書は読んでいたが、魔術卿の力は未知数である。そして魔戦士ゾフィルシアの存在。
「我々は貴公らを支援する。結界を張っていると思しきダイヤモンドを何とかできないか、やってみるつもりだ。その間に、貴公らは邸の中の探索と、いるならば、歪虚を破壊してい欲しい」
ハンターたちは重々しく頷いた。子爵と騎士団、二十騎と、件のカントリーハウスへと向かう。
……エフェックス男爵領。カントリーハウス。その一室は、かつて男爵家の正餐室だった。しかし、今は歪虚の闇に包まれている。バルマングルド魔術卿は、その中にいた。闇からまた結界を構築するダイヤモンドが生まれ、飛び立って行く。
「人間どもが来たか」
「そのようです」
魔戦士ゾフィルシアは、闇の空間から外を見ていた。
「無駄なことを……。わしのもとに辿りつけるものか」
邸の中は不浄な塵に満たされており、ぽつぽつと黒い陽炎が点在していた。
魔術卿は顔を上げた。漆黒のローブとオーラををまとい、黄金の角が生えていて、蛇のような尻尾を生やした精悍な顔つきをした男である。
「人間が入ってきます」
ゾフィルシアは不審にハンターたちを見ていた。どういうことであろうか……。結界の中で通常行動など出来る筈がない……。
「行け」
バルマングルドは言った。
「はい」
ゾフィルシアは一礼すると闇から出て行く。
魔術卿は椅子に腰かけた。待つことにしよう。果たして、ここまで辿りつくことは出来るのだろうか……? バルマングルドは目を閉じた。
闇が震える。
邸の外では、騎士たちが弓でダイヤモンドを攻撃している。あまり効果のほどは無いようだ。
ハンターたちは首からかけた十字架を握りしめた。怪音波に違和感を覚えるが、それはほぼ聞こえない。邸の扉を開き、ハンターたちは歪虚の拠点へと踏み込むのであった。
「これは……」
子爵は、カントリーハウスの庭園に倒れ伏す騎士たちを見て、目を見張った。
「どう思う?」
子爵が問うたのは、騎士団のデロンハイム卿であった。
「分かりませんな……。踏み込んでみないことには……。私が行きましょう」
卿は抜刀すると、ゆっくりと庭園に足を踏み入れた。そして、頭の中に響き渡る怪音波に眉をしかめた。
「これは……」
歴戦のデロンハイム卿は、この精神攻撃に耐え、リュミリエン卿を発見した。他の騎士たちも、生きていた。意識もある。だがどうやら、動けなくなっているようであった。デロンハイム卿は危険を察知してさっさとカントリーハウスの敷地から出ると、ニールセン子爵に事の次第を告げる。敷地から出ると怪音波は止んだ。
「子爵、このカントリーハウスは、何かの結界に包まれています。精神攻撃が襲ってくる」
「ふむ……」
子爵と卿はカントリーハウスをぐるりと回った。ようく観察していると、中空に小型のダイヤモンドの形をしたものがあちこちに浮かんで動き回っていた。
子爵は、このまま突撃するのは愚策であると考え、庭園に倒れていたリュミリエン卿らを何とか敷地の外へ救いだし、いったん王都へ帰還した。
ニールセン子爵は自身が側に置いているマギステル、レーベルトを呼んだ。
「結界……ですか」
レーベルトは眉間にしわを寄せた。
「並みの騎士を軒並み行動不能にするとは、それなりに強力な結界のようですね……」
「いかがしたものであろうか……?」
「少し、お時間を頂けますか?」
「何か考えがあるのか?」
「ガラハイム司教区へ行ってまいります。司教なら、邪悪な力を打ち破る策をお持ちかも知れません」
レーベルトが向かったガラハイム司教区は、王都から馬車で数日行ったところであった。町に入り、教会の司教を訪ねる。
「ようこそレーベルト様。お久しぶりですな。ローゼンバロスの歪虚の一件以来ですな」
「司教猊下、今回も、歪虚の件で参りました。状況が似ておりましてな」
「と言われると?」
レーベルトは主君が遭遇したエフェックス男爵領のカントリーハウスの件について話した。
「なるほど……歪虚結界ですか。ああいった類のものは、高位の歪虚が関わっていますからな。そのバルマングルドの魔術卿とやら、存在するとして、並みの歪虚ではありますまい」
「お力をお貸し頂けますか」
「やってみましょう」
ガラハイム司教は、レーベルトを伴って、礼拝堂へと足を運んだ。
「ですが」
と司教は付け加えた。
「このようなものは、負のマテリアルの中で長続きするものではありません。それに、私の力にも限界があります。聖別されたものは、七つか、八つが限界です」
司教はそう付け加えると、司祭らとともに八つの十字架にマテリアルを施した。十字架に祈りを込め、魔を祓う聖なる力を込める。
儀式が終わると、司教は崩れ落ちた。額には大粒の汗が滲んでいる。レーベルトは司教を支えた。
「これを……」
司教は、祭壇の上の八つの十字架を、レーベルトに差し出した。
十字架は、薄い燐光を纏っていた。
リゼリオから子爵のもとへ呼ばれたハンターたちは、事の次第をつぶさに聞いていた。彼らの手にはマテリアルが込められた十字架があった。先の報告書は読んでいたが、魔術卿の力は未知数である。そして魔戦士ゾフィルシアの存在。
「我々は貴公らを支援する。結界を張っていると思しきダイヤモンドを何とかできないか、やってみるつもりだ。その間に、貴公らは邸の中の探索と、いるならば、歪虚を破壊してい欲しい」
