ゲスト
(ka0000)
土竜あらわる
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2016/05/05 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/14 19:00
オープニング
「わし、わし、わし」
コボちゃんはハンターオフィス、ジェオルジ支局のマスコット。その容姿は、トイプードルそっくり。
シルクハットを被ったりジャケットを着たりと、人間世界にかなり馴染んでいる小型コボルドである。
●
牧草の茂るなだらかな丘陵を、コボちゃんは、てくてく歩く。
おいしそうな羊や牛が群れをなし、のんびり草を食んでいるが、襲ったりしない。そんなことをしようものならハンターたちが飛んでくるからだ。その程度の理屈が分かるくらいには、コボちゃん頭がいい(もっとも襲ったとして彼の体の小ささでは、仕留めることなど出来ないだろう。それ以前に、目標へ近づけるかどうかさえ疑わしい。牧草地のあちこちに点在している牧羊犬が、目を光らせているのだから)。
ともあれコボちゃん、丘の上の防風林に向け急ぐ。何を隠そうそこは、秘密の骨置き場なのだ。
今日も誰にも邪魔されず、しみじみ骨を齧ろう。コボちゃんはそう思っていた。
しかし保管場所についてみれば地面が掘り返され、骨が軒並み盗まれている。
「わし!? わししししし! わしー!」
おのれ誰が大事な骨を奪ったのだ。
怒ったコボちゃんはすぐさま周辺の匂いを嗅ぎ回り――目をぱちぱちさせた。
「わし? わしー」
匂いは、自分と同じコボルドのものだったのだ。
どうやら仲間が近くにいるらしい。
そうと知ったコボちゃんは、急いで匂いの行方を追った。
そして雑木林の奥に、掘りたての巣穴を見つける。
「わしー、わしー、わしー」
離れたところから吠え、自分の存在を示す。
ややもして、穴の中から返事。
「うぉう、うぉう、うぉう」
随分細くかすれた声。
どうしたのかなと近づいてみれば、痩せ衰えたコボルドが顔を出してきた。奥の方にも同じような痩せコボルドが数匹。皆骨をしゃぶっている。
とりあえずコボちゃんは、相手がどこから来たのか聞いてみた。
「わわしわしわし?」
「うぉー、うぉー」
痩せコボルドの弁によると、自分たちの群れは辺境の山塊に住んでいた、とのこと。
ほどよい穴がたくさんあって実に住みやすいところだったとのこと。だが突然大きな怪物がやってきて、群れの多くが食べられてしまったのだそうな。
自分たちは命からがらここまで逃げてきたのだが、怪物がしつこく追いかけてくるので食料を取ることもままならず、非常に困っている。とのこと。
故郷に帰りたいと零す彼らに、コボちゃんは同種族として、いたく同情する。
「わしー……わしし?」
そこに、突如感じる不気味な振動。
痩せコボルドたちが脅えた声を上げる。コボちゃんのたれ耳がぴんと立つ。
すぐ近くの地面がぼこぼこ隆起してきた。
「わ、わし? わし?」
そこから、怪物が姿を現す。
●
平素の通りのどかなハンターオフィス・ジェオルジ支部。
書き物をしていた職員ジュアンは、ふと頭を持ち上げた。足元が震えたような気がして。
「ん?」
本日の依頼を掲示板に張り付けていた職員マリーも、怪訝に周囲を見回す。
「何?」
と言って外に出てみれば、コボちゃんを先頭にしたコボルド集団が、ものすごい勢いでこちらに走ってくるのが見えた。
「わしわしわしわし!」
「うぉううぉううぉううぉう!」
「キャンキャンキャンキャン!」
彼らの背後から、土煙が迫ってくる。
「え?」
目をこらしてみればそれは、地面をかき分けつつ驀進してくる巨大モグラ。
マリーは血相を変え、コボルド集団に怒鳴った。
「こっちに逃げて来るなー!」
コボちゃんはハンターオフィス、ジェオルジ支局のマスコット。その容姿は、トイプードルそっくり。
シルクハットを被ったりジャケットを着たりと、人間世界にかなり馴染んでいる小型コボルドである。
●
牧草の茂るなだらかな丘陵を、コボちゃんは、てくてく歩く。
おいしそうな羊や牛が群れをなし、のんびり草を食んでいるが、襲ったりしない。そんなことをしようものならハンターたちが飛んでくるからだ。その程度の理屈が分かるくらいには、コボちゃん頭がいい(もっとも襲ったとして彼の体の小ささでは、仕留めることなど出来ないだろう。それ以前に、目標へ近づけるかどうかさえ疑わしい。牧草地のあちこちに点在している牧羊犬が、目を光らせているのだから)。
ともあれコボちゃん、丘の上の防風林に向け急ぐ。何を隠そうそこは、秘密の骨置き場なのだ。
今日も誰にも邪魔されず、しみじみ骨を齧ろう。コボちゃんはそう思っていた。
しかし保管場所についてみれば地面が掘り返され、骨が軒並み盗まれている。
「わし!? わししししし! わしー!」
おのれ誰が大事な骨を奪ったのだ。
怒ったコボちゃんはすぐさま周辺の匂いを嗅ぎ回り――目をぱちぱちさせた。
「わし? わしー」
