ゲスト
(ka0000)
【AP】少年、決め台詞はいつものよう
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/08 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/17 19:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
「くりむぞんうぇすと」という世界がありました。
歪虚も一種族として存在していますが、敵対している様子もあったり、なかったり。ハンターが退治したりしなかったり……。
ここに一つの物語。
●イースターエッグ
プエル(kz0127)は古城の中を歩き回る。
「どこにレチタティーヴォ様はイースターエッグを隠したんだろう?」
隠した範囲は、城内の人の出入り可能地域とされているが、広かった。
一方でプエルもイースターエッグを隠しており、レチタティーヴォに見つけてもらうはずだった。
「……うーん、うーん……」
プエルはトコトコと歩いて物をどけ、高い所は脚立に登って覗き込む。
「見つけたっ!」
舞台のグランドピアノの側にそれはあった。
「うっ……こ、このサイズは、ウズラの卵だ!」
「カエルの卵でなくて良かったですねぇ」
世話係でついて回っていた青年エクエスは皮肉を言った。プエルは素直に「それにかけたらすごいよ」と返答していた。
プエルは舞台の真ん中でウズラの卵のイースターエッグを眺める。細かい模様がびっしりの面と何もない面が激しい。
エクエスはプエルを見ていて気付いた。
「危ないっ!」
プエルははっとして、舞台の上手に跳んだ。
ガチャーン。
照明器具が落ちた。当たっていたら、歪虚であってもただでは済まない。
音を聞きつけた使用人たちが集まってくる。
プエルは震えながら、エクエスにしがみつく。
「……なんで……」
「あっ」
「あああああああああ」
落ちた衝撃もさることながら、手に持っていたレチタティーヴォ作、生のウズラの卵イースターエッグはつぶれて二人の服に付いてた。
照明器具が落ちたのは金具が緩んでいたためだと言う。ホールの出入りは用心のためにプエルは禁止になった。
●夕食
夕方、周辺の道がふさがれるような嵐がやってきた。あまりのひどさに、旅人がこの城に避難してくるほどだった。
断る理由もなく、旅人を招き入れ、客人として扱った。
夕食はプエルとレチタティーヴォだけで取る。
プエルは食べるが、レチタティーヴォはいるだけ。話をするコミュニケーションといった程度の日課だ。
食後のケーキの前にプエルは誕生日プレゼントを受け取った。
「ふわあああ、レチタティーヴォ様にそっくり」
それは50センチくらいの布製の人形で、レチタティーヴォを三頭身にした感じだ。
「ありがとうございます」
プエルは嬉しそうにそれを抱きしめる。
「ところで、プエルはいつ私を父と呼んでくれるのかな?」
「え? ……そ、それは、レチタティーヴォ様のようになれたら!」
答えを聞いてレチタティーヴォは笑う。
「それはいつの事か分からないな」
「うっ……僕、本当に感謝しています、養子にしてもらって……だから、今少し、父上ではなく……レチタティーヴォ様と呼ばせてください」
プエルは上目づかいに尋ねる。
仕方がないと言うようにレチタティーヴォは肩をすくめた。
そこに、ケーキが運ばれてくる。
「うわああ! 美味しそう」
「……大きくなるより『ゆっくりと今を見せて欲しい』というような状況か」
つぶやきは嬉しそうに食べるプエルの耳には届かなかった。
●誰が何を?
