ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】バチャーレ村広報記
マスター:樹シロカ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/10 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/19 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●春郷祭のご案内
同盟領内に存在する農耕推進地域ジェオルジ。
この地では初夏と晩秋の頃に、各地の村長が統治者一族の土地に集まって報告を行う寄り合いが行われる。その後、労をねぎらうべくささやかなお祭りが催され、郷祭と呼ばれていた。
この春と秋の郷祭は、二年ほど前から近隣の住人のみならず同盟内の商人達も商機を当て込んで集まる、大規模な祭りとなっている。
今年も、その春郷祭の季節が廻って来た。
ジェオルジ各地の村長達の会議は今にも始まりそうで、そこではいつもはない議題が取り上げられる。
サルヴァト―レ・ロッソからジェオルジ各地に移り住んだ新住人達からの幾つかの要望と、彼らに新たな地での商業を試みる機会を与えるといった内容だ。
しかし。
それらとはまた別に、春郷祭はすでに様々な意味で賑やかに始まっていた。
●バチャーレ村の問題
ジェオルジ領主の館から、馬車に揺られておよそ半日。
バチャーレ村では、サルヴァトーレ・ロッソの乗員の一団が新しい生活を始めつつあった。
数台の魔導アーマーと魔導トラック、住居や倉庫として持ち込んだコンテナ、そしてロッソから持ち出した物資が彼らの全財産である。
「やっぱり俺?」
書類の山に埋もれたサイモン・小川が眼鏡を持ち上げ、目頭を揉む。
黒い髪、黒い瞳の若い男は、名目上この村のリーダーということになっている。
「他にいないでしょ」
山を挟んだ向かい側ではマリナ・リヴェールが腕組みしていた。
「失敗しても元々ですよ」
浅黒い顔の中で白い歯を輝かせ、アルジュナ・シンがどこか達観したように笑う。
マリナとアルジュナはサイモンの助手である。この3人はロッソの元乗員で、本来は惑星調査などの専門家だ。
だがロッソは飛び立ってしまい、彼らはリゼリオに残された。
そこで他のリアルブルー民たちと共に生きていく方法を求めて、バチャーレ村にやって来たのである。
バチャーレ村は昔はとても豊かな村だったが、不運にも近くに温泉が噴き出し、それまでの農業が成り立たず廃村となっていた。
土地を改良すること自体は、彼らの知識や技術で何とかなるだろう。だが。
「当面の交易、なあ……」
うわごとのようにサイモンが唸る。
土地を改良し、作物を収穫するまでには、どんなに頑張っても半年から一年はかかるだろう。
持参した食糧はカツカツだったが、生産プラントはロッソと一緒に飛んで行ってしまったので、いくら技術があってももう頼ることはできない。
となれば、どこかから譲ってもらうしか方法はない。
「やっぱり買うしかないもんね」
「その為には資金が必要ですからね。主任、口は上手いじゃないですか」
「おい、どういう意味だ」
サイモンがアルジュナを睨んだ。
今回サイモンが考えた当面の方法は「加工貿易」である。
材料を近隣の村から調達し、バチャーレで缶詰や瓶詰などに加工し、各地に買ってもらう。
この間に農業の環境を整え、いずれはバチャーレ産の農作物も売り込もうという訳だ。
ちょうど村長祭が開かれる時期であるため、領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)にはバチャーレ村からも代表を送るようにと言われている。交渉のチャンスという訳だ。
『でも、僕は場を提供することしかできません。後は皆さんでなんとかなさってください』
若き領主は、いつも通りの淡々とした表情でそう告げた。
