ゲスト
(ka0000)
呪われし老狼と甲冑の歪虚
マスター:真太郎

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/18 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/27 15:00
オープニング
私はハナ。
辺境で暮らす少数部族カリハの1人です。
でもカリハは私を含めてもう5人しかいません。
私の部族は歪虚に襲われ、私の家族以外は全て殺されたからです。
命辛々森まで逃げ延びた私達でしたが、今度はそこで1頭の獣に襲われそうになりました。
2mくらいの灰色の毛をした狼の幻獣です。
その森はその幻獣の縄張りであったため、私達は殺されそうになったのです。
でも私が必死に助けてくれるように訴えると、幻獣は攻撃を止めてくれました。
後になってから分かった事ですが、私にシャーマンとしての素質があったため言葉、というか、想いが幻獣に届いたんだそうです。
それから私達家族と幻獣ボロウとの奇妙な共同生活が始まりました。
一旦は見逃されたとはいえ、自分達よりも大きな幻獣がそばにいる中での生活です。最初は毎日ビクビクしながら暮らしていました。
なにせ幻獣は私達を見張っているのか毎日姿を見せましたから。
でも姿を見せるだけで襲ってはこなかったんです。
そして何日か暮らすと辺りにいる幻獣はボロウ1人だけだと分かってきました。
もしかしたら幻獣も1人で寂しかったんじゃないか?
そんな風に思った私は幻獣に歩み寄ってみようと思ったんです。
家族に話すと反対されるのが分かっていましたからコッソリですけど。
最初は恐々と距離を詰めて、近づいても大丈夫だと分かったらタッチしてすぐ逃げる。
そんな風に近づいていって、触っても大丈夫だと分かってからは近くで話しかけるのが日課になりました。
ボロウも最初はうっとうしそうにしていましたけど、嫌がってはいないようでした。
当時から不思議とボロウのそういう気持ちが分かったんです。
やがて両親にこの事がバレて思いっきり怒られてしまいました。
でもおじいちゃんとおばあちゃんは私の話を聞いて、私にシャーマンとしての素質がある事に気づいたんです。
それから私はシャーマンの修行を始めました。
シャーマンになればもっとボロウと仲良くなれると思ったからです。
そして修行を続けるとボロウの言葉が少しずつ分かるようになってきました。
ボロウの名が分かったのもこの頃です。
そして更に修行を積む事でボロウの境遇も分かりました。
ボロウの群れも歪虚に襲われて仲間は全て死に、ボロウは群れで生き残った最後の1頭でした。
そう、私達は似た境遇だったのです。
だからボロウは私達は殺さず見逃してくれたのでしょう。
本人は『単なる気まぐれだ』って言ってますけど。
ボロウとの共同生活は半年続きました。
これからもずっとボロウと暮らすのだと思っていました。
なのに……。
森に大きな甲冑を身にまとった巨人が何人もの巨人を引き連れてやってきたのです。
その者たちが放つ禍々しい気配から歪虚だとすぐに分かりました。
歪虚が再び私達に災厄を振り撒きにやってきたのです。
『久しぶりだな狼』
甲冑の歪虚に話しかけれたボロウは牙を剥きだしにして唸りました。
ボロウから今まで感じた事のない敵意と憎悪が伝わってきます。
『結局生き残ったのはお前だけか? だが、その分憎しみは凝縮しているようだ』
甲冑のせいで表情は分かりませんが、歪虚の声音はすごく楽しそうでした。
そしてボロウからは何故か悲しみが伝わってきました。
『それにずいぶんと弱っているな。隠さなくったって分かる。なにせ部下が結界を素通りできるくらいだ。お前の命ももう長くはないのだろう。
クククッ、きっとお前は良い歪虚になるだろう』
ボロウが歪虚になる?
私には甲冑の歪虚が何を言っているのか分かりません。
でもこのままボロウと話させていてはいけない事は分かります。
一刻も早くボロウと家族を連れて歪虚から逃げなくてはいけません。
「逃げようボロウ!」
私はボロウの背中の毛を掴んでひっぱりました。
しかしボロウは私の手を振り切って歪虚に襲い掛かります。
そして伝えてきました。
私達だけ逃げるようにと。
でもボロウを置いて逃げるなんてできる訳がありません。
でも非力な私達では巨人の歪虚と戦う事なんてできません。
私達にできる事。
それは助けを求める事だけでした。
「みんなー! お願い! 力を貸して!」
私は森にいるパルムを呼び集めました。
そして誰か助けてくれる人を探すように頼んで四方に放ったのです。
両親も無線機で救助を呼びかけ始めました。
誰か助けて!
