ゲスト
(ka0000)
【AP】多分江戸的捕物帳
マスター:からた狐

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~20人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2016/04/07 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/21 12:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
天下泰平の世の中。
将軍様の御膝下、八百八町も平和を謳歌して……ばかりもいられなかった。
●賑やかな城下町
「てぇへんだてぇへんだてぇへんだー!」
大通りを、十手持ちの岡引きが土煙を上げて走る。
飯屋に飛び込むと、看板娘が慣れた様子で水を渡した。店で飯を食べていた遊び人が面白そうに事態を見守る。
「また、親分の『てぇへんだ』が始まった。今度はなんです?」
呆れる娘の前で水を飲み干すと、岡引きは青い顔をして身震いをした。
「今回ばかりは本当に大変なんでぃ。夕べ、とある商家に賊が押し入り、店の者は番頭丁稚までもが皆殺しでぃ」
「な、なんだって!!」
「ただ唯一、一人娘の姿だけが見当たらねぇと来てやがる。どうしたものかと探していたら、町はずれの神社で見かけたという目撃談があったという訳さ。こうしちゃいられねぇ、すぐに八丁堀の旦那に連絡だー」
「親分、気を付けてー」
来た時同様、岡引きが大騒ぎで駆けだしていく。
看板娘は手を振って見送り、奥では店主がやれやれと肩を竦めていた。
「物騒だなぁ。そいじゃあ、これにて」
恐々と身を震わせた遊び人は逃げるように店を出ようとしたが、銭の手を作った主人に捕まる。
「おいこら。お代がまだだぞ」
「……。すまねぇ、ツケといてくれやー」
「食い逃げかー!!」
悪びれなく遊び人は舌を出すと、猛ダッシュ。
振り払われて、怒る主人の声が遠くまで響いていた。
●とある料亭
人払いされた離れに、見るからに身分が高そうな着物を来た人物が顔を隠して入って来る。
座敷にあがれば、部屋の真ん中で裕福そうな商人が頭を下げていた。
「お奉行さま。本日は御足労いただき恐悦至極」
「そう畏まるな。楽にしてよいぞ」
という言葉をもらい、商人は顔を上げて下座についた。
奉行も顔を隠していた頭巾を取ると、早速とばかりに身を乗り出す。
「昨夜の押し入りの件、こちらの耳に届いているぞ。あれはその方の仕業であろう」
「いやいや、滅相もございません。確かに南蛮渡来の御禁制の品々を見つけられ、困っておりましたが。あれと当方は無関係でございますよ」
大げさに嘆く奉行だが、表情はさほど暗くない。商人も困ったような表情をしているものの、口端の笑みは隠せなかった。
「どうやら娘が一人逃げおおせたようで。町はずれの神社で見たと報告も受けてございますが、さてどうなるやら。可哀想なことにならねばよいのですが」
「どこまで本心なのやら」
奉行が揶揄すると、商人もおかしそうに噴き出す。
目だけで何かを催促すると、商人は分かってると言いたげに背後から大きな箱を取りだす。
「確かに、当方の興味はこちらにあるのみ。――山吹色のお菓子でございます。お納めくださいませ」
「おやおや。そちも悪よのぉ」
中を検め、悪い顔を作る奉行。商人もそろって満面の笑みを作っていた。
●そして、お城でも
「殿! 殿はどちらにおられるかー!」
無作法など気にせずに、長い廊下を走る者がいた。
「これは、お目付け役が何の騒ぎですかな」
訳を知る者たちが、顔を見合わせひそひそと話し合う。
「将軍様の御姿がまた見えないそうですよ。抜け道を使い、御城下にお忍びに行かれたのでは」
「またですか。御庭番はどうしたのでしょう」
