ゲスト
(ka0000)
犬雑魔討伐依頼
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/18 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/01 22:00
オープニング
●男の罪
小太りの男が鞭を振って地面を叩いた。
「オラオラ! あっち行け!」
威嚇されているのは何頭もの犬達だ。
お世辞にも綺麗とはいえない小屋の中で、犬達は右往左往していた。
「まったく、糞と死体の処理だけはだるい仕事だぜ」
男はそう言うと、押し車に、瀕死の犬を乱暴に乗せた。
病気だったのだろうか毛が落ち、皮膚はただれ、無残な姿のその犬は成すがままだ。
「……待てよ。病気がうつるとやっかいだな」
ジッと犬共を観察し、やがて、一部、毛が抜けている犬を見つけると、突然、その犬を蹴った。
執拗に、何度も。
「オラ! オラ!」
その犬は弱々しく鳴いていたが、やがて、鳴く事もできず、横たわった。
それをまたもや乱暴に押し車に乗せる。
「まったく、金にならなかったら、てめーら全部まとめて処分だ」
憤慨して男は小屋から出て行った。
押し車を押して男は小屋から離れた場所を目指す。
そこは、死んだ犬や瀕死な犬を“捨てる”場所だ。大きな窪みの縁に立つと、押し車を傾けた。
「金にならない商品の行き先って訳だ」
ザザーと窪みの中に転がって行く二頭の犬。
この小太りの男は犬を繁殖させては適当な血統書を作成して売り払っていたのだ。
そして、自分の手に負えない犬は“処分”していた。
●天罰
ある日の事。雷雨を伴った激しい嵐が吹き荒れた。
春とは言え、こうなると肌寒いものがある。
「ちくしょう。暖炉の薪が外か……」
男は外套を羽織ると渋々、玄関の扉を開けた。
家の裏側に薪置き場があるのだ。
「うるせぇ犬共だ」
雷雨の中というのも関わらず、近くに立つ犬小屋から犬の鳴き声が聞こえてきた。
嵐に怯えているのだろうか。
「五月蠅い犬は売れないからな。後で“処分”だな」
口をへの字にして男は言った。
だが、とりあえずは、今は薪だ。
そう思って視線を犬小屋から変えた時、小太りの男は驚愕した。
「な、な、なんだ!?」
嵐の中で真っ黒な犬が“立って”いた。
目は赤く輝き、口からは鋭い牙と共に、炎が舌のように見える。
所謂、雑魔――ぞうま――だ。
「ば、化け物!!」
小太りの男は慌てて家へと逃げ帰る。
それを追って直立した犬は迫ってくる。
家に入って扉を閉めようとしたが、後少しという所で鼻先が挟まった。
「ひ、ひぃぃ!」
男は慄きながら家の奥へと逃げる。
犬の雑魔はそれを追って家の中へと入った。
嵐の風で家の戸が大きな音を立てて閉まった。
まるで、男の人生が終わったかのを知らせる様に。
●あるハンターオフィスにて
「新人ハンターさんの依頼といえば、ゴブリン退治と雑魔退治です」
ハンターオフィスの受付嬢がそんな事を言いながら依頼の資料を並べた。
新しく登録されたハンター向けという事ではないが、そういうハンターでも十分に依頼が達成されると見込まれての事なのだろう。
「依頼内容は、グラズヘイム王国の古都アークエルスの郊外の山中となります」
転移門を使えば移動は問題ないだろう。
山の中腹に立つ家と小屋がモニターに映し出されている。
「なんでも、ペットを売っている人が住んでいた家らしいのですが、犬の受け取りにきた目撃者によると、家の中に雑魔がいる事を見つけた様子なのです」
同時に家の主の死体も目撃したという。
雑魔は直立している黒い犬。家の中から出られないのか家の中をウロウロとしているという。
「また、小屋には多数の犬が取り残されているようです」
モニターがパッと変わって、一台の場所といくつかの檻が表示された。
「飢えの為、相当数の犬が死んでいると思われますが、もし、生き残りの犬が居たら、保護をよろしくお願いします」
つまり、雑魔を退治して犬を保護する依頼という訳だ。
