ゲスト
(ka0000)
クルセイダーのがっこう!
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2016/03/20 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/29 15:00
オープニング
●学校
正午を告げる鐘が鳴った。
教室内は静かだ。
10歳前後の少年少女が無言でノートにペンを走らせ、板書された教義解釈を必死で書き写している。
「今日はここまで」
教壇から金壺眼がぎろりと教室を見渡した。
子供達は追い立てられるようにペンを置く。
「起立!」
最年長の少女が号令をかけ生徒達が緊張した顔で立ち上がる。
「気をつけ!」
幼い子供も精一杯背筋を伸ばす。
「礼!」
ありがとうございましたと声を揃えて頭を下げた。
「今期の座学は今日で終わりだ。来週から実践演習を行う。体調と装備を調えておくように」
黒々とした髪の老司教がそう言い残し、子供達よりしっかりした姿勢と足取りで教室を出て行った。
「着席!」
姿勢が崩れる。
ある者は着席し損ねて目の前の机のしがみつき、またある者は着席には成功して脱力し、極少数は気力を振り絞って黒板を最後まで書き写そうとしていた。
「ねぇ」
「なんだよ級長」
主席と次席を争う少女と少年が、お互い視線も向けずにペンを動かす。
「どの装備を選ぶつもり」
「あん? ンなのメイスと革鎧に決まってンだろ。課題はどうせ今回も出来たてスケルトンだろーが」
少年が鼻を鳴らす。
少女は最後まで書き終えてから、隣を見て口元だけで冷たく笑った。
「本当に?」
少年の眉間にしわが寄る。
ここに来るまで毎日浴びせられていた罵詈雑言をぶちまける直前、ようやくライバルの意図に気づく。
「あの司教がンな甘い演習するはずがねぇってことか。チッ、重装備の使用許可とって練習……げ」
何かに気づいて思わず呻く。
「なあ、先週リアルブルーの銃が運び込まれたよな?」
「初耳ね。情報収集も評価対象ってことか。……これで貸し借り無しね」
ノートと筆記用具を鞄にしまい、彼女は同性の後輩たちの面倒を見に教室内を回る。
「最後の最後まで楽をさせねぇつもりか」
大きく息を吐きいて自分の額に手を当てる。
熱い。頭の使いすぎだ。
「ヘッ、上等だ。ここを卒業して助祭位を手に入れて、上の上まで上がってやらぁ」
野望に燃えているのは彼だけではない。
教室にいる全員が、それぞれ強い望みを持ち心身を鍛え続けていた。
●校長
「参ったのう」
校舎に隣接する見張り台の上で、黒髪の老司教が腕を組んでいる。
見渡しても校舎と宿舎と細い道しかない。
勉学と訓練に集中するには良い土地だ。育成も順調でこのままいけばホロウレイドの穴埋めも出来るはずだった。
が、この場所では最新の情報に触れる機会が無いも同然だ。
サルヴァトーレ・ロッソ出現以後変化していく社会への対応できるかどうかを考えると、かなり大きな不安がある。
「リアルブルーに詳しい司祭か司教を呼ぶ……いやいや」
候補はどれも問題がある。
聖堂教会への貢献は大きいが、欲に忠実過ぎ肥え太った金満司教。
能力と志望が正反対の若手司祭。
どちらも多感な少年少女に悪影響を与えること間違いなしの問題児どもだ。
「司教!」
学校警備に雇われた兵士3人が走ってやって来る。
「演習予定地域に新たな歪虚は発生していません。1つ奥地側の地域も調査しましたが、そこには演習に使うには大きすぎる群れがいたためやむなく殲滅しました」
群れとはいっても負のマテリアルが凝って形をとったスケルトンが数体だ。
駆け出しハンターでも装備を調えれば1人で無理なく倒せる程度。しかし覚醒者とはいえ駆け出し未満の子供達には強すぎる相手だった。
「ご苦労」
司祭が兵士をねぎらう。
教育のため強面では無く、第一線を退いた老人らしい穏やかさがあった。
「君達は明日から休暇だったね」
