ゲスト
(ka0000)
【闇光】暴虐不人
マスター:香月丈流

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2016/03/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/04/02 07:30
オープニング
『強欲』の出現により、戦乱の広がる北狄。一般人への被害を少しでも減らすため、ハンター達を筆頭に軍や兵士も協力体制を整えていた。
北伐の頃から『予想外の事態』が連続して起きている。不測の事態に備える事も必要だし、歪虚の動きが読めない以上、油断するワケにはいかない。
いかないのだが……平和で退屈な時間が長いと、どうしても気が緩んでしまう。周辺警備を任された男性は、空を見上げて大きなアクビをした。
彼が居るのは、北狄の東側。辺境地域の国境とリグ・サンガマの中間辺り。簡単に言えば、北方領域の端っこである。
北狄が戦闘区域とは言え、こんな最果ての地まで敵は現れない。警備は一週間前から続けているが、見付けたのは渡り鳥が数羽だけ。あまりにも平和でヒマ過ぎる任務に、男性は完全に飽きていた。
「先輩、そろそろ定時連絡の時間です。これも任務ですので、お願いします」
アクビをした男性を『先輩』と呼び、眼鏡の少年がトランシーバーを差し出す。先輩は軽く舌打ちし、それを荒々しく受け取ってボタンを操作した。
「定時連絡~ぅ。こちら、相変わらず異常ナシ。退屈過ぎてアクビが出そうだ」
『報告は必要事項のみで結構です。引き続き、警備をお願いします』
トランシーバー越しに、女性が冷たく答える。次いで、通信が一方的に切断。女性の対応にイライラしつつ、先輩男性は後輩の少年にトランシーバーを突き返した。
「お疲れ様でした、先輩」
「っせぇ! あ~……こんな退屈な仕事、さっさと辞めてぇな。お前もそう思うだろ?」
先輩は声を荒げ、地面に腰を下ろして後輩を見上げる。その視線を受け止めながら、少年は首を横に振った。
「いえ。用心に越したことはありませんし、僕は与えられた仕事をするだけです。それに、警備が忙しくないのは、平和な証拠だと思いますし」
優等生を絵に書いたような、模範的な返答。その言葉通り、彼は警戒任務を真剣に行っていた。遠くまで見渡せるよう双眼鏡を使い、毎日の活動内容は手帳に書き残している。
「お前は真面目だねぇ。俺ぁもっと張り合いのあるトコに行きてぇけどな」
感心したような、呆れているような、先輩の呟き。気怠そうに空を見上げる彼の隣で、後輩は少しだけ笑顔を浮かべた。
「でも……先輩、毎日警備に来てますよね? 根は真面目なの、知ってますよ」
彼が指摘した通り、先輩は警備をサボった事がない。口では文句を言いながらも、仕事はキッチリしている。もっとも……勤務態度に若干の問題があるが。
後輩の言葉を聞き、先輩が鬼のような形相で睨む。素早く立ち上がって胸倉を掴んだ瞬間、悪寒にも似た空気が2人の体を包んだ。
言葉では形容できない、冷たい感覚。まるで氷水を浴びたような、吹雪に飲み込まれたような、圧倒的な寒さ。それと同時に、恐怖が心の底から込み上げてくる。
「何だよ、この空気……」
小刻みに震えながら、言葉を絞り出す先輩。その表情は青ざめ、何かに怯えているようにも見える。何が起きているのか全く分からないが……『良くない事が起きている』のは直感的に感じているようだ。
「先輩、アブ!」
『危ない』。そう言いたかったのだろう。後輩の言葉は途中で掻き消され、体が大きく後ろに吹き飛ばされた。
反射的に視線を向けた瞬間、先輩の思考は完全に停止した。瞳に映ったのは……血塗れになった後輩の姿。巨大な槍が頭部を貫通し、鮮血が溢れ出している。
頭が真っ白になっていても体が反応し、胃の底から不快感が込み上げてくる。強烈な吐き気に襲われ、先輩は思わず片膝を突いた。
追い打ちをかけるように、耳障りな雄叫びが周囲に響く。人でも獣でもない不気味な声……その主『達』が、一斉に押し寄せてきた。爬虫類を思わせる鱗に、鋭い爪や牙を備えた人型……強欲に属する雑魔達が。
状況を見る限り、群れを指揮している者は居ない。恐らく、自然発生した雑魔達が本能に従って動いているのだろう。自分の存在を周囲に知らしめ、世界の全てを破壊するために。
「こちらS地点! 敵の大群を確認! 急いでハンターに出撃要請を!」
敵の存在を確認した先輩が、トランシーバーに向かって叫ぶ。彼の決死の叫びは仲間に届いたが……その命は数秒後、北の大地に散り果てた。