ここまで説明してから受付嬢は声を落とした。
「実は、追加の依頼内容があります。この家の持ち主は犬に対して酷い事をしていたそうで、その証拠となるものを探して来て欲しいのです」
保護した犬をどうするかという問題はハンターオフィス側で行う事になっているが、事情を確認しておきたいという事だろう。
「それでは、もし、よろしければ、この依頼書にサインをお願いします」
差し出された依頼書にサインをするかどうかは、ハンターに委ねられたのであった。
小太りの男が鞭を振って地面を叩いた。
「オラオラ! あっち行け!」
威嚇されているのは何頭もの犬達だ。
お世辞にも綺麗とはいえない小屋の中で、犬達は右往左往していた。
「まったく、糞と死体の処理だけはだるい仕事だぜ」
男はそう言うと、押し車に、瀕死の犬を乱暴に乗せた。
病気だったのだろうか毛が落ち、皮膚はただれ、無残な姿のその犬は成すがままだ。
「……待てよ。病気がうつるとやっかいだな」
ジッと犬共を観察し、やがて、一部、毛が抜けている犬を見つけると、突然、その犬を蹴った。
執拗に、何度も。
「オラ! オラ!」
その犬は弱々しく鳴いていたが、やがて、鳴く事もできず、横たわった。
それをまたもや乱暴に押し車に乗せる。
「まったく、金にならなかったら、てめーら全部まとめて処分だ」
憤慨して男は小屋から出て行った。
押し車を押して男は小屋から離れた場所を目指す。
そこは、死んだ犬や瀕死な犬を“捨てる”場所だ。大きな窪みの縁に立つと、押し車を傾けた。
「金にならない商品の行き先って訳だ」
ザザーと窪みの中に転がって行く二頭の犬。
この小太りの男は犬を繁殖させては適当な血統書を作成して売り払っていたのだ。
そして、自分の手に負えない犬は“処分”していた。
●天罰
ある日の事。雷雨を伴った激しい嵐が吹き荒れた。
春とは言え、こうなると肌寒いものがある。
「ちくしょう。暖炉の薪が外か……」
男は外套を羽織ると渋々、玄関の扉を開けた。
家の裏側に薪置き場があるのだ。
「うるせぇ犬共だ」
雷雨の中というのも関わらず、近くに立つ犬小屋から犬の鳴き声が聞こえてきた。
嵐に怯えているのだろうか。
「五月蠅い犬は売れないからな。後で“処分”だな」
口をへの字にして男は言った。
だが、とりあえずは、今は薪だ。
そう思って視線を犬小屋から変えた時、小太りの男は驚愕した。
「な、な、なんだ!?」
嵐の中で真っ黒な犬が“立って”いた。
目は赤く輝き、口からは鋭い牙と共に、炎が舌のように見える。
所謂、雑魔――ぞうま――だ。
「ば、化け物!!」
小太りの男は慌てて家へと逃げ帰る。
それを追って直立した犬は迫ってくる。
家に入って扉を閉めようとしたが、後少しという所で鼻先が挟まった。
「ひ、ひぃぃ!」
男は慄きながら家の奥へと逃げる。
犬の雑魔はそれを追って家の中へと入った。
嵐の風で家の戸が大きな音を立てて閉まった。
まるで、男の人生が終わったかのを知らせる様に。
●あるハンターオフィスにて
「新人ハンターさんの依頼といえば、ゴブリン退治と雑魔退治です」
ハンターオフィスの受付嬢がそんな事を言いながら依頼の資料を並べた。
新しく登録されたハンター向けという事ではないが、そういうハンターでも十分に依頼が達成されると見込まれての事なのだろう。
「依頼内容は、グラズヘイム王国の古都アークエルスの郊外の山中となります」
転移門を使えば移動は問題ないだろう。
山の中腹に立つ家と小屋がモニターに映し出されている。
「なんでも、ペットを売っている人が住んでいた家らしいのですが、犬の受け取りにきた目撃者によると、家の中に雑魔がいる事を見つけた様子なのです」
同時に家の主の死体も目撃したという。
雑魔は直立している黒い犬。家の中から出られないのか家の中をウロウロとしているという。
「また、小屋には多数の犬が取り残されているようです」
モニターがパッと変わって、一台の場所といくつかの檻が表示された。
