• 戦闘

玉蜀黍畑を邪魔する敵 ~廃墟の集落~

マスター:天田洋介

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2016/04/07 19:00
リプレイ完成予定
2016/04/16 19:00

オープニング

 グラズヘイム王国・古都【アークエルス】東方の森に、かつてナガケと呼ばれる集落が存在した。
 集落の主な産業は豚、牛、馬を育てる畜産だったのだが、幻獣の獅子鷹『メニュヨール』によって崩壊してしまう。家畜の仔攫いが激増したからだ。
 ナガケ集落は解散の憂き目に遭い、青年ガローア・ラグアは父親のマガンタと共に放浪の身となる。
 父が亡くなってからも根無し草な生き方を続けてきたガローア。だが覚悟を決めた彼はハンターの力を借りてメニュヨール退治に成功した。
 その後、ガローアは古都でドワーフの青年『ベッタ』と出会う。意気投合した二人は集落復興に動きだす。
 ベッタの故郷周辺に棲息していた幻の青と呼ばれていた幻獣の肉質はとても素晴らしかった。リアルブルーの高級和牛霜降り肉を彷彿とさせる。そこで幻の青の名を改めて『シモフリ』と呼称することとなった。
 シモフリ六頭を放牧場に連れて帰り、オークの樹木が並ぶ放牧場に放つ。しばらくは森での生活と同じように樹木の上で棲みついた。だが危険がなければ地表で暮らすことがわかる。また好物は木の実だが、玉蜀黍の粒にも旺盛な食欲をみせた。
 シモフリ六頭の他に乳牛一頭と鶏の雌鳥六羽も飼うことにする。これで毎日新鮮な牛乳と鶏卵が手に入るようになった。
 木の実不足に備えて春からの玉蜀黍畑の開墾を開始。その頃、紅の兎のような幻獣二体に柵を壊される事態が発生した。
 それが過ぎ去ったかと思えば雑魔の巨大蜂が飛来。雑魔蜂はハンター達の知恵と行動力によって巣ごと退治される。
 森が紅葉に染まる頃、ある商人一家を集落に泊まった。よい機会と考えたガローアはハンターに野生のシモフリを狩ってきてもらう。
 ハンターの手によって調理されたシモフリ料理を味わった一家はいたく気に入ってくれる。市場にだす際には是非に声をかけてくれといわれた。
 シモフリの仔がたくさん産まれてから日が経つ。ガローアが放牧場で作業をしていると以前に柵を壊して姿を消した赤い兎二羽を見つける。
 やせ細って倒れている姿を見て放ってはおけなかった。住処に連れて行って看病。作業の手伝いをしにハンター一行が現れてまもなくある一団が集落へやってくる。
 森で迷ったと一団は語った。だがハンター達の機転で正体が賊だとわかる。暴虐は事前に抑えられ、集落は救われた。
 順調に仔シモフリが育つ。普通の餌が食べられるようになった頃にガローアとベッタが気づく。甘くてクセの少ないシモフリの乳を使えばおいしい食材ができるのではないかと。
 チーズ、バター、ヨーグルトが完成。古都【アークエルス】での商売を考えるものの、かといって二人が集落から移るわけにもいかなかった。


 灰色だった景色が緑に染まり、春の訪れを感じさせるようになる。
 厩舎で育てていた仔シモフリが放牧場に放たれた。日が暮れる前に小屋へと戻されるが、樹木の上で寝るようになればそれもいらなくなるだろう。
「みんな元気だね」
 ガローアは放牧場でゴロゴロと転がる仔シモフリ達を眺めて頬を綻ばせた。
「ガローア、ちょいとええか?」
 明るいガローアとは反対にベッタの表情は沈んでいる。
「古都から帰ってきたばかりでどうかしたの?」
「ええ取引先を探せなかったんは確かなんやが、それよりも大変なことが起きたんや」
 ガローアはベッタに連れられて集落の外れにある小屋を訪ねた。玉蜀黍の粒を保存していたのだが荒らされている。床にたくさんの粒が散らばっていた。
「食い散らかしているね。また強盗とか?」
「いや、犯人はわかっとるで。ほら、泥の足跡を見てみれば一発や」
 ベッタが指さした先をガローアが屈んで見つめる。床の一部に熊の足跡があった。
「そういえば冬の冬眠から熊が目覚める時期か」
「そうや。一階に降ろしといた分だけやられたんは不幸中の幸いやな。殆どは鼠対策として二階に運んどいて正解やったわ」
 玉蜀黍の粒はシモフリの飼料だけでなく、もうすぐ畑に蒔く分も保存している。このままだと畑での農作業中に熊と遭遇する危険性がでてきた。
 春は命芽吹く季節ではあるが、収穫の意味ではとても寂しい。腹を空かせているはずなのでこの時期の熊はとても凶暴である。
「ハンターに粒蒔きの手伝いを頼もうと思っていたけど」
「熊の方も何とかしてもろた方がよさそうや」
 ガローアとベッタが決める。
 三日後、ガローアが馬車で古都へと向かう。ハンターズソサエティーの支部に立ち寄って依頼した。熊を何とかした後で玉蜀黍畑の粒蒔きを手伝ってもらいたいと。

解説

 ナガケ集落に出没した熊を何とかしてもらえるでしょうか。
 当分の間、危険がなくなればそれでかまいません。倒すなり、捕まえて遠くに放すなり、方法はお任せします。(事前にどうするのか皆さんの間で決めて下さい。まとまらないときはプレイングから私がどの意見が強いのかで判断させてもらいます)
 ※熊一頭だけとは限りません。

 熊の対処が終われば玉蜀黍の粒蒔きです。鍬で畑の畝を作り、そして一粒ずつ蒔いていきます。あと必要なのは簡単な水まきでしょう。

 畑仕事よりも熊退治に力を注いでもらえれば幸いです。

 シモフリ乳を使ったチーズ、ヨーグルト、バターはたっぷり使えます。

 常識的な必要経費はガローア持ちです。滞在中の寝泊まりや食事は提供されます。

 質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。

マスターより

 リリースに間が空きました。すみません。四月からは以前のOPリリースの状態に戻る予定です。

 古都での取引先探しは次回から本格的に扱う予定です。(以前、集落に泊まったお金持ちの商人には手紙を送って連絡待ち)

 よろしくお願いしますね。

関連NPC

  • 本部ハンターオフィス職員
    フミナ・エミエール(kz0131
    人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|一般人
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2016/04/14 22:56

参加者一覧

  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • パティの相棒
    万歳丸(ka5665
    鬼|17才|男性|格闘士
  • 撫子の花
    明王院 雫(ka5738
    人間(蒼)|34才|女性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/04/06 17:05:08
アイコン たま……を……する敵
万歳丸(ka5665
鬼|17才|男性|格闘士(マスターアームズ)
最終発言
2016/04/07 13:05:42