北伐の頃から『予想外の事態』が連続して起きている。不測の事態に備える事も必要だし、歪虚の動きが読めない以上、油断するワケにはいかない。
いかないのだが……平和で退屈な時間が長いと、どうしても気が緩んでしまう。周辺警備を任された男性は、空を見上げて大きなアクビをした。
彼が居るのは、北狄の東側。辺境地域の国境とリグ・サンガマの中間辺り。簡単に言えば、北方領域の端っこである。
北狄が戦闘区域とは言え、こんな最果ての地まで敵は現れない。警備は一週間前から続けているが、見付けたのは渡り鳥が数羽だけ。あまりにも平和でヒマ過ぎる任務に、男性は完全に飽きていた。
「先輩、そろそろ定時連絡の時間です。これも任務ですので、お願いします」
アクビをした男性を『先輩』と呼び、眼鏡の少年がトランシーバーを差し出す。先輩は軽く舌打ちし、それを荒々しく受け取ってボタンを操作した。
「定時連絡~ぅ。こちら、相変わらず異常ナシ。退屈過ぎてアクビが出そうだ」
『報告は必要事項のみで結構です。引き続き、警備をお願いします』
トランシーバー越しに、女性が冷たく答える。次いで、通信が一方的に切断。女性の対応にイライラしつつ、先輩男性は後輩の少年にトランシーバーを突き返した。
「お疲れ様でした、先輩」
「っせぇ! あ~……こんな退屈な仕事、さっさと辞めてぇな。お前もそう思うだろ?」
先輩は声を荒げ、地面に腰を下ろして後輩を見上げる。その視線を受け止めながら、少年は首を横に振った。
「いえ。用心に越したことはありませんし、僕は与えられた仕事をするだけです。それに、警備が忙しくないのは、平和な証拠だと思いますし」
優等生を絵に書いたような、模範的な返答。その言葉通り、彼は警戒任務を真剣に行っていた。遠くまで見渡せるよう双眼鏡を使い、毎日の活動内容は手帳に書き残している。
「お前は真面目だねぇ。俺ぁもっと張り合いのあるトコに行きてぇけどな」
感心したような、呆れているような、先輩の呟き。気怠そうに空を見上げる彼の隣で、後輩は少しだけ笑顔を浮かべた。
「でも……先輩、毎日警備に来てますよね? 根は真面目なの、知ってますよ」
彼が指摘した通り、先輩は警備をサボった事がない。口では文句を言いながらも、仕事はキッチリしている。もっとも……勤務態度に若干の問題があるが。
後輩の言葉を聞き、先輩が鬼のような形相で睨む。素早く立ち上がって胸倉を掴んだ瞬間、悪寒にも似た空気が2人の体を包んだ。
言葉では形容できない、冷たい感覚。まるで氷水を浴びたような、吹雪に飲み込まれたような、圧倒的な寒さ。それと同時に、恐怖が心の底から込み上げてくる。
「何だよ、この空気……」
小刻みに震えながら、言葉を絞り出す先輩。その表情は青ざめ、何かに怯えているようにも見える。何が起きているのか全く分からないが……『良くない事が起きている』のは直感的に感じているようだ。
「先輩、アブ!」
『危ない』。そう言いたかったのだろう。後輩の言葉は途中で掻き消され、体が大きく後ろに吹き飛ばされた。
反射的に視線を向けた瞬間、先輩の思考は完全に停止した。瞳に映ったのは……血塗れになった後輩の姿。巨大な槍が頭部を貫通し、鮮血が溢れ出している。
頭が真っ白になっていても体が反応し、胃の底から不快感が込み上げてくる。強烈な吐き気に襲われ、先輩は思わず片膝を突いた。
追い打ちをかけるように、耳障りな雄叫びが周囲に響く。人でも獣でもない不気味な声……その主『達』が、一斉に押し寄せてきた。爬虫類を思わせる鱗に、鋭い爪や牙を備えた人型……強欲に属する雑魔達が。
状況を見る限り、群れを指揮している者は居ない。恐らく、自然発生した雑魔達が本能に従って動いているのだろう。自分の存在を周囲に知らしめ、世界の全てを破壊するために。
「こちらS地点! 敵の大群を確認! 急いでハンターに出撃要請を!」
敵の存在を確認した先輩が、トランシーバーに向かって叫ぶ。彼の決死の叫びは仲間に届いたが……その命は数秒後、北の大地に散り果てた。
解説
人知れず、最果ての地に出現した雑魔の大群。その正確な数は不明ですが、調査に向かった者の報告では『100を超えている』との事です。
このまま好き勝手に暴れさせたら、辺境地域や遺跡まで侵攻してくる可能性が高いです。そうなる前に、雑魔達を1匹でも多く倒して下さい。
敵が居る位置は、北狄の南東部。国境から馬やバイクで移動すれば、1時間程度で現場に着きます。
周辺に建造物や障害物は無いので、移動や戦闘は自由に行えます。反面、身を隠せる岩や大木も無いので、ご注意を。
