ゲスト
(ka0000)
【機創】智者は己が成果を望む
マスター:植田誠

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/06 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/18 19:00
オープニング
●
錬金術師組合の一室で、クロウは大荷物を抱えていた。そこに入っているのは魔導機械に取り付ける特殊デバイス……同じ錬金術師組合に所属するハイデマリー・アルムホルムなどが使用しているものと同じだ。但し、中身は違うが。
(……帝都の襲撃もあったし、もう少し錬金術師組合の連中も自衛力って奴を身につけなきゃいけねぇ)
そう考えていたクロウは自分の様々な研究成果を転用、発展させこの短期間にいくつかの機導術を生み出していた。これを取り付けることでその機導術を一時的にだが使用できるようになる。
その新たな機導術の一つ。名称をマテリアルチャージャーという。
強化という意味では既存の機導術の中でもアルケミックパワーが近い。だが、魔導機械でマテリアルを増幅するという過程を経るアルケミックパワーに対し、マテリアルチャージャーではマテリアルを集束し、変換するという形を取っている。その為影響を及ぼすのは物理よりも魔法的な威力だ。
尤も、強化できる威力は雀の涙ほど。
クロウとしてはエネルギーキャノンのようにエネルギーを溜めて「バァンッ!」という感じにしたかったので些か残念ではあった。
だが、代わりに面白い効果が得られた。この機導術を使えば、他の攻撃的な機導術……代表的なものは機導砲だろうか。これらの射程を底上げする効果が見られたのだ。無論、射程を底上げするには多少のチャージ時間が必要にはなる。この辺りが名称の由来となっている。
「それじゃ、行くとするか」
何事も実戦を経ないと成果は確認できない。その為に、手ごろな依頼を見つけてそれに参加……ついでに参加者の中に機導師がいたらテストを手伝ってもらおうというのだ。
「……」
この時、物陰からその様子を見ている男がいた。クロウは気付かなかった。自分が監視されていたことに。
そして、監視者がいずこかにクロウが出かけたことを連絡していたことに。
●
そんなこんなでハンターたちと一緒に現場にやってきたクロウ。敵はスケルトン。先日の大規模作戦の影響で発生した雑魔だろう。一般人にとっては脅威でも、覚醒者にとっては大した相手ではない。
それ故クロウは考えていた。実験には丁度いいだろうと。
「そう、思ってたんだよ。でもよぉ……」
顔を強張らせたクロウ。その視線の先に映ったのは、バラバラに砕けた骨が塵と消える姿だった。
「こんなのいるとは聞いてねぇぞ?」
地面に落ちた剣、おそらくスケルトンが握っていたものだろう。それを踏み砕き、咆哮を上げる敵。
それはハンターたちにとっては見覚えのある、剣機リンドヴルムの姿だった。ただし、昨今よく見る量産型とは違う。
「そうか、コンテナか。コンテナを乗せる余剰が見当たらないんだ」
本来リンドヴルムはコンテナに何かしらの荷物を載せて運ぶ、言わば輸送用の歪虚。だが、この歪虚からはその輸送能力が取り払われているようだ。その分小型化している。
「……勘弁してくれよ」
ぼやきながらクロウはガントレットに手を添え、マテリアルのチャージを始める。
何故ここに……ハンターたちが歪虚の撃退に出てきたこの場所にピンポイントでこんな敵がいるのか、謎が残る。だが、どちらにせよ敵は排除しなければならない。
こうして、ハンターとリンドヴルムの思いもよらぬ遭遇戦が開始されることになった。
●
「連絡の通り、だね。まぁこれぐらいの役には立ってくれないと困るんだけど」
戦場のさらに上空に、一人の少年がいた。リンドヴルムに乗っていることから歪虚に連なる者だということが推測される。
彼は双眼鏡を手に下方の戦闘を眺めている。
「さぁ、そっちもテストだけどこっちもテストなんだ。そう簡単にやられないで下さいよ?」
そう言うと、少年はニタリと笑みを浮かべた。
「……ねぇ、先輩?」
錬金術師組合の一室で、クロウは大荷物を抱えていた。そこに入っているのは魔導機械に取り付ける特殊デバイス……同じ錬金術師組合に所属するハイデマリー・アルムホルムなどが使用しているものと同じだ。但し、中身は違うが。
