ゲスト
(ka0000)
【闇光】『龍鉱』から作られるもの
マスター:猫又ものと

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/07 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/03/16 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●『龍鉱』から作られるもの
「……イニシャライザー?」
聞き慣れない言葉に目を瞬かせるスメラギ(kz0158)。
地球軍所属、ラヴィアン・リュー中尉と名乗った女性は、胸元から結晶のネックレスを取り出す。見たところ、それはカム・ラディ遺跡周辺にもあるマテリアル鉱石に似ていた。
「これは龍鉱と呼ばれる素材で作られた装備で、一定時間装備者を汚染から守ってくれるものよ。まったくファンタジーね」
「とても強い正のマテリアルを帯び、それを長時間保持できるタリスマンですか……興味深いですねぇ」
「で、その龍鉱ってなんだよ?」
「死んだ龍がマテリアル結晶となったものよ」
ふむふむと頷くナサニエル・カロッサ(kz0028)。
続いたラヴィアンの言葉に、スメラギは思わずぎょっとする。そういえば遺跡の中には彫像とは異なる、結晶で形作られた龍がいたが……あれは元々本物だったと言うのか。
「龍って死んだら石になっちまうのか!? いやでも、黒龍は消えたような……」
「龍の生態については、研究材料が少なすぎて殆どわかっていませんでしたが……ともあれ、それならば龍鉱というマテリアル鉱石が通常よりも強い力を持っているのは納得できます」
「イニシャライザーは使い捨てで、また新しい物を用意しなければ私達も戻れない。この北方で活動するのなら、あなた達にも必要なはずよ」
「スメラギ様だったら作れるんじゃないですか? イニシャライザー」
ナサニエルの言葉に意外そうな顔をするスメラギだが、確かに近くにある龍鉱からは浄化の力が感じられ、それがこの遺跡を守っているようだし、スメラギが触れてマテリアルを放てば輝きを増していく。
「……決まりね。まずはこの拠点を完全なものにしましょう。あなた達の国から増援を呼びこむ為には、カム・ラディ遺跡を復活させるしかないわ」
「復活……ですか?」
「多くの龍鉱を集めれば転移門も強化できるし、この遺跡の戦術拠点としての力を蘇らせる事も可能な筈よ。それにVOIDもここの動きに気づく頃、迎撃の準備をしなければ」
スメラギは龍鉱をしげしげと眺め、加工の方法をお付きの術者と相談する。
そうしている間、ナサニエルは遠巻きにラヴィアンの横顔を見ていた。
「……詳しすぎますねぇ」
得体の知れない異世界人。それは何も、一方的な評価ではない。ナサニエルもまた、彼女を信用してはいなかった。
交錯するヒトと龍、そして歪虚とリアルブルーの意志。
多くの謎を抱えたまま、リグ・サンガマでの戦いが始まろうとしていた。
●不足するもの
「足りないです! 全然足りないですうう!!」
「あ? 何がだよ」
「イニシャライザーですよ!!」
ばんばん! と机を叩くハンターオフィス職員、イソラに赤い双眸を向けるスメラギ。
続いた言葉に、ハァ……とため息をつく。
「足りねぇって、んな訳ねーだろ。俺様この間沢山作ったろうがよ」
「それがですね。もう殆どないんですよ」
「ハァ!? 何でだよ!!」
「だって、拠点防衛作戦の為に沢山のハンターさん達がリグ・サンガマに向かってるですよ! 在庫なんてあっと言う間に掃けちゃったです!」
――イニシャライザーとは、龍鉱と呼ばれる素材で作られた装備で、とても強い正のマテリアルを帯び、歪虚による汚染から守ってくれるものである。
北狄やリグ・サンガマといった汚染が深い地域で活動する為には必須のもので、ハンターズソサエティが依頼に出発するハンター達に貸し出しを行っている。
ただ、一定時間しか持たないことと使い捨てであるため、とにかく数が必要なのだ。
そこで、ラヴィアンのお付きの術者からイニシャライザーの加工の方法を教わったスメラギが、大量に生成してハンターズソサエティに納品したのであるが……沢山のハンター達が作戦に参加した為、あっと言う間に在庫不足に陥った、と言う訳である。
