ゲスト
(ka0000)
潮干狩りと鎮魂祭
マスター:葉槻

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在31人 / 1~50人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/26 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/09 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●シーズンは大盛況
昨年の春。珍妙な蝉っぽい何かの雑魔が居着いた事により、深刻な睡眠不足と騒音によるイライラに悩まされていた港町があった。
しかし、見事ハンター達がその脅威を撃退してくれたお陰で、住民の安眠は取り戻され、全員が健やかに日々を暮らしていた。
そのお礼も兼ねて、ハンター達を潮干狩りに招待したのは昨年の丁度今頃。
船着き場から南へ下った所には砂浜が広がり、そこはこの時期、5月初旬から6月末ぐらいまでの約二ヶ月間のみ潮干狩り漁に一般開放していた。
それはこの町にとって大切な収入源の一つであり、名物の一つでもあった。
ハンター達からの口コミも広がり、今年は昨年よりもぐっと沢山の来場者に町は盛り上がっていた。
「いやぁ、今年は凄いね、お客さんの数が去年の倍だよ、倍」
町の重役会議では、左うちわで紳士達がくつろいでいる。
「そうだな、アサリも豊作だし、何より今年は味が良い」
「あの訳の分からない雑魔が出たときにはどうなることかと思ったが……結果良い方向に進んでくれて助かったよ」
重役達がほっとしたように、笑い合う。
「そう。あの蝉っぽい雑魔のことだが……鳴いていた、ということはオスだったのだよなぁ」
ぼそりと、商店街の顔利きでもある見事なビール腹をした壮年の紳士が呟いた。
「どうだろうか? 雑魔にも性別ってあるのか?」
知らないなぁ、と一同が首を傾げる。
「あんなに必死に鳴いていたのは、つがいが欲しかったからじゃ無いのか……?」
切なそうに言う彼を見て、一同は(……あ……)を顔を見合わせた。
そう、このちょっとロマンティストなビール腹の紳士もまた、独身であった。
「元はといえば、彼がこの町で大騒ぎを起こしてくれたお陰で今がある……彼を一度きちんと弔ってやってはどうだろうか」
突飛な紳士の提案に、会議室はざわめいた。
「いやいや、雑魔だよ? アイツのせいで町中がどれほど迷惑を被ったかと……」
「しかし、ハンターの皆さんの活躍があってこその今の幸福だが、彼が来なければそもそもハンターの皆さんと縁を結ぶことも出来なかった……そう考えると、彼は縁結びの雑魔だったのかも知れない」
涙目で遠いところを見ながらいう紳士を見て、一同が顔の一部を引きつらせながら言葉を失った。
「僕たちは彼に感謝をしてもいいのかもしれない、違うかな?」
男のドリーマーな発想に戸惑うように重役達は顔を見合わせる。
「……そうだな」
口火を切ったのは町長だった。
「今年はまだハンターさん達をお呼びしていなかったし、去年と同じ内容というのも芸が無い。今年は、あの蝉雑魔の供養を兼ねて歌や踊りを披露する催しでもやろうか……あの蝉雑魔の性質を鑑みるに、賑やかな方がよさそうかな? どう思う?」
「町長……! はい、僕も、そう思います」
町長の申し出に、紳士は感極まったように声を上げる。
「では、キミ。詳細を纏めてハンターオフィスへ依頼を出してきてくれるかな?」
紳士は嬉しそうに大きく頷くと、小走りで会議室を出て行った。
「……良いんですか? だって雑魔ですよ?」
雑魔の鎮魂祭なんて……と顔を見合わせるメンバーへ、町長はカイゼル髭を撫でながら言う。
「どこかの国では『怒りを鎮める為に祀る』という風習があると聞く、それにあやかって歌や踊りを披露する場を設ければ、それはそれで賑やかしにもなるだろう」
「なるほど……確かに、ハンターとして各地を飛び回っている彼らなら色々な供養方法を知っているかも知れませんしね」
町長の知見に重役達は納得し、早速会場設置へと動き始めたのだった。
――かくして、ハンターオフィスに一枚のチラシが貼られることとなった。
●おいでませ潮干狩り&鎮魂祭!
