ゲスト
(ka0000)
薬草園の主と弟子の猫騒動
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/10 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/05/19 07:30
オープニング
●春だ
グラズヘイム王国にある小さな町にも春がやってきた。
近くの巡礼路で事件が起こったり、林に歪虚がいたとか何とかありながらも、全体を見れば平和である。
小さな町には城壁があるということを思い出しつつ、コリン少年は薬草園に向かっていく。薬草園はジャイルズ・バルネという男が運営しており、各地から集めたハーブを中心に多種多様の植物を面倒見ている。それもまだ拡張する予定があるという。
無口で一見怖そうなジャイルズであるが、顔に出ないだけで優しいし、コリンには十分だった。コリン自身、無口なのも一端にある。孤児のコリンにとってジャイルズは保護者であり師であった。
そんな中迎えた始めての春。
新しい植物を植えたり、剪定したり忙しく動き回る。
「この植物は?」
「もらいものだが、このあたりでは珍しい。根は不安や不眠の症状を抑えるというから、うまく育てば薬草として利用が可能だ」
「においがちょっとすごいですよね……」
「うむ」
生臭い独特の臭気を発している。
その植物を植えてからしばらくたって、ジャイルズは渋面を深くし、コリンは首をかしげることとなる。
植物の周りに猫が妙に集まるのだった。しきりに香りを嗅いでいる。
「……まさか」
「においですよね」
「うむ」
このにおいは猫を虜にしている様子だ。
植物に被害はないとはいえ、いつあるかわからないため対策を検討し始めた。柵を設置するにしても猫が飛び越える可能性を考えて、試行錯誤をしていた。
それから数日後、まさかの被害があった。
その猫を集めている植物が引き抜かれていたのだった。
「……猫ですよね?」
「猫のはずだが」
足跡は猫の物しかない。
近くにはたき火をした跡がある。
「何か焼いた跡があります」
「……なぜだ」
人間の足跡があるわけではない。
「コリン、君は作業をしたら日が落ちる前に帰りたまえ」
「え、あ、はい」
「調査の上、ソサエティに行くか考える」
「わかりました」
「日中は何もないと思うが、危険と判断したら町に入るように」
「わかりました」
コリンは緊張した。日中は何もない……だろうと信じて、草むしりや水やりなど日課を行った。
●依頼
隣町にあるハンターズソサエティの支部にジャイルズが訪れたのはその日の午後だった。
受付にいる職員、ロビン・ドルトスが受ける。
「わかりました、調査依頼……できれば犯人捕まえる……ですね」
話を聞いたロビンはてきぱきと書き込む。
「猫ですか?」
「わからないが、知恵がよほどあるらしいことはわかった」
「ユグディラですか? こんなところで珍しい」
ユグディラの目撃が多い森からは離れているためロビンは素直に驚いた。
「珍しくても問題は問題だ。植物を荒らす、その上、火の不始末でもあれば……火災が発生する」
「あのあたり、町から離れていますから、日中でも初動は遅れますもんね……」
遅れれば林も近い薬草園では、大火になりかねない。
「うちの畑だけでなく、周囲にも出ているようだ」
聞き込みの結果、キャベツが持って行かれたり、たき火の跡に焼かれた虫や芋が転がっていたりするという。
「……住んでいる? ユグディラじゃなくて人間ってこともありうる?」
「もちろん、薬草園とそっちでは別かもしれない。薬草園で襲われた草は人間の大多数は好まない香りだ」
ロビンはうなずきながら依頼を受けた。
「……わかりました、ハンターに依頼を出しておきます」
「よろしく頼んだ」
ロビンは依頼書に「猫かユグディラか不明。侮ることなかれ」と書き入れておいた。
●夜
『おじにゃん、火をおこせたにゃ!』
『こっちも準備はできたぞ!』
黒猫と茶虎猫はそれぞれ棒に挿した虫に香菜を丸め焼く。香ばしいにおいが空腹を刺激する。
『いただきます』
二匹はおいそうに食事をとった。
グラズヘイム王国にある小さな町にも春がやってきた。
近くの巡礼路で事件が起こったり、林に歪虚がいたとか何とかありながらも、全体を見れば平和である。
小さな町には城壁があるということを思い出しつつ、コリン少年は薬草園に向かっていく。薬草園はジャイルズ・バルネという男が運営しており、各地から集めたハーブを中心に多種多様の植物を面倒見ている。それもまだ拡張する予定があるという。
無口で一見怖そうなジャイルズであるが、顔に出ないだけで優しいし、コリンには十分だった。コリン自身、無口なのも一端にある。孤児のコリンにとってジャイルズは保護者であり師であった。
そんな中迎えた始めての春。
新しい植物を植えたり、剪定したり忙しく動き回る。
「この植物は?」
「もらいものだが、このあたりでは珍しい。根は不安や不眠の症状を抑えるというから、うまく育てば薬草として利用が可能だ」
「においがちょっとすごいですよね……」
「うむ」
生臭い独特の臭気を発している。
その植物を植えてからしばらくたって、ジャイルズは渋面を深くし、コリンは首をかしげることとなる。
植物の周りに猫が妙に集まるのだった。しきりに香りを嗅いでいる。
「……まさか」
「においですよね」
「うむ」
このにおいは猫を虜にしている様子だ。
植物に被害はないとはいえ、いつあるかわからないため対策を検討し始めた。柵を設置するにしても猫が飛び越える可能性を考えて、試行錯誤をしていた。
それから数日後、まさかの被害があった。
その猫を集めている植物が引き抜かれていたのだった。
「……猫ですよね?」
「猫のはずだが」
足跡は猫の物しかない。
近くにはたき火をした跡がある。
「何か焼いた跡があります」
