ゲスト
(ka0000)
【龍奏】 澱
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/02 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/11 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
『星の傷跡』。そこまでの道のりを明らかにする必要があった。
何より、封印が完全では無いとされるヴォイドゲートからは今でも歪虚が出現し続けているという状況からも、敵の威力偵察と平行して早急に成される必要性を叫ばれていた。
「しかし、なんだ。まるで蟻の巣だな」
自然にひび割れて出来たのだろう、足場の悪い洞窟内を一同は進む。
出てくる枝分かれした道をしらみつぶしに当たりながら、マッピングを行い、行き止まりだった道は目印などをつけたり、その場の岩などで軽く塞ぐなどしていく。
先行隊の6名は、下がれば下がるほど、進めば進ほど徐々に正のマテリアルが濃くなってきているのを感じていた。
「歪虚が出現し続けてるとか言われてたけど、大したことないな」
一体のリザードマンを塵へと還しながら、1人が笑う。
「おい、やめろよ、それ絶対フラグってやつだから」
「? なんだそれ」
「油断大敵って事だよ」
緊張した面持ちで進んでいた一同であったが、出てくる敵を切り伏せる度にその表情には自信と余裕が徐々に戻ってきていた。
「結構奥まで進んだよね……」
「なぁ、そろそろスキル残数も心許ない。一旦帰った方がいいんじゃないか?」
「そうだな。俺もこれで自己回復スキル最後だし」
一同は頷き合って、元の道を引き返し始める。
帰りはマッピングの必要も無く、一度通った道だ。誰もが少しだけ気を緩めてしまったのも無理は無い。
「!?」
先頭を行く1人が踏み出した一歩。それは岩と岩が噛み合って奇跡的に地面に見えていただけの場所だったらしい。
大きな地響きと共に地面が崩れると、前を歩いていた3人は3m程を落下して全身を強かに打った。
「大丈夫か!?」
落ちずに済んだ3人は、半分ほどになった道から恐る恐る身を乗り出し、声を掛ける。
「……ったぁ~」
衝撃に一瞬息が出来なくなっていたが、リーダー格の男は最初に身を起こすと周囲を確認する。一緒に落ちた1人がどうやら足を折ったか、酷く捻ったかしたらしい。痛みに立てずにいる。
「今行く」
ロープを近くの岩に縛り付け、岩肌を滑るようにして、後続の3人も下へと下りた。
「随分広い空洞だな……」
マテリアル鉱石を多く含んでいるおかげで、何だかんだで道中は狭いながらも明るかったが、ここは普通の岩肌の方が多く仄暗い空間だった。
鋭敏視覚持ちの者が目を凝らせば、ようやくぼんやりと向こう側の岩肌が見える、それには理由があった。
一筋の光りが天井から差し込み、スポットライトを浴びたようにそこだけがハッキリと明るいのだ。光りの筋は空中の埃をキラキラと瞬かせ、幻想的と言えなくも無い。
見上げればどうやら天井部分の一部が裂けており、そのまま地上へと繋がっているようだが、とても登れる距離では無い。
「ねぇ、なんか変な臭いしない?」
ぞわりと肌が粟立つ感覚に1人が両腕をさすった。
持っていたLEDライトで周囲を照らしながら、妙な胸騒ぎにごくりと生唾を飲み込んだ。
ザザッとトランシーバーが鳴った。後続隊からの無線だ。
『凄い音がしたが大丈夫か?』
「あぁ、地面が崩れたんだ……あぁ、全員無事だ。今から戻……な、なんだ!?」
応答していたハンターは、自分が『岩肌』だと思っていた一部が竜の鱗であることに気付き戦慄した。
一同の前で岩が腐食したような鱗を持つ大きな竜が鎌首をもたげていた。
「……やばい、竜だ。しかも、多分、すげぇ、強い」
周囲を奮わせる程の咆吼と共に放出された負のマテリアルは尋常では無かった。
トランシーバー越しに仲間の声が聞こえるが、正直それになんと応えたか、それさえ意識の外だ。
恐怖心に焦る心を抑え、努めて冷静に周囲を見る。細い道状の割れ目がいくつか見える。恐らくこれのどれかは先ほどの崩落した道へと出るだろう。
とにかく逃げるか、後続隊が来るまでどうにかして耐えるしか無い。
逡巡したその時、腐竜の口が大きく開いた。
――ドラッケンブレス!