「まあ、自由都市同盟としてもロッソ移民の受け入れについては真面目に考えてくれているようだからな。今回も手伝いを頼むまでは協力してくれるらしいから、俺達も自分たちのできることをやろう」
サイモンはそう言って、大きな溜息をついた。
●春郷祭のご案内
同盟領内に存在する農耕推進地域ジェオルジ。
この地では初夏と晩秋の頃に、各地の村長が統治者一族の土地に集まって報告を行う寄り合いが行われる。その後、労をねぎらうべくささやかなお祭りが催され、郷祭と呼ばれていた。
この春と秋の郷祭は、二年ほど前から近隣の住人のみならず同盟内の商人達も商機を当て込んで集まる、大規模な祭りとなっている。
今年も、その春郷祭の季節が廻って来た。
ジェオルジ各地の村長達の会議は今にも始まりそうで、そこではいつもはない議題が取り上げられる。
サルヴァト―レ・ロッソからジェオルジ各地に移り住んだ新住人達からの幾つかの要望と、彼らに新たな地での商業を試みる機会を与えるといった内容だ。
しかし。
それらとはまた別に、春郷祭はすでに様々な意味で賑やかに始まっていた。
●バチャーレ村の問題
ジェオルジ領主の館から、馬車に揺られておよそ半日。
バチャーレ村では、サルヴァトーレ・ロッソの乗員の一団が新しい生活を始めつつあった。
数台の魔導アーマーと魔導トラック、住居や倉庫として持ち込んだコンテナ、そしてロッソから持ち出した物資が彼らの全財産である。
「やっぱり俺?」
書類の山に埋もれたサイモン・小川が眼鏡を持ち上げ、目頭を揉む。
黒い髪、黒い瞳の若い男は、名目上この村のリーダーということになっている。
「他にいないでしょ」
山を挟んだ向かい側ではマリナ・リヴェールが腕組みしていた。
「失敗しても元々ですよ」
浅黒い顔の中で白い歯を輝かせ、アルジュナ・シンがどこか達観したように笑う。
マリナとアルジュナはサイモンの助手である。この3人はロッソの元乗員で、本来は惑星調査などの専門家だ。
だがロッソは飛び立ってしまい、彼らはリゼリオに残された。
そこで他のリアルブルー民たちと共に生きていく方法を求めて、バチャーレ村にやって来たのである。
バチャーレ村は昔はとても豊かな村だったが、不運にも近くに温泉が噴き出し、それまでの農業が成り立たず廃村となっていた。
土地を改良すること自体は、彼らの知識や技術で何とかなるだろう。だが。
「当面の交易、なあ……」
うわごとのようにサイモンが唸る。
土地を改良し、作物を収穫するまでには、どんなに頑張っても半年から一年はかかるだろう。
持参した食糧はカツカツだったが、生産プラントはロッソと一緒に飛んで行ってしまったので、いくら技術があってももう頼ることはできない。
となれば、どこかから譲ってもらうしか方法はない。
「やっぱり買うしかないもんね」
「その為には資金が必要ですからね。主任、口は上手いじゃないですか」
「おい、どういう意味だ」
サイモンがアルジュナを睨んだ。
今回サイモンが考えた当面の方法は「加工貿易」である。
材料を近隣の村から調達し、バチャーレで缶詰や瓶詰などに加工し、各地に買ってもらう。
この間に農業の環境を整え、いずれはバチャーレ産の農作物も売り込もうという訳だ。
ちょうど村長祭が開かれる時期であるため、領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)にはバチャーレ村からも代表を送るようにと言われている。交渉のチャンスという訳だ。
『でも、僕は場を提供することしかできません。後は皆さんでなんとかなさってください』
若き領主は、いつも通りの淡々とした表情でそう告げた。
「まあ、自由都市同盟としてもロッソ移民の受け入れについては真面目に考えてくれているようだからな。今回も手伝いを頼むまでは協力してくれるらしいから、俺達も自分たちのできることをやろう」
サイモンはそう言って、大きな溜息をついた。
解説
●何をするの?
