ゲスト
(ka0000)
王国メイドの旅支度
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/27 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/05 19:00
オープニング
●
「暇をいただきたく、存じます」
王国東部に領を構えるマーシャロウ家。
領主の執務室で、一人のメイドが見事な礼を見せていた。彼女の名は、フィオ・ドランド。マーシャロウ家のメイド長である。
「……理由を聞こうか」
領主シヴィ・マーシャロウは、苦々しい表情で問いただす。
フィオは遠い目をしながら、ぽつりという。
「先日、ご主人様から身に余る言葉を頂きました」
身に余るお言葉とは、簡潔にいえば「プロポーズ」であった。以前よりシヴィからそれらしき好意を寄せられていることに、フィオは気づいていた。
だが、自分はメイド。相手は貴族。
「ですが、それは身分違いの恋……。今の私では、到底お答えできません」
やや大仰そうに手振りを交え、フィオは主張する。
「一方でご主人様の好意を無碍にすることは、メイドとして恥です」
そして、フィオは一つの結論に思い至った。
「暇をいただき、ご主人様にふさわしい女になって戻ってまいります」
「なんか暴走していないか?」
冷静なシヴィのツッコミに、フィオは視線を逸らした。
「そんなことございませんわ」
「……まぁ、いいだろう。フィオが決めたことだ」
基本的にフィオに甘いシヴィは、彼女の出した結論を肯定した。
「だが、危険に飛び込む以上はそれなりの装備を整えてほしい」
「メイド服はやめませんよ。私は、マーシャロウ家のメイド長ですから」
「では、メイド服を基調とした新しい防具を用意しよう」
素材としてシヴィは一つ思い至るものがあった。
それは、マーシャロウ領の特産品でもある鉄鉱石だ。加工しやすさでは王国の中でも上位に入る鉄を用いて、メイド服を強化すればよい。
「お言葉ですが」
シヴィの考えを遮るように、フィオが発言を求めた。
先を促されたフィオは頷いて告げる。
「領家の鉱山に先日雑魔が発生したため、ハンターを要請中のはずです」
「……そうだったか」
「ご主人様が、そのようでは安心して旅に出れませんね」
「すまない」
「今回は私のためでもあります。雑魔討伐に随伴してもよろしいでしょうか?」
「あぁ、ただし戦闘はするなよ」
仕方ないですねと述べて、フィオは部屋をあとにした。
●
フィオが屋敷を出て行くのを見送り、シヴィは執務机に置かれた報告書に目をやる。無論、鉱山に雑魔が出た報告を忘れてなどいない。
「たかがスライム。されど、スライム……か」
鉱山に現れたのは何ら変哲のないスライムである。ただし、鉱山の道幅は狭く戦闘には不向きだ。そして鉱山を開けた暁には、フィオへの贈り物を決めねばならぬ。
「ハンターの知見も知りたいところだな」
資料から目を話し、シヴィはぽつりとつぶやく。
フィオにふさわしい防具に思いを馳せ、ハンターへの依頼書にそっと一文書き添えるのだった。
「暇をいただきたく、存じます」
王国東部に領を構えるマーシャロウ家。
領主の執務室で、一人のメイドが見事な礼を見せていた。彼女の名は、フィオ・ドランド。マーシャロウ家のメイド長である。
「……理由を聞こうか」
領主シヴィ・マーシャロウは、苦々しい表情で問いただす。
フィオは遠い目をしながら、ぽつりという。
「先日、ご主人様から身に余る言葉を頂きました」
身に余るお言葉とは、簡潔にいえば「プロポーズ」であった。以前よりシヴィからそれらしき好意を寄せられていることに、フィオは気づいていた。
だが、自分はメイド。相手は貴族。
「ですが、それは身分違いの恋……。今の私では、到底お答えできません」
やや大仰そうに手振りを交え、フィオは主張する。
「一方でご主人様の好意を無碍にすることは、メイドとして恥です」
そして、フィオは一つの結論に思い至った。
「暇をいただき、ご主人様にふさわしい女になって戻ってまいります」
「なんか暴走していないか?」
冷静なシヴィのツッコミに、フィオは視線を逸らした。
「そんなことございませんわ」
「……まぁ、いいだろう。フィオが決めたことだ」
基本的にフィオに甘いシヴィは、彼女の出した結論を肯定した。
「だが、危険に飛び込む以上はそれなりの装備を整えてほしい」
「メイド服はやめませんよ。私は、マーシャロウ家のメイド長ですから」