「飢えの為、相当数の犬が死んでいると思われますが、もし、生き残りの犬が居たら、保護をよろしくお願いします」
つまり、雑魔を退治して犬を保護する依頼という訳だ。
ここまで説明してから受付嬢は声を落とした。
「実は、追加の依頼内容があります。この家の持ち主は犬に対して酷い事をしていたそうで、その証拠となるものを探して来て欲しいのです」
保護した犬をどうするかという問題はハンターオフィス側で行う事になっているが、事情を確認しておきたいという事だろう。
「それでは、もし、よろしければ、この依頼書にサインをお願いします」
差し出された依頼書にサインをするかどうかは、ハンターに委ねられたのであった。
解説
●目的
雑魔の討伐
●内容
家の中に潜んでいる雑魔を討伐する
●小太りの男の家
平屋建ての1LDK
窓は各部屋にあるが内側から鍵がしてある
なお、建物自体の破壊は極力避けるようにお願いします
(家具が壊れる程度であれば問題ありません)
家の周囲は開けています
●雑魔1体
直立した黒い犬の雑魔
大きさは人の背丈ほどはある様子
詳しい戦闘能力は不明
●犬小屋
数頭の犬が生き長らえています
●追加依頼
こちらも達成する事で達成度を上げる事ができます
内容は『家主の動物虐待の証拠の確保』となります
●その他
上記以外の雑魔と戦闘状態になる事はありません
雑魔の討伐
●内容
家の中に潜んでいる雑魔を討伐する
●小太りの男の家
平屋建ての1LDK
窓は各部屋にあるが内側から鍵がしてある
なお、建物自体の破壊は極力避けるようにお願いします
(家具が壊れる程度であれば問題ありません)
家の周囲は開けています
●雑魔1体
直立した黒い犬の雑魔
大きさは人の背丈ほどはある様子
詳しい戦闘能力は不明
●犬小屋
数頭の犬が生き長らえています
●追加依頼
こちらも達成する事で達成度を上げる事ができます
内容は『家主の動物虐待の証拠の確保』となります
●その他
上記以外の雑魔と戦闘状態になる事はありません
マスターより
●ご挨拶
ハンターオフィスに新規登録されたハンターの皆様、ADivのMSを務めさせていただいています赤山優牙と申します
初心者ハンターの依頼と言えば、ゴブリン退治か雑魔退治という事で、当依頼を出させていただきました
心揺さぶるなにかがあれば、ぜひ、ご参加をご検討いただければと思います
もちろん、経験豊富なハンター、駆け出しまだまだなハンターの皆様の参加もお待ちしております
先輩ハンターらしい所を見せつけるのもよし、なにかを追い掛けるのもよし、皆様で楽しんでいただければと思います
●攻略のヒント
オープニングをよく読んで、どう、キャラクターの行動に落とし込むかという所かと思います
ハンターオフィスに新規登録されたハンターの皆様、ADivのMSを務めさせていただいています赤山優牙と申します
初心者ハンターの依頼と言えば、ゴブリン退治か雑魔退治という事で、当依頼を出させていただきました
心揺さぶるなにかがあれば、ぜひ、ご参加をご検討いただければと思います
もちろん、経験豊富なハンター、駆け出しまだまだなハンターの皆様の参加もお待ちしております
先輩ハンターらしい所を見せつけるのもよし、なにかを追い掛けるのもよし、皆様で楽しんでいただければと思います
●攻略のヒント
オープニングをよく読んで、どう、キャラクターの行動に落とし込むかという所かと思います
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/19 20:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 長良 芳人(ka3874) 人間(リアルブルー)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/05/18 18:08:10 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/15 10:22:57 |