「……ということで、昨年同様、町がハンターの皆さんを潮干狩りに招待して下さるそうです」
説明係の女性は、チラシを見て質問してきたハンターにざっくりと説明をする。
「普段ですと、料金が発生するそうですが、この日に限って、ハンターであれば無料招待だそうです」
彼女はチラシを見て、注意事項を羅列した。
【潮干狩りにご参加頂ける皆様へ】
・潮干狩りの道具(貝採り器具やバケツ)などは貸与可能
・服装は水に濡れても良いものを推奨
・干潮からの前後2時間(合計4時間)が潮干狩り可能時間
・捕った貝をその場で調理し、食べることも可能
・2cmより小さい貝は海に帰す
・海の家は通常営業中
「以上の事が守られていれば、楽しめるはずです。……あぁ、気になる方は日焼け止めとか熱中症予防とかは各自でされた方がいいかもしれませんね」
泳ぐにはまだ水温が冷たい為許可が下りていないが、潮干狩りをしなくとも、砂浜で遊んだり、調理済みの海産物に舌鼓を打つなどしてもいいだろう。
「また、今年はあの例の蝉雑魔の鎮魂を願う催しも行われるそうで、こちら側への参加者さんも募集しているそうです」
彼女はチラシを見て、追加の注意事項を羅列する。
【蝉雑魔の鎮魂祭にご協力頂ける皆様へ】
・打ち合わせやリハーサルがありますので、潮干狩りには参加出来ません
・鎮魂の祭に用いる道具や衣装などはお手数ですがお持ちより下さい
・蝉雑魔は非常に煩い雑魔でした。賑やかに楽しく弔ってあげたいと運営委員は思っています
「折角のご招待ですから、くれぐれも常識ある範囲内で楽しんで来て下さいね」
彼女はそう言うと珍しく「いってらっしゃいませ」と笑顔で送り出したのだった。
●シーズンは大盛況
昨年の春。珍妙な蝉っぽい何かの雑魔が居着いた事により、深刻な睡眠不足と騒音によるイライラに悩まされていた港町があった。
しかし、見事ハンター達がその脅威を撃退してくれたお陰で、住民の安眠は取り戻され、全員が健やかに日々を暮らしていた。
そのお礼も兼ねて、ハンター達を潮干狩りに招待したのは昨年の丁度今頃。
船着き場から南へ下った所には砂浜が広がり、そこはこの時期、5月初旬から6月末ぐらいまでの約二ヶ月間のみ潮干狩り漁に一般開放していた。
それはこの町にとって大切な収入源の一つであり、名物の一つでもあった。
ハンター達からの口コミも広がり、今年は昨年よりもぐっと沢山の来場者に町は盛り上がっていた。
「いやぁ、今年は凄いね、お客さんの数が去年の倍だよ、倍」
町の重役会議では、左うちわで紳士達がくつろいでいる。
「そうだな、アサリも豊作だし、何より今年は味が良い」
「あの訳の分からない雑魔が出たときにはどうなることかと思ったが……結果良い方向に進んでくれて助かったよ」
重役達がほっとしたように、笑い合う。
「そう。あの蝉っぽい雑魔のことだが……鳴いていた、ということはオスだったのだよなぁ」
ぼそりと、商店街の顔利きでもある見事なビール腹をした壮年の紳士が呟いた。
「どうだろうか? 雑魔にも性別ってあるのか?」
知らないなぁ、と一同が首を傾げる。
「あんなに必死に鳴いていたのは、つがいが欲しかったからじゃ無いのか……?」
切なそうに言う彼を見て、一同は(……あ……)を顔を見合わせた。
そう、このちょっとロマンティストなビール腹の紳士もまた、独身であった。
「元はといえば、彼がこの町で大騒ぎを起こしてくれたお陰で今がある……彼を一度きちんと弔ってやってはどうだろうか」
突飛な紳士の提案に、会議室はざわめいた。
「いやいや、雑魔だよ? アイツのせいで町中がどれほど迷惑を被ったかと……」
「しかし、ハンターの皆さんの活躍があってこその今の幸福だが、彼が来なければそもそもハンターの皆さんと縁を結ぶことも出来なかった……そう考えると、彼は縁結びの雑魔だったのかも知れない」
涙目で遠いところを見ながらいう紳士を見て、一同が顔の一部を引きつらせながら言葉を失った。
「僕たちは彼に感謝をしてもいいのかもしれない、違うかな?」
男のドリーマーな発想に戸惑うように重役達は顔を見合わせる。
「……そうだな」
口火を切ったのは町長だった。