もう一度ため息をついたスメラギに、ハンターが恐る恐る声をかける。
「スメラギ様。その、イニシャライザーって作るの難しいんですか?」
「んー? なんてーのかなぁ。龍鉱石は元々多くの正マテリアルを含んでるんだが、それだけだと汚染から身を守るほどの能力はねーんだよな」
「じゃあ、その、龍鉱石が元々持ってる正のマテリアルを放出するように加工するってことか……?」
「そーいうこった。黒龍の力と龍鉱石の持つ力は近いんで、俺様が加工する分にはそんなに難しくねーのよ。ま、御柱の力使うからそれなりに体力は使うけどよ。ただ、それよりな……」
「なんです?」
「それを身につけられるように、ペンダントとかブレスレットとかに加工すんのが面倒っつーか、大変でな……」
頭をボリボリと掻くスメラギに、あー……と呟いて、顔を見合わせるハンター達。
オイマト族の族長のように手芸が得意であればさしたる問題にはならないだろうが、この幼い帝には荷が重いかもしれない。
――今まで納品した大量のイニシャライザーは、全て彼がちまちまと慣れない工具を使い針金をくくりつけ、革紐や鎖を通して作成したのかと思うと、ちょっと可愛い……いやいや、哀れにも思えてくる。
「……イソラ。とにかくイニシャライザーが沢山必要なんだな?」
「はい。そうですー。これからのことを考えるとなるべく沢山欲しいのです」
ハンターの問いにこくこくと頷くイソラ。その言葉に、ふむ、とハンターは考え込む。
「そうか。じゃあ、俺達も加工の手伝いをするとしようか」
「そうですね! イニシャライザー自体はスメラギ様にお願いしないといけないかもしれませんが、アクセサリーに加工するとかでしたら私達にも出来ますよね」
「ホントですか!? そうして貰えるとすっごく助かるですよ♪」
ハンターの言葉に嬉しそうに飛び上がるイソラ。ハンター達と彼女は、くるりとスメラギに向き直る。
「そういう訳で、加工、お願いします!」
「あー。はいはい。わーったよ。やるよ。やりゃあいいんだろ」
その小さな身で視線を受け止めて、スメラギは肩を竦めて……。
――拠点防衛作戦が進むの中で、スメラギとハンター達のとっても地味な戦いが始まる。
●『龍鉱』から作られるもの
「……イニシャライザー?」
聞き慣れない言葉に目を瞬かせるスメラギ(kz0158)。
地球軍所属、ラヴィアン・リュー中尉と名乗った女性は、胸元から結晶のネックレスを取り出す。見たところ、それはカム・ラディ遺跡周辺にもあるマテリアル鉱石に似ていた。
「これは龍鉱と呼ばれる素材で作られた装備で、一定時間装備者を汚染から守ってくれるものよ。まったくファンタジーね」
「とても強い正のマテリアルを帯び、それを長時間保持できるタリスマンですか……興味深いですねぇ」
「で、その龍鉱ってなんだよ?」
「死んだ龍がマテリアル結晶となったものよ」
ふむふむと頷くナサニエル・カロッサ(kz0028)。
続いたラヴィアンの言葉に、スメラギは思わずぎょっとする。そういえば遺跡の中には彫像とは異なる、結晶で形作られた龍がいたが……あれは元々本物だったと言うのか。
「龍って死んだら石になっちまうのか!? いやでも、黒龍は消えたような……」
「龍の生態については、研究材料が少なすぎて殆どわかっていませんでしたが……ともあれ、それならば龍鉱というマテリアル鉱石が通常よりも強い力を持っているのは納得できます」
「イニシャライザーは使い捨てで、また新しい物を用意しなければ私達も戻れない。この北方で活動するのなら、あなた達にも必要なはずよ」
「スメラギ様だったら作れるんじゃないですか? イニシャライザー」
ナサニエルの言葉に意外そうな顔をするスメラギだが、確かに近くにある龍鉱からは浄化の力が感じられ、それがこの遺跡を守っているようだし、スメラギが触れてマテリアルを放てば輝きを増していく。
「……決まりね。まずはこの拠点を完全なものにしましょう。あなた達の国から増援を呼びこむ為には、カム・ラディ遺跡を復活させるしかないわ」
「復活……ですか?」
