ゲスト
(ka0000)
街角メルヘン~ミステリ・クラブの夜会
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/15 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/29 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
ここは、極彩色の街「ヴァリオス」のとある大通り。
「なあ、初華ちゃん。おじさんとお酒飲みに行こう」
街角屋台「Pクレープ」の店頭で中年男性客が身をぐぐっとと乗り出してそんなことを言っている。
「え?! ええと、私、まだお酒は……」
店員の南那初華(kz0135)、腰を引いて身じろぎ……というかお尻をわずかに振りながら返す。
これが良くなかった。
「何? 酒を飲んだことがない? それはいかん。お酒はいいぞ、人生の潤滑油だ。どれ、おじちゃんが酒の飲み方を教えてあげようか」
いつなら予定が空いてるのか、いやいっそ今晩はどうか、今夜は寝かせんぞぅがはは、などと鼻息荒く一人盛り上がる中年親父客。どうやら助平親父のようで。
――どかっ。
その時、助平親父の前に割り込みカウンターに肘を付く人影が。
「よう、チョコクレープ一つだ」
禿頭の、見るからに柄の悪そうな男である。
「あ、いらっしゃいませ。ご注文ありがとうございます。そちらのお客様、お待たせしました。ママレードのクレープです。ありがとうございました~」
一瞬怯んだ親父客。初華はこの隙を見逃さず焼けたクレープを手渡した。
さらに横から声が。
「その娘の中年ファンは多いよ、手出しは控えといた方がいいねぇ」
Pクレープの隣に構える自転車修理屋台に座る自称戦場詩人、ダイン・グラマンが親父客に釘を差す。
「分かっとるわい。じゃから目につかんよう酒場にでもと思ったのに……」
「あんだと?」
禿頭の男、振り返って睨む。
「ひっ! 初華ちゃん、悪いこと言わんからこういうチンピラとは付き合うんじゃないぞ!」
親父客、それだけ言い残しクレープを手に消えた。禿頭の男は自嘲気味に、「んなこた言われんでもわかってるよ」とつぶやき見送る。
「すまんね。もう俺が注意したくらいじゃ聞きもしなくなってね」
ダイン、常連客でもある禿頭のチンピラに感謝する。
「お前らもチンピラ相手にゃ強く出ても一般人にゃ弱いってか。時と場合によっちゃあ俺らよりああいうのが手に負えんぜ?」
やれやれ、と禿頭の男。
「その……ありがと。最近、ああいったお客さんが増えてきて……」
もじもじしつつ感謝する初華だが、この言葉に荒げた声が返ってくる。
「バカやろう、お前が隙だらけだからだ! 誘う気がないならウブっぽい感じをやめろ」
「でも私、ホントにお酒飲んだことないもん。こっちではお酒飲んでいい年齢みたいだけど」
リアルブルーでは「お酒は二十歳を過ぎてから」。こっちでは十五歳以上くらいならいいらしい。
「だからまずそういうバカ正直な様子をだなぁ……」
「初華、今度Pクレープの仲間と飲みに行ったらどうだい? あの客たち、「初華が初めてお酒を教えてもらった人」になりたいんだろうし」
言い合いの横からダインが根本的解決策を提示する。
「そんなものに価値があるの?」
「おっさんのロマンじゃないのかねえ。俺には興味ないがねぇ」
目をひんむく初華にぼんやりと教えてやるダイン。
「ダメだ」
おっと。
禿頭のチンピラは納得しないぞ。
「酒は最初が肝心だ。安っぽい場所で安っぽい酒を飲むと安っぽい女にしかならねえ。どうせ飲むんなら、一流の場所で一流の酒を飲むんだ」
「そ、そんなことゆったって……」
「ま、数日待ってろ。当たりつけてくるからよ」
というわけで後日。
「これ……」
「ミステリ・クラブ例会の招待状? ……パーティーの名前はともかく会場は一流どころだねぇ」
禿頭のチンピラ客の持ってきた物に初華とダインが釘付けになる。
「紳士淑女の好事家の集う夜会だ。不思議な話や冒険譚、奇譚にゴシップ、エログロな話なんかを持ち寄ってそれぞれ交流している。……集まる奴らは全員目元だけを覆う仮面を着けて正体を隠しているが、ヴァリオス商工会の会員がほとんどで一流どころも多い。ここなら一流の酒を飲めるし、一流の雰囲気に触れることもできるだろう。楽しんで来るといい」
事情通らしく声を落として話すチンピラだった。
そんなこんなで、南那初華と一緒に仮面夜会「ミステリ・クラブ」に仮面を着けて出席し、禿頭の男を通じて人手を募った「アマリリス商会」の「バモス」という人物に会場各所で交わされていた話を報告する人、求ム。
ここは、極彩色の街「ヴァリオス」のとある大通り。
