ゲスト
(ka0000)
【歪誕】ありがちな失踪
マスター:月宵

このシナリオは1日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2016/03/28 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/07 15:00
オープニング
音が聴こえる。最初は、大雨でも降っている音。でも違うことは僕でもわかった……だって、悲鳴。あれが族長達が忌む物。みんな壊した、今も聴こえる。
瓦礫に挟まり動けない。おこっていることが意味わからなかった。ただ、怖くて声なんかでない。
でもみんな真っ赤なんだ、音もしなくなってたんだ!
消えない、消えない。いくら耳をおさえても!! あの音は消えない! どれだけ泣いても、音は聴こえる。
今もまた………タスケテ…
『――望なら――。――てやる』
『安心しろ。嘘はつけねぇんだ』
「わああ!」
彼、ヴァーシュラは寝慣れないベッドから悪夢より飛び起きた。脂汗と涙に綺麗な筈の毛布はぐちゃぐちゃだ。
「ヴァーシュラ? 大丈夫か」
「……うん」
扉越しの声に、本当の声も出せず質問に肯定する。
「そうか。少し出てくる、遅くはならないつもりだ」
「うん」
…………。
●
「そう……そんなことが」
「お役に立てたでしょうか?」
男は、机で対峙した女性に伺いをたてた。
「ええ、アタシも似たケースに出会ったから」
男の名は、ウコン。つい先日歪虚に襲撃され集落は壊滅。現在ハンターソサエティに厄介になるため、集落から離れた宿屋にて泊まっている。充分休んだ後、ソサエティの職員と合流する予定だ。
女性の方は自らをメティと名乗るハンターであった。彼女もまた、とある歪虚の事件に巻き込まれたクチである。
ハンターである彼女は、とある存在を追っていた。その過程でウコンの話をソサエティにて聞き、ここまで彼を訪ねてきたのだ。
「なら、オントに集落を襲わせたのはソイツですね!」
「落ち着いて。飛躍しすぎよ?」
人間を歪虚化する存在。更にその歪虚を倒した後、何かが発見される流れが全く同じなのだ。
「その人影に会った者からは、歪虚を倒したと聞いた。それこそ、口封じだろう?」
「けど……それだったら…」
何かを言いかけるメティだが、口をつぐんだ。この質問を彼にぶつけた所で解決はしない。
それより何より、彼女にウコンが疲れている事がわかっていた。聞いた話、今唯一の生き残りである男子と寝泊りしている。血縁関係はないらしい。
「あのその男の子には、今会えるかしら……?」
何となくだが、今のウコンに聞くより有益な情報を聞けるような気がした。
「ヴァーシュラにか……一度本人に聞いてみます」
●
それからウコンが確認して直ぐであった。ベッドから、部屋から、宿屋から、町から、ヴァーシュラの姿を見失ったのは……
「ヴァーシュラ! どこなんだ!?」
「ウコンさん、さっき馬車が男の子を……」
共に探すのを手伝ってくれていたメティが、ウコンの傍らに駆け付ける。そして、ヴァーシュラを運んだとする馬車の御者に会えば、思わず胸ぐらを掴みこう叫ぶ。
「どうして、子供を一人で乗せたのですか!?」
「アタタタ……そうは言ってもね、商売だから。お金も持っていましたし」
(食事用に持たせた金が仇になるなんて!!)
「そんな事言っている場合じゃないわ。それで、彼は一体何処へ向かうと?」
一子触発をメティが止めて、御者の男が行き先を話して行くとみるみる内にウコンの顔色が変わる。
「そこは聖域じゃないか!」
オウム返しにメティが質問すると、そこが集落内で聖域と呼ばれる広大な森だと言うことをウコンは応えた。
「木々の精霊様が住む森。と言いましても、雑魔も生息していますし、前から、梟の様な強い歪虚も」
何故あんな所へ……聖域は探知の機器や磁石等も役にたたない。迷えば生きて帰れる保証は、覚醒者でも低いのだ。少年が入る意味を今のウコンには、理解できなかった。
「ハンターを連れてきます! 急いでその子を見つけないと」
自分は、ヴァーシュラが帰ってきた時の為にここに残るそうだ。
「ああ、早く探さないと」
そう言ってから、ウコンは馬車を待たせることにした。メティは、ハンターソサエティへと走った。
きっと、ウコンとハンター達が聖域とやらに着く時は夜になるのだろう。
(この感じ前にも……っ)
治りかけの左足を擦りながら彼女は必死に走った。
何故なら、彼女の弟は行方知れずになって数日……歪虚になって発見されたのだから……
瓦礫に挟まり動けない。おこっていることが意味わからなかった。ただ、怖くて声なんかでない。
でもみんな真っ赤なんだ、音もしなくなってたんだ!
