ゲスト
(ka0000)
花にまつわる、恋のひとひら
マスター:桧山フランツ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/16 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/06/25 12:00
オープニング
――今、何時なのだろう。
雑魔に襲われてから、どれくらいの時間が過ぎたのだろう。
伝わらなくてもいい。
君に贈りたい言葉があったのに、もう無理かもしれないな。
生きて帰れるかも分からない。
結局、こんな遠くから君を見送る事になるなんて。
●小さな恋
森を臨む小さな村。
そこで花屋を営む青年は、幼馴染である一人の少女に心を寄せていた。
穏やかな性格の自分とは違い、
太陽の祝福を受けて生まれたような輝くばかりに活発な少女。
ややもすれば気弱ともいえる青年は気後れし、
大事な想いは心の奥底にずっと秘めたままだった。
ある日の早朝、青年の花屋に少女がふらりと姿を見せた。
いつものように、にっこり笑う。
「私、ハンターとして旅立とうと思うの」
数年は戻らないかも。
そう告げる時、少女はぎこちなく俯いた。
青年は息を呑んで言葉にためらい、そして答えた。
頑張って、と。
いつものように、微笑みながら。
●ソサエティへの依頼
ソサエティに依頼が入ったのは二日後、夕暮れが近い時刻。
青年が家に戻らないのだと、その弟がソサエティに転がるように駆け込んできたのだ。
今はまだ詳しい事も分からない、ハンターに依頼する段階ではないのでは。
そう難色を示す村人の意見を弟が押し切ったのには理由がある。
「兄の想い人の旅立ちが、明日の朝で」
弟は荒い呼吸と共にそう吐き出すと、息が整わぬまま続ける。
「森の奥に泉がありまして、その周囲に咲く花を摘みに行くと言っていました。泉付近は雑魔の目撃がちらほらあって、村人はあまり近づかないようにしていたのですが……。もし雑魔に出くわして帰れないのなら、近くの木こり小屋に隠れている可能性が高いかもしれません」
●幻の白い花
深い森の奥には、暗闇の中でほんのり灯る、幻の白い花が咲いていると言われていた。
青年は、少女と二人で図鑑を広げた幼い日を、ぼんやりしながら思い出す。
――いつかその幻の花を手に入れたら一番に見せてね!
なんて、無邪気に言っていた君は知らないだろうけれど、
花言葉はね、『誰より君を愛している』というんだよ。
雑魔に襲われてから、どれくらいの時間が過ぎたのだろう。
伝わらなくてもいい。
君に贈りたい言葉があったのに、もう無理かもしれないな。
生きて帰れるかも分からない。
結局、こんな遠くから君を見送る事になるなんて。
●小さな恋
森を臨む小さな村。
そこで花屋を営む青年は、幼馴染である一人の少女に心を寄せていた。
穏やかな性格の自分とは違い、
太陽の祝福を受けて生まれたような輝くばかりに活発な少女。
ややもすれば気弱ともいえる青年は気後れし、
大事な想いは心の奥底にずっと秘めたままだった。
ある日の早朝、青年の花屋に少女がふらりと姿を見せた。
いつものように、にっこり笑う。
「私、ハンターとして旅立とうと思うの」
数年は戻らないかも。
そう告げる時、少女はぎこちなく俯いた。
青年は息を呑んで言葉にためらい、そして答えた。
頑張って、と。
いつものように、微笑みながら。
●ソサエティへの依頼
ソサエティに依頼が入ったのは二日後、夕暮れが近い時刻。
青年が家に戻らないのだと、その弟がソサエティに転がるように駆け込んできたのだ。
今はまだ詳しい事も分からない、ハンターに依頼する段階ではないのでは。
そう難色を示す村人の意見を弟が押し切ったのには理由がある。
「兄の想い人の旅立ちが、明日の朝で」
弟は荒い呼吸と共にそう吐き出すと、息が整わぬまま続ける。
「森の奥に泉がありまして、その周囲に咲く花を摘みに行くと言っていました。泉付近は雑魔の目撃がちらほらあって、村人はあまり近づかないようにしていたのですが……。もし雑魔に出くわして帰れないのなら、近くの木こり小屋に隠れている可能性が高いかもしれません」
●幻の白い花
深い森の奥には、暗闇の中でほんのり灯る、幻の白い花が咲いていると言われていた。
青年は、少女と二人で図鑑を広げた幼い日を、ぼんやりしながら思い出す。
――いつかその幻の花を手に入れたら一番に見せてね!
