ゲスト
(ka0000)
サクランボ畑にて
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/02 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/11 15:00
オープニング
まったく、騒がしい連中だ。
リアルブルー人が持ち込んだ『花見』とやらの風習のせいで、大事なサクランボ畑が見知らぬ他人に踏み荒らされるようになった。
そりゃあ、サクランボの花は綺麗だとわしも思うよ、こんなに花付きのいい樹はそうそうないだろう。それを綺麗だ綺麗だと言って愛でる分には一向に構わないさ。だけどな、なんでおまえらは酒を持ち込むんだ? 酔ってその辺に小便を撒き散らすんだ? そうやって樹の根を傷めて、土壌の質を変えて、大事なサクランボの味が変わると気付かないのか?
人ん家の畑を踏み荒らして馬鹿騒ぎをするのがおまえらの風習とやらなのか? この畑がどれだけ大事か、おまえらは分かってるのか?
このサクランボの樹は、このわしのものだ。
このサクランボの樹ハ、コのワシのもノダ、
コノサくらンボノキは、コノワシノモノダ、
コノ…………、、、
サクランボ畑の権利を買い取ったギンネズは、さっそく樹の植わってある山の点検に訪れた。
ここは元々、バクダ氏が所有していたものだが、その氏はこの冬の初めに亡くなった。人が多いとはいえないこの小さな村では、それぞれ己の持つ畑の世話に手一杯で、持て余していたと言うのが正直なところだ。可哀想に、ここの村人は知らないのか。バクダ氏のサクランボは粒が揃って味も良く、評価も価格も高かったことを。ギンネズはこれを好機だと思った。バクダ氏の手が入らなくなってからまだ数ヶ月しか経っていない、となると、去年までの品質はまだそう落ちてはいないだろう、今の内に人を雇いこのサクランボ畑を管理し続けていけば、去年までと同じような品質と価格のサクランボを売り出すことができる、と。
だが、実際のサクランボ畑を見てギンネズは、おや、と首をかしげた。
樹は数十本、等間隔に植えられているのだが、この時期にしてはどれも蕾の膨らみが小さい。
しかもその内の1本は枯れていて、上の方に、あれはヤドリギでも取り付いたか、妙な葉っぱと枝が固まってからみついている。
「買い急いだかな……」
などと呟きながら、回りを見て歩くギンネズは、頭上で何かが動く気配を感じた。
「風か……?」
ヤドリギらしいものが揺れている。
いや……、動いている!?
「コノ、キワ、キハ、ワシノモノ、ワシノモノ、ワシモノワシノノォォオオオオオ!!」
耳をつんざく金切り声を上げて、その葉っぱの塊はギンネズに襲いかかってきた。塊から5つの突起が出てきて……人の形になり……腰の異様に曲がった四つん這いの獣のような姿勢で走りながら迫ってくる。
幸い、距離があった。樹上から化け物が降りてくるより早くギンネズは逃げ出すことが出来た。ギンネズが畑の領域から遠く離れると、化け物は追うのを止め、また元の樹の上に戻った。
冷や汗と息切れと共に、ギンネズはハンターオフィスへ駆け込んだ。
「あの化け物を、私の畑から追っ払ってくれ!」
リアルブルー人が持ち込んだ『花見』とやらの風習のせいで、大事なサクランボ畑が見知らぬ他人に踏み荒らされるようになった。
そりゃあ、サクランボの花は綺麗だとわしも思うよ、こんなに花付きのいい樹はそうそうないだろう。それを綺麗だ綺麗だと言って愛でる分には一向に構わないさ。だけどな、なんでおまえらは酒を持ち込むんだ? 酔ってその辺に小便を撒き散らすんだ? そうやって樹の根を傷めて、土壌の質を変えて、大事なサクランボの味が変わると気付かないのか?
人ん家の畑を踏み荒らして馬鹿騒ぎをするのがおまえらの風習とやらなのか? この畑がどれだけ大事か、おまえらは分かってるのか?