助けて!
ボロウを助けて!
辺境で暮らす少数部族カリハの1人です。
でもカリハは私を含めてもう5人しかいません。
私の部族は歪虚に襲われ、私の家族以外は全て殺されたからです。
命辛々森まで逃げ延びた私達でしたが、今度はそこで1頭の獣に襲われそうになりました。
2mくらいの灰色の毛をした狼の幻獣です。
その森はその幻獣の縄張りであったため、私達は殺されそうになったのです。
でも私が必死に助けてくれるように訴えると、幻獣は攻撃を止めてくれました。
後になってから分かった事ですが、私にシャーマンとしての素質があったため言葉、というか、想いが幻獣に届いたんだそうです。
それから私達家族と幻獣ボロウとの奇妙な共同生活が始まりました。
一旦は見逃されたとはいえ、自分達よりも大きな幻獣がそばにいる中での生活です。最初は毎日ビクビクしながら暮らしていました。
なにせ幻獣は私達を見張っているのか毎日姿を見せましたから。
でも姿を見せるだけで襲ってはこなかったんです。
そして何日か暮らすと辺りにいる幻獣はボロウ1人だけだと分かってきました。
もしかしたら幻獣も1人で寂しかったんじゃないか?
そんな風に思った私は幻獣に歩み寄ってみようと思ったんです。
家族に話すと反対されるのが分かっていましたからコッソリですけど。
最初は恐々と距離を詰めて、近づいても大丈夫だと分かったらタッチしてすぐ逃げる。
そんな風に近づいていって、触っても大丈夫だと分かってからは近くで話しかけるのが日課になりました。
ボロウも最初はうっとうしそうにしていましたけど、嫌がってはいないようでした。
当時から不思議とボロウのそういう気持ちが分かったんです。
やがて両親にこの事がバレて思いっきり怒られてしまいました。
でもおじいちゃんとおばあちゃんは私の話を聞いて、私にシャーマンとしての素質がある事に気づいたんです。
それから私はシャーマンの修行を始めました。
シャーマンになればもっとボロウと仲良くなれると思ったからです。
そして修行を続けるとボロウの言葉が少しずつ分かるようになってきました。
ボロウの名が分かったのもこの頃です。
そして更に修行を積む事でボロウの境遇も分かりました。
ボロウの群れも歪虚に襲われて仲間は全て死に、ボロウは群れで生き残った最後の1頭でした。
そう、私達は似た境遇だったのです。
だからボロウは私達は殺さず見逃してくれたのでしょう。
本人は『単なる気まぐれだ』って言ってますけど。
ボロウとの共同生活は半年続きました。
これからもずっとボロウと暮らすのだと思っていました。
なのに……。
森に大きな甲冑を身にまとった巨人が何人もの巨人を引き連れてやってきたのです。
その者たちが放つ禍々しい気配から歪虚だとすぐに分かりました。
歪虚が再び私達に災厄を振り撒きにやってきたのです。
『久しぶりだな狼』
甲冑の歪虚に話しかけれたボロウは牙を剥きだしにして唸りました。
ボロウから今まで感じた事のない敵意と憎悪が伝わってきます。
『結局生き残ったのはお前だけか? だが、その分憎しみは凝縮しているようだ』
甲冑のせいで表情は分かりませんが、歪虚の声音はすごく楽しそうでした。
そしてボロウからは何故か悲しみが伝わってきました。
『それにずいぶんと弱っているな。隠さなくったって分かる。なにせ部下が結界を素通りできるくらいだ。お前の命ももう長くはないのだろう。
クククッ、きっとお前は良い歪虚になるだろう』
ボロウが歪虚になる?
私には甲冑の歪虚が何を言っているのか分かりません。
でもこのままボロウと話させていてはいけない事は分かります。
一刻も早くボロウと家族を連れて歪虚から逃げなくてはいけません。
「逃げようボロウ!」
私はボロウの背中の毛を掴んでひっぱりました。
しかしボロウは私の手を振り切って歪虚に襲い掛かります。
そして伝えてきました。
私達だけ逃げるようにと。
でもボロウを置いて逃げるなんてできる訳がありません。
でも非力な私達では巨人の歪虚と戦う事なんてできません。
私達にできる事。
それは助けを求める事だけでした。
「みんなー! お願い! 力を貸して!」
私は森にいるパルムを呼び集めました。
そして誰か助けてくれる人を探すように頼んで四方に放ったのです。
両親も無線機で救助を呼びかけ始めました。
誰か助けて!
助けて!