プエルは窓を叩きつける風と雨の音に震える。ベッドの中に入ったが、なかなか寝付けなかった。
寝なくてもいいらしいが、寝ないといけない気がしてプエルは寝ようとする。
「ふええ……エクエス……いる?」
隣の部屋を見たが、エクエスはいなかった。
「……うっ、きょ、今日は僕の誕生日だし……、きょ、今日だけだよ!」
プエルは枕と人形を持って、レチタティーヴォの部屋に向かった。
部屋の前で深呼吸後、扉を叩く。
沈黙が響く。
再び叩く。
「あ、あのお……レチタティーヴォ様……お部屋に入ってもいいでしょうか? 僕……今日、怖くて眠れないので……お部屋にいてもいいですか?」
声をかけたが返事がなかった。
「……いらっしゃらない?」
プエルは扉を開けてみた。
部屋には誰もいない。
暖炉には火が入っているため部屋は暖かいし、揺り椅子や小さなテーブルがあるため、誰かはいた様子だ。
その正面の壁に、レチタティーヴォの服が落ちている。
「え?」
プエルはあわてて走り寄る。
「……レチタティーヴォ様? あ、あれええ……なんで?」
たぶん、ここにいたのだ、レチタティーヴォは。揺り椅子に座っていたはずだ、そばのテーブルにはコーヒーが入っているカップが二つある。どちらも手を付けた様子はない。
「……ふええ、レチタティーヴォ様?」
服の近くには、プエルが作ったイースターエッグが割れて転がっている。その卵の中に入っていたらしい、怪しげな色合いの液体で何か字を書こうとしたような跡がある。
「こ、これは……ダイニングメッセージ?」
プエルは震える。廊下に出ると大きな声を上げた。
「だ、誰かっ! レチタティーヴォ様が殺されたよ! ふえええええええええ」
プエルはここにきてようやく泣く。
エクエスが真っ先に走ってきた。
「どうなさったと? あのお方が? まさか、冗談よしてください」
「だって、ダイニングメッセージもあるんだよ」
「……ダイイングメッセージではなくて?」
「……そ、そうともいう」
室内には荒らされた形跡もない。
「ところであなた様は、寝間着のまま、枕と人形を持って何しに来たんです」
「レチタティーヴォ様のベッドを占拠に」
「……はあ」
「どうしよう……レチタティーヴォ様はいいヒトなのに、どうしてこんなことに」
「……自然死かもしれませんよ? 『レ』と書きかけてますが、ご自身の名前を書こうとしたのかもしれません」
「……えっ?」
エクエスの説にプエルはうなずきかかる。
「だ、駄目だ! そんなわけがない! 城の出入りは禁止だ! 全員、広間に集めろ! こんな悪天候だ、犯人はこの城の中にいる! レチタティーヴォ様のためにっ!」
「……その前に、服着替えましょう」
現場をそのままにしていろというプエルの命令により、扉のカギは閉じられた。
広間に集められたのは使用人たちと荒天により入れてもらった客人たちだ。
「犯人よ、自首するなら、余が穏やかに話しているうちだ! レチタティーヴォ様になんてことをしてくれたんだ!」
びしっと指を突き付けて、眼光鋭くプエル本人は言ったつもりだ。ぷりぷり怒っている間に自分がどんな服を着せられた気付いていない、可愛らしいフリフリの一応男の子向け衣装。
「……みなさん、今晩7時から現在まで何をしていたのか素直におっしゃっていただけると幸いです」
エクエスがため息交じりに告げた。
「くりむぞんうぇすと」という世界がありました。
歪虚も一種族として存在していますが、敵対している様子もあったり、なかったり。ハンターが退治したりしなかったり……。
ここに一つの物語。
●イースターエッグ
プエル(kz0127)は古城の中を歩き回る。
「どこにレチタティーヴォ様はイースターエッグを隠したんだろう?」
隠した範囲は、城内の人の出入り可能地域とされているが、広かった。
一方でプエルもイースターエッグを隠しており、レチタティーヴォに見つけてもらうはずだった。
「……うーん、うーん……」
プエルはトコトコと歩いて物をどけ、高い所は脚立に登って覗き込む。
「見つけたっ!」
舞台のグランドピアノの側にそれはあった。
「うっ……こ、このサイズは、ウズラの卵だ!」
「カエルの卵でなくて良かったですねぇ」
世話係でついて回っていた青年エクエスは皮肉を言った。プエルは素直に「それにかけたらすごいよ」と返答していた。
プエルは舞台の真ん中でウズラの卵のイースターエッグを眺める。細かい模様がびっしりの面と何もない面が激しい。
エクエスはプエルを見ていて気付いた。
「危ないっ!」
プエルははっとして、舞台の上手に跳んだ。
ガチャーン。
照明器具が落ちた。当たっていたら、歪虚であってもただでは済まない。
音を聞きつけた使用人たちが集まってくる。
プエルは震えながら、エクエスにしがみつく。
「……なんで……」
「あっ」
「あああああああああ」
落ちた衝撃もさることながら、手に持っていたレチタティーヴォ作、生のウズラの卵イースターエッグはつぶれて二人の服に付いてた。
照明器具が落ちたのは金具が緩んでいたためだと言う。ホールの出入りは用心のためにプエルは禁止になった。
●夕食
夕方、周辺の道がふさがれるような嵐がやってきた。あまりのひどさに、旅人がこの城に避難してくるほどだった。
断る理由もなく、旅人を招き入れ、客人として扱った。
夕食はプエルとレチタティーヴォだけで取る。
プエルは食べるが、レチタティーヴォはいるだけ。話をするコミュニケーションといった程度の日課だ。
食後のケーキの前にプエルは誕生日プレゼントを受け取った。
「ふわあああ、レチタティーヴォ様にそっくり」
それは50センチくらいの布製の人形で、レチタティーヴォを三頭身にした感じだ。
「ありがとうございます」
プエルは嬉しそうにそれを抱きしめる。
「ところで、プエルはいつ私を父と呼んでくれるのかな?」
「え? ……そ、それは、レチタティーヴォ様のようになれたら!」
答えを聞いてレチタティーヴォは笑う。
「それはいつの事か分からないな」
「うっ……僕、本当に感謝しています、養子にしてもらって……だから、今少し、父上ではなく……レチタティーヴォ様と呼ばせてください」
プエルは上目づかいに尋ねる。
仕方がないと言うようにレチタティーヴォは肩をすくめた。
そこに、ケーキが運ばれてくる。
「うわああ! 美味しそう」
「……大きくなるより『ゆっくりと今を見せて欲しい』というような状況か」
つぶやきは嬉しそうに食べるプエルの耳には届かなかった。
●誰が何を?