「では、メイド服を基調とした新しい防具を用意しよう」
素材としてシヴィは一つ思い至るものがあった。
それは、マーシャロウ領の特産品でもある鉄鉱石だ。加工しやすさでは王国の中でも上位に入る鉄を用いて、メイド服を強化すればよい。
「お言葉ですが」
シヴィの考えを遮るように、フィオが発言を求めた。
先を促されたフィオは頷いて告げる。
「領家の鉱山に先日雑魔が発生したため、ハンターを要請中のはずです」
「……そうだったか」
「ご主人様が、そのようでは安心して旅に出れませんね」
「すまない」
「今回は私のためでもあります。雑魔討伐に随伴してもよろしいでしょうか?」
「あぁ、ただし戦闘はするなよ」
仕方ないですねと述べて、フィオは部屋をあとにした。
●
フィオが屋敷を出て行くのを見送り、シヴィは執務机に置かれた報告書に目をやる。無論、鉱山に雑魔が出た報告を忘れてなどいない。
「たかがスライム。されど、スライム……か」
鉱山に現れたのは何ら変哲のないスライムである。ただし、鉱山の道幅は狭く戦闘には不向きだ。そして鉱山を開けた暁には、フィオへの贈り物を決めねばならぬ。
「ハンターの知見も知りたいところだな」
資料から目を話し、シヴィはぽつりとつぶやく。
フィオにふさわしい防具に思いを馳せ、ハンターへの依頼書にそっと一文書き添えるのだった。
解説
●目的
鉱山にはびこるスライムの討伐。
追記として、フィオの防具デザインを立案する。
●スライムの討伐
強酸・分裂スキルを持った、一般的なスライムです。
やや表面が金属質で、防御力が高めのようです。
数は5~8体。移動中に分裂する可能性あり。
●戦闘場所
幅2マスの入り組んだ坑道です。
ある程度進んだところで分かれ道が連続しており、迷路のような道順になっています。
フィオを連れて行く場合は、ナビゲートしてもらえます。
狭い道のため、バックアタックや跳弾などの危険性には憂慮してください。
長ものについても、突っかかる場合があります。
●フィオ・ドランドについて
クラスは猟撃士。
マーシャロウ家に仕えるメイド長ですが、
今回の一件を終えた後旅に出ます。
作られる装備は彼女にとって旅のお供となるものです。
メイド服は脱がないので、メイド服に似合う防具を考えましょう。
鉱山にはびこるスライムの討伐。
追記として、フィオの防具デザインを立案する。
●スライムの討伐
強酸・分裂スキルを持った、一般的なスライムです。
やや表面が金属質で、防御力が高めのようです。
数は5~8体。移動中に分裂する可能性あり。
●戦闘場所
幅2マスの入り組んだ坑道です。
ある程度進んだところで分かれ道が連続しており、迷路のような道順になっています。
フィオを連れて行く場合は、ナビゲートしてもらえます。
狭い道のため、バックアタックや跳弾などの危険性には憂慮してください。
長ものについても、突っかかる場合があります。
●フィオ・ドランドについて
クラスは猟撃士。
マーシャロウ家に仕えるメイド長ですが、
今回の一件を終えた後旅に出ます。
作られる装備は彼女にとって旅のお供となるものです。
メイド服は脱がないので、メイド服に似合う防具を考えましょう。
マスターより
あるいみ婚約指輪だよね、と思った御影堂です。
今回は戦闘をした上で、少し装備のアイディアをいただく形になります。
最終的にどうなるのかはフィオさんの考え次第ですが、その前にスライムをボコりましょう。
なんか金属っぽくなって調子づいているスライムをボコりましょう。
今回は戦闘をした上で、少し装備のアイディアをいただく形になります。
最終的にどうなるのかはフィオさんの考え次第ですが、その前にスライムをボコりましょう。
なんか金属っぽくなって調子づいているスライムをボコりましょう。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/04 13:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 イーディス・ノースハイド(ka2106) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/05/27 18:46:42 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/26 07:54:20 |