匂いは、自分と同じコボルドのものだったのだ。
どうやら仲間が近くにいるらしい。
そうと知ったコボちゃんは、急いで匂いの行方を追った。
そして雑木林の奥に、掘りたての巣穴を見つける。
「わしー、わしー、わしー」
離れたところから吠え、自分の存在を示す。
ややもして、穴の中から返事。
「うぉう、うぉう、うぉう」
随分細くかすれた声。
どうしたのかなと近づいてみれば、痩せ衰えたコボルドが顔を出してきた。奥の方にも同じような痩せコボルドが数匹。皆骨をしゃぶっている。
とりあえずコボちゃんは、相手がどこから来たのか聞いてみた。
「わわしわしわし?」
「うぉー、うぉー」
痩せコボルドの弁によると、自分たちの群れは辺境の山塊に住んでいた、とのこと。
ほどよい穴がたくさんあって実に住みやすいところだったとのこと。だが突然大きな怪物がやってきて、群れの多くが食べられてしまったのだそうな。
自分たちは命からがらここまで逃げてきたのだが、怪物がしつこく追いかけてくるので食料を取ることもままならず、非常に困っている。とのこと。
故郷に帰りたいと零す彼らに、コボちゃんは同種族として、いたく同情する。
「わしー……わしし?」
そこに、突如感じる不気味な振動。
痩せコボルドたちが脅えた声を上げる。コボちゃんのたれ耳がぴんと立つ。
すぐ近くの地面がぼこぼこ隆起してきた。
「わ、わし? わし?」
そこから、怪物が姿を現す。
●
平素の通りのどかなハンターオフィス・ジェオルジ支部。
書き物をしていた職員ジュアンは、ふと頭を持ち上げた。足元が震えたような気がして。
「ん?」
本日の依頼を掲示板に張り付けていた職員マリーも、怪訝に周囲を見回す。
「何?」
と言って外に出てみれば、コボちゃんを先頭にしたコボルド集団が、ものすごい勢いでこちらに走ってくるのが見えた。
「わしわしわしわし!」
「うぉううぉううぉううぉう!」
「キャンキャンキャンキャン!」
彼らの背後から、土煙が迫ってくる。
「え?」
目をこらしてみればそれは、地面をかき分けつつ驀進してくる巨大モグラ。
マリーは血相を変え、コボルド集団に怒鳴った。
「こっちに逃げて来るなー!」
解説
補足説明。
これは同盟辺境からやってきた巨大モグラを退治することを、目的とするシナリオです。
モグラはもともと肉食ですが、この巨大モグラは、コボルドの肉が大好物であるようです。
巨大モグラがいなくなれば、流れてきたコボルドたちは、住み慣れた故郷へ帰って行きます。
牧場の土もあちこち掘り返していますので、事後はその修復を手伝ってくださると、ありがたいです。
歪虚データ。
形:6本足のモグラ。土を掻く役目を担う前足が、一対余計についている。
大きさ:頭から尻尾の先まで4メートル。
得意技:土潜り。
特徴:嗅覚、聴覚、触覚が鋭い。
武器:大きなかぎ爪のついた前足。尖った門歯。
弱点:目がほとんど見えない。
登場NPC
ジュアン:ハンターオフィスジェオルジ支局勤めの好青年。恋人(♂)あり。職員その1。
マリー:ハンターオフィスジェオルジ支局勤めの女エルフ。恋人なし。職員その2。
コボルドコボちゃん:トイプードルそっくりな規格外コボルド。
痩せコボルドたち:辺境から逃げてきた標準的コボルド。
これは同盟辺境からやってきた巨大モグラを退治することを、目的とするシナリオです。
モグラはもともと肉食ですが、この巨大モグラは、コボルドの肉が大好物であるようです。
巨大モグラがいなくなれば、流れてきたコボルドたちは、住み慣れた故郷へ帰って行きます。
牧場の土もあちこち掘り返していますので、事後はその修復を手伝ってくださると、ありがたいです。
歪虚データ。
形:6本足のモグラ。土を掻く役目を担う前足が、一対余計についている。
大きさ:頭から尻尾の先まで4メートル。
得意技:土潜り。
特徴:嗅覚、聴覚、触覚が鋭い。
武器:大きなかぎ爪のついた前足。尖った門歯。
弱点:目がほとんど見えない。
登場NPC
ジュアン:ハンターオフィスジェオルジ支局勤めの好青年。恋人(♂)あり。職員その1。
マリー:ハンターオフィスジェオルジ支局勤めの女エルフ。恋人なし。職員その2。
コボルドコボちゃん:トイプードルそっくりな規格外コボルド。
痩せコボルドたち:辺境から逃げてきた標準的コボルド。
マスターより
KINUTAです。
優しそうに見えるけど、モグラは意外と肉食系。
優しそうに見えるけど、モグラは意外と肉食系。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/11 23:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/01 12:47:57 |
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相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/05/05 13:38:23 |