「多くの龍鉱を集めれば転移門も強化できるし、この遺跡の戦術拠点としての力を蘇らせる事も可能な筈よ。それにVOIDもここの動きに気づく頃、迎撃の準備をしなければ」
スメラギは龍鉱をしげしげと眺め、加工の方法をお付きの術者と相談する。
そうしている間、ナサニエルは遠巻きにラヴィアンの横顔を見ていた。
「……詳しすぎますねぇ」
得体の知れない異世界人。それは何も、一方的な評価ではない。ナサニエルもまた、彼女を信用してはいなかった。
交錯するヒトと龍、そして歪虚とリアルブルーの意志。
多くの謎を抱えたまま、リグ・サンガマでの戦いが始まろうとしていた。
●不足するもの
「足りないです! 全然足りないですうう!!」
「あ? 何がだよ」
「イニシャライザーですよ!!」
ばんばん! と机を叩くハンターオフィス職員、イソラに赤い双眸を向けるスメラギ。
続いた言葉に、ハァ……とため息をつく。
「足りねぇって、んな訳ねーだろ。俺様この間沢山作ったろうがよ」
「それがですね。もう殆どないんですよ」
「ハァ!? 何でだよ!!」
「だって、拠点防衛作戦の為に沢山のハンターさん達がリグ・サンガマに向かってるですよ! 在庫なんてあっと言う間に掃けちゃったです!」
――イニシャライザーとは、龍鉱と呼ばれる素材で作られた装備で、とても強い正のマテリアルを帯び、歪虚による汚染から守ってくれるものである。
北狄やリグ・サンガマといった汚染が深い地域で活動する為には必須のもので、ハンターズソサエティが依頼に出発するハンター達に貸し出しを行っている。
ただ、一定時間しか持たないことと使い捨てであるため、とにかく数が必要なのだ。
そこで、ラヴィアンのお付きの術者からイニシャライザーの加工の方法を教わったスメラギが、大量に生成してハンターズソサエティに納品したのであるが……沢山のハンター達が作戦に参加した為、あっと言う間に在庫不足に陥った、と言う訳である。
もう一度ため息をついたスメラギに、ハンターが恐る恐る声をかける。
「スメラギ様。その、イニシャライザーって作るの難しいんですか?」
「んー? なんてーのかなぁ。龍鉱石は元々多くの正マテリアルを含んでるんだが、それだけだと汚染から身を守るほどの能力はねーんだよな」
「じゃあ、その、龍鉱石が元々持ってる正のマテリアルを放出するように加工するってことか……?」
「そーいうこった。黒龍の力と龍鉱石の持つ力は近いんで、俺様が加工する分にはそんなに難しくねーのよ。ま、御柱の力使うからそれなりに体力は使うけどよ。ただ、それよりな……」
「なんです?」
「それを身につけられるように、ペンダントとかブレスレットとかに加工すんのが面倒っつーか、大変でな……」
頭をボリボリと掻くスメラギに、あー……と呟いて、顔を見合わせるハンター達。
オイマト族の族長のように手芸が得意であればさしたる問題にはならないだろうが、この幼い帝には荷が重いかもしれない。
――今まで納品した大量のイニシャライザーは、全て彼がちまちまと慣れない工具を使い針金をくくりつけ、革紐や鎖を通して作成したのかと思うと、ちょっと可愛い……いやいや、哀れにも思えてくる。
「……イソラ。とにかくイニシャライザーが沢山必要なんだな?」
「はい。そうですー。これからのことを考えるとなるべく沢山欲しいのです」
ハンターの問いにこくこくと頷くイソラ。その言葉に、ふむ、とハンターは考え込む。
「そうか。じゃあ、俺達も加工の手伝いをするとしようか」
「そうですね! イニシャライザー自体はスメラギ様にお願いしないといけないかもしれませんが、アクセサリーに加工するとかでしたら私達にも出来ますよね」
「ホントですか!? そうして貰えるとすっごく助かるですよ♪」
ハンターの言葉に嬉しそうに飛び上がるイソラ。ハンター達と彼女は、くるりとスメラギに向き直る。
「そういう訳で、加工、お願いします!」
「あー。はいはい。わーったよ。やるよ。やりゃあいいんだろ」
その小さな身で視線を受け止めて、スメラギは肩を竦めて……。
――拠点防衛作戦が進むの中で、スメラギとハンター達のとっても地味な戦いが始まる。
解説