「さて、内密なことは私どもにはとんと分かりませんねぇ」
「殿がお留守の間、我らは我らの仕事をするだけですよ」
優雅に笑う声が響く。
事情を知らない者は、ただただ惑うばかりだった。
●町はずれの神社
民家は無く。田畑も遠く。商業施設など勿論無い、山の中。
なぜこんな所にと、誰もが首をかしげるような場所にその神社はある。祠は小さいが、赤い鳥居はしっかりと立つ。
由来も定かではなく、妖怪変化を封じたとか、平和を守る守護神がいるとか、行き倒れを弔っているなど様々。
辺鄙な場所の割に境内はなんとなく清掃されているのだから、狐狸が出るとか、謎の仕事人が出入りしているとか、賊が出るとか、どこぞの屋敷の抜け道なっているなどとも、とにかく奇妙な噂だけは絶えないような場所だ。
そこに、娘が一人でいた。祠を前に、一心に祈っていたが……。
「見つけたぜ、お嬢さん」
声をかけられて、娘がはっと振り返る。
何やら物騒な殺気を振りまいた者たちが、娘を取り囲んでいた。
「恨みはねぇが、これも仕事。あの世で父親から詫びを入れてもらうんだな」
殺気を持ったまま、彼らはそれぞれに武器を携え娘を狙う。
娘はそんな彼らを睨みつけながら、隠し持っていた武器を構えていた。
さらっと風が吹いた。
この後、何が起こるのか。どんな結末を迎えるのか。
それはお天道様でも分かるまい。
天下泰平の世の中。
将軍様の御膝下、八百八町も平和を謳歌して……ばかりもいられなかった。
●賑やかな城下町
「てぇへんだてぇへんだてぇへんだー!」
大通りを、十手持ちの岡引きが土煙を上げて走る。
飯屋に飛び込むと、看板娘が慣れた様子で水を渡した。店で飯を食べていた遊び人が面白そうに事態を見守る。
「また、親分の『てぇへんだ』が始まった。今度はなんです?」
呆れる娘の前で水を飲み干すと、岡引きは青い顔をして身震いをした。
「今回ばかりは本当に大変なんでぃ。夕べ、とある商家に賊が押し入り、店の者は番頭丁稚までもが皆殺しでぃ」
「な、なんだって!!」
「ただ唯一、一人娘の姿だけが見当たらねぇと来てやがる。どうしたものかと探していたら、町はずれの神社で見かけたという目撃談があったという訳さ。こうしちゃいられねぇ、すぐに八丁堀の旦那に連絡だー」
「親分、気を付けてー」
来た時同様、岡引きが大騒ぎで駆けだしていく。
看板娘は手を振って見送り、奥では店主がやれやれと肩を竦めていた。
「物騒だなぁ。そいじゃあ、これにて」
恐々と身を震わせた遊び人は逃げるように店を出ようとしたが、銭の手を作った主人に捕まる。
「おいこら。お代がまだだぞ」
「……。すまねぇ、ツケといてくれやー」
「食い逃げかー!!」
悪びれなく遊び人は舌を出すと、猛ダッシュ。
振り払われて、怒る主人の声が遠くまで響いていた。
●とある料亭
人払いされた離れに、見るからに身分が高そうな着物を来た人物が顔を隠して入って来る。
座敷にあがれば、部屋の真ん中で裕福そうな商人が頭を下げていた。
「お奉行さま。本日は御足労いただき恐悦至極」
「そう畏まるな。楽にしてよいぞ」
という言葉をもらい、商人は顔を上げて下座についた。
奉行も顔を隠していた頭巾を取ると、早速とばかりに身を乗り出す。
「昨夜の押し入りの件、こちらの耳に届いているぞ。あれはその方の仕業であろう」
「いやいや、滅相もございません。確かに南蛮渡来の御禁制の品々を見つけられ、困っておりましたが。あれと当方は無関係でございますよ」
大げさに嘆く奉行だが、表情はさほど暗くない。商人も困ったような表情をしているものの、口端の笑みは隠せなかった。
「どうやら娘が一人逃げおおせたようで。町はずれの神社で見たと報告も受けてございますが、さてどうなるやら。可哀想なことにならねばよいのですが」
「どこまで本心なのやら」
