ゲスト
(ka0000)
元気老人ゴロウタイファイブ!
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/26 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/05 19:00
オープニング
●
春めいて王国某所。
簡素な石壁に囲まれた街の名は、ターミナル。特に何事も無く平穏な日々を享受する街である。ここ十年以上は、大きな事件も起きていないのだ。
この平和な街にも自警団はある。ターミナルの自警団の詰め所には、リアルブルーの道場を模した訓練所が併設されている。平和であっても鍛錬は必要だという、自警団創設者の思いがあった。
「一生現役」という誰も意味を理解していない掛け軸のかかった道場は、今、五人の老人によって占拠されていた。彼らは元・自警団員であり平均年齢60歳オーバー。
だが、心は元気であった。
「わしらが若い頃は、もっと遠くの土地まで確認しに行ったもんじゃ」
「そうじゃ、馬を一日飛ばしてもバテることなく、三日立て続けに監視役を担ってもピンピンしておったわ」
彼らが引退したのは十年以上も前のことである。ここのところ、現役時代の話を道場で毎日していた。老人の笑い声に包まれる道場に、一人だけ若者がいた。
現自警団の副団長ダルマである。今年24才の彼は、自警団に入団して3年目だった。副団長と銘打たれているが、実質、道場の管理とご老体の監視役である。
元気なご老体を前にして、副団長は嘆息を漏らす。
「毎日、毎日……ご苦労なこった」
「毎日、なんじゃって?」
声に振り返れば、さらに追加で赤ら顔の老人が道場を訪れていた。小脇に彼が愛用している剣が抱えられている。老人は副団長に「フンッ!」と挨拶すると、仲間と合流する。
「おぉ、レッド! やっとこさ来たか」
「すまぬな。孫を説得するのに手間がかかったわ」
「はっは、お主の孫は真面目だからな」
「っと、時間がもったいない。いつものをやるぞ!」
男たちはいそいそと多様な色のスカーフを取り出すと、自分たちの首元に巻いた。アイコンタクトを済ますと、赤いスカーフを巻いた赤ら顔の老人から名乗りを上げる。
「我こそは、ターミナル自警団の元団長! 赤き近接の……ヒック、近接のファンタジスタ、ゴロウタイレッド!!」
「俺はいつでもクールなナイスガイ。御年68歳だが、そんなことは関係ふぁい! 蒼き弓使い、ゴロウタイブルー!」
「はっはっは、俺のいるところに笑いあり。ターミナルの街に笑顔を届ける、ちょっぴりお茶目な剣客……ゴロウタイイエロー!」
「ターミナルで魔法が必要ならば俺に聞け! ターミナル一? 王国一? いや、世界一の魔法使い、ゴロウタイブラック!」
「真のリーダーはわし、メンバー一の長寿にしてターミナルの知恵袋。同時にターミナルの火薬袋! ライフルマスター、ゴロウタイホワイト!」
「最後に、このわし。毎日健康青汁家族! 槍をもたせれば、敵を一切近寄らせない。ゴロウタイグリーン!」
そして、六人の声が揃う。
「ターミナルを守る。我ら、ゴロウタイファイブ!!」
「六人いるじゃねーか」
「わかっていないなぁ、えーと、博士」
「ダルマ、だ。自警団副団長だよ」
「ダルマ。わし達のファイブは、五体満足という意味じゃ。老いてなお、元気なことを示しておるのじゃ」
かっかっかと笑うホワイトを前に、ダルマは「はぁ」と生返事を返す。
ゴロウタイファイブは再び集まり、談笑を始める。その様子を眺めていると、後ろから自警団の現団長が近づいてきた。
「ダルマ、大変だ」
「どうしましたか、団長」
「ゴブリンだ。ゴブリンの群れが、ターミナル近郊に出やがった」
ただでさえ声がでかい団長が、張り上げて告げた。嫌な予感がして振り返ったが、すでにゴロウタイファイブの姿が消えていた。
「団長! ゴロウタイファイブの姿が、ありません」
「え、窓から出て行ってたけど……」
「いや、あのじいさん達にゴブリンが出たとか聞いたら討伐に行くに決まってるでしょ」
団長の顔が一気に険しくなる。
「ダルマ……どうしよう。自警団も先日の運動会の影響で、すぐに動けないし……」
「とりあえず、ゴブリン討伐を任せるハンターに託しましょう」
「名案だ!」
●
ターミナル近郊、緩やかな丘陵に十数匹のゴブリンの群れがいた。
そのゴブリンの群れを双眼鏡で眺める六人の老人がいた。
「いた。ついに、我らの出番だ」
「ゴロウタイファイブ、初めての出動じゃな!」
意気揚々と戦闘準備を始めるゴロウタイファイブ。
口ずさむのは、バーニングファイア―ゴロウタイ。
愛読書は、リアルブルーより持ち込まれし『特撮大全』。
「はっはっは、腕がなるわい」
迷惑な老人たちの戦いが、今、始まろうとしていた!