(……帝都の襲撃もあったし、もう少し錬金術師組合の連中も自衛力って奴を身につけなきゃいけねぇ)
そう考えていたクロウは自分の様々な研究成果を転用、発展させこの短期間にいくつかの機導術を生み出していた。これを取り付けることでその機導術を一時的にだが使用できるようになる。
その新たな機導術の一つ。名称をマテリアルチャージャーという。
強化という意味では既存の機導術の中でもアルケミックパワーが近い。だが、魔導機械でマテリアルを増幅するという過程を経るアルケミックパワーに対し、マテリアルチャージャーではマテリアルを集束し、変換するという形を取っている。その為影響を及ぼすのは物理よりも魔法的な威力だ。
尤も、強化できる威力は雀の涙ほど。
クロウとしてはエネルギーキャノンのようにエネルギーを溜めて「バァンッ!」という感じにしたかったので些か残念ではあった。
だが、代わりに面白い効果が得られた。この機導術を使えば、他の攻撃的な機導術……代表的なものは機導砲だろうか。これらの射程を底上げする効果が見られたのだ。無論、射程を底上げするには多少のチャージ時間が必要にはなる。この辺りが名称の由来となっている。
「それじゃ、行くとするか」
何事も実戦を経ないと成果は確認できない。その為に、手ごろな依頼を見つけてそれに参加……ついでに参加者の中に機導師がいたらテストを手伝ってもらおうというのだ。
「……」
この時、物陰からその様子を見ている男がいた。クロウは気付かなかった。自分が監視されていたことに。
そして、監視者がいずこかにクロウが出かけたことを連絡していたことに。
●
そんなこんなでハンターたちと一緒に現場にやってきたクロウ。敵はスケルトン。先日の大規模作戦の影響で発生した雑魔だろう。一般人にとっては脅威でも、覚醒者にとっては大した相手ではない。
それ故クロウは考えていた。実験には丁度いいだろうと。
「そう、思ってたんだよ。でもよぉ……」
顔を強張らせたクロウ。その視線の先に映ったのは、バラバラに砕けた骨が塵と消える姿だった。
「こんなのいるとは聞いてねぇぞ?」
地面に落ちた剣、おそらくスケルトンが握っていたものだろう。それを踏み砕き、咆哮を上げる敵。
それはハンターたちにとっては見覚えのある、剣機リンドヴルムの姿だった。ただし、昨今よく見る量産型とは違う。
「そうか、コンテナか。コンテナを乗せる余剰が見当たらないんだ」
本来リンドヴルムはコンテナに何かしらの荷物を載せて運ぶ、言わば輸送用の歪虚。だが、この歪虚からはその輸送能力が取り払われているようだ。その分小型化している。
「……勘弁してくれよ」
ぼやきながらクロウはガントレットに手を添え、マテリアルのチャージを始める。
何故ここに……ハンターたちが歪虚の撃退に出てきたこの場所にピンポイントでこんな敵がいるのか、謎が残る。だが、どちらにせよ敵は排除しなければならない。
こうして、ハンターとリンドヴルムの思いもよらぬ遭遇戦が開始されることになった。
●
「連絡の通り、だね。まぁこれぐらいの役には立ってくれないと困るんだけど」
戦場のさらに上空に、一人の少年がいた。リンドヴルムに乗っていることから歪虚に連なる者だということが推測される。
彼は双眼鏡を手に下方の戦闘を眺めている。
「さぁ、そっちもテストだけどこっちもテストなんだ。そう簡単にやられないで下さいよ?」
そう言うと、少年はニタリと笑みを浮かべた。
「……ねぇ、先輩?」
解説
●目的
敵の殲滅
(機導師の方には加えて)試作スキルの試験運用
●状況
PCたちは雑魔の撃破を依頼されていたハンターとなる。機導師がいた場合は追加でクロウから機導術の試用も依頼されている。
戦場は平地。天候は晴れ。特に障害物などは存在しない。
●敵情報
剣機リンドヴルム
ゾンビと機械が融合した合成歪虚。ゾンビと機械、2種の頭を持つ。尾の部分は大きな剣となっている。
1年半程前帝国を襲撃した剣機と比較するとコンテナ輸送能力を排した分大幅に小型化している。
主な攻撃方法は以下。
・機導砲(右、機械頭が使用。直線型範囲魔法攻撃)
・毒のブレス(左、ゾンビ頭が仕様。着弾点中心範囲攻撃、命中時強度3の毒を与える)
・剣の尾(薙ぎ払い、単体攻撃の使い分けが可能。剣機の最大火力)
この他爪による近接戦も可能。銃器の類は確認されていない。
なお、この個体は1ラウンドに2回攻撃行動を行う。