「なあ、初華ちゃん。おじさんとお酒飲みに行こう」
街角屋台「Pクレープ」の店頭で中年男性客が身をぐぐっとと乗り出してそんなことを言っている。
「え?! ええと、私、まだお酒は……」
店員の南那初華(kz0135)、腰を引いて身じろぎ……というかお尻をわずかに振りながら返す。
これが良くなかった。
「何? 酒を飲んだことがない? それはいかん。お酒はいいぞ、人生の潤滑油だ。どれ、おじちゃんが酒の飲み方を教えてあげようか」
いつなら予定が空いてるのか、いやいっそ今晩はどうか、今夜は寝かせんぞぅがはは、などと鼻息荒く一人盛り上がる中年親父客。どうやら助平親父のようで。
――どかっ。
その時、助平親父の前に割り込みカウンターに肘を付く人影が。
「よう、チョコクレープ一つだ」
禿頭の、見るからに柄の悪そうな男である。
「あ、いらっしゃいませ。ご注文ありがとうございます。そちらのお客様、お待たせしました。ママレードのクレープです。ありがとうございました~」
一瞬怯んだ親父客。初華はこの隙を見逃さず焼けたクレープを手渡した。
さらに横から声が。
「その娘の中年ファンは多いよ、手出しは控えといた方がいいねぇ」
Pクレープの隣に構える自転車修理屋台に座る自称戦場詩人、ダイン・グラマンが親父客に釘を差す。
「分かっとるわい。じゃから目につかんよう酒場にでもと思ったのに……」
「あんだと?」
禿頭の男、振り返って睨む。
「ひっ! 初華ちゃん、悪いこと言わんからこういうチンピラとは付き合うんじゃないぞ!」
親父客、それだけ言い残しクレープを手に消えた。禿頭の男は自嘲気味に、「んなこた言われんでもわかってるよ」とつぶやき見送る。
「すまんね。もう俺が注意したくらいじゃ聞きもしなくなってね」
ダイン、常連客でもある禿頭のチンピラに感謝する。
「お前らもチンピラ相手にゃ強く出ても一般人にゃ弱いってか。時と場合によっちゃあ俺らよりああいうのが手に負えんぜ?」
やれやれ、と禿頭の男。
「その……ありがと。最近、ああいったお客さんが増えてきて……」
もじもじしつつ感謝する初華だが、この言葉に荒げた声が返ってくる。
「バカやろう、お前が隙だらけだからだ! 誘う気がないならウブっぽい感じをやめろ」
「でも私、ホントにお酒飲んだことないもん。こっちではお酒飲んでいい年齢みたいだけど」
リアルブルーでは「お酒は二十歳を過ぎてから」。こっちでは十五歳以上くらいならいいらしい。
「だからまずそういうバカ正直な様子をだなぁ……」
「初華、今度Pクレープの仲間と飲みに行ったらどうだい? あの客たち、「初華が初めてお酒を教えてもらった人」になりたいんだろうし」
言い合いの横からダインが根本的解決策を提示する。
「そんなものに価値があるの?」
「おっさんのロマンじゃないのかねえ。俺には興味ないがねぇ」
目をひんむく初華にぼんやりと教えてやるダイン。
「ダメだ」
おっと。
禿頭のチンピラは納得しないぞ。
「酒は最初が肝心だ。安っぽい場所で安っぽい酒を飲むと安っぽい女にしかならねえ。どうせ飲むんなら、一流の場所で一流の酒を飲むんだ」
「そ、そんなことゆったって……」
「ま、数日待ってろ。当たりつけてくるからよ」
というわけで後日。
「これ……」
「ミステリ・クラブ例会の招待状? ……パーティーの名前はともかく会場は一流どころだねぇ」
禿頭のチンピラ客の持ってきた物に初華とダインが釘付けになる。
「紳士淑女の好事家の集う夜会だ。不思議な話や冒険譚、奇譚にゴシップ、エログロな話なんかを持ち寄ってそれぞれ交流している。……集まる奴らは全員目元だけを覆う仮面を着けて正体を隠しているが、ヴァリオス商工会の会員がほとんどで一流どころも多い。ここなら一流の酒を飲めるし、一流の雰囲気に触れることもできるだろう。楽しんで来るといい」
事情通らしく声を落として話すチンピラだった。
そんなこんなで、南那初華と一緒に仮面夜会「ミステリ・クラブ」に仮面を着けて出席し、禿頭の男を通じて人手を募った「アマリリス商会」の「バモス」という人物に会場各所で交わされていた話を報告する人、求ム。
解説
南那初華と一緒に正装したり着飾ったりして、仮面夜会「ミステリ・クラブ」に参加して楽しんでください。加えて、どんな話があったかの報告を。
匿名の夜会なので、入場前には目元を覆う仮面を渡されますので着用してください。自前の物でもいいです。
当夜は立食パーティー。ワインのほか、ウイスキーやブランデーなどを水割りやストレートで飲むことができます。好事家が集まるだけに、東方からの梅酒、「チョコレート・ハウス」の新酒であるチョコレートのお酒なども少し取り揃えているようです。各種料理もあります。
