ゲスト
(ka0000)
選びたる、挟まれたる
マスター:練子やきも

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/28 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/06 09:00
オープニング
「大丈夫大丈夫、次の村までは近いんだし、ちょっと急いでるんだ」
付近で数頭のトラの群れが目撃されていた田舎道。エクラ教巡礼路を巡る1人の巡礼者。宿の主人の心配する声をよそに、彼は足早に旅立って行った。
グラズヘイム王国に張り巡らされたエクラ教巡礼路。その点検補修任務に当たっていた 騎士団の小隊がそこに居合わせたのはたまたまであったが、そこに不足人員の補填としてハンター達が雇われていたのは、偶然か必然か。
工兵で編成されたその小隊の隊長は、アッサリと、その巡礼者の捜索をハンターへと一任し、自らの役割である巡礼路の補修任務に取り掛かるようだ。
肩を竦めたハンター達だったが、まぁ元々の依頼内容の内でもあり、大荷物を抱えた工兵を引き連れて行っても足が遅くなるばかりなので、隊長の指示もおかしいという程の物でもなく。ハンター達は早速とばかりに巡礼路の捜索任務に取り掛かった。
●彷徨いたる
グラズヘイム王国北部の森の外れからややはみ出した場所で、その者は彷徨っていた。
目的がある訳でもなく、ただ生きるために生きる。その事に不満も退屈もなく、ただ、生きるために日々を戦っていた。
以前の事、森の中にまで入り込んで来て自分に友好的に話しかけて来た二本足……ニンゲン達の言葉。その意味は勿論解らないのだが、何となく通じる物はある。
(自分がニンゲン達の住処の近くに長く居ると、どうやらニンゲンにとっての不都合があるらしい)
とりあえずその事だけは理解したその者は、その一帯を離れ、当てもない旅を続けていた。
道すがらに狩った野ウサギで腹を満たし、そろそろ今日の寝床でも探そうかと考え始めた、ニンゲンの通る路が連なる夜闇の草原、森との境に程近いその場所で耳に入ったのはニンゲンの悲鳴と、獣の唸り声。
駆け付けたその者の目に入ったそれは、3頭のトラと、襲われる1人のニンゲン。
(……どうしたものか……)
瞬時の迷いと、決意する瞳。
その者……50センチ程の大きさのトラは、自分の信じる物のため、その戦いへと乱入した。
巡礼者を背に庇い、『ここは任せてサッサと逃げろ』とばかりにトラの群れを威嚇するその者。自らの種を捨てて人に加担するその選択は、しかしその巡礼者に意思として通じる物では無かった。
「こいつ!」
せめてもの抵抗と決め込んだ、巡礼者の振るった剣を躱し、縄張り荒らしとでも判断したのであろう大人のトラ達の攻撃も躱すと、後足で相手の鼻先を蹴り付けつつ距離を取る。
(……面倒な事になった……)
そのまま巡礼者を見捨てて逃げ去る事は容易だが、それはそれで癪に触るしその者がわざわざ関わった意味自体が無くなってしまう。
(……ギリギリまでは付き合うか)
庇い切るのは無理だろうが、このニンゲンが死ぬ迄は付き合ってやるか、と決意を固めたその者の耳に、数人のニンゲンの足音が聞こえて来た。
付近で数頭のトラの群れが目撃されていた田舎道。エクラ教巡礼路を巡る1人の巡礼者。宿の主人の心配する声をよそに、彼は足早に旅立って行った。
グラズヘイム王国に張り巡らされたエクラ教巡礼路。その点検補修任務に当たっていた 騎士団の小隊がそこに居合わせたのはたまたまであったが、そこに不足人員の補填としてハンター達が雇われていたのは、偶然か必然か。
工兵で編成されたその小隊の隊長は、アッサリと、その巡礼者の捜索をハンターへと一任し、自らの役割である巡礼路の補修任務に取り掛かるようだ。
肩を竦めたハンター達だったが、まぁ元々の依頼内容の内でもあり、大荷物を抱えた工兵を引き連れて行っても足が遅くなるばかりなので、隊長の指示もおかしいという程の物でもなく。ハンター達は早速とばかりに巡礼路の捜索任務に取り掛かった。
●彷徨いたる
グラズヘイム王国北部の森の外れからややはみ出した場所で、その者は彷徨っていた。
目的がある訳でもなく、ただ生きるために生きる。その事に不満も退屈もなく、ただ、生きるために日々を戦っていた。
以前の事、森の中にまで入り込んで来て自分に友好的に話しかけて来た二本足……ニンゲン達の言葉。その意味は勿論解らないのだが、何となく通じる物はある。
(自分がニンゲン達の住処の近くに長く居ると、どうやらニンゲンにとっての不都合があるらしい)
とりあえずその事だけは理解したその者は、その一帯を離れ、当てもない旅を続けていた。
道すがらに狩った野ウサギで腹を満たし、そろそろ今日の寝床でも探そうかと考え始めた、ニンゲンの通る路が連なる夜闇の草原、森との境に程近いその場所で耳に入ったのはニンゲンの悲鳴と、獣の唸り声。
駆け付けたその者の目に入ったそれは、3頭のトラと、襲われる1人のニンゲン。
(……どうしたものか……)
瞬時の迷いと、決意する瞳。
その者……50センチ程の大きさのトラは、自分の信じる物のため、その戦いへと乱入した。
巡礼者を背に庇い、『ここは任せてサッサと逃げろ』とばかりにトラの群れを威嚇するその者。自らの種を捨てて人に加担するその選択は、しかしその巡礼者に意思として通じる物では無かった。
「こいつ!」
せめてもの抵抗と決め込んだ、巡礼者の振るった剣を躱し、縄張り荒らしとでも判断したのであろう大人のトラ達の攻撃も躱すと、後足で相手の鼻先を蹴り付けつつ距離を取る。