春めいて王国某所。
簡素な石壁に囲まれた街の名は、ターミナル。特に何事も無く平穏な日々を享受する街である。ここ十年以上は、大きな事件も起きていないのだ。
この平和な街にも自警団はある。ターミナルの自警団の詰め所には、リアルブルーの道場を模した訓練所が併設されている。平和であっても鍛錬は必要だという、自警団創設者の思いがあった。
「一生現役」という誰も意味を理解していない掛け軸のかかった道場は、今、五人の老人によって占拠されていた。彼らは元・自警団員であり平均年齢60歳オーバー。
だが、心は元気であった。
「わしらが若い頃は、もっと遠くの土地まで確認しに行ったもんじゃ」
「そうじゃ、馬を一日飛ばしてもバテることなく、三日立て続けに監視役を担ってもピンピンしておったわ」
彼らが引退したのは十年以上も前のことである。ここのところ、現役時代の話を道場で毎日していた。老人の笑い声に包まれる道場に、一人だけ若者がいた。
現自警団の副団長ダルマである。今年24才の彼は、自警団に入団して3年目だった。副団長と銘打たれているが、実質、道場の管理とご老体の監視役である。
元気なご老体を前にして、副団長は嘆息を漏らす。
「毎日、毎日……ご苦労なこった」
「毎日、なんじゃって?」
声に振り返れば、さらに追加で赤ら顔の老人が道場を訪れていた。小脇に彼が愛用している剣が抱えられている。老人は副団長に「フンッ!」と挨拶すると、仲間と合流する。
「おぉ、レッド! やっとこさ来たか」
「すまぬな。孫を説得するのに手間がかかったわ」
「はっは、お主の孫は真面目だからな」
「っと、時間がもったいない。いつものをやるぞ!」
男たちはいそいそと多様な色のスカーフを取り出すと、自分たちの首元に巻いた。アイコンタクトを済ますと、赤いスカーフを巻いた赤ら顔の老人から名乗りを上げる。
「我こそは、ターミナル自警団の元団長! 赤き近接の……ヒック、近接のファンタジスタ、ゴロウタイレッド!!」
「俺はいつでもクールなナイスガイ。御年68歳だが、そんなことは関係ふぁい! 蒼き弓使い、ゴロウタイブルー!」
「はっはっは、俺のいるところに笑いあり。ターミナルの街に笑顔を届ける、ちょっぴりお茶目な剣客……ゴロウタイイエロー!」
「ターミナルで魔法が必要ならば俺に聞け! ターミナル一? 王国一? いや、世界一の魔法使い、ゴロウタイブラック!」
「真のリーダーはわし、メンバー一の長寿にしてターミナルの知恵袋。同時にターミナルの火薬袋! ライフルマスター、ゴロウタイホワイト!」
「最後に、このわし。毎日健康青汁家族! 槍をもたせれば、敵を一切近寄らせない。ゴロウタイグリーン!」
そして、六人の声が揃う。
「ターミナルを守る。我ら、ゴロウタイファイブ!!」
「六人いるじゃねーか」
「わかっていないなぁ、えーと、博士」
「ダルマ、だ。自警団副団長だよ」
「ダルマ。わし達のファイブは、五体満足という意味じゃ。老いてなお、元気なことを示しておるのじゃ」
かっかっかと笑うホワイトを前に、ダルマは「はぁ」と生返事を返す。
ゴロウタイファイブは再び集まり、談笑を始める。その様子を眺めていると、後ろから自警団の現団長が近づいてきた。
「ダルマ、大変だ」
「どうしましたか、団長」
「ゴブリンだ。ゴブリンの群れが、ターミナル近郊に出やがった」
ただでさえ声がでかい団長が、張り上げて告げた。嫌な予感がして振り返ったが、すでにゴロウタイファイブの姿が消えていた。
「団長! ゴロウタイファイブの姿が、ありません」
「え、窓から出て行ってたけど……」
「いや、あのじいさん達にゴブリンが出たとか聞いたら討伐に行くに決まってるでしょ」
団長の顔が一気に険しくなる。
「ダルマ……どうしよう。自警団も先日の運動会の影響で、すぐに動けないし……」
「とりあえず、ゴブリン討伐を任せるハンターに託しましょう」
「名案だ!」
●
ターミナル近郊、緩やかな丘陵に十数匹のゴブリンの群れがいた。
そのゴブリンの群れを双眼鏡で眺める六人の老人がいた。
「いた。ついに、我らの出番だ」
「ゴロウタイファイブ、初めての出動じゃな!」
意気揚々と戦闘準備を始めるゴロウタイファイブ。
口ずさむのは、バーニングファイア―ゴロウタイ。
愛読書は、リアルブルーより持ち込まれし『特撮大全』。
「はっはっは、腕がなるわい」
迷惑な老人たちの戦いが、今、始まろうとしていた!