拠点防衛作戦が進むこの状況で、圧倒的な数不足に陥ったイニシャライザーの作成と支援をお願いします。
龍鉱石をイニシャライザー化する加工はスメラギが行いますが、作成補助なども歓迎です。
ペンダントやアクセサリーに加工する為の物資はハンターズソサエティから支給されます。
勿論、ハンターさん達がお好きな物資を持ち込んで、加工して戴いても大丈夫です。
お好きな形にデザインして戴いてもいいですよ。
リグ・サンガマで作戦が進んでいくにつれ、沢山のイニシャライザーが必要になることが予想されます。
ここでの対応がしっかり行えると、イニシャライザーの安定した供給による作戦成功度への貢献が見込めます。
裏方の地味な戦いとなりますが、皆様の努力によって好転するものは必ずあります。頑張ってください。
■NPCについて
今回はスメラギが同行しております。
黙々と龍鉱石をイニシャライザー化する作業を行います。
■プレイングについて
白紙のプレイングを提出されますと登場できなくなります。
参加された段階で何か書かれて送信されることをおすすめします。
■その他
分からないことがありましたら、スメラギが返答しますので質問板を立ててご質問下さい。
質問は依頼出発1日前までにお願いします。
龍鉱石をイニシャライザー化する加工はスメラギが行いますが、作成補助なども歓迎です。
ペンダントやアクセサリーに加工する為の物資はハンターズソサエティから支給されます。
勿論、ハンターさん達がお好きな物資を持ち込んで、加工して戴いても大丈夫です。
お好きな形にデザインして戴いてもいいですよ。
リグ・サンガマで作戦が進んでいくにつれ、沢山のイニシャライザーが必要になることが予想されます。
ここでの対応がしっかり行えると、イニシャライザーの安定した供給による作戦成功度への貢献が見込めます。
裏方の地味な戦いとなりますが、皆様の努力によって好転するものは必ずあります。頑張ってください。
■NPCについて
今回はスメラギが同行しております。
黙々と龍鉱石をイニシャライザー化する作業を行います。
■プレイングについて
白紙のプレイングを提出されますと登場できなくなります。
参加された段階で何か書かれて送信されることをおすすめします。
■その他
分からないことがありましたら、スメラギが返答しますので質問板を立ててご質問下さい。
質問は依頼出発1日前までにお願いします。
マスターより
お世話になっております。猫又です。
皆様に、【闇光】の連動シナリオをお届けします。
拠点防衛作戦の中で行われる突然の家庭内手工業。
戦闘依頼が乱立する中、異色な依頼となりますが、これも立派な作戦です。
【闇光】が良く分からない方、戦闘は苦手だけど作戦に貢献したい方、レベル的に不安でシナリオに参加しにくいな~という方、裏方大好き! という方、ぜひご参加くださいませ。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。
皆様に、【闇光】の連動シナリオをお届けします。
拠点防衛作戦の中で行われる突然の家庭内手工業。
戦闘依頼が乱立する中、異色な依頼となりますが、これも立派な作戦です。
【闇光】が良く分からない方、戦闘は苦手だけど作戦に貢献したい方、レベル的に不安でシナリオに参加しにくいな~という方、裏方大好き! という方、ぜひご参加くださいませ。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/15 06:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/03/05 21:05:00 |
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【相談卓】内職、始めました。 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/03/07 07:12:10 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/03 08:48:45 |