プエルは窓を叩きつける風と雨の音に震える。ベッドの中に入ったが、なかなか寝付けなかった。
寝なくてもいいらしいが、寝ないといけない気がしてプエルは寝ようとする。
「ふええ……エクエス……いる?」
隣の部屋を見たが、エクエスはいなかった。
「……うっ、きょ、今日は僕の誕生日だし……、きょ、今日だけだよ!」
プエルは枕と人形を持って、レチタティーヴォの部屋に向かった。
部屋の前で深呼吸後、扉を叩く。
沈黙が響く。
再び叩く。
「あ、あのお……レチタティーヴォ様……お部屋に入ってもいいでしょうか? 僕……今日、怖くて眠れないので……お部屋にいてもいいですか?」
声をかけたが返事がなかった。
「……いらっしゃらない?」
プエルは扉を開けてみた。
部屋には誰もいない。
暖炉には火が入っているため部屋は暖かいし、揺り椅子や小さなテーブルがあるため、誰かはいた様子だ。
その正面の壁に、レチタティーヴォの服が落ちている。
「え?」
プエルはあわてて走り寄る。
「……レチタティーヴォ様? あ、あれええ……なんで?」
たぶん、ここにいたのだ、レチタティーヴォは。揺り椅子に座っていたはずだ、そばのテーブルにはコーヒーが入っているカップが二つある。どちらも手を付けた様子はない。
「……ふええ、レチタティーヴォ様?」
服の近くには、プエルが作ったイースターエッグが割れて転がっている。その卵の中に入っていたらしい、怪しげな色合いの液体で何か字を書こうとしたような跡がある。
「こ、これは……ダイニングメッセージ?」
プエルは震える。廊下に出ると大きな声を上げた。
「だ、誰かっ! レチタティーヴォ様が殺されたよ! ふえええええええええ」
プエルはここにきてようやく泣く。
エクエスが真っ先に走ってきた。
「どうなさったと? あのお方が? まさか、冗談よしてください」
「だって、ダイニングメッセージもあるんだよ」
「……ダイイングメッセージではなくて?」
「……そ、そうともいう」
室内には荒らされた形跡もない。
「ところであなた様は、寝間着のまま、枕と人形を持って何しに来たんです」
「レチタティーヴォ様のベッドを占拠に」
「……はあ」
「どうしよう……レチタティーヴォ様はいいヒトなのに、どうしてこんなことに」
「……自然死かもしれませんよ? 『レ』と書きかけてますが、ご自身の名前を書こうとしたのかもしれません」
「……えっ?」
エクエスの説にプエルはうなずきかかる。
「だ、駄目だ! そんなわけがない! 城の出入りは禁止だ! 全員、広間に集めろ! こんな悪天候だ、犯人はこの城の中にいる! レチタティーヴォ様のためにっ!」
「……その前に、服着替えましょう」
現場をそのままにしていろというプエルの命令により、扉のカギは閉じられた。
広間に集められたのは使用人たちと荒天により入れてもらった客人たちだ。
「犯人よ、自首するなら、余が穏やかに話しているうちだ! レチタティーヴォ様になんてことをしてくれたんだ!」
びしっと指を突き付けて、眼光鋭くプエル本人は言ったつもりだ。ぷりぷり怒っている間に自分がどんな服を着せられた気付いていない、可愛らしいフリフリの一応男の子向け衣装。
「……みなさん、今晩7時から現在まで何をしていたのか素直におっしゃっていただけると幸いです」
エクエスがため息交じりに告げた。
解説
筋書きのないミステリ……どうしますか?
