ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】遊ぶ少年たち
マスター:大林さゆる

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- サポート
- 現在0人 / 0~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/15 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/05/27 07:30
オープニング
自由都市同盟。
農耕推進地域ジェオルジ近辺、とある小さな村。
しばらく一人旅をしていたラキ(kz0002)は、祭りで賑わう人々の様子を見ながら、広場へと続く通りを歩いていた。
「なんだか、こういう雰囲気、久し振りね」
出店に並ぶ子供たち、売り買いに懸命な商人たち、音楽隊が奏でる音色。
活気に満ちた村の風景に、ラキの心は自然とワクワクしていた。
ふと、野菜売りの店主が声を荒げた。
「こらあ、イタズラ小僧、また来たな」
数人の少年たちは野菜を盗み取ると、ラキに向かって投げ飛ばす。
「え、なんなの、いきなり」
とっさに回避するラキ。
少年たちはフードを深く被り、布の服を着ていたが、割と素早い動きで逃げていった。
突然のことで驚きながらも、ラキは地面に落ちた野菜を拾い上げて、店主に手渡した。
「大丈夫ですか?」
「なに、子供のイタズラだ。気にするな。祭りが楽しくて、はっちゃけてるだけだろうよ」
店主はやれやれと思いつつも、ラキに礼を言う。
「ありがとよ、嬢ちゃん。ここに来るのは初めてかい?」
「はい、噂では聞いていたけど、実際に祭りを見たくて来ちゃいました」
ラキが楽しそうに笑う。
店主は何かを思い出したように目を見開いた。
「おっ、そういや、去年の秋に参加していたマクシミリアン・ヴァイスって男も来てるみたいだぜ。相変わらずツンツン顔だが、根は良いヤツだから、良かったら誘ってやりなよ」
「マクシミリアンか……確か訓練場にいたハンターだったよね」
ラキは、以前から気になることがあり、ぜひとも彼に会って、どういうことなのか確かめたいことがあった。
●
一方、路地裏では。
「マクシミリアンさん、警備の闘狩人たちが『ソウルトーチ』を使っても、反応が無い少年たちがいるっす」
水本 壮(みずもと・そう)は、マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)と同行して祭りに参加していた。
「スコットの予想通りだったな。この村には『鉄の人形』が紛れ込んでいる可能性がある」
魔術師協会に所属するスコットに頼まれて、マクシミリアンたちは村の中を調べていたのだ。
「どうしたら、少年たちを誘き寄せることができるっすかねー」
壮が欠伸をしながら言うと、マクシミリアンは壮の腕を掴んだ。
「な、なんのつもりっすか?」
「こうするまでだ」
マクシミリアンは有無も言わせぬ勢いで、壮を路地裏から通りへと突き出した。
「どういうつもりっすか?」
首を傾げる壮。
気が付けば、少年たちに囲まれていた。
「なんだ、おまえらは。俺になんか用か?」
少年たちは不敵な笑みを浮かべると、壮に狙いを定めて芋を投げつけた。
「いってーな。なにしやがる!」
さすがの壮も、怒り心頭。芋は全て壮の顔に命中した。
「あなた達、またイタズラしてるの?」
ラキが騒動に気が付いて、近寄ってきた。
少年たちはマクシミリアンの姿を見ると、その場から逃走した。
「……やはりな」
路地裏から出てきたマクシミリアンは、納得したように呟いた。
「何が『やはりな』っすか。俺が何したって言うんだよ」
壮は子供のようにマクシミリアンの背中を何度も叩いていた。
「おまえは何もしていない。あの少年たちが、水本を引っかけようとしているらしい」
「そんなこと、誰が言ったっすか」
壮が地団駄を踏むが、マクシミリアンは全く気にしていなかった。
「あの、もしかして、マクシミリアン?」
ラキが戸惑いながら声をかけると、壮は我に返り、身形を整えながら言った。
「お見苦しいところを見せて申し訳ない。俺は水本 壮。それで、隣にいるのがマクシミリアン・ヴァイスだ」
「あたしはラキ。……マクシミリアン、会いたかったよ。ずっと聞きたいことがあって」
ラキは頬を染めながら、マクシミリアンに近付く。
「なんだ?」
「……えっとね……以前から気になることがあって」