ハンターたちは重々しく頷いた。子爵と騎士団、二十騎と、件のカントリーハウスへと向かう。
……エフェックス男爵領。カントリーハウス。その一室は、かつて男爵家の正餐室だった。しかし、今は歪虚の闇に包まれている。バルマングルド魔術卿は、その中にいた。闇からまた結界を構築するダイヤモンドが生まれ、飛び立って行く。
「人間どもが来たか」
「そのようです」
魔戦士ゾフィルシアは、闇の空間から外を見ていた。
「無駄なことを……。わしのもとに辿りつけるものか」
邸の中は不浄な塵に満たされており、ぽつぽつと黒い陽炎が点在していた。
魔術卿は顔を上げた。漆黒のローブとオーラををまとい、黄金の角が生えていて、蛇のような尻尾を生やした精悍な顔つきをした男である。
「人間が入ってきます」
ゾフィルシアは不審にハンターたちを見ていた。どういうことであろうか……。結界の中で通常行動など出来る筈がない……。
「行け」
バルマングルドは言った。
「はい」
ゾフィルシアは一礼すると闇から出て行く。
魔術卿は椅子に腰かけた。待つことにしよう。果たして、ここまで辿りつくことは出来るのだろうか……? バルマングルドは目を閉じた。
闇が震える。
邸の外では、騎士たちが弓でダイヤモンドを攻撃している。あまり効果のほどは無いようだ。
ハンターたちは首からかけた十字架を握りしめた。怪音波に違和感を覚えるが、それはほぼ聞こえない。邸の扉を開き、ハンターたちは歪虚の拠点へと踏み込むのであった。
解説
「闇に蠢く者、歪虚の騎士」にて明かされました、男爵領のカントリーハウスを拠点とする魔術卿との決戦シナリオです。
カントリーハウスは全体が魔術卿の結界術に覆われています。これはそのまま踏み込むと抵抗が半減以下になり、行動不能に陥ります。ガラハイム司教が聖別した十字架を携えることで、ハンターたちはこの効果をある程度中和出来ます。
カントリーハウスは延べ床面積約800平方メートル。二階建てです。地下室もあります。玄関ホールから続く部屋は沢山あり、ゾフィルシアとどこかで遭遇することになるでしょう。雑魔兵はところどころにいます。
■敵戦力
バルマングルド魔術卿:黒衣の魔術師。上級歪虚。魔術士であるからには攻撃スキル、防御スキル、バッドステータスなどを用いてくると思われる。
ゾフィルシア:黒衣のアイテルカイト女騎士。連続攻撃。衝撃波。オーラを攻防に用いる魔戦士。威圧的言動で相手をバッドステータス行動不能にすることが出来る。
その他雑魔兵:邸内に点在しています。
■味方戦力NPCなど
ニールセン子爵:味方指揮官。エンフォーサーLV20。
デロンハイム卿:王国騎士団の騎士。エンフォーサーLV25
王国騎士×20:エンフォーサーLV5~10程度。
作戦はPC次第ですね。歪虚も対応してきます。
その他、質問事項などハンターオフィススタッフのソフィアを関連付けておきます。質問などありましたらどうぞ。
カントリーハウスは全体が魔術卿の結界術に覆われています。これはそのまま踏み込むと抵抗が半減以下になり、行動不能に陥ります。ガラハイム司教が聖別した十字架を携えることで、ハンターたちはこの効果をある程度中和出来ます。
カントリーハウスは延べ床面積約800平方メートル。二階建てです。地下室もあります。玄関ホールから続く部屋は沢山あり、ゾフィルシアとどこかで遭遇することになるでしょう。雑魔兵はところどころにいます。
■敵戦力
バルマングルド魔術卿:黒衣の魔術師。上級歪虚。魔術士であるからには攻撃スキル、防御スキル、バッドステータスなどを用いてくると思われる。
ゾフィルシア:黒衣のアイテルカイト女騎士。連続攻撃。衝撃波。オーラを攻防に用いる魔戦士。威圧的言動で相手をバッドステータス行動不能にすることが出来る。
その他雑魔兵:邸内に点在しています。
■味方戦力NPCなど
ニールセン子爵:味方指揮官。エンフォーサーLV20。
デロンハイム卿:王国騎士団の騎士。エンフォーサーLV25
王国騎士×20:エンフォーサーLV5~10程度。
作戦はPC次第ですね。歪虚も対応してきます。
その他、質問事項などハンターオフィススタッフのソフィアを関連付けておきます。質問などありましたらどうぞ。
マスターより
草なぎです。先のシナリオの回収を行うこととしました。ゾフィルシアは撃破したいですね。バルマングルドも撃破して頂けると大成功ですが、そこはプレイング次第です。ではみなさま、宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/12 02:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
作戦相談所 No.0(ka4640) 人間(リアルブルー)|20才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/03/07 01:36:14 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/05 01:20:53 |