(……面倒な事になった……)
そのまま巡礼者を見捨てて逃げ去る事は容易だが、それはそれで癪に触るしその者がわざわざ関わった意味自体が無くなってしまう。
(……ギリギリまでは付き合うか)
庇い切るのは無理だろうが、このニンゲンが死ぬ迄は付き合ってやるか、と決意を固めたその者の耳に、数人のニンゲンの足音が聞こえて来た。
解説
●目標
巡礼路の安全の確保
●状況
皆さんは、グラズヘイム王国全体に張り巡らされた巡礼路の巡回補修任務中の騎士の小隊長からの依頼で、不足人員の補充として同行していたハンターです。村に着いたら宿の主人から巡礼者の事を聞かされ、隊長の要請により巡礼者を捜索する事となりました。
付近は、整備されてはいるものの、騎士団の巡回以外にはあまり使う者がいない寂れた巡礼路が続く草原で、見通しも良いため、さほど危険とはされていない街道でした。
●巡礼者捜索について
数名ごとにバラけて捜索するのか、固まって捜索するのかを御相談願います。
バラければそれだけ戦闘の発見が早くなる可能性が高まり、纏まればそれだけ発見した時の初期戦力が多くなります。
尚、行軍速度は纏まって行動している人の中で最も移動力の低い人に合わせる事になります。
直感と移動力で到着タイミングを判定、捜索方針のプレイングによりボーナスを付ける感じです。
●PL情報
大型のトラ3頭vs小型のトラ1頭プラス巡礼者男が戦闘しています。
・大型のトラ
いわゆるトラです。爪や牙による攻撃能力があります。
小型のトラと巡礼者を攻撃していますが、PCを発見するとそちらも敵と見做して攻撃して来ます。
状況によっては仲間を呼ぶかも知れません。
・小型のトラ
〜たる、というタイトルのシナリオで出没する例のトラです。人間に好意を持っており、基本的にPCに対して積極的に攻撃はしません。
巡礼者を庇うように動いているのが見て取れますが、気付かなくても構いません。
・巡礼者
革鎧程度の防具と普通の剣で武装してその上に巡礼者の衣を纏った若い一般男性です。
小トラに庇われていますが、本人はトラに襲われた事で完全にテンパっており気付いていません。これについてもどうにかする必要があるかも知れません。
巡礼路の安全の確保
●状況
皆さんは、グラズヘイム王国全体に張り巡らされた巡礼路の巡回補修任務中の騎士の小隊長からの依頼で、不足人員の補充として同行していたハンターです。村に着いたら宿の主人から巡礼者の事を聞かされ、隊長の要請により巡礼者を捜索する事となりました。
付近は、整備されてはいるものの、騎士団の巡回以外にはあまり使う者がいない寂れた巡礼路が続く草原で、見通しも良いため、さほど危険とはされていない街道でした。
●巡礼者捜索について
数名ごとにバラけて捜索するのか、固まって捜索するのかを御相談願います。
バラければそれだけ戦闘の発見が早くなる可能性が高まり、纏まればそれだけ発見した時の初期戦力が多くなります。
尚、行軍速度は纏まって行動している人の中で最も移動力の低い人に合わせる事になります。
直感と移動力で到着タイミングを判定、捜索方針のプレイングによりボーナスを付ける感じです。
●PL情報
大型のトラ3頭vs小型のトラ1頭プラス巡礼者男が戦闘しています。
・大型のトラ
いわゆるトラです。爪や牙による攻撃能力があります。
小型のトラと巡礼者を攻撃していますが、PCを発見するとそちらも敵と見做して攻撃して来ます。
状況によっては仲間を呼ぶかも知れません。
・小型のトラ
〜たる、というタイトルのシナリオで出没する例のトラです。人間に好意を持っており、基本的にPCに対して積極的に攻撃はしません。
巡礼者を庇うように動いているのが見て取れますが、気付かなくても構いません。
・巡礼者
革鎧程度の防具と普通の剣で武装してその上に巡礼者の衣を纏った若い一般男性です。
小トラに庇われていますが、本人はトラに襲われた事で完全にテンパっており気付いていません。これについてもどうにかする必要があるかも知れません。
マスターより
どうも、練子やきもです。
王国北部の森を彷徨うトラ(暫定名:虎鉄)は、どうやら生息域を移動したようです。
人に近しい野生の動物の宿命として、いつか選ばなければならない事だったのですが、彼女はどうやら自らこのような道を選択したようです。
小トラに関しては、私のマイページから飛べます、〜たる系の名前のシナリオでの登場となっております。読まなくても今回のシナリオに問題はありません。
王国北部の森を彷徨うトラ(暫定名:虎鉄)は、どうやら生息域を移動したようです。
人に近しい野生の動物の宿命として、いつか選ばなければならない事だったのですが、彼女はどうやら自らこのような道を選択したようです。
小トラに関しては、私のマイページから飛べます、〜たる系の名前のシナリオでの登場となっております。読まなくても今回のシナリオに問題はありません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/05 06:31
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/25 08:12:29 |
|
![]() |
相談卓 仁川 リア(ka3483) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/03/27 19:44:48 |