解説
●目的
ゴロウタイファイブを守りながら、ゴブリンを討伐する。
●ゴブリン
小型の亜人。
1)最も数が多くナイフを持った個体。
2)ゴブリンソルジャー
少し大きく剣や弓を持った個体。
3)ゴブリンメイジ
魔法を用いる個体。
歪虚化はしていない様子である。
個々は弱いが、数が十を越えているので注意が必要。
●ゴロウタイファイブ
六人の老人で構成された何か。
リアルブルーの特撮の影響を受けており、ターミナルの平和を守ることに執着している。
若者の話を聞いてくれず、ひたすら戦おうとする。
レッド・グリーン以外は近接系ではありませんが、ある程度近づこうとします。
ブラックは一応覚醒者のようですが、覚醒しているようには見えません。
ゴロウタイファイブは元自警団のため、一発では倒れません。
拘束は可能ですが、その場合はゴロウタイファイブを一生懸命に宥めなければなりません。
●戦場
なめらかな丘陵。遮蔽物はなし。
丘の上側にゴブリンが降り、下側にゴロウタイファイブがいる。
距離は20メートル前後、ハンターはゴロウタイファイブと同じ位置からスタート。
ゴロウタイファイブを守りながら、ゴブリンを討伐する。
●ゴブリン
小型の亜人。
1)最も数が多くナイフを持った個体。
2)ゴブリンソルジャー
少し大きく剣や弓を持った個体。
3)ゴブリンメイジ
魔法を用いる個体。
歪虚化はしていない様子である。
個々は弱いが、数が十を越えているので注意が必要。
●ゴロウタイファイブ
六人の老人で構成された何か。
リアルブルーの特撮の影響を受けており、ターミナルの平和を守ることに執着している。
若者の話を聞いてくれず、ひたすら戦おうとする。
レッド・グリーン以外は近接系ではありませんが、ある程度近づこうとします。
ブラックは一応覚醒者のようですが、覚醒しているようには見えません。
ゴロウタイファイブは元自警団のため、一発では倒れません。
拘束は可能ですが、その場合はゴロウタイファイブを一生懸命に宥めなければなりません。
●戦場
なめらかな丘陵。遮蔽物はなし。
丘の上側にゴブリンが降り、下側にゴロウタイファイブがいる。
距離は20メートル前後、ハンターはゴロウタイファイブと同じ位置からスタート。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
番組の改編期も終わる頃、ゴロウタイファイブは誕生しました。
おじいちゃんたちの暇つぶしだと自警団は見守っていましたが、本人たちは本気だったようです。
ゴロウタイの気持ちも汲んであげてもらえると、助かります。
番組の改編期も終わる頃、ゴロウタイファイブは誕生しました。
おじいちゃんたちの暇つぶしだと自警団は見守っていましたが、本人たちは本気だったようです。
ゴロウタイの気持ちも汲んであげてもらえると、助かります。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/03 17:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エルバッハ・リオン(ka2434) エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/04/25 23:09:45 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/25 02:11:17 |