このサクランボの樹は、このわしのものだ。
このサクランボの樹ハ、コのワシのもノダ、
コノサくらンボノキは、コノワシノモノダ、
コノ…………、、、
サクランボ畑の権利を買い取ったギンネズは、さっそく樹の植わってある山の点検に訪れた。
ここは元々、バクダ氏が所有していたものだが、その氏はこの冬の初めに亡くなった。人が多いとはいえないこの小さな村では、それぞれ己の持つ畑の世話に手一杯で、持て余していたと言うのが正直なところだ。可哀想に、ここの村人は知らないのか。バクダ氏のサクランボは粒が揃って味も良く、評価も価格も高かったことを。ギンネズはこれを好機だと思った。バクダ氏の手が入らなくなってからまだ数ヶ月しか経っていない、となると、去年までの品質はまだそう落ちてはいないだろう、今の内に人を雇いこのサクランボ畑を管理し続けていけば、去年までと同じような品質と価格のサクランボを売り出すことができる、と。
だが、実際のサクランボ畑を見てギンネズは、おや、と首をかしげた。
樹は数十本、等間隔に植えられているのだが、この時期にしてはどれも蕾の膨らみが小さい。
しかもその内の1本は枯れていて、上の方に、あれはヤドリギでも取り付いたか、妙な葉っぱと枝が固まってからみついている。
「買い急いだかな……」
などと呟きながら、回りを見て歩くギンネズは、頭上で何かが動く気配を感じた。
「風か……?」
ヤドリギらしいものが揺れている。
いや……、動いている!?
「コノ、キワ、キハ、ワシノモノ、ワシノモノ、ワシモノワシノノォォオオオオオ!!」
耳をつんざく金切り声を上げて、その葉っぱの塊はギンネズに襲いかかってきた。塊から5つの突起が出てきて……人の形になり……腰の異様に曲がった四つん這いの獣のような姿勢で走りながら迫ってくる。
幸い、距離があった。樹上から化け物が降りてくるより早くギンネズは逃げ出すことが出来た。ギンネズが畑の領域から遠く離れると、化け物は追うのを止め、また元の樹の上に戻った。
冷や汗と息切れと共に、ギンネズはハンターオフィスへ駆け込んだ。
「あの化け物を、私の畑から追っ払ってくれ!」
解説
ギンネズのサクランボ畑に現れた歪虚退治です。木の枝と葉っぱの塊でできた人の姿をしています。サクランボ畑をナワバリとしているようで、ここへの侵入者を攻撃しています。
状況から、正体はおそらく元の持ち主のバクダと推測されますが、既に本人ではありません。正しく弔ってやる必要があります。
畑には約50本の樹が植えられていて、問題の枯れた木はこの真ん中あたりにあります。よくある花見公園や果樹園のイメージでかまいません。この時期にはまだ葉も花もないので、歪虚を見つけることは畑の敷地外からでも容易でしょう。
手入れがなされなくなってからもまだ数ヶ月程度なので、下草などはなく、足場は悪くありません。畑の外周は雑木林です。
ギンネズはこの畑を商品として購入しているものであり、ここに損害が発生することは快く思わないでしょう。
状況から、正体はおそらく元の持ち主のバクダと推測されますが、既に本人ではありません。正しく弔ってやる必要があります。
畑には約50本の樹が植えられていて、問題の枯れた木はこの真ん中あたりにあります。よくある花見公園や果樹園のイメージでかまいません。この時期にはまだ葉も花もないので、歪虚を見つけることは畑の敷地外からでも容易でしょう。
手入れがなされなくなってからもまだ数ヶ月程度なので、下草などはなく、足場は悪くありません。畑の外周は雑木林です。
ギンネズはこの畑を商品として購入しているものであり、ここに損害が発生することは快く思わないでしょう。
マスターより
個人が管理していた果樹園なので、範囲は狭いです。樹の間隔も広くないです。つまり、ここでドカチャカやったら、そういうことです。でも「追っ払え」って言ったのは誰でもない依頼主です。
『快く思わないでしょう』の解釈範囲はご自由にどうぞ。
それでは、頑張って下さい。
『快く思わないでしょう』の解釈範囲はご自由にどうぞ。
それでは、頑張って下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/10 10:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談スレッド ノノトト(ka0553) ドワーフ|10才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/04/02 08:58:43 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/01 23:55:33 |