●味方情報
クロウ
機導師。魔導ガントレットで武装。試作スキルを使用した立ち回りが基本。
護衛の必要は無い。
●試作スキル
マテリアルチャージャー
使用タイミング:サブ 使用回数:8
魔導機械内部にマテリアルを変換したエネルギーを集束。然る後に解放することで機導術の威力を高めることが出来る。
主な特徴は2つ。
1、魔法攻撃を行うまで効果を維持できる。
2、ラウンドを跨いで連続使用することで効果を重複させることが出来る。また、連続使用回数-1射程が伸びる。例えば2回使うと1射程が伸びる。
この依頼においては機導師かつ魔導機械を装備している場合、魔導機械に特殊デバイスを装備することで即使用可能に出来る。
その際用意していたスキルが使用できなくなることは無い=この依頼限定で4つスキルが使える状態になる。
また、この装備はスロットを開ける必要や装備力に影響を与えることは無い。
敵の殲滅
(機導師の方には加えて)試作スキルの試験運用
●状況
PCたちは雑魔の撃破を依頼されていたハンターとなる。機導師がいた場合は追加でクロウから機導術の試用も依頼されている。
戦場は平地。天候は晴れ。特に障害物などは存在しない。
●敵情報
剣機リンドヴルム
ゾンビと機械が融合した合成歪虚。ゾンビと機械、2種の頭を持つ。尾の部分は大きな剣となっている。
1年半程前帝国を襲撃した剣機と比較するとコンテナ輸送能力を排した分大幅に小型化している。
主な攻撃方法は以下。
・機導砲(右、機械頭が使用。直線型範囲魔法攻撃)
・毒のブレス(左、ゾンビ頭が仕様。着弾点中心範囲攻撃、命中時強度3の毒を与える)
・剣の尾(薙ぎ払い、単体攻撃の使い分けが可能。剣機の最大火力)
この他爪による近接戦も可能。銃器の類は確認されていない。
なお、この個体は1ラウンドに2回攻撃行動を行う。
●味方情報
クロウ
機導師。魔導ガントレットで武装。試作スキルを使用した立ち回りが基本。
護衛の必要は無い。
●試作スキル
マテリアルチャージャー
使用タイミング:サブ 使用回数:8
魔導機械内部にマテリアルを変換したエネルギーを集束。然る後に解放することで機導術の威力を高めることが出来る。
主な特徴は2つ。
1、魔法攻撃を行うまで効果を維持できる。
2、ラウンドを跨いで連続使用することで効果を重複させることが出来る。また、連続使用回数-1射程が伸びる。例えば2回使うと1射程が伸びる。
この依頼においては機導師かつ魔導機械を装備している場合、魔導機械に特殊デバイスを装備することで即使用可能に出来る。
その際用意していたスキルが使用できなくなることは無い=この依頼限定で4つスキルが使える状態になる。
また、この装備はスロットを開ける必要や装備力に影響を与えることは無い。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回は色々詰め込まれた依頼となっています。
新しい機導術、新しい敵……ですが、とりあえずは最近添え物扱いの多かった剣機と正面切って戦うことになります。
弱い相手ではないので、気を引き締めてかかっていただければと思います。
あ、機導師の方はできればクロウのお願いも聞いてあげて貰えたらと。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回は色々詰め込まれた依頼となっています。
新しい機導術、新しい敵……ですが、とりあえずは最近添え物扱いの多かった剣機と正面切って戦うことになります。
弱い相手ではないので、気を引き締めてかかっていただければと思います。
あ、機導師の方はできればクロウのお願いも聞いてあげて貰えたらと。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/17 23:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 カール・フォルシアン(ka3702) 人間(リアルブルー)|13才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/03/06 19:19:11 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/02 22:38:24 |