犯人はいないかも知れないし、いるかもしれません。
自首してもいいですし、気付かれないまま過ごしてもかまいません。実はなんとかさんがと言ってもいいですが、その場合はちゃんとした理由が必要です……その上、そういう発言する人物が「実は犯人」かもしれません。
自分が犯人だとにおわすだけだとプエル=MSなので、スルーされる可能性はあります。
●PCさんの立ち位置
使用人か雨宿りで一晩止まらせてもらっている客人がオーソドックスです。
こっそり影に潜んでいるもありですが、全員で潜まないでください……。
●本日発生事件
舞台の照明器具の金具の緩み?
レチタティーヴォ殺人事件? 衣類がそのまま壁際に落ちているだけで、その手のあたりにダイイングメッセージ?がある。揺り椅子から放り出されたのだろうか?
●NPC
本来の設定は、キャラの性格以外は捨ててください。今は亡き方が死体役……死体がないけれど死体役。
・プエル この城の主であるレチタティーヴォに養子として迎え入れられた少年の歪虚。
・エクエス この城の使用人であり、プエルの世話係の青年歪虚。慇懃無礼なことがたびたびあるが、プエルは気付けず、レチにはスルーされている。
・レチタティーヴォ この城の主であり、プエルを養子として引き取った人物。歪虚なので死体が残らない……。
●世界観
基本、ファナティックブラッドで構いませんが、歪虚に関しては一種族と考えていただけると一番楽かもしれません。
敵対ばかりだと雨宿り頼めないし、プエルが「ハンターお前らが犯人だ」となって終わっちゃいます。
犯人はいないかも知れないし、いるかもしれません。
自首してもいいですし、気付かれないまま過ごしてもかまいません。実はなんとかさんがと言ってもいいですが、その場合はちゃんとした理由が必要です……その上、そういう発言する人物が「実は犯人」かもしれません。
自分が犯人だとにおわすだけだとプエル=MSなので、スルーされる可能性はあります。
●PCさんの立ち位置
使用人か雨宿りで一晩止まらせてもらっている客人がオーソドックスです。
こっそり影に潜んでいるもありですが、全員で潜まないでください……。
●本日発生事件
舞台の照明器具の金具の緩み?
レチタティーヴォ殺人事件? 衣類がそのまま壁際に落ちているだけで、その手のあたりにダイイングメッセージ?がある。揺り椅子から放り出されたのだろうか?
●NPC
本来の設定は、キャラの性格以外は捨ててください。今は亡き方が死体役……死体がないけれど死体役。
・プエル この城の主であるレチタティーヴォに養子として迎え入れられた少年の歪虚。
・エクエス この城の使用人であり、プエルの世話係の青年歪虚。慇懃無礼なことがたびたびあるが、プエルは気付けず、レチにはスルーされている。
・レチタティーヴォ この城の主であり、プエルを養子として引き取った人物。歪虚なので死体が残らない……。
●世界観
基本、ファナティックブラッドで構いませんが、歪虚に関しては一種族と考えていただけると一番楽かもしれません。
敵対ばかりだと雨宿り頼めないし、プエルが「ハンターお前らが犯人だ」となって終わっちゃいます。
マスターより
こんにちは。
犯人は誰でしょう? 殺されたのが歪虚なので……死体が残りません。
なお、まじめに推測されたても、狐野は犯人を用意していません。
PCさんの申し出、こいつが犯人だ、そもそも自然死じゃないのといった意見で構いません。
この夢は筋書きがありませんので、ひとまずアリバイを求めている次第です。
犯人に絶対なりたくない人は……明記してくださいね。いや、まあ、殺された人がレチタティーヴォの時点で……犯人なりたくない人っていないですよね。
皆犯人?
よろしくお願いします。
犯人は誰でしょう? 殺されたのが歪虚なので……死体が残りません。
なお、まじめに推測されたても、狐野は犯人を用意していません。
PCさんの申し出、こいつが犯人だ、そもそも自然死じゃないのといった意見で構いません。
この夢は筋書きがありませんので、ひとまずアリバイを求めている次第です。
犯人に絶対なりたくない人は……明記してくださいね。いや、まあ、殺された人がレチタティーヴォの時点で……犯人なりたくない人っていないですよね。
皆犯人?
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/13 21:34