ゲスト
(ka0000)
シュパーゲル ~そっと娯楽を添えて~
マスター:からた狐

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在7人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2016/05/24 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/07 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
歪虚が訪れようと、季節は廻る。世界が不穏でも、日々の生活は続く。小さな喜びは来る。
ゾンネンシュトラール帝国の片隅でも。温かな風やぬるむ水に人々は春の訪れを感じ、その熱は日に日に高まっていく。
「夏だね」
「夏だな」
「夏じゃの」
鳥のさえずり、芽吹きの季節。それももうじき終わりが見える。続けて来るのは生育の夏。
畑仕事の傍らで、御近所農家たちが集まって今年の出来栄えを話し込んでいた。
「今年の春はよかったね」
「おお。あれの出来も良かったな」
「しかし、それももうすぐ終わりじゃ……」
名残惜しそうな目をするとある農夫だが、そこで待ってましたとばかりに別の農夫が口を開く。
「そこで、どうだね。時期を過ぎる前に、ハンター方を労い込めて呼んでみては」
「いやいや。あんな美味なるもの、とっくに食されておるじゃろ」
苦笑する一人に対し、そうでもない、と別の誰かが軽く首を振る。
「他地域ではそもそも流通が無い場合もあるからな」
「リアルブルーや東方では、そもそも馴染みがあるかどうかとも聞くね」
「それはいかん。あれを知らずして春の訪れなし! ぜひともこの機会にあれの良さをわかってもらわねば!」
どこまで本気か、雑談か。
ともあれ、村の中に話は広がり、特に反対意見も出なかったので、そのままハンターオフィスに依頼が出される。
●
そして、ハンターオフィスにて。オフィスの係員がハンターたちを集めていた。
「帝国のとある村にて。ホワイトアスパラガスが旬を迎えております。今年は思ったより出来もよくて豊作なので、ハンター様方にも食べていただきたいと招待状が来ております」
春の味覚のホワイトアスパラガス。依頼に歓声を上げる者、不思議そうな顔をする者、嫌そうに顔をしかめる者。反応は実に様々だった。
それらの表情をぐるりと見渡した後に、こほんと咳払い一つ、係員は説明を付け加える。
「旬の野菜とはいえ、手もかかる物なので高級と言えば高級。これを振る舞っていただけるとはありがたい事です。帝国料理と言えば確かに飯マズでも有名ですが、食材自体は間違いありません。不安なようでしたらハンター様たちが腕を振るってみるのもよろしいかと思います」
新しい食べ方は珍しがられる。口に合おうがなかろうが、娯楽にはなるし、話の種になる。
「ちなみにだが……、村ではどんな料理があるのだ?」
飛んできた質問に、係員は少し考える。
「そうですね。当方の知る限りですと、シンプルに茹でて様々なソースをかけたり、油で素揚げしたり。後はそこに定番のカツレツをそっと添えてみたり」
「カツレツが……従なのか?」
「メインはホワイトアスパラガスですから。ま、ついでにじゃが芋料理や各種ハムやウィンナー、チーズなども用意されているようですし、各種エールも揃えているそうです。苦手な人はそれとなく逃げ道はあるでしょう」
それとなく失礼なことを言っている気もするが。帝国料理を知る者にはすんなりと受け入れられている。
「そうそう、今の季節、バラとラヴェンダーが見事だそうです。娯楽が少ない村のようですが、その分庭の手入れに力を入れているようなので、見て回るのも目の保養になるかと思います。
後は、近くに池があるようで今だとマス釣りが楽しめるようですね」
とはいえ、村人たちのメインはホワイトアスパラガス。折を見てはいろいろと勧められるだろう。
歪虚が訪れようと、季節は廻る。世界が不穏でも、日々の生活は続く。小さな喜びは来る。
ゾンネンシュトラール帝国の片隅でも。温かな風やぬるむ水に人々は春の訪れを感じ、その熱は日に日に高まっていく。
「夏だね」
「夏だな」
「夏じゃの」
鳥のさえずり、芽吹きの季節。それももうじき終わりが見える。続けて来るのは生育の夏。
