ゲスト
(ka0000)
【審判】クルセイダーの巡礼
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/04 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/13 09:00
オープニング
●
街道を歩く二人の人物。
一人はまだ年齢が10を越えたかどうかといった風情の少女。首からは手作りらしいエクラの聖印を下げている。
隣を歩くもう一人は白を基調とした鎧を纏う銀髪の女性。
ロザリーこと、ロザリア=オルラランである。
「本当に良かったの?」
「ええ。巡礼者の方を護衛するのは、クルセイダーとして当然のことですわ」
「でも……何のお礼もできないのに……」
申し訳なさを隠さない少女に対し、にこりと笑みを浮かべてロザリーは言い添えた。
「それに、わたくしもちょうどこちらに用事があったんですの。気になさらないでくださいな」
「……ありがとう、お姉さん!」
少女は一瞬言葉を捜したものの、笑みを浮かべて素直に頭を下げた。
ロザリーの言葉が自分に対して気を使わせないための嘘であることは、少女の目から見ても明白だ。しかし、何も言わずにその気遣いを受け取ろうと思ったのである。
二人が出会ったのは、つい先日のことだ。
少女はエクラ教徒であり、巡礼の最中に立ち寄った小さな街でロザリーと出会った。
少女がたった一人でエクラ教の巡礼を行っていると聞いたロザリーは驚き、隣の大きな聖堂がある街まで少女の護衛を申し出たのである。
●
エクラ教徒がよく行う巡礼を、ロザリーは生まれてこの方したことが一度もない。
言うまでもなく、巡礼するより歪虚や雑魔をメイスでぶん殴るほうが好きだからである。
もちろん、少女を護衛したいというのは本心であったが、ロザリーにはもう一つ別の思惑があった。少女と一緒に巡礼路を歩くことにより、巡礼を行ったという既成事実を作ろうとしているのである。
本来なら始まりの村トルティアから王国各地の聖堂を経由し、最終的に王都イルダーナの聖ヴェレニウス大聖堂へと至る長い旅を巡礼と呼ぶのだ。
あくまで一つの順路を通過しただけで巡礼したと言い張るのは少々……どころか確実に誇張表現なのだが、そんなことを気にするロザリーではなかった。
これでわたくしも巡礼をしたと胸を張って言えますわ! などとやや不真面目なことを考えているロザリーであった。
●
街道を歩く二人はそれぞれ笑顔を浮かべ、楽しげに話を弾ませていた。
はしゃぐ少女はやがてロザリーの手を取る。
「お姉さん、ほらほら早く!」
「ふふ、お待ちなさい、聖堂は逃げたりはしませんわ」
走り出した少女に手を引かれ、ロザリーはやや駆け足で街道を進むが……。
――バサバサッ。
その時、ロザリーは翼が羽ばたく音を聞いた。
音に導かれるように空へと瞳を向けたロザリーは少女の手を掴んだまま、立ち止まる。つられて少女も足を止め、不思議そうにロザリーを振り返ったあと、その視線を追いかけて自分も空を見上げた。
そこには純白の翼を生やした人型の存在がいた。
数は十数体はいようか。それぞれ鎧を身にまとい、手に剣を、あるいは槍を持ち、優雅に空を舞っている。
二人がリアルブルーの出身だったなら、きっと彼らの姿を見てこう思っただろう。天使、と。
「うわあ……綺麗……あたしたちを祝福に来てくれたのかな!?」
はしゃぐ少女にロザリーは答えない。しばし黙していたロザリーは、やがて重々しく口を開いた。
「いえ……違いますわ」
ロザリーは少女の前に立つ。すでに彼女の右手にはメイスが、左手には盾が構えられていた。
「えっ? ……じゃあ、あれは何?」
「敵……ですわ」
空を舞うその姿は美しく、神々しい。少女が神聖なものと勘違いしたのも無理はなかった。
しかし、その舞は言うならば猛禽類が地上の獲物を襲う際に見せるものと同義であった。
相手はすでにこちらを捕捉している。自分だけならともかく、隣の少女を連れて逃げることは難しい。
ロザリーはメイスを握りなおし、油断なく頭上の敵を見据えた。
遠目に見るだけでも分かる。