「はい。酒しか娯楽がないですし北の街に出て羽を伸ばして来ようかと」
にやりと笑って指で下品な仕草をする。
「若いのう、うむ」
愉快そうに笑って、懐から財布を取り出し兵士に渡す。
「ハンターズソサエティに依頼を頼む。余った分は飲み代に当てて構わんよ」
3人は気合の入った敬礼を司教に捧げた後、翌日の夜明けまで完全な安全を学校と生徒達に提供した。
●オフィス
新たな依頼票が3Dディスプレイとして立ち上がる。
依頼目的は聖堂教会が運営する全寮制私塾のサポートだ。
具体的な仕事内容は以下の通り。
生徒に対する教育。特にリアルブルーやそれに影響された王国内の人や物や出来事について。体験談可。
演習予定地での歪虚の間引き。スケルトン1組2~4体が複数徘徊しているので1体ずつになるように。
奥地での歪虚駆除。動きの鈍いやや大型または大型を含むスケルトンがいると思われる。
「職員さーん、全寮制私塾ってなんですかー?」
辺境出の少年ハンターが素直にたずねた。
「はい……その依頼ですか」
職員の1人が眼鏡を直しながら依頼票に近づく。
「リアルブルーでいう小学校の年代の子が通う学校からの依頼です。生徒は覚醒者限定で出資は聖堂教会ですね」
「きょうかい? かたくるしい?」
小首をかしげるハンターに、職員が頬と耳を淡い桜色に染める。
「はい、多分」
「そっかー、ありがとー!」
元気に礼を言って別の依頼を物色し始める。
「堅苦しいだけで済めばいいんですけどね。ここ、聖堂教会のあの派閥が関わっているはずですから」
笑顔で歪虚に襲いかかる人たちはちょっと……と内心つぶやいて、職員はカウンターに戻って受けつけ業務を再開するのだった。
●あり得る未来
「行くわよ、上の上まで」
「ヘッ、まさかこうなるなんてよ」
2人の司教に率いられ狂信者の群れが動き出す。
彼等は反地球の旗を掲げ、王城および大聖堂を急襲し膨大な血を流すことになる。
正午を告げる鐘が鳴った。
教室内は静かだ。
10歳前後の少年少女が無言でノートにペンを走らせ、板書された教義解釈を必死で書き写している。
「今日はここまで」
教壇から金壺眼がぎろりと教室を見渡した。
子供達は追い立てられるようにペンを置く。
「起立!」
最年長の少女が号令をかけ生徒達が緊張した顔で立ち上がる。
「気をつけ!」
幼い子供も精一杯背筋を伸ばす。
「礼!」
ありがとうございましたと声を揃えて頭を下げた。
「今期の座学は今日で終わりだ。来週から実践演習を行う。体調と装備を調えておくように」
黒々とした髪の老司教がそう言い残し、子供達よりしっかりした姿勢と足取りで教室を出て行った。
「着席!」
姿勢が崩れる。
ある者は着席し損ねて目の前の机のしがみつき、またある者は着席には成功して脱力し、極少数は気力を振り絞って黒板を最後まで書き写そうとしていた。
「ねぇ」
「なんだよ級長」
主席と次席を争う少女と少年が、お互い視線も向けずにペンを動かす。
「どの装備を選ぶつもり」
「あん? ンなのメイスと革鎧に決まってンだろ。課題はどうせ今回も出来たてスケルトンだろーが」
少年が鼻を鳴らす。
少女は最後まで書き終えてから、隣を見て口元だけで冷たく笑った。
「本当に?」
少年の眉間にしわが寄る。
ここに来るまで毎日浴びせられていた罵詈雑言をぶちまける直前、ようやくライバルの意図に気づく。
「あの司教がンな甘い演習するはずがねぇってことか。チッ、重装備の使用許可とって練習……げ」
何かに気づいて思わず呻く。
「なあ、先週リアルブルーの銃が運び込まれたよな?」
「初耳ね。情報収集も評価対象ってことか。……これで貸し借り無しね」
ノートと筆記用具を鞄にしまい、彼女は同性の後輩たちの面倒を見に教室内を回る。
「最後の最後まで楽をさせねぇつもりか」
大きく息を吐きいて自分の額に手を当てる。
熱い。頭の使いすぎだ。
「ヘッ、上等だ。ここを卒業して助祭位を手に入れて、上の上まで上がってやらぁ」
