ゲスト
(ka0000)
男のみを襲うスライム雑魔が誕生した?!
マスター:星群彩佳

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2016/05/31 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/14 19:00
オープニング
「……ちょっと勘弁してよぉ」
雨の日の昼間、応接室のソファ椅子に座りながら報告書を読み終えたルサリィ・ウィクトーリア(kz0133)は、うんざりしながら大きなため息を吐く。
そんな主の姿を見たフェイト・アルテミス(kz0134)は、真剣な表情で声をかける。
「しかしルサリィお嬢様、状況はかなり深刻です。早急にハンターの方達にご依頼をした方が……」
「ええ、それは決定事項よ。……でも問題は男性ハンターが来てくれるかどうか、よ」
ルサリィは報告書を封筒に入れると、テーブルの上に放り投げた。
その視線の先には、魔術師養成学校で生徒に水の魔術を教えているアープという女性が、ソファ椅子に座って平然と紅茶を飲んでいる。
アープは見た目は三十代後半ぐらいの美しい女性だが、ウィクトーリア家の依頼で領地内の監視を担当していた。
監視と言っても主に魔術関係の事件を調査するのが仕事であり、今日もその報告でウィクトーリア家の屋敷に訪れたのだ。
「まあ女性ハンター達だけでも、事足りることかもしれません。自信はありませんが」
自らの発言に責任は持たない――とハッキリと笑顔で語るアープは、それでも真実を言っている。
ここ数日、ここら辺の地域では雨が降る日が続いていた。
そのせいでウィクトーリア家の領地内にある池や川の水の量が増えてしまった為、住人達に被害が及ばないように、アープのように水を扱うことに関して詳しい魔術師達が動いていたのだ。
いろいろな所にある大きな池や川を見回って対処していたアープ達は、とある山の中にある池で異変が起きていることに気付いた。
「まさか池の中でスライムが雑魔として発生しているとは、ね。しかもどこぞの魔術師が妙な魔法薬をその池に捨てていたせいで、妙な性質を持っているようですしねぇ」
クスクスと意地悪く笑うアープは、『あの時』の事を思い出しているのだろう。
アープ達が池から感じる異変に気付いた頃、一人の冴えない中年男性がコソコソしながらやって来たらしい。
アープ達は咄嗟に隠れて、何をするのか見ることにした。
中年男性は大きな皮の袋から紫色の液体が入った小さなガラス瓶を取り出すと、蓋を開けて次々と中身を池に捨てていく。
すると液体を得た池の水は、怪しく揺れ動いた。
ガラス瓶の液体を全て捨て終えた中年男性は、再びコソコソしながら帰ろうとしたらしいが……。
「突如、池の中に潜んでいたスライムが触手を伸ばして、男性の体に絡んだんですよ。そして服の隙間から入り込み、肌をまさぐり……」
「はい、そこまでで結構です」
楽しそうにアープは語っていたものの、フェイトが険しい顔で止めた。
「要するに、男性を好むスライムが誕生してしまったということですね」
「まあそうです。しかも肌に触れられるとどうも麻痺成分に当てられるようで、徐々に暴れる力が弱くなっていきました。男性が大人しくなると、スライムは池の中に引きずり込もうとしましてね。慌ててアクティブスキルのストーンアーマーを男性に使いましたところ、水属性のスライムなだけに土属性には弱いようですぐに触手を外しました。その間に男性を助け出しましたよ」
「――で、彼が捨てていた魔法薬って何なの?」
仏頂面でローズティーを飲みながら、ルサリィはアープに尋ねる。
「男性をターゲットにした媚薬……のようなものだと聞きました。どこで扱われていたかはルサリィお嬢様の前では言えませんが、まあ不評だったようなので捨てていたようです」
「ところが捨てていた池の中には雑魔と化したスライムがいて、魔法薬の影響で男性を狙うようになったワケね。しかも女性相手では無反応とは……、分かりやすいわね」
ルサリィが先程眼を通した報告書の中には、スライムが女性を相手にした場合も書かれていた。
アープや他の女性魔術師達がスライムの触手に攻撃しようと近付いたところ、眼にも止まらぬ速さで池に戻ったらしい。
しかも池に戻ったスライムは水属性のせいで、どこにいるのか見ても分からない。
その上、現場の池は広くてそこそこ深いので、入って探すことは困難となる。
「恐らくですが、女性ハンターが危険を承知で池に入っても、スライムは逃げるだけでしょう。エサ……いえ、囮役の男性ハンターがいた方が、あちらから喜んで襲ってくるだけに倒すのは楽でしょうね」
「……ますます男性ハンターが参加しなさそうだわ」
ルサリィは指で痛むこめかみを押すも、事件はよりにもよってウィクトーリア家の領地内で起きている。
このまま放置しておけば、『ウィクトーリア家の領地内で、男のみ襲われる雑魔がいる』と話が広がるだろう。