奉行が揶揄すると、商人もおかしそうに噴き出す。
目だけで何かを催促すると、商人は分かってると言いたげに背後から大きな箱を取りだす。
「確かに、当方の興味はこちらにあるのみ。――山吹色のお菓子でございます。お納めくださいませ」
「おやおや。そちも悪よのぉ」
中を検め、悪い顔を作る奉行。商人もそろって満面の笑みを作っていた。
●そして、お城でも
「殿! 殿はどちらにおられるかー!」
無作法など気にせずに、長い廊下を走る者がいた。
「これは、お目付け役が何の騒ぎですかな」
訳を知る者たちが、顔を見合わせひそひそと話し合う。
「将軍様の御姿がまた見えないそうですよ。抜け道を使い、御城下にお忍びに行かれたのでは」
「またですか。御庭番はどうしたのでしょう」
「さて、内密なことは私どもにはとんと分かりませんねぇ」
「殿がお留守の間、我らは我らの仕事をするだけですよ」
優雅に笑う声が響く。
事情を知らない者は、ただただ惑うばかりだった。
●町はずれの神社
民家は無く。田畑も遠く。商業施設など勿論無い、山の中。
なぜこんな所にと、誰もが首をかしげるような場所にその神社はある。祠は小さいが、赤い鳥居はしっかりと立つ。
由来も定かではなく、妖怪変化を封じたとか、平和を守る守護神がいるとか、行き倒れを弔っているなど様々。
辺鄙な場所の割に境内はなんとなく清掃されているのだから、狐狸が出るとか、謎の仕事人が出入りしているとか、賊が出るとか、どこぞの屋敷の抜け道なっているなどとも、とにかく奇妙な噂だけは絶えないような場所だ。
そこに、娘が一人でいた。祠を前に、一心に祈っていたが……。
「見つけたぜ、お嬢さん」
声をかけられて、娘がはっと振り返る。
何やら物騒な殺気を振りまいた者たちが、娘を取り囲んでいた。
「恨みはねぇが、これも仕事。あの世で父親から詫びを入れてもらうんだな」
殺気を持ったまま、彼らはそれぞれに武器を携え娘を狙う。
娘はそんな彼らを睨みつけながら、隠し持っていた武器を構えていた。
さらっと風が吹いた。
この後、何が起こるのか。どんな結末を迎えるのか。
それはお天道様でも分かるまい。
解説
エイプリルフールでございます。
なんか江戸っぽい所で事件っぽい事態が起きているようです。
どこにどういう立場で関わるのか。お約束を守るか、変化球で来るか。
どうなるかは皆様の活躍次第となります。
なんか江戸っぽい所で事件っぽい事態が起きているようです。
どこにどういう立場で関わるのか。お約束を守るか、変化球で来るか。
どうなるかは皆様の活躍次第となります。
マスターより
和風舞台にしていますが、東洋系以外のPCさんも難しく考えなくて構いません。鎖国しているかどうかは謎です。
なので、特に何事も無く暮らしていたり、実は政府の重鎮や由緒正しき家系とかでもいいです。
その他、登場した将軍や遊び人でもいいですし、通りがかりの博士だったり怪盗Xだったり、未来から来た宇宙人とか、謎の神様で常人には見えないとか、普段は変装しているとか。悪役側でも何でもござれ。
いろいろと考えられるかと思います。
特に制限も設けないので、竜を乗り回したりバイクを走らせたりもOK。
すべてはプレイング次第です。
なので、特に何事も無く暮らしていたり、実は政府の重鎮や由緒正しき家系とかでもいいです。
その他、登場した将軍や遊び人でもいいですし、通りがかりの博士だったり怪盗Xだったり、未来から来た宇宙人とか、謎の神様で常人には見えないとか、普段は変装しているとか。悪役側でも何でもござれ。
いろいろと考えられるかと思います。
特に制限も設けないので、竜を乗り回したりバイクを走らせたりもOK。
すべてはプレイング次第です。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/28 17:54