ボロウを助けて!
解説
目的1:巨人の歪虚を撃退する
目的2:幻獣狼のボロウとハナ達を助ける
・敵
甲冑歪虚×1
西洋甲冑を着込んだ体長2.5m程の巨人
装備は巨大な盾とハルバード
盾の裏には他にも武器があります。(PL情報)
オーガ×3
体長3m程の巨人
装備は剣と盾と弓
鎧を着ています
トロル×3
体長3.5m程の巨人
装備は斧
ほぼ裸
・幻獣
体長2mの老狼
名はボロウ
人語は話せないが、シャーマンの修行を積んでいるハナとは対話が可能。
・家族構成
祖父:カッツ
祖母:ダナン
父:ムカタ
母:ダナ
娘:ハナ
・位置関係
ハンターの到着場所から15スクエア先にオーガとトロル
オーガとトロルから更に2スクエア先に甲冑歪虚とボロウ
家族はオーガとトロルから横に10スクエア先の木々に隠れている。
以下PL情報
このシナリオに参加するハンターは、別の依頼を終えた帰りに偶然パルムの救援や無線の救援を聞いて駆けつけています。
そのため、どのハンターもある程度疲弊しており、具体的には以下のハンデがあります
・スキルは通常の半数しか使えない。
・リロードは1度しか行えない。
敵はハナや家族には興味がないので、基本的には攻撃を仕掛けません。
ボロウの相手は甲冑歪虚だけが行っており、他の者には手出しさせていません。
ただしボロウは圧倒されており、到底勝ち目があるように見えません。
甲冑歪虚の基本戦術は盾で身を守りながらハルバードでの攻撃。
敵はトロルが近接攻撃を仕掛け、オーガは弓で攻撃した後に近接戦。
オーガとトロルが全滅すると甲冑歪虚は撤退します。
目的2:幻獣狼のボロウとハナ達を助ける
・敵
甲冑歪虚×1
西洋甲冑を着込んだ体長2.5m程の巨人
装備は巨大な盾とハルバード
盾の裏には他にも武器があります。(PL情報)
オーガ×3
体長3m程の巨人
装備は剣と盾と弓
鎧を着ています
トロル×3
体長3.5m程の巨人
装備は斧
ほぼ裸
・幻獣
体長2mの老狼
名はボロウ
人語は話せないが、シャーマンの修行を積んでいるハナとは対話が可能。
・家族構成
祖父:カッツ
祖母:ダナン
父:ムカタ
母:ダナ
娘:ハナ
・位置関係
ハンターの到着場所から15スクエア先にオーガとトロル
オーガとトロルから更に2スクエア先に甲冑歪虚とボロウ
家族はオーガとトロルから横に10スクエア先の木々に隠れている。
以下PL情報
このシナリオに参加するハンターは、別の依頼を終えた帰りに偶然パルムの救援や無線の救援を聞いて駆けつけています。
そのため、どのハンターもある程度疲弊しており、具体的には以下のハンデがあります
・スキルは通常の半数しか使えない。
・リロードは1度しか行えない。
敵はハナや家族には興味がないので、基本的には攻撃を仕掛けません。
ボロウの相手は甲冑歪虚だけが行っており、他の者には手出しさせていません。
ただしボロウは圧倒されており、到底勝ち目があるように見えません。
甲冑歪虚の基本戦術は盾で身を守りながらハルバードでの攻撃。
敵はトロルが近接攻撃を仕掛け、オーガは弓で攻撃した後に近接戦。
オーガとトロルが全滅すると甲冑歪虚は撤退します。
マスターより
今回のシナリオは前後編になる予定ですが、ボロウが死ぬと後編はなくなります。
ハナは個人的にお気に入りのキャラで、今後も登場させたいと考えていますから
皆様どうかボロウとハナを助けてやってください。
そして私が初めて登場させた言葉を話せる歪虚の甲冑くんですが、実はこれもお気に入りです。
ちなみに今回の依頼の報酬はハナの家族が支払うのではなく、事前に終えていた依頼の報酬という事になっています。
ハナは個人的にお気に入りのキャラで、今後も登場させたいと考えていますから
皆様どうかボロウとハナを助けてやってください。
そして私が初めて登場させた言葉を話せる歪虚の甲冑くんですが、実はこれもお気に入りです。
ちなみに今回の依頼の報酬はハナの家族が支払うのではなく、事前に終えていた依頼の報酬という事になっています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/25 19:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/14 09:13:47 |
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相談卓 保・はじめ(ka5800) 鬼|23才|男性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/04/18 01:11:23 |