有象無象の雑魔とは比較にならないほどの強さを備えていることが。
街道を歩く二人の人物。
一人はまだ年齢が10を越えたかどうかといった風情の少女。首からは手作りらしいエクラの聖印を下げている。
隣を歩くもう一人は白を基調とした鎧を纏う銀髪の女性。
ロザリーこと、ロザリア=オルラランである。
「本当に良かったの?」
「ええ。巡礼者の方を護衛するのは、クルセイダーとして当然のことですわ」
「でも……何のお礼もできないのに……」
申し訳なさを隠さない少女に対し、にこりと笑みを浮かべてロザリーは言い添えた。
「それに、わたくしもちょうどこちらに用事があったんですの。気になさらないでくださいな」
「……ありがとう、お姉さん!」
少女は一瞬言葉を捜したものの、笑みを浮かべて素直に頭を下げた。
ロザリーの言葉が自分に対して気を使わせないための嘘であることは、少女の目から見ても明白だ。しかし、何も言わずにその気遣いを受け取ろうと思ったのである。
二人が出会ったのは、つい先日のことだ。
少女はエクラ教徒であり、巡礼の最中に立ち寄った小さな街でロザリーと出会った。
少女がたった一人でエクラ教の巡礼を行っていると聞いたロザリーは驚き、隣の大きな聖堂がある街まで少女の護衛を申し出たのである。
●
エクラ教徒がよく行う巡礼を、ロザリーは生まれてこの方したことが一度もない。
言うまでもなく、巡礼するより歪虚や雑魔をメイスでぶん殴るほうが好きだからである。
もちろん、少女を護衛したいというのは本心であったが、ロザリーにはもう一つ別の思惑があった。少女と一緒に巡礼路を歩くことにより、巡礼を行ったという既成事実を作ろうとしているのである。
本来なら始まりの村トルティアから王国各地の聖堂を経由し、最終的に王都イルダーナの聖ヴェレニウス大聖堂へと至る長い旅を巡礼と呼ぶのだ。
あくまで一つの順路を通過しただけで巡礼したと言い張るのは少々……どころか確実に誇張表現なのだが、そんなことを気にするロザリーではなかった。
これでわたくしも巡礼をしたと胸を張って言えますわ! などとやや不真面目なことを考えているロザリーであった。
●
街道を歩く二人はそれぞれ笑顔を浮かべ、楽しげに話を弾ませていた。
はしゃぐ少女はやがてロザリーの手を取る。
「お姉さん、ほらほら早く!」
「ふふ、お待ちなさい、聖堂は逃げたりはしませんわ」
走り出した少女に手を引かれ、ロザリーはやや駆け足で街道を進むが……。
――バサバサッ。
その時、ロザリーは翼が羽ばたく音を聞いた。
音に導かれるように空へと瞳を向けたロザリーは少女の手を掴んだまま、立ち止まる。つられて少女も足を止め、不思議そうにロザリーを振り返ったあと、その視線を追いかけて自分も空を見上げた。
そこには純白の翼を生やした人型の存在がいた。
数は十数体はいようか。それぞれ鎧を身にまとい、手に剣を、あるいは槍を持ち、優雅に空を舞っている。
二人がリアルブルーの出身だったなら、きっと彼らの姿を見てこう思っただろう。天使、と。
「うわあ……綺麗……あたしたちを祝福に来てくれたのかな!?」
はしゃぐ少女にロザリーは答えない。しばし黙していたロザリーは、やがて重々しく口を開いた。
「いえ……違いますわ」
ロザリーは少女の前に立つ。すでに彼女の右手にはメイスが、左手には盾が構えられていた。
「えっ? ……じゃあ、あれは何?」
「敵……ですわ」
空を舞うその姿は美しく、神々しい。少女が神聖なものと勘違いしたのも無理はなかった。
しかし、その舞は言うならば猛禽類が地上の獲物を襲う際に見せるものと同義であった。
相手はすでにこちらを捕捉している。自分だけならともかく、隣の少女を連れて逃げることは難しい。
ロザリーはメイスを握りなおし、油断なく頭上の敵を見据えた。
遠目に見るだけでも分かる。
有象無象の雑魔とは比較にならないほどの強さを備えていることが。
解説
貴方達は街道で、空を舞う天使のような存在と、それと対峙する二人の女性を発見します。
一人は10歳くらいの少女です。彼女は巡礼中のエクラ教徒です。一般人であり、戦う力はありません。