畑仕事の傍らで、御近所農家たちが集まって今年の出来栄えを話し込んでいた。
「今年の春はよかったね」
「おお。あれの出来も良かったな」
「しかし、それももうすぐ終わりじゃ……」
名残惜しそうな目をするとある農夫だが、そこで待ってましたとばかりに別の農夫が口を開く。
「そこで、どうだね。時期を過ぎる前に、ハンター方を労い込めて呼んでみては」
「いやいや。あんな美味なるもの、とっくに食されておるじゃろ」
苦笑する一人に対し、そうでもない、と別の誰かが軽く首を振る。
「他地域ではそもそも流通が無い場合もあるからな」
「リアルブルーや東方では、そもそも馴染みがあるかどうかとも聞くね」
「それはいかん。あれを知らずして春の訪れなし! ぜひともこの機会にあれの良さをわかってもらわねば!」
どこまで本気か、雑談か。
ともあれ、村の中に話は広がり、特に反対意見も出なかったので、そのままハンターオフィスに依頼が出される。
●
そして、ハンターオフィスにて。オフィスの係員がハンターたちを集めていた。
「帝国のとある村にて。ホワイトアスパラガスが旬を迎えております。今年は思ったより出来もよくて豊作なので、ハンター様方にも食べていただきたいと招待状が来ております」
春の味覚のホワイトアスパラガス。依頼に歓声を上げる者、不思議そうな顔をする者、嫌そうに顔をしかめる者。反応は実に様々だった。
それらの表情をぐるりと見渡した後に、こほんと咳払い一つ、係員は説明を付け加える。
「旬の野菜とはいえ、手もかかる物なので高級と言えば高級。これを振る舞っていただけるとはありがたい事です。帝国料理と言えば確かに飯マズでも有名ですが、食材自体は間違いありません。不安なようでしたらハンター様たちが腕を振るってみるのもよろしいかと思います」
新しい食べ方は珍しがられる。口に合おうがなかろうが、娯楽にはなるし、話の種になる。
「ちなみにだが……、村ではどんな料理があるのだ?」
飛んできた質問に、係員は少し考える。
「そうですね。当方の知る限りですと、シンプルに茹でて様々なソースをかけたり、油で素揚げしたり。後はそこに定番のカツレツをそっと添えてみたり」
「カツレツが……従なのか?」
「メインはホワイトアスパラガスですから。ま、ついでにじゃが芋料理や各種ハムやウィンナー、チーズなども用意されているようですし、各種エールも揃えているそうです。苦手な人はそれとなく逃げ道はあるでしょう」
それとなく失礼なことを言っている気もするが。帝国料理を知る者にはすんなりと受け入れられている。
「そうそう、今の季節、バラとラヴェンダーが見事だそうです。娯楽が少ない村のようですが、その分庭の手入れに力を入れているようなので、見て回るのも目の保養になるかと思います。
後は、近くに池があるようで今だとマス釣りが楽しめるようですね」
とはいえ、村人たちのメインはホワイトアスパラガス。折を見てはいろいろと勧められるだろう。
解説
ホワイトアスパラガスでおもてなししてくれるようです。村人たちには御馳走なので、とにかくどうぞどうぞと勧められます。
とはいえ、帝国料理はよくてシンプル、悪いと次元が違う味付け。地方と言えどもそれは変わらず。
はたしておもてなしとなるのかどうか。
特に何もないですが、それを逆手にのんびり過ごすも良し。お礼と称して、何か娯楽を逆に提供するも良しです。
当日の天気は晴れ。やや暑いくらいです。とはいえ、池で泳ぐには寒いでしょう。
とはいえ、帝国料理はよくてシンプル、悪いと次元が違う味付け。地方と言えどもそれは変わらず。
はたしておもてなしとなるのかどうか。
特に何もないですが、それを逆手にのんびり過ごすも良し。お礼と称して、何か娯楽を逆に提供するも良しです。
当日の天気は晴れ。やや暑いくらいです。とはいえ、池で泳ぐには寒いでしょう。
マスターより
帝国の春です。ちょっと遅いですけど。肉や酒は美味しいのですけどねー。魚も釣れるようですが、これの料理を任せるとなんだか生臭いお味の食事が普通に出て来るかも。
でも今回のメインはどこまでも白アスパラガス。取れたて新鮮を湯がいて調理してくれます。
でも今回のメインはどこまでも白アスパラガス。取れたて新鮮を湯がいて調理してくれます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/13 12:29