ゲスト
(ka0000)
【刻令】トレジャーハント・ゲーム
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 6~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/25 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/08 19:00
オープニング
●
刻令術式外輪船の造船は順調とは言えないものの計画通りのスケジュールで進められている。
残り一ヵ月か二ヵ月程度で船体は完成する。艤装は港町で行われる手筈になっていた。これは、刻令術の設備云々だけではなく、調度品の関係もあった。
船体の長さは帆船数隻分になる程であり、その設計・建造に関しては、リアルブルーからの技術者もいるとかいないとか、一部では噂になる程である。半金属半木造で造られた巨大船の最上甲板は平らであり、今までの王国海軍には類を見ない船体だ。
「刻令術あるいは手動による昇降機の大きさでありますが……」
『軍師騎士』ノセヤが後援者に説明していた。
パルムが映し出している画像を見て、後援者らは何度も頷いていた。
「予定通り、馬車をそのまま載せる事ができます。ただし、乗り降りには、それなりの設備が必要です」
最上甲板が平らな理由は馬車などを、『そのまま』載せる事を想定しているからだ。
ノセヤの頭の中では、帝国のグリフォン部隊を運用できるようにと考えているが、さすがに、王国の後援者が集まるこの場で、その様な話はしない。
「それと、最大の懸案事項でありました、刻令術の動力源ですが……」
この刻令術式外輪船の動力は刻令術のみである。当然、消費するマテリアルは膨大なものになると予想される。
そこでノセヤはあるマテリアルを手に入れようとしていた。
「あまり、詳しくお見せする事はできませんが、これが、マテリアルの一部です」
ノセヤは大事そうに抱えた箱の蓋を開けた。
なにかの鉱石のようにも見えるが、その正体がハッキリとする前に蓋を閉じる。
「マテリアルの入手は順調に進んでいますので、今しばらく、お待ちください」
軍師騎士は後援者らをゆっくりと見渡しながら宣言したのであった。
●
『聖火の氷』という名の秘宝を求めて、『軍師騎士』ノセヤの間者は大峡谷付近を探索していた。
「どうもこうも、やはり、もっと手掛かりが必要だな……」
ボソッと独り言を呟く。
この地方で、『探索が行われている』という情報を手にしたノセヤの指示だった。
秘宝を探し求めているのは、数人の人間達のグループの存在だ。そのグループの背後には、歪虚が見え隠れしている。
「必ず、そのグループがいるはずだ。奴らを発見さえすれば」
今の所、探索競争は相手側が一歩進んでいる様子ではある。
だが、追いつく事も、追い越す事も不可能ではない。うまく出し抜けは、相手側よりも早く、秘宝を手にする事もできるだろう。
「……これは、人の足跡か……」
地面を確認する。
比較的新しいものだと認識した。
大峡谷にほど近いこの場所は、亜人の勢力域でもある。茨小鬼が引き起こした一連の動乱があった事もあり、無駄に足を踏み入れる者は少ない。
となると……。
「例のグループか……。足跡を追えればいいが……」
間者は静かに動き出した。
●
「分からねぇよ!」
山賊の一人が叫ぶと地図を隣にいた仲間に押し付けた。
「俺も分からねぇよ!」
強引に渡された地図を受け取りながら、その山賊も叫んだ。
二人で地図を押し付け始める様子を見ながら、別の山賊が空を仰ぐ。
地図に描かれた地形とよく似ている場所までやってきた。どこかに秘宝が隠されているのではないかと思う。
「なんで、最後の最後で目印じゃなくて、ヒントなんだよ。これ、描いた奴、ぜってぇ、性格悪いぜ」
「まったくだぜ。これじゃ、頭やネル・ベル様に怒られちまう」
三人は地図を囲んで覗き込む。
だが、いくら覗き込んでも答えが出てくる訳ではない。
「おっかしいよな……一応、ヒント通りにここまで来たのに……」
大きなため息をつく山賊。
地図には『ヒント』が書かれていた。
「意外と呪文だったりな。ここで読み上げてみたら、なんかあるかもしれねぇ!」
「おぉ! その発想は無かった!」
自信満々で一人の山賊は、『ヒント』を唱え始める――。
“多くの縁が交わり、より高みを目指し我は行く
極めた先、猛きもの共を、更に超えた先に、それは在る
強き守護者に守られ、時が止まるその場所に”
「……なんも起こらないぞ」
『ヒント』を唱えただけで意味がなかった。
山賊達はがっくしと肩を落として来た道を引き返すのであった。
そして、山賊達は気が付かなかった。
自分らが尾行されていた事に――。
刻令術式外輪船の造船は順調とは言えないものの計画通りのスケジュールで進められている。