消えない、消えない。いくら耳をおさえても!! あの音は消えない! どれだけ泣いても、音は聴こえる。
今もまた………タスケテ…
『――望なら――。――てやる』
『安心しろ。嘘はつけねぇんだ』
「わああ!」
彼、ヴァーシュラは寝慣れないベッドから悪夢より飛び起きた。脂汗と涙に綺麗な筈の毛布はぐちゃぐちゃだ。
「ヴァーシュラ? 大丈夫か」
「……うん」
扉越しの声に、本当の声も出せず質問に肯定する。
「そうか。少し出てくる、遅くはならないつもりだ」
「うん」
…………。
●
「そう……そんなことが」
「お役に立てたでしょうか?」
男は、机で対峙した女性に伺いをたてた。
「ええ、アタシも似たケースに出会ったから」
男の名は、ウコン。つい先日歪虚に襲撃され集落は壊滅。現在ハンターソサエティに厄介になるため、集落から離れた宿屋にて泊まっている。充分休んだ後、ソサエティの職員と合流する予定だ。
女性の方は自らをメティと名乗るハンターであった。彼女もまた、とある歪虚の事件に巻き込まれたクチである。
ハンターである彼女は、とある存在を追っていた。その過程でウコンの話をソサエティにて聞き、ここまで彼を訪ねてきたのだ。
「なら、オントに集落を襲わせたのはソイツですね!」
「落ち着いて。飛躍しすぎよ?」
人間を歪虚化する存在。更にその歪虚を倒した後、何かが発見される流れが全く同じなのだ。
「その人影に会った者からは、歪虚を倒したと聞いた。それこそ、口封じだろう?」
「けど……それだったら…」
何かを言いかけるメティだが、口をつぐんだ。この質問を彼にぶつけた所で解決はしない。
それより何より、彼女にウコンが疲れている事がわかっていた。聞いた話、今唯一の生き残りである男子と寝泊りしている。血縁関係はないらしい。
「あのその男の子には、今会えるかしら……?」
何となくだが、今のウコンに聞くより有益な情報を聞けるような気がした。
「ヴァーシュラにか……一度本人に聞いてみます」
●
それからウコンが確認して直ぐであった。ベッドから、部屋から、宿屋から、町から、ヴァーシュラの姿を見失ったのは……
「ヴァーシュラ! どこなんだ!?」
「ウコンさん、さっき馬車が男の子を……」
共に探すのを手伝ってくれていたメティが、ウコンの傍らに駆け付ける。そして、ヴァーシュラを運んだとする馬車の御者に会えば、思わず胸ぐらを掴みこう叫ぶ。
「どうして、子供を一人で乗せたのですか!?」
「アタタタ……そうは言ってもね、商売だから。お金も持っていましたし」
(食事用に持たせた金が仇になるなんて!!)