野望に燃えているのは彼だけではない。
教室にいる全員が、それぞれ強い望みを持ち心身を鍛え続けていた。
●校長
「参ったのう」
校舎に隣接する見張り台の上で、黒髪の老司教が腕を組んでいる。
見渡しても校舎と宿舎と細い道しかない。
勉学と訓練に集中するには良い土地だ。育成も順調でこのままいけばホロウレイドの穴埋めも出来るはずだった。
が、この場所では最新の情報に触れる機会が無いも同然だ。
サルヴァトーレ・ロッソ出現以後変化していく社会への対応できるかどうかを考えると、かなり大きな不安がある。
「リアルブルーに詳しい司祭か司教を呼ぶ……いやいや」
候補はどれも問題がある。
聖堂教会への貢献は大きいが、欲に忠実過ぎ肥え太った金満司教。
能力と志望が正反対の若手司祭。
どちらも多感な少年少女に悪影響を与えること間違いなしの問題児どもだ。
「司教!」
学校警備に雇われた兵士3人が走ってやって来る。
「演習予定地域に新たな歪虚は発生していません。1つ奥地側の地域も調査しましたが、そこには演習に使うには大きすぎる群れがいたためやむなく殲滅しました」
群れとはいっても負のマテリアルが凝って形をとったスケルトンが数体だ。
駆け出しハンターでも装備を調えれば1人で無理なく倒せる程度。しかし覚醒者とはいえ駆け出し未満の子供達には強すぎる相手だった。
「ご苦労」
司祭が兵士をねぎらう。
教育のため強面では無く、第一線を退いた老人らしい穏やかさがあった。
「君達は明日から休暇だったね」
「はい。酒しか娯楽がないですし北の街に出て羽を伸ばして来ようかと」
にやりと笑って指で下品な仕草をする。
「若いのう、うむ」
愉快そうに笑って、懐から財布を取り出し兵士に渡す。
「ハンターズソサエティに依頼を頼む。余った分は飲み代に当てて構わんよ」
3人は気合の入った敬礼を司教に捧げた後、翌日の夜明けまで完全な安全を学校と生徒達に提供した。
●オフィス
新たな依頼票が3Dディスプレイとして立ち上がる。
依頼目的は聖堂教会が運営する全寮制私塾のサポートだ。
具体的な仕事内容は以下の通り。
生徒に対する教育。特にリアルブルーやそれに影響された王国内の人や物や出来事について。体験談可。
演習予定地での歪虚の間引き。スケルトン1組2~4体が複数徘徊しているので1体ずつになるように。
奥地での歪虚駆除。動きの鈍いやや大型または大型を含むスケルトンがいると思われる。
「職員さーん、全寮制私塾ってなんですかー?」
辺境出の少年ハンターが素直にたずねた。
「はい……その依頼ですか」
職員の1人が眼鏡を直しながら依頼票に近づく。
「リアルブルーでいう小学校の年代の子が通う学校からの依頼です。生徒は覚醒者限定で出資は聖堂教会ですね」
「きょうかい? かたくるしい?」
小首をかしげるハンターに、職員が頬と耳を淡い桜色に染める。
「はい、多分」
「そっかー、ありがとー!」
元気に礼を言って別の依頼を物色し始める。
「堅苦しいだけで済めばいいんですけどね。ここ、聖堂教会のあの派閥が関わっているはずですから」
笑顔で歪虚に襲いかかる人たちはちょっと……と内心つぶやいて、職員はカウンターに戻って受けつけ業務を再開するのだった。
●あり得る未来
「行くわよ、上の上まで」
「ヘッ、まさかこうなるなんてよ」
2人の司教に率いられ狂信者の群れが動き出す。
彼等は反地球の旗を掲げ、王城および大聖堂を急襲し膨大な血を流すことになる。
解説
本文に登場した子供は基本的に良い子達です。現時点では、ですが
設定蓄積型依頼です
月に最低1回公開していく予定です
●地域概要
ホロウレイドの戦いの前後で崩壊した元伯爵領
崩壊の過程で住民の大部分が逃散
3年前聖堂教会の学校ができてその戦力と仕事で辛うじて全滅を免れる
利用可能な水が少なく人口も非常に少ない荒れた土地
学校を中心に直径20キロメートルの範囲で活動可能です
●地図(1文字縦横1キロメートル)
abcde