仕事に影響が出るのはもちろんのことだが、ルサリィを信じて領地を預けている両親に知られればとんでもないことになる。
ルサリィの父であり、領主であるマルセドは娘に愛情は持っているものの、それでも仕事となれば別だ。
母のミナーヴァもそれは同じであり、両親の信用を失えば、ルサリィは今の生活を変更させられるだろう。
――早急に、解決しなければならない。
「まあわたし達がどうこう言っててもはじまらないわ。とにかく、ハンター達に依頼をしに行きましょう」
雨の日の昼間、応接室のソファ椅子に座りながら報告書を読み終えたルサリィ・ウィクトーリア(kz0133)は、うんざりしながら大きなため息を吐く。
そんな主の姿を見たフェイト・アルテミス(kz0134)は、真剣な表情で声をかける。
「しかしルサリィお嬢様、状況はかなり深刻です。早急にハンターの方達にご依頼をした方が……」
「ええ、それは決定事項よ。……でも問題は男性ハンターが来てくれるかどうか、よ」
ルサリィは報告書を封筒に入れると、テーブルの上に放り投げた。
その視線の先には、魔術師養成学校で生徒に水の魔術を教えているアープという女性が、ソファ椅子に座って平然と紅茶を飲んでいる。
アープは見た目は三十代後半ぐらいの美しい女性だが、ウィクトーリア家の依頼で領地内の監視を担当していた。
監視と言っても主に魔術関係の事件を調査するのが仕事であり、今日もその報告でウィクトーリア家の屋敷に訪れたのだ。
「まあ女性ハンター達だけでも、事足りることかもしれません。自信はありませんが」
自らの発言に責任は持たない――とハッキリと笑顔で語るアープは、それでも真実を言っている。
ここ数日、ここら辺の地域では雨が降る日が続いていた。
そのせいでウィクトーリア家の領地内にある池や川の水の量が増えてしまった為、住人達に被害が及ばないように、アープのように水を扱うことに関して詳しい魔術師達が動いていたのだ。
いろいろな所にある大きな池や川を見回って対処していたアープ達は、とある山の中にある池で異変が起きていることに気付いた。
「まさか池の中でスライムが雑魔として発生しているとは、ね。しかもどこぞの魔術師が妙な魔法薬をその池に捨てていたせいで、妙な性質を持っているようですしねぇ」
クスクスと意地悪く笑うアープは、『あの時』の事を思い出しているのだろう。
アープ達が池から感じる異変に気付いた頃、一人の冴えない中年男性がコソコソしながらやって来たらしい。
アープ達は咄嗟に隠れて、何をするのか見ることにした。
中年男性は大きな皮の袋から紫色の液体が入った小さなガラス瓶を取り出すと、蓋を開けて次々と中身を池に捨てていく。
すると液体を得た池の水は、怪しく揺れ動いた。
ガラス瓶の液体を全て捨て終えた中年男性は、再びコソコソしながら帰ろうとしたらしいが……。
「突如、池の中に潜んでいたスライムが触手を伸ばして、男性の体に絡んだんですよ。そして服の隙間から入り込み、肌をまさぐり……」
「はい、そこまでで結構です」
楽しそうにアープは語っていたものの、フェイトが険しい顔で止めた。
「要するに、男性を好むスライムが誕生してしまったということですね」
「まあそうです。しかも肌に触れられるとどうも麻痺成分に当てられるようで、徐々に暴れる力が弱くなっていきました。男性が大人しくなると、スライムは池の中に引きずり込もうとしましてね。慌ててアクティブスキルのストーンアーマーを男性に使いましたところ、水属性のスライムなだけに土属性には弱いようですぐに触手を外しました。その間に男性を助け出しましたよ」
「――で、彼が捨てていた魔法薬って何なの?」
仏頂面でローズティーを飲みながら、ルサリィはアープに尋ねる。
「男性をターゲットにした媚薬……のようなものだと聞きました。どこで扱われていたかはルサリィお嬢様の前では言えませんが、まあ不評だったようなので捨てていたようです」
「ところが捨てていた池の中には雑魔と化したスライムがいて、魔法薬の影響で男性を狙うようになったワケね。しかも女性相手では無反応とは……、分かりやすいわね」
ルサリィが先程眼を通した報告書の中には、スライムが女性を相手にした場合も書かれていた。
アープや他の女性魔術師達がスライムの触手に攻撃しようと近付いたところ、眼にも止まらぬ速さで池に戻ったらしい。
しかも池に戻ったスライムは水属性のせいで、どこにいるのか見ても分からない。
その上、現場の池は広くてそこそこ深いので、入って探すことは困難となる。
「恐らくですが、女性ハンターが危険を承知で池に入っても、スライムは逃げるだけでしょう。エサ……いえ、囮役の男性ハンターがいた方が、あちらから喜んで襲ってくるだけに倒すのは楽でしょうね」
「……ますます男性ハンターが参加しなさそうだわ」
ルサリィは指で痛むこめかみを押すも、事件はよりにもよってウィクトーリア家の領地内で起きている。
このまま放置しておけば、『ウィクトーリア家の領地内で、男のみ襲われる雑魔がいる』と話が広がるだろう。