照れ笑いのラキ。
「なんすか……このムードは……まさか、まさか……」
壮の脳裏にリアルブルーにいた頃……中学時代の思い出が蘇る。
自分の目の前で、好きだった少女が、別のクラスメイト男子に告白している場面を……。
「こっちの世界でもなのかー」
項垂れる壮。
ラキは今まで胸に秘めていたことをマクシミリアンに告げた。
「あのね、訓練場にペット受付の窓口があるけど、どうしてなのかな?」
興味津々に目を輝かせるラキ。
マクシミリアンは淡々と応えた。
「訓練場の近辺にはペット専用の施設がある。動物の力を借りて発動するスキルもあるからな。そうしたスキルは相棒の動物を連れてスキルを修得するハンターもいる」
「そういうことだったんだね。言われてみれば、馬に騎乗して使うスキルとかあるよね」
ラキがそう言った後、悲鳴が聴こえてきた。
「キャー! 私の猫ちゃんがーっ!」
「俺の大切な犬がぁぁぁぁーっ!」
叫び声があった方角に向うと、猫や犬の顔に落書きをしている少年たちがいた。
マクシミリアンたちが駆け寄ると、少年たちはすぐさま逃げ出した。
飼い主たちはペットを抱えると、自宅に引きこもってしまった。
「イタズラにしては、やり過ぎじゃないの!」
ラキが怒る。飼い主たちにとっては大切なペットたち。
そのペットたちにイタズラをして楽しむなど、言語道断だ。
「あの少年たちを野放しにしていたら、さらに行為は酷くなっていくだろうな」
マクシミリアンがそう言うと、ラキは拳を握り締めた。
「だとしたら許せないよ」
「そうだな。相手は嫉妬の歪虚だ。遠慮はいらない」
当然のように言い切るマクシミリアン。
「あの子たち、歪虚なの?! だったら尚更、捕まえないと」
ラキの言葉に、マクシミリアンが頷く。
「まだ村人たちは少年たちの正体に気付いていない。歪虚だと分かれば混乱するだろう」
「そうだね。だけど、村長さんには話しておこうよ」
ラキの提案に、マクシミリアンも異論はなかった。
魔術師協会広報室も陰ながら村の警護を支援していたが、嫉妬の歪虚を退治するため、さらにハンターを募集することにした。
農耕推進地域ジェオルジ近辺、とある小さな村。
しばらく一人旅をしていたラキ(kz0002)は、祭りで賑わう人々の様子を見ながら、広場へと続く通りを歩いていた。
「なんだか、こういう雰囲気、久し振りね」
出店に並ぶ子供たち、売り買いに懸命な商人たち、音楽隊が奏でる音色。
活気に満ちた村の風景に、ラキの心は自然とワクワクしていた。
ふと、野菜売りの店主が声を荒げた。
「こらあ、イタズラ小僧、また来たな」
数人の少年たちは野菜を盗み取ると、ラキに向かって投げ飛ばす。
「え、なんなの、いきなり」
とっさに回避するラキ。
少年たちはフードを深く被り、布の服を着ていたが、割と素早い動きで逃げていった。
突然のことで驚きながらも、ラキは地面に落ちた野菜を拾い上げて、店主に手渡した。
「大丈夫ですか?」
「なに、子供のイタズラだ。気にするな。祭りが楽しくて、はっちゃけてるだけだろうよ」
店主はやれやれと思いつつも、ラキに礼を言う。
「ありがとよ、嬢ちゃん。ここに来るのは初めてかい?」
「はい、噂では聞いていたけど、実際に祭りを見たくて来ちゃいました」
ラキが楽しそうに笑う。
店主は何かを思い出したように目を見開いた。
「おっ、そういや、去年の秋に参加していたマクシミリアン・ヴァイスって男も来てるみたいだぜ。相変わらずツンツン顔だが、根は良いヤツだから、良かったら誘ってやりなよ」
「マクシミリアンか……確か訓練場にいたハンターだったよね」
ラキは、以前から気になることがあり、ぜひとも彼に会って、どういうことなのか確かめたいことがあった。
●
一方、路地裏では。
「マクシミリアンさん、警備の闘狩人たちが『ソウルトーチ』を使っても、反応が無い少年たちがいるっす」
水本 壮(みずもと・そう)は、マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)と同行して祭りに参加していた。
「スコットの予想通りだったな。この村には『鉄の人形』が紛れ込んでいる可能性がある」
魔術師協会に所属するスコットに頼まれて、マクシミリアンたちは村の中を調べていたのだ。
「どうしたら、少年たちを誘き寄せることができるっすかねー」
壮が欠伸をしながら言うと、マクシミリアンは壮の腕を掴んだ。
「な、なんのつもりっすか?」
「こうするまでだ」