残り一ヵ月か二ヵ月程度で船体は完成する。艤装は港町で行われる手筈になっていた。これは、刻令術の設備云々だけではなく、調度品の関係もあった。
船体の長さは帆船数隻分になる程であり、その設計・建造に関しては、リアルブルーからの技術者もいるとかいないとか、一部では噂になる程である。半金属半木造で造られた巨大船の最上甲板は平らであり、今までの王国海軍には類を見ない船体だ。
「刻令術あるいは手動による昇降機の大きさでありますが……」
『軍師騎士』ノセヤが後援者に説明していた。
パルムが映し出している画像を見て、後援者らは何度も頷いていた。
「予定通り、馬車をそのまま載せる事ができます。ただし、乗り降りには、それなりの設備が必要です」
最上甲板が平らな理由は馬車などを、『そのまま』載せる事を想定しているからだ。
ノセヤの頭の中では、帝国のグリフォン部隊を運用できるようにと考えているが、さすがに、王国の後援者が集まるこの場で、その様な話はしない。
「それと、最大の懸案事項でありました、刻令術の動力源ですが……」
この刻令術式外輪船の動力は刻令術のみである。当然、消費するマテリアルは膨大なものになると予想される。
そこでノセヤはあるマテリアルを手に入れようとしていた。
「あまり、詳しくお見せする事はできませんが、これが、マテリアルの一部です」
ノセヤは大事そうに抱えた箱の蓋を開けた。
なにかの鉱石のようにも見えるが、その正体がハッキリとする前に蓋を閉じる。
「マテリアルの入手は順調に進んでいますので、今しばらく、お待ちください」
軍師騎士は後援者らをゆっくりと見渡しながら宣言したのであった。
●
『聖火の氷』という名の秘宝を求めて、『軍師騎士』ノセヤの間者は大峡谷付近を探索していた。
「どうもこうも、やはり、もっと手掛かりが必要だな……」
ボソッと独り言を呟く。
この地方で、『探索が行われている』という情報を手にしたノセヤの指示だった。
秘宝を探し求めているのは、数人の人間達のグループの存在だ。そのグループの背後には、歪虚が見え隠れしている。
「必ず、そのグループがいるはずだ。奴らを発見さえすれば」
今の所、探索競争は相手側が一歩進んでいる様子ではある。
だが、追いつく事も、追い越す事も不可能ではない。うまく出し抜けは、相手側よりも早く、秘宝を手にする事もできるだろう。
「……これは、人の足跡か……」
地面を確認する。
比較的新しいものだと認識した。
大峡谷にほど近いこの場所は、亜人の勢力域でもある。茨小鬼が引き起こした一連の動乱があった事もあり、無駄に足を踏み入れる者は少ない。
となると……。
「例のグループか……。足跡を追えればいいが……」
間者は静かに動き出した。
●
「分からねぇよ!」
山賊の一人が叫ぶと地図を隣にいた仲間に押し付けた。
「俺も分からねぇよ!」
強引に渡された地図を受け取りながら、その山賊も叫んだ。
二人で地図を押し付け始める様子を見ながら、別の山賊が空を仰ぐ。
地図に描かれた地形とよく似ている場所までやってきた。どこかに秘宝が隠されているのではないかと思う。
「なんで、最後の最後で目印じゃなくて、ヒントなんだよ。これ、描いた奴、ぜってぇ、性格悪いぜ」
「まったくだぜ。これじゃ、頭やネル・ベル様に怒られちまう」
三人は地図を囲んで覗き込む。
だが、いくら覗き込んでも答えが出てくる訳ではない。
「おっかしいよな……一応、ヒント通りにここまで来たのに……」
大きなため息をつく山賊。
地図には『ヒント』が書かれていた。
「意外と呪文だったりな。ここで読み上げてみたら、なんかあるかもしれねぇ!」
「おぉ! その発想は無かった!」
自信満々で一人の山賊は、『ヒント』を唱え始める――。
“多くの縁が交わり、より高みを目指し我は行く
極めた先、猛きもの共を、更に超えた先に、それは在る
強き守護者に守られ、時が止まるその場所に”
「……なんも起こらないぞ」
『ヒント』を唱えただけで意味がなかった。
山賊達はがっくしと肩を落として来た道を引き返すのであった。
そして、山賊達は気が付かなかった。
自分らが尾行されていた事に――。
解説
●目的
『聖火の氷』が在るとされる場所の発見
●内容
『ヒント』を元に、この一帯を探索し、山賊らよりも早く目的を達成する
●『ヒント』
山賊らが持つ古地図に書かれていた文言です
“多くの縁が交わり、より高みを目指し我は行く
極めた先、猛きもの共を、更に超えた先に、それは在る
強き守護者に守られ、時が止まるその場所に”
この内容は、ノセヤの間者からハンター達に知らされています
●地形(この辺り一帯の地形)
123456789
A 大 峡 谷
B―――――――――
C林林林草草川林林林
D林森森草川草林林林
E草山山川草草草山草
F林山川草草草草山草
G道道橋道道道道道道
H草森川草草草草道草