もう一人はロザリーこと、ロザリア=オルラランです。
ハンターであり、クラスはクルセイダーです。
右手にメイスを、左手に盾を持ち、全身に金属鎧をまとっています。
貴方達がこの光景を目にした時は、まだ戦闘は始まっていません。しかし、天使のような存在は今にも空から二人に襲い掛かろうとしています。
貴方達と彼女達とは多少の距離があります。とはいえ、馬などに乗っているなら10秒もかからずその戦いに割って入ることが可能です。自分の足で走った場合でも、20秒もあれば二人の側に駆けつけることができるでしょう。
二人を守りつつ、天使の姿をした敵を追い払う、もしくは撃滅してください。
・空を舞う存在について
リアルブルーでいうところの天使のような姿をしています。
背中に翼を生やし、全員剣や槍で武装しています。また、鎧も身につけています。
剣と盾を持つ個体が3体。
槍で武装している個体が12体います。
剣と盾を持っている者はやや派手な格好をしており、近接攻撃以外の何かもしてきそうな雰囲気をまとっています。また、この3体は明らかに強そうです。
・ロザリーについて
ロザリーは連れの少女を守ることを優先します。
ロザリーのスキルは以下のものです。
ストライクブロウ×7
ヒール×6
プロテクション×3
一人は10歳くらいの少女です。彼女は巡礼中のエクラ教徒です。一般人であり、戦う力はありません。
もう一人はロザリーこと、ロザリア=オルラランです。
ハンターであり、クラスはクルセイダーです。
右手にメイスを、左手に盾を持ち、全身に金属鎧をまとっています。
貴方達がこの光景を目にした時は、まだ戦闘は始まっていません。しかし、天使のような存在は今にも空から二人に襲い掛かろうとしています。
貴方達と彼女達とは多少の距離があります。とはいえ、馬などに乗っているなら10秒もかからずその戦いに割って入ることが可能です。自分の足で走った場合でも、20秒もあれば二人の側に駆けつけることができるでしょう。
二人を守りつつ、天使の姿をした敵を追い払う、もしくは撃滅してください。
・空を舞う存在について
リアルブルーでいうところの天使のような姿をしています。
背中に翼を生やし、全員剣や槍で武装しています。また、鎧も身につけています。
剣と盾を持つ個体が3体。
槍で武装している個体が12体います。
剣と盾を持っている者はやや派手な格好をしており、近接攻撃以外の何かもしてきそうな雰囲気をまとっています。また、この3体は明らかに強そうです。
・ロザリーについて
ロザリーは連れの少女を守ることを優先します。
ロザリーのスキルは以下のものです。
ストライクブロウ×7
ヒール×6
プロテクション×3
マスターより
こんにちは、こんばんは。秋風落葉(しゅうふうらくよう)です。
巡礼中の少女とロザリーを襲う謎の存在。
空を舞うその姿は天使のように美しいですが、敵です。
少女とロザリーを守り、謎の敵を撃破してください。
巡礼中の少女とロザリーを襲う謎の存在。
空を舞うその姿は天使のように美しいですが、敵です。
少女とロザリーを守り、謎の敵を撃破してください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/09 06:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 春日 啓一(ka1621) 人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/03/30 15:48:20 |
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相談卓 ティス・フュラー(ka3006) エルフ|13才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/04/03 23:03:25 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/31 16:41:17 |