マクシミリアンは有無も言わせぬ勢いで、壮を路地裏から通りへと突き出した。
「どういうつもりっすか?」
首を傾げる壮。
気が付けば、少年たちに囲まれていた。
「なんだ、おまえらは。俺になんか用か?」
少年たちは不敵な笑みを浮かべると、壮に狙いを定めて芋を投げつけた。
「いってーな。なにしやがる!」
さすがの壮も、怒り心頭。芋は全て壮の顔に命中した。
「あなた達、またイタズラしてるの?」
ラキが騒動に気が付いて、近寄ってきた。
少年たちはマクシミリアンの姿を見ると、その場から逃走した。
「……やはりな」
路地裏から出てきたマクシミリアンは、納得したように呟いた。
「何が『やはりな』っすか。俺が何したって言うんだよ」
壮は子供のようにマクシミリアンの背中を何度も叩いていた。
「おまえは何もしていない。あの少年たちが、水本を引っかけようとしているらしい」
「そんなこと、誰が言ったっすか」
壮が地団駄を踏むが、マクシミリアンは全く気にしていなかった。
「あの、もしかして、マクシミリアン?」
ラキが戸惑いながら声をかけると、壮は我に返り、身形を整えながら言った。
「お見苦しいところを見せて申し訳ない。俺は水本 壮。それで、隣にいるのがマクシミリアン・ヴァイスだ」
「あたしはラキ。……マクシミリアン、会いたかったよ。ずっと聞きたいことがあって」
ラキは頬を染めながら、マクシミリアンに近付く。
「なんだ?」
「……えっとね……以前から気になることがあって」
照れ笑いのラキ。
「なんすか……このムードは……まさか、まさか……」
壮の脳裏にリアルブルーにいた頃……中学時代の思い出が蘇る。
自分の目の前で、好きだった少女が、別のクラスメイト男子に告白している場面を……。
「こっちの世界でもなのかー」
項垂れる壮。
ラキは今まで胸に秘めていたことをマクシミリアンに告げた。
「あのね、訓練場にペット受付の窓口があるけど、どうしてなのかな?」
興味津々に目を輝かせるラキ。
マクシミリアンは淡々と応えた。
「訓練場の近辺にはペット専用の施設がある。動物の力を借りて発動するスキルもあるからな。そうしたスキルは相棒の動物を連れてスキルを修得するハンターもいる」
「そういうことだったんだね。言われてみれば、馬に騎乗して使うスキルとかあるよね」
ラキがそう言った後、悲鳴が聴こえてきた。
「キャー! 私の猫ちゃんがーっ!」
「俺の大切な犬がぁぁぁぁーっ!」
叫び声があった方角に向うと、猫や犬の顔に落書きをしている少年たちがいた。
マクシミリアンたちが駆け寄ると、少年たちはすぐさま逃げ出した。
飼い主たちはペットを抱えると、自宅に引きこもってしまった。
「イタズラにしては、やり過ぎじゃないの!」
ラキが怒る。飼い主たちにとっては大切なペットたち。
そのペットたちにイタズラをして楽しむなど、言語道断だ。
「あの少年たちを野放しにしていたら、さらに行為は酷くなっていくだろうな」
マクシミリアンがそう言うと、ラキは拳を握り締めた。
「だとしたら許せないよ」
「そうだな。相手は嫉妬の歪虚だ。遠慮はいらない」
当然のように言い切るマクシミリアン。
「あの子たち、歪虚なの?! だったら尚更、捕まえないと」
ラキの言葉に、マクシミリアンが頷く。
「まだ村人たちは少年たちの正体に気付いていない。歪虚だと分かれば混乱するだろう」
「そうだね。だけど、村長さんには話しておこうよ」
ラキの提案に、マクシミリアンも異論はなかった。
魔術師協会広報室も陰ながら村の警護を支援していたが、嫉妬の歪虚を退治するため、さらにハンターを募集することにした。
解説
■依頼の趣旨
鉄の人形(アイアン・ボーイ)たちを全て退治して、何事もなかったかのように祭りを楽しむ
■村の中に紛れ込んでいる歪虚
アイアン・ボーイ、3体
歪虚化した鉄の人形。嫉妬の眷属。見た目は少年。人語は理解できず、話すこともない
フードを深く被り、布の服を着て全身を隠している
身長158cm、剣とダーツを装備。
ダーツの射程1~3。『ダブルシューティング』使用
接近戦になると、剣に持ち替え、対象相手を『強打』で叩き斬る
野菜を盗んで対象相手に投げつけたり、犬や猫の顔に落書きをして楽しんでいる
物を投げる行動の射程は0~10。
■補足
今の所、村人たちは少年たちの正体に気付いていない
村長はラキから話を聞いており、ハンターたちに依頼を任せることにした
人形たちは村の中を好き勝手(ランダム)に動き回っており、
マテリアルに反応しないため、ソウルトーチで誘き寄せるのは難しい。