仕事に影響が出るのはもちろんのことだが、ルサリィを信じて領地を預けている両親に知られればとんでもないことになる。
ルサリィの父であり、領主であるマルセドは娘に愛情は持っているものの、それでも仕事となれば別だ。
母のミナーヴァもそれは同じであり、両親の信用を失えば、ルサリィは今の生活を変更させられるだろう。
――早急に、解決しなければならない。
「まあわたし達がどうこう言っててもはじまらないわ。とにかく、ハンター達に依頼をしに行きましょう」
解説
◎山の中にある大きな池に潜む、スライム雑魔を退治することが目的です。
○現場について
山の中にある池は広く、深さは1・5メートルほどです。
雨によって水の量が増えて濁っており、覗いてもスライムは見づらくなっております。
周囲にはたくさんの木が生えています。
●スライム雑魔について
池の中に潜んでいまして、妙な魔法薬のせいで男ばかりを狙ってきます。
基本的には一メートルほどの大きさですが、触手を伸ばして男を捕らえようとしてきます。
触手は三~五メートルほど伸びますが、長く伸びるほどに細くなって強度は脆くなります。
触手には麻痺成分がありまして、肌に触れると痺れて動けなくなっていきますのでご注意を。
その後、池の中に引きずり込もうとします。
アープ達が継続調査をしたところ、新たに判明したことがあります。
基本的には女性に無反応のスライム雑魔ですが、しつこく池の中に攻撃をしていくと、怒って触手をムチのように振るってきました。
どうやら女性のみで攻撃をすると、スライム雑魔は二倍の戦闘力を発揮するようです。
池の中に潜んではいますが、触手が伸ばせる範囲がギリギリになると本体が池から出てくることも分かりました。
なので男性ハンターが囮となって触手をめいっぱい伸ばさせるか、女性ハンターがわざと怒らせて触手を振るわせるか、どちらかをすれば本体が池から出てくるので、そこを攻撃して倒すと良いでしょう。
数は恐らく五~八体だと思われます。
○現場について
山の中にある池は広く、深さは1・5メートルほどです。
雨によって水の量が増えて濁っており、覗いてもスライムは見づらくなっております。
周囲にはたくさんの木が生えています。
●スライム雑魔について
池の中に潜んでいまして、妙な魔法薬のせいで男ばかりを狙ってきます。
基本的には一メートルほどの大きさですが、触手を伸ばして男を捕らえようとしてきます。
触手は三~五メートルほど伸びますが、長く伸びるほどに細くなって強度は脆くなります。
触手には麻痺成分がありまして、肌に触れると痺れて動けなくなっていきますのでご注意を。
その後、池の中に引きずり込もうとします。
アープ達が継続調査をしたところ、新たに判明したことがあります。
基本的には女性に無反応のスライム雑魔ですが、しつこく池の中に攻撃をしていくと、怒って触手をムチのように振るってきました。
どうやら女性のみで攻撃をすると、スライム雑魔は二倍の戦闘力を発揮するようです。
池の中に潜んではいますが、触手が伸ばせる範囲がギリギリになると本体が池から出てくることも分かりました。
なので男性ハンターが囮となって触手をめいっぱい伸ばさせるか、女性ハンターがわざと怒らせて触手を振るわせるか、どちらかをすれば本体が池から出てくるので、そこを攻撃して倒すと良いでしょう。
数は恐らく五~八体だと思われます。
マスターより
そろそろ梅雨の季節ですね。
なので今回は梅雨っぽい戦闘系のシナリオにしてみました!
男性ハンター達が参加するとエラい目に合いそうですが、仲間達と協力すれば楽に敵を倒せるかもしれません。
また女性ハンターのみでの討伐になりますと、スライム雑魔の戦闘力は二倍になってしまいますのでご注意ください!
戦闘シナリオでもコメディになるかシリアスになるか、それは参加する皆さま次第になります★
なので今回は梅雨っぽい戦闘系のシナリオにしてみました!
男性ハンター達が参加するとエラい目に合いそうですが、仲間達と協力すれば楽に敵を倒せるかもしれません。
また女性ハンターのみでの討伐になりますと、スライム雑魔の戦闘力は二倍になってしまいますのでご注意ください!
戦闘シナリオでもコメディになるかシリアスになるか、それは参加する皆さま次第になります★
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/13 03:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/28 16:55:20 |
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【相談】スライム対策会議室 帳 金哉(ka5666) 鬼|21才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/05/31 17:22:15 |