そう思った時には、6人は黒色のブレスに身を焼かれていた。
「大丈夫!? しっかり!!」
叫び声に目を開ける。……あぁ、後続隊が来てくれたのかとほっとすると同時に懐からマッピングしてきた地図を取り出し、その手に握らせた。
「これを……逃げろ……」
今日まで、何組もの先行隊たちから受け継ぎ、ここまで築いてきた地図を無駄にしてはいけない。
例え、後続隊からしたらほんの少し先の情報が書いてあるだけの地図だとしても。
この地図が、俺達の生きた証だから。
――どうか、これを皆の元へ。
咆吼が空気を震わせる。
一筋の希望のように降り注ぐ陽の光。
その向こうで、絶望の色をした瞳が妖しく煌めいた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
『星の傷跡』。そこまでの道のりを明らかにする必要があった。
何より、封印が完全では無いとされるヴォイドゲートからは今でも歪虚が出現し続けているという状況からも、敵の威力偵察と平行して早急に成される必要性を叫ばれていた。
「しかし、なんだ。まるで蟻の巣だな」
自然にひび割れて出来たのだろう、足場の悪い洞窟内を一同は進む。
出てくる枝分かれした道をしらみつぶしに当たりながら、マッピングを行い、行き止まりだった道は目印などをつけたり、その場の岩などで軽く塞ぐなどしていく。
先行隊の6名は、下がれば下がるほど、進めば進ほど徐々に正のマテリアルが濃くなってきているのを感じていた。
「歪虚が出現し続けてるとか言われてたけど、大したことないな」
一体のリザードマンを塵へと還しながら、1人が笑う。
「おい、やめろよ、それ絶対フラグってやつだから」
「? なんだそれ」
「油断大敵って事だよ」
緊張した面持ちで進んでいた一同であったが、出てくる敵を切り伏せる度にその表情には自信と余裕が徐々に戻ってきていた。
「結構奥まで進んだよね……」
「なぁ、そろそろスキル残数も心許ない。一旦帰った方がいいんじゃないか?」
「そうだな。俺もこれで自己回復スキル最後だし」
一同は頷き合って、元の道を引き返し始める。
帰りはマッピングの必要も無く、一度通った道だ。誰もが少しだけ気を緩めてしまったのも無理は無い。
「!?」
先頭を行く1人が踏み出した一歩。それは岩と岩が噛み合って奇跡的に地面に見えていただけの場所だったらしい。
大きな地響きと共に地面が崩れると、前を歩いていた3人は3m程を落下して全身を強かに打った。
「大丈夫か!?」
落ちずに済んだ3人は、半分ほどになった道から恐る恐る身を乗り出し、声を掛ける。
「……ったぁ~」
衝撃に一瞬息が出来なくなっていたが、リーダー格の男は最初に身を起こすと周囲を確認する。一緒に落ちた1人がどうやら足を折ったか、酷く捻ったかしたらしい。痛みに立てずにいる。
「今行く」
ロープを近くの岩に縛り付け、岩肌を滑るようにして、後続の3人も下へと下りた。
「随分広い空洞だな……」
マテリアル鉱石を多く含んでいるおかげで、何だかんだで道中は狭いながらも明るかったが、ここは普通の岩肌の方が多く仄暗い空間だった。
鋭敏視覚持ちの者が目を凝らせば、ようやくぼんやりと向こう側の岩肌が見える、それには理由があった。
一筋の光りが天井から差し込み、スポットライトを浴びたようにそこだけがハッキリと明るいのだ。光りの筋は空中の埃をキラキラと瞬かせ、幻想的と言えなくも無い。
見上げればどうやら天井部分の一部が裂けており、そのまま地上へと繋がっているようだが、とても登れる距離では無い。
「ねぇ、なんか変な臭いしない?」
ぞわりと肌が粟立つ感覚に1人が両腕をさすった。
持っていたLEDライトで周囲を照らしながら、妙な胸騒ぎにごくりと生唾を飲み込んだ。