初華は、立派なところでお酒を飲むことを目的に参加しています。一緒に飲んだりアドバイスしてあげてください。
また、普通なら参加が難しい夜会に来ることができたのは、「アマリリス商会」という新興の商会が情報収集のために裏ルートを使って潜り込んでいるからです。
商会からは「バモス」という青年しか参加できず、周りの話に耳をそばだてる人手が必要で、これを初華たちに頼んでいますので協力してあげてください。裏ルートを使って潜り込んでいるため、目立ちたくはないようです。彼としては、鉄鉱石以外の需要に対する噂が欲しいようですが、あまり期待はしていませんし、参加者に直接頼みはしません。幅広くこういったところで飛び交う情報を確認したいだけのようです。
真の依頼主である「バモス」はアマリリスが刺繍してあるハンカチーフを胸ポケットに飾っています。男性は目印として同様に。女性はアマリリスのコサージュを着用し目印とします。
初華は当日、黒いゴシックドレスでドレスアップして参加します。お酒はあまり強くなく、当日は緊張もあり口数が減って眠る寸前までになりそうです。
最後は会場を後にして、雰囲気の良い酒場で飲み直しつつ全員で情報交換します。
匿名の夜会なので、入場前には目元を覆う仮面を渡されますので着用してください。自前の物でもいいです。
当夜は立食パーティー。ワインのほか、ウイスキーやブランデーなどを水割りやストレートで飲むことができます。好事家が集まるだけに、東方からの梅酒、「チョコレート・ハウス」の新酒であるチョコレートのお酒なども少し取り揃えているようです。各種料理もあります。
初華は、立派なところでお酒を飲むことを目的に参加しています。一緒に飲んだりアドバイスしてあげてください。
また、普通なら参加が難しい夜会に来ることができたのは、「アマリリス商会」という新興の商会が情報収集のために裏ルートを使って潜り込んでいるからです。
商会からは「バモス」という青年しか参加できず、周りの話に耳をそばだてる人手が必要で、これを初華たちに頼んでいますので協力してあげてください。裏ルートを使って潜り込んでいるため、目立ちたくはないようです。彼としては、鉄鉱石以外の需要に対する噂が欲しいようですが、あまり期待はしていませんし、参加者に直接頼みはしません。幅広くこういったところで飛び交う情報を確認したいだけのようです。
真の依頼主である「バモス」はアマリリスが刺繍してあるハンカチーフを胸ポケットに飾っています。男性は目印として同様に。女性はアマリリスのコサージュを着用し目印とします。
初華は当日、黒いゴシックドレスでドレスアップして参加します。お酒はあまり強くなく、当日は緊張もあり口数が減って眠る寸前までになりそうです。
最後は会場を後にして、雰囲気の良い酒場で飲み直しつつ全員で情報交換します。
マスターより
朝でも昼でもこんばんは、深夜真世です。
フラちゃんに大人びた格好をさせたので、今回は初華に大人びた格好を。
参加PC的には、秘密の仮面夜会でミステリアスな雰囲気を醸したり、大人のお酒のたしなみ方でダンディズムを示したり、これまでの冒険で体験した変わった話などをすることで自己表現ができるでしょう。
ゲーム要素としては、有益無益にかかわらず、バモスの興味を引く噂を手に入れることへのチャレンジがあります。達成度を上げたい場合はぜひトライを。
全体的に失敗要素もありますが、十分想定できる範囲のものです。
まずは、楽しいお酒を。
では、よろしくお願いします。
フラちゃんに大人びた格好をさせたので、今回は初華に大人びた格好を。
参加PC的には、秘密の仮面夜会でミステリアスな雰囲気を醸したり、大人のお酒のたしなみ方でダンディズムを示したり、これまでの冒険で体験した変わった話などをすることで自己表現ができるでしょう。
ゲーム要素としては、有益無益にかかわらず、バモスの興味を引く噂を手に入れることへのチャレンジがあります。達成度を上げたい場合はぜひトライを。
全体的に失敗要素もありますが、十分想定できる範囲のものです。
まずは、楽しいお酒を。
では、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/29 01:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/12 18:13:43 |
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【相談卓】 仁川 リア(ka3483) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/03/12 21:55:19 |