なんて、無邪気に言っていた君は知らないだろうけれど、
花言葉はね、『誰より君を愛している』というんだよ。
解説
森の奥から青年を救出してください。
弟の話では、泉の近くにある木こり小屋に隠れているのではないかという事です。
今から急いで移動しても森の入り口に到着する頃には日が落ちているでしょう。
森の入り口から木こり小屋までは、一切迷わなければ徒歩で2時間程度。
現在、青年の状態・花の入手の有無は不明。
弟は朝までに救出してほしいと願っていましたが、
ソサエティは多面的な安全性から時間については約束しかねるとして、
あくまで救出を目的として依頼を受理しています。
今までに泉のそばで目撃された事のある雑魔は以下の通りです。
●イバラツタ×1
雑魔化した巨大な植物。木こり小屋の一面を覆えるサイズ。棘を持つツタを鞭のように自在に操る。根を足のようにして移動可能。移動速度は人間の駆け足と同等程度。
●甲虫×10
雑魔化しており1.5メートル程度の体躯で凶暴。鋭い角を持つ。巨大化した為に地面を四足歩行する事が多いが、飛行も可能。光に集まる性質がある。夜行性。
●木こり小屋
木造二階建て。東に入り口。西にも勝手口のような小さめの入口がある。南向きの一階・二階に嵌め込み式の窓。
室内の様子:部屋の区切りがない開けたスペース。最近はほとんど使われていないようだ。
一階:4人掛けの丸いテーブルと椅子。空っぽの古びた棚。壁沿いに少量の薪が残っている。
二階:空っぽの古びた棚。ロープや斧などの小道具が無造作に転がる。
●木こり小屋周辺
膝下までの草が生い茂る平地。
光源は空からの月明かりが頼りだが、それらを遮るように点々と木々が生えており薄暗い。大きな武器を振り回すにも不向き。
泉の周囲8mは草が低めで木が生えていない為、ある程度の明るさと広さが確保されている。
泉は全径20m程度。湧き水。
●関連人物
青年の名:ルネ
想い人の少女の名:トリシュ
弟の話では、泉の近くにある木こり小屋に隠れているのではないかという事です。
今から急いで移動しても森の入り口に到着する頃には日が落ちているでしょう。
森の入り口から木こり小屋までは、一切迷わなければ徒歩で2時間程度。
現在、青年の状態・花の入手の有無は不明。
弟は朝までに救出してほしいと願っていましたが、
ソサエティは多面的な安全性から時間については約束しかねるとして、
あくまで救出を目的として依頼を受理しています。
今までに泉のそばで目撃された事のある雑魔は以下の通りです。
●イバラツタ×1
雑魔化した巨大な植物。木こり小屋の一面を覆えるサイズ。棘を持つツタを鞭のように自在に操る。根を足のようにして移動可能。移動速度は人間の駆け足と同等程度。
●甲虫×10
雑魔化しており1.5メートル程度の体躯で凶暴。鋭い角を持つ。巨大化した為に地面を四足歩行する事が多いが、飛行も可能。光に集まる性質がある。夜行性。
●木こり小屋
木造二階建て。東に入り口。西にも勝手口のような小さめの入口がある。南向きの一階・二階に嵌め込み式の窓。
室内の様子:部屋の区切りがない開けたスペース。最近はほとんど使われていないようだ。
一階:4人掛けの丸いテーブルと椅子。空っぽの古びた棚。壁沿いに少量の薪が残っている。
二階:空っぽの古びた棚。ロープや斧などの小道具が無造作に転がる。
●木こり小屋周辺
膝下までの草が生い茂る平地。
光源は空からの月明かりが頼りだが、それらを遮るように点々と木々が生えており薄暗い。大きな武器を振り回すにも不向き。
泉の周囲8mは草が低めで木が生えていない為、ある程度の明るさと広さが確保されている。
泉は全径20m程度。湧き水。
●関連人物
青年の名:ルネ
想い人の少女の名:トリシュ
マスターより
どこにでもあるような、とるに足らない小さな恋です。
たとえ実らぬ恋に終わったとしても、それもきっとよくあること。
生きてさえいれば、それで充分に違いないのです。
たとえ実らぬ恋に終わったとしても、それもきっとよくあること。
生きてさえいれば、それで充分に違いないのです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/25 15:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談【~6/16 12:00】 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/06/16 09:35:23 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/10 22:02:39 |