鉄の人形たちは何故か、水本 壮には執着しているらしいことが判明。
今回の人形に限り、犬や猫、小動物を連れている者もターゲットのようだ。
村の南側には空き地があり、その場所に追い込むのも作戦として有り。
村人たちに被害が出ないうちに、人形たちを退治できれば、その後は祭りを楽しむことができる。
少年たちを捕まえるのも「祭りの一環」だと村人たちに信じてもらえれば、村の中を駆け回ってもOK。
その代わり、それなりの準備が必要になってくる。
■
作戦は参加ハンターさんたちにお任せします。
依頼の達成度合いによって、報酬も変動します。
鉄の人形(アイアン・ボーイ)たちを全て退治して、何事もなかったかのように祭りを楽しむ
■村の中に紛れ込んでいる歪虚
アイアン・ボーイ、3体
歪虚化した鉄の人形。嫉妬の眷属。見た目は少年。人語は理解できず、話すこともない
フードを深く被り、布の服を着て全身を隠している
身長158cm、剣とダーツを装備。
ダーツの射程1~3。『ダブルシューティング』使用
接近戦になると、剣に持ち替え、対象相手を『強打』で叩き斬る
野菜を盗んで対象相手に投げつけたり、犬や猫の顔に落書きをして楽しんでいる
物を投げる行動の射程は0~10。
■補足
今の所、村人たちは少年たちの正体に気付いていない
村長はラキから話を聞いており、ハンターたちに依頼を任せることにした
人形たちは村の中を好き勝手(ランダム)に動き回っており、
マテリアルに反応しないため、ソウルトーチで誘き寄せるのは難しい。
鉄の人形たちは何故か、水本 壮には執着しているらしいことが判明。
今回の人形に限り、犬や猫、小動物を連れている者もターゲットのようだ。
村の南側には空き地があり、その場所に追い込むのも作戦として有り。
村人たちに被害が出ないうちに、人形たちを退治できれば、その後は祭りを楽しむことができる。
少年たちを捕まえるのも「祭りの一環」だと村人たちに信じてもらえれば、村の中を駆け回ってもOK。
その代わり、それなりの準備が必要になってくる。
■
作戦は参加ハンターさんたちにお任せします。
依頼の達成度合いによって、報酬も変動します。
マスターより
大林です。
【春郷祭】連動シナリオをお届けします。
歪虚を全て退治してしまえば、残りの期間は祭りを楽しむことができます。
プレイングには「動機」「目的」「具体的な行動」「どんな風に祭りを楽しむか」を明記して頂けると助かります。
それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
■NPC
ラキ(kz0002)、女性、15才。疾影士
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)、男性、22才。闘狩人
スコット、男性、20才。魔術師
水本 壮(みずもと・そう)、人間、男性、17才、闘狩人
【春郷祭】連動シナリオをお届けします。
歪虚を全て退治してしまえば、残りの期間は祭りを楽しむことができます。
プレイングには「動機」「目的」「具体的な行動」「どんな風に祭りを楽しむか」を明記して頂けると助かります。
それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
■NPC
ラキ(kz0002)、女性、15才。疾影士
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)、男性、22才。闘狩人
スコット、男性、20才。魔術師
水本 壮(みずもと・そう)、人間、男性、17才、闘狩人
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/21 19:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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いたずらしょうねんの事件簿 レイ・T・ベッドフォード(ka2398) 人間(リアルブルー)|26才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/05/14 19:43:54 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/13 19:57:18 |