あ□荒道荒□
い□荒道荒□ □=未探索地域。危険。縦横各1キロメートル。
う□荒学荒□ 荒=荒れ地。雑草や低い木や放棄された畑があります。少し危険。演習場扱い
え□荒荒荒□ 学=荒野。学校が中心に建っています。緑豊か。安全
お□□□□□ 道=荒野。砂利道が北に向かっています。安全
か□□□□□
地図外は基本的に未探索地域です
●登場NPC
・校長 覚醒者司教
・生徒 9~11歳覚醒者計19人。最低でも読み書き可能。戦闘力は初心者ハンター未満
・傭兵 守備兵兼戦闘指導担当覚醒者計8人。中堅ハンター相当
●施設
・学校
校舎 教室・食料庫・井戸・貯水タンク・図書館
武器庫 剣槍斧槌弓メイス猟銃・皮鎧金属鎧
宿舎 50人まで収容可能
見張り台 木製。古い
●今回登場敵
・スケルトン
最弱級の敵です。非武装。攻撃手段はパンチのみ。非武装故の移動力3
・装備済スケルトン
未探査地域で遭遇する可能性有り。移動力が2に、回避が若干低下した他は能力上昇。射程は武器による
・大型スケルトン
非常に奥まで探索すると登場する可能性有り。全高6メートルサイズ3。移動力2、近接威力特大、生命力特大。巨大棍棒装備。岩投擲可能
設定蓄積型依頼です
月に最低1回公開していく予定です
●地域概要
ホロウレイドの戦いの前後で崩壊した元伯爵領
崩壊の過程で住民の大部分が逃散
3年前聖堂教会の学校ができてその戦力と仕事で辛うじて全滅を免れる
利用可能な水が少なく人口も非常に少ない荒れた土地
学校を中心に直径20キロメートルの範囲で活動可能です
●地図(1文字縦横1キロメートル)
abcde
あ□荒道荒□
い□荒道荒□ □=未探索地域。危険。縦横各1キロメートル。
う□荒学荒□ 荒=荒れ地。雑草や低い木や放棄された畑があります。少し危険。演習場扱い
え□荒荒荒□ 学=荒野。学校が中心に建っています。緑豊か。安全
お□□□□□ 道=荒野。砂利道が北に向かっています。安全
か□□□□□
地図外は基本的に未探索地域です
●登場NPC
・校長 覚醒者司教
・生徒 9~11歳覚醒者計19人。最低でも読み書き可能。戦闘力は初心者ハンター未満
・傭兵 守備兵兼戦闘指導担当覚醒者計8人。中堅ハンター相当
●施設
・学校
校舎 教室・食料庫・井戸・貯水タンク・図書館
武器庫 剣槍斧槌弓メイス猟銃・皮鎧金属鎧
宿舎 50人まで収容可能
見張り台 木製。古い
●今回登場敵
・スケルトン
最弱級の敵です。非武装。攻撃手段はパンチのみ。非武装故の移動力3
・装備済スケルトン
未探査地域で遭遇する可能性有り。移動力が2に、回避が若干低下した他は能力上昇。射程は武器による
・大型スケルトン
非常に奥まで探索すると登場する可能性有り。全高6メートルサイズ3。移動力2、近接威力特大、生命力特大。巨大棍棒装備。岩投擲可能
マスターより
子供と戯れる
子供を教育する
学校周辺を探索する
教育プログラムを作って校長に売り込む
歪虚の間引きをする
新しく思いついた戦い方を実際に歪虚で試してみる
等々、個人個人で好きなように行動してください
それ以外の行動も大歓迎です
子供を教育する
学校周辺を探索する
教育プログラムを作って校長に売り込む
歪虚の間引きをする
新しく思いついた戦い方を実際に歪虚で試してみる
等々、個人個人で好きなように行動してください
それ以外の行動も大歓迎です
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/25 14:11
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/16 23:39:59 |
|
![]() |
そうだーん セリス・アルマーズ(ka1079) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/03/20 15:07:42 |