I林森川草草草草道山
※古地図には更に細かい地形が描かれています
●山賊
確認されている山賊の数は3人
だが、他にも探索している者がいる可能性もある
いずれも革鎧と剣で武装しているが、訓練された一般兵士より弱い
(PL情報:歪虚ネル・ベルの配下『七本槍』のメンバー。今は人間ではいるが……)
●ネル・ベル
人物の紹介はNPC欄を確認の事
傲慢に属する歪虚。この一帯のどこかで探索しているものと思われるが、基本的には遭遇しない
ある条件下のみ、希望すれば、1度のみ、任意のタイミングで登場する
【宿命ルール】
『プレイングで任意のタイミングを指定した上で、交友活性されている場合』
(複数のタイミングがあった場合は、その中からランダムで1つ選択される)
戦闘状態に入る事も、交渉する事も可能であり、プレイングにお任せします
●その他
今依頼は相談卓も判定やリプレイの参考とさせていただきます
質問卓にはまるごとねるべるを被った何かが対応します
関連依頼は『【刻令】シーソー・ゲーム』や『【審判】【刻令】トライアングル・ゲーム』、『【闇光】【刻令】死地戦線 』等ありますが、読まなくても読んでも問題ないと思います
『聖火の氷』が在るとされる場所の発見
●内容
『ヒント』を元に、この一帯を探索し、山賊らよりも早く目的を達成する
●『ヒント』
山賊らが持つ古地図に書かれていた文言です
“多くの縁が交わり、より高みを目指し我は行く
極めた先、猛きもの共を、更に超えた先に、それは在る
強き守護者に守られ、時が止まるその場所に”
この内容は、ノセヤの間者からハンター達に知らされています
●地形(この辺り一帯の地形)
123456789
A 大 峡 谷
B―――――――――
C林林林草草川林林林
D林森森草川草林林林
E草山山川草草草山草
F林山川草草草草山草
G道道橋道道道道道道
H草森川草草草草道草
I林森川草草草草道山
※古地図には更に細かい地形が描かれています
●山賊
確認されている山賊の数は3人
だが、他にも探索している者がいる可能性もある
いずれも革鎧と剣で武装しているが、訓練された一般兵士より弱い
(PL情報:歪虚ネル・ベルの配下『七本槍』のメンバー。今は人間ではいるが……)
●ネル・ベル
人物の紹介はNPC欄を確認の事
傲慢に属する歪虚。この一帯のどこかで探索しているものと思われるが、基本的には遭遇しない
ある条件下のみ、希望すれば、1度のみ、任意のタイミングで登場する
【宿命ルール】
『プレイングで任意のタイミングを指定した上で、交友活性されている場合』
(複数のタイミングがあった場合は、その中からランダムで1つ選択される)
戦闘状態に入る事も、交渉する事も可能であり、プレイングにお任せします
●その他
今依頼は相談卓も判定やリプレイの参考とさせていただきます
質問卓にはまるごとねるべるを被った何かが対応します
関連依頼は『【刻令】シーソー・ゲーム』や『【審判】【刻令】トライアングル・ゲーム』、『【闇光】【刻令】死地戦線 』等ありますが、読まなくても読んでも問題ないと思います
マスターより
●ご挨拶
皆さま、お元気ですか? 『【刻令】シーソー・ゲーム』の結果を受けての急遽の依頼となります
久々に純然たる冒険物に仕立てた感じです
●攻略のヒント
すでに『ヒント』はあるのに、ヒントとは……
目的は、秘宝を見つける事ではなく、“『聖火の氷』が在るとされる場所の発見”ですので、お間違いの無いようにご注意下さい。
皆さま、お元気ですか? 『【刻令】シーソー・ゲーム』の結果を受けての急遽の依頼となります
久々に純然たる冒険物に仕立てた感じです
●攻略のヒント
すでに『ヒント』はあるのに、ヒントとは……
目的は、秘宝を見つける事ではなく、“『聖火の氷』が在るとされる場所の発見”ですので、お間違いの無いようにご注意下さい。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/02 19:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】『聖火の氷』を求めて 小鳥遊 時雨(ka4921) 人間(リアルブルー)|16才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/05/25 18:36:47 |
|
![]() |
まるごとねるべるに質問っ 小鳥遊 時雨(ka4921) 人間(リアルブルー)|16才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/05/24 22:16:12 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/24 14:34:49 |