ザザッとトランシーバーが鳴った。後続隊からの無線だ。
『凄い音がしたが大丈夫か?』
「あぁ、地面が崩れたんだ……あぁ、全員無事だ。今から戻……な、なんだ!?」
応答していたハンターは、自分が『岩肌』だと思っていた一部が竜の鱗であることに気付き戦慄した。
一同の前で岩が腐食したような鱗を持つ大きな竜が鎌首をもたげていた。
「……やばい、竜だ。しかも、多分、すげぇ、強い」
周囲を奮わせる程の咆吼と共に放出された負のマテリアルは尋常では無かった。
トランシーバー越しに仲間の声が聞こえるが、正直それになんと応えたか、それさえ意識の外だ。
恐怖心に焦る心を抑え、努めて冷静に周囲を見る。細い道状の割れ目がいくつか見える。恐らくこれのどれかは先ほどの崩落した道へと出るだろう。
とにかく逃げるか、後続隊が来るまでどうにかして耐えるしか無い。
逡巡したその時、腐竜の口が大きく開いた。
――ドラッケンブレス!
そう思った時には、6人は黒色のブレスに身を焼かれていた。
「大丈夫!? しっかり!!」
叫び声に目を開ける。……あぁ、後続隊が来てくれたのかとほっとすると同時に懐からマッピングしてきた地図を取り出し、その手に握らせた。
「これを……逃げろ……」
今日まで、何組もの先行隊たちから受け継ぎ、ここまで築いてきた地図を無駄にしてはいけない。
例え、後続隊からしたらほんの少し先の情報が書いてあるだけの地図だとしても。
この地図が、俺達の生きた証だから。
――どうか、これを皆の元へ。
咆吼が空気を震わせる。
一筋の希望のように降り注ぐ陽の光。
その向こうで、絶望の色をした瞳が妖しく煌めいた。
解説
【目標】腐竜の撃退もしくは腐竜からの撤退
貴方たちは後続隊として先行隊との通信の結果、腐竜の元まで駆けつけた、という所からのスタートとなる
※先行隊とのやり取りで、OP情報は全て知っているものとする
ここまでの道中で戦闘があったため、スキルは1/2(端数切り上げ)回分使用可能
先行隊は平均レベル20の霊闘士2名、疾影士2名、闘狩人2名、男4:女2という編成
現在は腐竜との交戦の結果、全員が瀕死の重傷
先行隊を助ける為には、ブレスが届かない洞窟の奥に運ぶことが必要
※ただし、先行隊のメンバーの生死は今回の依頼の成功判定には含まれない
またこのシナリオでは騎乗・ユニットは使用不可
ペットは連行可だが、ブレスに巻き込まれると死亡(アイテム消失)の可能性がある
【戦場設定】
腐竜がいる空間はおおよそ50m×50m×100mのドーム状
腐竜が背を向けている岩壁を12時の方向と定めた時
7時~5時:先行隊の6人が倒れている
6時:後続隊10名スタート地点 及び 壁沿い上3mの所に落ちてきた穴
2時~4時:自然に出来た裂け目の横穴が計5カ所
天井からの光り:中央から3時~9時の方向へ10×2mほど降り注ぐ
これ以外の光源は無く、そのすぐ後ろに腐竜がいる
※PL情報
横穴の一部は中で繋がっており、暫く進むと正規ルート(先行隊が引き返す判断をした地点)へ至る
しかし、一部は袋小路となっており、そこに留まっていると腐竜のブレスの餌食となる
外見ではどれが正規ルートへ至れる裂け目なのか不明
横穴の入口はどれも高さは2m程、横幅が1~1.5m程しか無い為、腐竜は入り込めない
【敵】
『腐竜』
岩のような鱗を持ち、全身から腐臭がしている竜
サイズ2
ドラッケンブレス(射程0~10スクエアの5×5範囲攻撃)
尾撃(直接尾で叩き潰す、または、周囲の岩などを打ち飛ばす)
硫酸の顎(噛みつき攻撃+毒付与)
他不明
貴方たちは後続隊として先行隊との通信の結果、腐竜の元まで駆けつけた、という所からのスタートとなる