「今年はまだハンターさん達をお呼びしていなかったし、去年と同じ内容というのも芸が無い。今年は、あの蝉雑魔の供養を兼ねて歌や踊りを披露する催しでもやろうか……あの蝉雑魔の性質を鑑みるに、賑やかな方がよさそうかな? どう思う?」
「町長……! はい、僕も、そう思います」
町長の申し出に、紳士は感極まったように声を上げる。
「では、キミ。詳細を纏めてハンターオフィスへ依頼を出してきてくれるかな?」
紳士は嬉しそうに大きく頷くと、小走りで会議室を出て行った。
「……良いんですか? だって雑魔ですよ?」
雑魔の鎮魂祭なんて……と顔を見合わせるメンバーへ、町長はカイゼル髭を撫でながら言う。
「どこかの国では『怒りを鎮める為に祀る』という風習があると聞く、それにあやかって歌や踊りを披露する場を設ければ、それはそれで賑やかしにもなるだろう」
「なるほど……確かに、ハンターとして各地を飛び回っている彼らなら色々な供養方法を知っているかも知れませんしね」
町長の知見に重役達は納得し、早速会場設置へと動き始めたのだった。
――かくして、ハンターオフィスに一枚のチラシが貼られることとなった。
●おいでませ潮干狩り&鎮魂祭!
「……ということで、昨年同様、町がハンターの皆さんを潮干狩りに招待して下さるそうです」
説明係の女性は、チラシを見て質問してきたハンターにざっくりと説明をする。
「普段ですと、料金が発生するそうですが、この日に限って、ハンターであれば無料招待だそうです」
彼女はチラシを見て、注意事項を羅列した。
【潮干狩りにご参加頂ける皆様へ】
・潮干狩りの道具(貝採り器具やバケツ)などは貸与可能
・服装は水に濡れても良いものを推奨
・干潮からの前後2時間(合計4時間)が潮干狩り可能時間
・捕った貝をその場で調理し、食べることも可能
・2cmより小さい貝は海に帰す
・海の家は通常営業中
「以上の事が守られていれば、楽しめるはずです。……あぁ、気になる方は日焼け止めとか熱中症予防とかは各自でされた方がいいかもしれませんね」
泳ぐにはまだ水温が冷たい為許可が下りていないが、潮干狩りをしなくとも、砂浜で遊んだり、調理済みの海産物に舌鼓を打つなどしてもいいだろう。
「また、今年はあの例の蝉雑魔の鎮魂を願う催しも行われるそうで、こちら側への参加者さんも募集しているそうです」
彼女はチラシを見て、追加の注意事項を羅列する。
【蝉雑魔の鎮魂祭にご協力頂ける皆様へ】
・打ち合わせやリハーサルがありますので、潮干狩りには参加出来ません
・鎮魂の祭に用いる道具や衣装などはお手数ですがお持ちより下さい
・蝉雑魔は非常に煩い雑魔でした。賑やかに楽しく弔ってあげたいと運営委員は思っています
「折角のご招待ですから、くれぐれも常識ある範囲内で楽しんで来て下さいね」
彼女はそう言うと珍しく「いってらっしゃいませ」と笑顔で送り出したのだった。
解説
●港町
依頼、Death Song(http://www.wtrpg10.com/scenario/replay/1895)で被害に遭った町です
依頼内容を知っていてもいいですし、もちろん知らなくても問題なく遊んでいただけます
●描写可能時間
★潮干狩り★
当日の予想干潮時間は12時なので、朝10時~14時までの4時間となります
★鎮魂祭★
15時~の開催予定となります
●遊び方
場面としては3カ所です
どこか1カ所に絞ってのプレイングを推奨します
1.潮干狩りを楽しむ
必要道具は貸してくれます
沢山とってその量を友人と競うもよし、様々な貝を見て楽しむのも良いでしょう
獲った貝と、事前に砂抜きされた貝を交換してもらえますので、その場で焼いて食べる等も可能です
2.砂浜で楽しむ
潮干狩りでは無く、砂浜でカニと戯れたり、砂の城を作ったり、友人を砂に埋めたりして遊べます
恋人とおいかけっこをしたりするのもこちらを推奨します
潮干狩りはしないけれども、海の家でくつろぐなどもこちらです
3.鎮魂祭に参加する
※重要:打ち合わせやリハーサルがあるので、潮干狩りには参加出来ません
蝉雑魔の鎮魂を祈って、みんなで賑やかに歌って踊りましょうというお祭りになります
何か必要な道具(鈴と太鼓とか)はよっぽど特殊な物でないかぎりプレイングに明記して頂ければ採用となります