今回倒すべき敵は、強欲に属する雑魔。最下級の歪虚なので、駆け出しのハンターでも苦戦する可能性は低いです。個々の戦闘能力は決して高くありませんが、その『数』が最大の武器かもしれません。
群れを成しているのは、トカゲ人間と蛇人間。一般的に、『リザードマン』や『ナーガ』と呼ばれる歪虚です。
トカゲ人間は男性に近い姿で、手に槍を持っています。鱗が硬いので物理防御力に優れ、槍を使って攻撃してきます。武器を投げる事もあるので、ご注意を。射程は10m程度です。
蛇人間の方は、下半身は蛇で上半身は美女の姿をしています。両手の短剣で攻撃してきますが、射程は至近距離のみ。攻撃力と抵抗力はトカゲよりも高めですが、防御力は低いです。
この雑魔達を殲滅できたら、依頼は大成功となります。逆に、倒した数があまりにも少ない場合は失敗になりますので、ご注意を。
このまま好き勝手に暴れさせたら、辺境地域や遺跡まで侵攻してくる可能性が高いです。そうなる前に、雑魔達を1匹でも多く倒して下さい。
敵が居る位置は、北狄の南東部。国境から馬やバイクで移動すれば、1時間程度で現場に着きます。
周辺に建造物や障害物は無いので、移動や戦闘は自由に行えます。反面、身を隠せる岩や大木も無いので、ご注意を。
今回倒すべき敵は、強欲に属する雑魔。最下級の歪虚なので、駆け出しのハンターでも苦戦する可能性は低いです。個々の戦闘能力は決して高くありませんが、その『数』が最大の武器かもしれません。
群れを成しているのは、トカゲ人間と蛇人間。一般的に、『リザードマン』や『ナーガ』と呼ばれる歪虚です。
トカゲ人間は男性に近い姿で、手に槍を持っています。鱗が硬いので物理防御力に優れ、槍を使って攻撃してきます。武器を投げる事もあるので、ご注意を。射程は10m程度です。
蛇人間の方は、下半身は蛇で上半身は美女の姿をしています。両手の短剣で攻撃してきますが、射程は至近距離のみ。攻撃力と抵抗力はトカゲよりも高めですが、防御力は低いです。
この雑魔達を殲滅できたら、依頼は大成功となります。逆に、倒した数があまりにも少ない場合は失敗になりますので、ご注意を。
マスターより
この依頼に目を通して下さった方、参加して下さった方、過去に参加して下さった方に感謝を。
香月丈流です。
ソサエティで『20人乗りの大型幌馬車』を準備しますので、持っていない方は利用して下さい。
馬車で移動する方は『馬車使用』等の明記をして頂ければOKです。
馬やバイクを所持していないからといって、判定が低くなる事はありません。
馬車の運転はNPCが行いますが、参加者の皆様が動かす事も可能です。
希望者が複数居た場合、私の判断で運転手を決めるので、ご了承下さい。
質問等があれば克牙が答えますので、遠慮なく聞いて下さい。
テンプレートを気にせず、プレイングは自由に書いて構いません。
香月丈流です。
ソサエティで『20人乗りの大型幌馬車』を準備しますので、持っていない方は利用して下さい。
馬車で移動する方は『馬車使用』等の明記をして頂ければOKです。
馬やバイクを所持していないからといって、判定が低くなる事はありません。
馬車の運転はNPCが行いますが、参加者の皆様が動かす事も可能です。
希望者が複数居た場合、私の判断で運転手を決めるので、ご了承下さい。
質問等があれば克牙が答えますので、遠慮なく聞いて下さい。
テンプレートを気にせず、プレイングは自由に書いて構いません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/02 12:58
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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雑魔群殲滅作戦卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/03/22 06:46:05 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/20 21:16:51 |
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質問 アニス・エリダヌス(ka2491) エルフ|14才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/03/19 23:15:32 |