※先行隊とのやり取りで、OP情報は全て知っているものとする
ここまでの道中で戦闘があったため、スキルは1/2(端数切り上げ)回分使用可能
先行隊は平均レベル20の霊闘士2名、疾影士2名、闘狩人2名、男4:女2という編成
現在は腐竜との交戦の結果、全員が瀕死の重傷
先行隊を助ける為には、ブレスが届かない洞窟の奥に運ぶことが必要
※ただし、先行隊のメンバーの生死は今回の依頼の成功判定には含まれない
またこのシナリオでは騎乗・ユニットは使用不可
ペットは連行可だが、ブレスに巻き込まれると死亡(アイテム消失)の可能性がある
【戦場設定】
腐竜がいる空間はおおよそ50m×50m×100mのドーム状
腐竜が背を向けている岩壁を12時の方向と定めた時
7時~5時:先行隊の6人が倒れている
6時:後続隊10名スタート地点 及び 壁沿い上3mの所に落ちてきた穴
2時~4時:自然に出来た裂け目の横穴が計5カ所
天井からの光り:中央から3時~9時の方向へ10×2mほど降り注ぐ
これ以外の光源は無く、そのすぐ後ろに腐竜がいる
※PL情報
横穴の一部は中で繋がっており、暫く進むと正規ルート(先行隊が引き返す判断をした地点)へ至る
しかし、一部は袋小路となっており、そこに留まっていると腐竜のブレスの餌食となる
外見ではどれが正規ルートへ至れる裂け目なのか不明
横穴の入口はどれも高さは2m程、横幅が1~1.5m程しか無い為、腐竜は入り込めない
【敵】
『腐竜』
岩のような鱗を持ち、全身から腐臭がしている竜
サイズ2
ドラッケンブレス(射程0~10スクエアの5×5範囲攻撃)
尾撃(直接尾で叩き潰す、または、周囲の岩などを打ち飛ばす)
硫酸の顎(噛みつき攻撃+毒付与)
他不明
マスターより
初めまして、もしくは、またお目にかかれて光栄です、葉槻(はづき)と申します。
今回はどシリアスです。かなりシビアな状況からのスタートです。
全員を助けて逃げる、または闘い勝利するとなると非常に精巧で連携の取れた作戦が必要となります。
一方、先行隊から地図を受け取り、ダッシュでこの空間から逃げ出す、としても可です。
その場合、心情を重視したプレイングを推奨します。
まずは参加者さんの中で方針をしっかり決めてから作戦を立てましょう。
今回は多数決で、とか言っていると依頼失敗の可能性が上がります。お気を付け下さい。
それでは、あなたらしい選択を。プレイングお待ちしております。
今回はどシリアスです。かなりシビアな状況からのスタートです。
全員を助けて逃げる、または闘い勝利するとなると非常に精巧で連携の取れた作戦が必要となります。
一方、先行隊から地図を受け取り、ダッシュでこの空間から逃げ出す、としても可です。
その場合、心情を重視したプレイングを推奨します。
まずは参加者さんの中で方針をしっかり決めてから作戦を立てましょう。
今回は多数決で、とか言っていると依頼失敗の可能性が上がります。お気を付け下さい。
それでは、あなたらしい選択を。プレイングお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/11 05:02
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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相談卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/05/02 01:54:49 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/28 12:43:56 |