「……なぜだ」
人間の足跡があるわけではない。
「コリン、君は作業をしたら日が落ちる前に帰りたまえ」
「え、あ、はい」
「調査の上、ソサエティに行くか考える」
「わかりました」
「日中は何もないと思うが、危険と判断したら町に入るように」
「わかりました」
コリンは緊張した。日中は何もない……だろうと信じて、草むしりや水やりなど日課を行った。
●依頼
隣町にあるハンターズソサエティの支部にジャイルズが訪れたのはその日の午後だった。
受付にいる職員、ロビン・ドルトスが受ける。
「わかりました、調査依頼……できれば犯人捕まえる……ですね」
話を聞いたロビンはてきぱきと書き込む。
「猫ですか?」
「わからないが、知恵がよほどあるらしいことはわかった」
「ユグディラですか? こんなところで珍しい」
ユグディラの目撃が多い森からは離れているためロビンは素直に驚いた。
「珍しくても問題は問題だ。植物を荒らす、その上、火の不始末でもあれば……火災が発生する」
「あのあたり、町から離れていますから、日中でも初動は遅れますもんね……」
遅れれば林も近い薬草園では、大火になりかねない。
「うちの畑だけでなく、周囲にも出ているようだ」
聞き込みの結果、キャベツが持って行かれたり、たき火の跡に焼かれた虫や芋が転がっていたりするという。
「……住んでいる? ユグディラじゃなくて人間ってこともありうる?」
「もちろん、薬草園とそっちでは別かもしれない。薬草園で襲われた草は人間の大多数は好まない香りだ」
ロビンはうなずきながら依頼を受けた。
「……わかりました、ハンターに依頼を出しておきます」
「よろしく頼んだ」
ロビンは依頼書に「猫かユグディラか不明。侮ることなかれ」と書き入れておいた。
●夜
『おじにゃん、火をおこせたにゃ!』
『こっちも準備はできたぞ!』
黒猫と茶虎猫はそれぞれ棒に挿した虫に香菜を丸め焼く。香ばしいにおいが空腹を刺激する。
『いただきます』
二匹はおいそうに食事をとった。
解説
薬草園の植物を守りつつ、植物を狙う何かを捕まえてください。
●状況
近所の畑では芋や葉物がとられていますが、たいした量ではないため問題視はされていませんでした。
ジャイルズが調べたことにより、たき火の跡実は危険だと気づいたり……おっとりした持ち主たちでした。
●薬草園
作業用の小屋が一軒。
除草係の山羊が二匹、鶏糞と卵係の鶏が二羽は常住しています。これらの小屋は作業場の隣。
なお、薬草園は高さ1メートル70センチくらい、木製の柵に囲まれています。
薬草園には多種の植物が植えられています。一周200メートルトラックくらいの広さはあります。ただ、開拓途中だったりいろいろです。
近くには街道や林、他の人の畑があります。
●NPC
・ジャイルズ・バルネ 薬草園の主で今回の依頼人。
・コリン 薬草園の主の元で暮らす、少年。
●PL情報
ユグディラが二匹出ます。
この辺にいれば、川で魚獲ったり、林で木の実をとったり生活が成り立つため、どうやら居着いたようです。
二匹は叔父と甥の関係で叔父がクローディル・ゴーティ、甥がチャイロー・クズーハです。クローディルが毛並みは黒、チャイローは茶虎です。
チャイローは火打ち石を持っており、火を起こすことができます。
なお、過去登場は【初夢】除くと「ハンターの昼飯、略して『ハンメシ』」です。読まなくても全く問題ないです。
●状況
近所の畑では芋や葉物がとられていますが、たいした量ではないため問題視はされていませんでした。
ジャイルズが調べたことにより、たき火の跡実は危険だと気づいたり……おっとりした持ち主たちでした。
●薬草園
作業用の小屋が一軒。
除草係の山羊が二匹、鶏糞と卵係の鶏が二羽は常住しています。これらの小屋は作業場の隣。
なお、薬草園は高さ1メートル70センチくらい、木製の柵に囲まれています。
薬草園には多種の植物が植えられています。一周200メートルトラックくらいの広さはあります。ただ、開拓途中だったりいろいろです。
近くには街道や林、他の人の畑があります。
●NPC
・ジャイルズ・バルネ 薬草園の主で今回の依頼人。
・コリン 薬草園の主の元で暮らす、少年。
●PL情報
ユグディラが二匹出ます。
この辺にいれば、川で魚獲ったり、林で木の実をとったり生活が成り立つため、どうやら居着いたようです。
二匹は叔父と甥の関係で叔父がクローディル・ゴーティ、甥がチャイロー・クズーハです。クローディルが毛並みは黒、チャイローは茶虎です。
チャイローは火打ち石を持っており、火を起こすことができます。
なお、過去登場は【初夢】除くと「ハンターの昼飯、略して『ハンメシ』」です。読まなくても全く問題ないです。
マスターより
こんにちは。
私の植木鉢たちの中でローズマリーが去年初めて咲いて、年越し……株によっては葉の色が怪しい……。どうしたもんだろう?
さて、今回は何かを待って、何かをどうにかするという話です。
よろしくお願いします。
私の植木鉢たちの中でローズマリーが去年初めて咲いて、年越し……株によっては葉の色が怪しい……。どうしたもんだろう?
さて、今回は何かを待って、何かをどうにかするという話です。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/16 19:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 マリィア・バルデス(ka5848) 人間(リアルブルー)|24才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/05/10 07:31:27 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/08 00:00:11 |