●同行者や描写に関して・注意事項
ご一緒に参加される方が居る場合は【同行者のIDと名前】か【グループ名】をプレイング冒頭にお願いします
書き忘れてしまうと、迷子となり、一緒に行動出来ない可能性がありますので、ご協力をお願いします
●その他注意事項
未成年者の飲酒喫煙はご遠慮ください
ソロ参加希望の方はその旨明記して頂けますと、安心してオヒトリサマで楽しめます
依頼、Death Song(http://www.wtrpg10.com/scenario/replay/1895)で被害に遭った町です
依頼内容を知っていてもいいですし、もちろん知らなくても問題なく遊んでいただけます
●描写可能時間
★潮干狩り★
当日の予想干潮時間は12時なので、朝10時~14時までの4時間となります
★鎮魂祭★
15時~の開催予定となります
●遊び方
場面としては3カ所です
どこか1カ所に絞ってのプレイングを推奨します
1.潮干狩りを楽しむ
必要道具は貸してくれます
沢山とってその量を友人と競うもよし、様々な貝を見て楽しむのも良いでしょう
獲った貝と、事前に砂抜きされた貝を交換してもらえますので、その場で焼いて食べる等も可能です
2.砂浜で楽しむ
潮干狩りでは無く、砂浜でカニと戯れたり、砂の城を作ったり、友人を砂に埋めたりして遊べます
恋人とおいかけっこをしたりするのもこちらを推奨します
潮干狩りはしないけれども、海の家でくつろぐなどもこちらです
3.鎮魂祭に参加する
※重要:打ち合わせやリハーサルがあるので、潮干狩りには参加出来ません
蝉雑魔の鎮魂を祈って、みんなで賑やかに歌って踊りましょうというお祭りになります
何か必要な道具(鈴と太鼓とか)はよっぽど特殊な物でないかぎりプレイングに明記して頂ければ採用となります
●同行者や描写に関して・注意事項
ご一緒に参加される方が居る場合は【同行者のIDと名前】か【グループ名】をプレイング冒頭にお願いします
書き忘れてしまうと、迷子となり、一緒に行動出来ない可能性がありますので、ご協力をお願いします
●その他注意事項
未成年者の飲酒喫煙はご遠慮ください
ソロ参加希望の方はその旨明記して頂けますと、安心してオヒトリサマで楽しめます
マスターより
初めましてまたはお久しぶりです、葉槻(はづき)と申します。
こちらは記念すべき葉槻の初イベントシナリオの復刻版となります。
強気の50人は、実は去年も50人だったからです……初イベシナだったというのに……
どうぞ、お友達・恋人・ギルドの仲間とお誘い合わせの上、奮ってご参加いただけたらと思います。
もちろん、オヒトリサマでも楽しめます。安心してご参加下さいませ。
また、鎮魂祭は、とにかく賑やかに楽しもう! というお祭り企画です。
誰も来なかったら町人達が頑張って盛り上げ役に徹します。
それでは、皆さんのプレイング、お待ちしております!
こちらは記念すべき葉槻の初イベントシナリオの復刻版となります。
強気の50人は、実は去年も50人だったからです……初イベシナだったというのに……
どうぞ、お友達・恋人・ギルドの仲間とお誘い合わせの上、奮ってご参加いただけたらと思います。
もちろん、オヒトリサマでも楽しめます。安心してご参加下さいませ。
また、鎮魂祭は、とにかく賑やかに楽しもう! というお祭り企画です。
誰も来なかったら町人達が頑張って盛り上げ役に徹します。
それでは、皆さんのプレイング、お待ちしております!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/07 20:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/26 18:33:37 |
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潮干狩りと鎮魂祭と☆ アルヴィン = オールドリッチ(ka2378) エルフ|26才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/05/26 21:47:10 |