村長祭で、サイモンがバチャーレ村についてアピールしますので、お手伝いをお願いします。
具体的には加工品を村長祭の会場で提供し、食べても安全でおいしい(=売れる!)と思ってもらうことができれば材料調達が容易になるとして、成功になります。
バチャーレ村では、リアルブルーの技術で品質がよく長持ちする缶詰や瓶詰を作ることができます。
今回は試食用ですので材料にはある程度融通が効きますが、魚介類の生ものは淡水産に限ります(海までは遠いため)。それから香辛料などは他の地域と変わらず、入手には制限があります。
また、マリナが「人間、お酒飲んだら気が緩むって!」と言いだし、クワス(※)も提供することになりました。
ハンターの皆様は
・事前の準備(料理や素材の選定・缶詰やクワスの製造)
・当日のホスト役
を勤めていただくことになります。
(字数の都合によりどちらかに偏った描写になる可能性があります、すみません)
※クワス
ライ麦や黒パン、干した果物などを原料に作られる微炭酸のアルコール飲料。度数は低め。
作って1週間ほどで飲める。さっぱりとしていて夏に向く。
尚、未成年者(公式設定で確認できない方)は試飲できません。
●村長祭について
ジェオルジ領内の村長が集まり、ジェオルジ全体に関わる問題を話し合い調整する場。
領主であるセスト・ジェオルジなどは敢えて表立った協力はしません(あの村を贔屓している! と思われるのは将来的に得策ではないからです)。
村長はおじさん多し。積極的に妨害などはしませんが、新参者に好意的でない者はいるかもしれません。
●売り込み先について
良い物ができれば、郷祭に集まっている同盟商人達が群がってくるでしょう。
「誰に」売るのか絞った方が興味を持ってもらえます。また、彼らが売り込む先は同盟領内とは限りません。
村長祭で、サイモンがバチャーレ村についてアピールしますので、お手伝いをお願いします。
具体的には加工品を村長祭の会場で提供し、食べても安全でおいしい(=売れる!)と思ってもらうことができれば材料調達が容易になるとして、成功になります。
バチャーレ村では、リアルブルーの技術で品質がよく長持ちする缶詰や瓶詰を作ることができます。
今回は試食用ですので材料にはある程度融通が効きますが、魚介類の生ものは淡水産に限ります(海までは遠いため)。それから香辛料などは他の地域と変わらず、入手には制限があります。
また、マリナが「人間、お酒飲んだら気が緩むって!」と言いだし、クワス(※)も提供することになりました。
ハンターの皆様は
・事前の準備(料理や素材の選定・缶詰やクワスの製造)
・当日のホスト役
を勤めていただくことになります。
(字数の都合によりどちらかに偏った描写になる可能性があります、すみません)
※クワス
ライ麦や黒パン、干した果物などを原料に作られる微炭酸のアルコール飲料。度数は低め。
作って1週間ほどで飲める。さっぱりとしていて夏に向く。
尚、未成年者(公式設定で確認できない方)は試飲できません。
●村長祭について
ジェオルジ領内の村長が集まり、ジェオルジ全体に関わる問題を話し合い調整する場。
領主であるセスト・ジェオルジなどは敢えて表立った協力はしません(あの村を贔屓している! と思われるのは将来的に得策ではないからです)。
村長はおじさん多し。積極的に妨害などはしませんが、新参者に好意的でない者はいるかもしれません。
●売り込み先について
良い物ができれば、郷祭に集まっている同盟商人達が群がってくるでしょう。
「誰に」売るのか絞った方が興味を持ってもらえます。また、彼らが売り込む先は同盟領内とは限りません。
マスターより
久々にジェオルジからこんにちは、樹シロカです。
今年もまた春郷祭の季節となりました。
ロッソの移民に関するシナリオは以下の通りです。
(お読みいただかなくても今回の依頼参加には問題ありません)
【蒼祭】隊商、ロッソへ行く/ロッソに引きこもっていた人々がCWに関心を持つ
【郷祭】まめしでウェルカム!/昨年秋の郷祭で移住先としてジェオルジを希望するようになる
バチャーレ村開拓記・序/バチャーレ村が移住先として選ばれる
他に何か確認事項がありましたら、セストがわかる範囲でお答えします。
ただし出発24時間前までを確認期限といたします。
では、皆様のご参加、お待ちしております!
今年もまた春郷祭の季節となりました。
ロッソの移民に関するシナリオは以下の通りです。
(お読みいただかなくても今回の依頼参加には問題ありません)
【蒼祭】隊商、ロッソへ行く/ロッソに引きこもっていた人々がCWに関心を持つ
【郷祭】まめしでウェルカム!/昨年秋の郷祭で移住先としてジェオルジを希望するようになる
バチャーレ村開拓記・序/バチャーレ村が移住先として選ばれる
他に何か確認事項がありましたら、セストがわかる範囲でお答えします。
ただし出発24時間前までを確認期限といたします。
では、皆様のご参加、お待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/19 18:00
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/06 21:38:36 |
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【セストさんに質問】 アスワド・ララ(ka4239) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/05/06 17:00:26 |
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【相談卓】 アスワド・ララ(ka4239) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/05/09 18:08:18 |