「そんな事言っている場合じゃないわ。それで、彼は一体何処へ向かうと?」
一子触発をメティが止めて、御者の男が行き先を話して行くとみるみる内にウコンの顔色が変わる。
「そこは聖域じゃないか!」
オウム返しにメティが質問すると、そこが集落内で聖域と呼ばれる広大な森だと言うことをウコンは応えた。
「木々の精霊様が住む森。と言いましても、雑魔も生息していますし、前から、梟の様な強い歪虚も」
何故あんな所へ……聖域は探知の機器や磁石等も役にたたない。迷えば生きて帰れる保証は、覚醒者でも低いのだ。少年が入る意味を今のウコンには、理解できなかった。
「ハンターを連れてきます! 急いでその子を見つけないと」
自分は、ヴァーシュラが帰ってきた時の為にここに残るそうだ。
「ああ、早く探さないと」
そう言ってから、ウコンは馬車を待たせることにした。メティは、ハンターソサエティへと走った。
きっと、ウコンとハンター達が聖域とやらに着く時は夜になるのだろう。
(この感じ前にも……っ)
治りかけの左足を擦りながら彼女は必死に走った。
何故なら、彼女の弟は行方知れずになって数日……歪虚になって発見されたのだから……
解説
今回の目的は『失踪したヴァーシュラを探す』です。
ウコンとメティが町で話をしている間に、少年ヴァーシュラが失踪。その後、彼は聖域に向かったことがわかりました。PC達は、夜の森内部を探索することになります。
聖域地図
123456
A〇〇〇〇〇〇
B〇〇〇〇〇〇
C〇〇●●〇〇
D〇〇●●〇〇
E〇〇〇〇〇〇
F〇〇〇〇〇〇
始まりは四角の一番外側からなら、どこからでも入れます(グループ組めます)。ヴァーシュラは●の何処かにいると、ウコンは予測しています。(プレイングにどこからスタートするか、書いておくことをおすすめします。)
隣のエリアの移動に一律1ラウンド経過。そのエリアの捜索にも1ラウンド経過します(プレイングの行動により補正が入ります)
各エリアには、障害物(池、沼・崖・洞窟等)や歪虚との戦闘があります。逃げるなり、戦うなりして解決しましょう。
・聖域特殊
・聖域内部では、銃を忌み嫌う精霊がいると言われています。
・聖域内部では、レーダーや通信機、磁石等は使い物になりません。
・聖域敵
狼らしき雑魔・鳥らしき雑魔が多数生息。その他に、梟の様な歪虚が森を徘徊(スキル:生命探知・かまいたち・ひっかき・手下を呼ぶ)
・登場人物
メティ
疾影士のハンターの女性。現在、とある人影を追っている。
ウコン
覚醒者。せっかちな所のある男性。壊滅した部族の次期族長。大弓を扱う。
ヴァーシュラ
大人しい一般人の少年。目の前で大量殺人を目撃し、ひどく精神的にきている。現在、失踪中。
※このシナリオは『ありがちな奇跡』・『【歪誕】ありがちな報復』に関連性
※今回のシナリオは基礎能力値による一般行為判定が、存在する可能性があります。
ウコンとメティが町で話をしている間に、少年ヴァーシュラが失踪。その後、彼は聖域に向かったことがわかりました。PC達は、夜の森内部を探索することになります。
聖域地図
123456
A〇〇〇〇〇〇
B〇〇〇〇〇〇
C〇〇●●〇〇
D〇〇●●〇〇
E〇〇〇〇〇〇
F〇〇〇〇〇〇
始まりは四角の一番外側からなら、どこからでも入れます(グループ組めます)。ヴァーシュラは●の何処かにいると、ウコンは予測しています。(プレイングにどこからスタートするか、書いておくことをおすすめします。)
隣のエリアの移動に一律1ラウンド経過。そのエリアの捜索にも1ラウンド経過します(プレイングの行動により補正が入ります)
各エリアには、障害物(池、沼・崖・洞窟等)や歪虚との戦闘があります。逃げるなり、戦うなりして解決しましょう。
・聖域特殊
・聖域内部では、銃を忌み嫌う精霊がいると言われています。
・聖域内部では、レーダーや通信機、磁石等は使い物になりません。
・聖域敵
狼らしき雑魔・鳥らしき雑魔が多数生息。その他に、梟の様な歪虚が森を徘徊(スキル:生命探知・かまいたち・ひっかき・手下を呼ぶ)
・登場人物
メティ
疾影士のハンターの女性。現在、とある人影を追っている。
ウコン
覚醒者。せっかちな所のある男性。壊滅した部族の次期族長。大弓を扱う。
ヴァーシュラ
大人しい一般人の少年。目の前で大量殺人を目撃し、ひどく精神的にきている。現在、失踪中。
※このシナリオは『ありがちな奇跡』・『【歪誕】ありがちな報復』に関連性
※今回のシナリオは基礎能力値による一般行為判定が、存在する可能性があります。
マスターより
こんにちは、月宵です。今、彼は一つの選択肢を取ろうとしています。彼にとっては、今は希望かも知れません。ですが、皆様にとっては最悪の結末でしょう。ウコンは言えば皆様に同行してくださいます。
誰をすくえますか?
それでは、ご参加お待ちしております。
誰をすくえますか?
それでは、ご参加お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/06 06:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クアンタ(ka4214) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/03/27 23:23:23 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/27 20:08:04 |