ゲスト
(ka0000)
アタッチメント
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/01 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/06/15 07:30
オープニング
●ある村で
ベリト――歪虚メフィスト(kz0178)――とハンター達が死闘を繰り広げていたその時、巡礼路上の小さい村でも戦いが行われていた。
天使の姿を模した歪虚とハンター達、そして、王国の兵士達の戦いは村を巻き込んでの一進一退の攻防の中にあった。
「兵士達が護衛し、村人のほとんどは退避した。あとは俺達も退くだけだ」
慣れない様子で剣を握る青年が叫ぶ。
「退けないわ! 大事な故郷を! 義父の無念を! このままにしておけない!」
機導術を操り、マテリアルの光を歪虚に放ちつつ、女性ハンターが青年に応える。
歪虚からの攻撃を仲間のハンターが盾で防ぐ――が、その勢いは盾を砕いて襲い掛かった。
「貴方は、この人と下がって! ここは、私が行きます!」
「ラティン、ダメだ! 君も下がってくれ!」
青年は叫んだ。
歪虚の襲撃で村長である父を失った。ハンター達が歪虚を抑えている間に、右往左往して混乱する村人達を王国兵士達は雑魔の群れから守りながら退避させた。
もはや、これ以上の戦闘は必要ない。村が破壊されるだろうが、命さえあれば、また、いつか取り戻せるはずだから。
「義父の仇です!」
ラティンと呼ばれた女性ハンターに青年の声は届いていなかった。
青年との婚約をつい先日行ったばかり。小さい頃から知る義父は涙を流して喜んでくれた。それなのに……それなのに……。
「たかが人間が、この僕になにができる」
白銀の翼を持つ美少年の姿を模した歪虚が言った。
戦いでこの歪虚もかなりの深手を負っているはずだが、自信満々を装っている。
「僕の攻撃を避けれるかな?」
余裕ぶって繰り出した攻撃が仇となった。
女性ハンターはその攻撃を避ける事もせず、真正面から受け止めると、差し違える様に機導術を放つ。
「絶対に、絶対に許さない!」
「ば、ばかな……」
相打ちだ。歪虚はボロボロと崩れ逝く中、見た。
人間の青年の姿が目に入る。会話の状況から親しい中ではあるようだ。ならば……最後の最後まで苦しませてやろうと思う。
「これは、僕を倒した褒美だよ。君は『僕ら』と共になればいい」
意識が既にないのは女性にとって幸いだっただろう。
歪虚は女性と唇を重ね、負のマテリアルを流し込んだ。
「ラティンィィィィン!!!」
青年の叫びだけが静まり返る戦場に響いた。
●愛執
「王国なんて必要ない! この村にはラティンが居るんだ!」
蔵の前で青年と村人達が叫んでいた。
ラティンは小さい頃から明るくて元気な女の子だった。覚醒者としての素質があり、村が困った時はハンターの仕事ではなくとも助けに来てくれた。
だから、村人全員から愛されていた。村長の息子である青年との婚約も、それは、祭りかという程の盛り上がりだった。
「そのラティンというのは、雑魔化しているのだろう。テスカ教団が残した物をそのままにはできん」
困った表情を浮かべているのは、王国の兵士であった。
戦死した一人のハンターが、安置されていた蔵の中で雑魔化していたのだ。
蔵の入り口は閉ざしてあるので、雑魔が村の中に出て来る事はないが、このまま、放置しておくわけにもいかない。
「あんたらは守れなかっただけではなく、奪っていくのか!」
青年の怒りの言葉に、他の村人達も賛同して声を荒げる。
もはや、収拾がつけられない。
「……これは、仕方ないが、我々では無理だ……」
兵士達は村人らの罵声を浴びながら、村を出た。
●正義
報告を受けて、王国から騎士団が派遣される事になった。
それも、歪虚を専門に追跡し、討伐する隊だという。
「貴方が、暫定の村長ですか」
女性騎士――ソルラ・クート(kz0096)――が、冷たく言い放つ。
その雰囲気はどこか、怒りを感じさせるものであった。
「そ、そうだ。王国の騎士が何の用だ?」
「……私達は雑魔を討伐しに来ました」
「と、討伐なんて必要ない。彼女は村の守り神として、このままでいいんだ!」
青年の言葉に村人達が続く。
蔵の中に閉じ込めておけば脅威は今のところ、無い。
次第に大きくなる村人達の声を、しばらく、ソルラは黙って聞いていた。だが、やがて、肩を震わせながら叫んだ。
「……人は、死んだら大地に消え、魂は天へと昇る! そこに居るのは、ただの雑魔です!」
「ラティンは! ラティンは大切な人なんだ! たとえ、雑魔になったとしても、彼女を二度も失いたくないんだ!」
失った愛。失った未来。失った幸せ……彼女との思い出が走馬灯のように青年の脳裏に流れた。
「……だったら、歪虚幇助の罪で、邪魔する者を裁くだけです」
静かに、怒りを感じさせる言葉でソルラは言った。
ソルラが率いるアルテミス小隊は、歪虚や雑魔に関する事であれば、ある一定の裁量権を持つ。歪虚や雑魔を匿う者を捕らえる事も可能だ。
任務とはいえ、そんな台詞を発した自分に嫌気を感じながらソルラは言葉を続けた。
「……明日の朝まで待ちます。その間にどうするか決めて下さい」
女性騎士は踵を返した。
胸を張り、威風堂々と歩く。でないと、虚勢が見抜かれるのではないかと思ったからだ。
ベリト――歪虚メフィスト(kz0178)――とハンター達が死闘を繰り広げていたその時、巡礼路上の小さい村でも戦いが行われていた。
天使の姿を模した歪虚とハンター達、そして、王国の兵士達の戦いは村を巻き込んでの一進一退の攻防の中にあった。
「兵士達が護衛し、村人のほとんどは退避した。あとは俺達も退くだけだ」
慣れない様子で剣を握る青年が叫ぶ。
「退けないわ! 大事な故郷を! 義父の無念を! このままにしておけない!」
機導術を操り、マテリアルの光を歪虚に放ちつつ、女性ハンターが青年に応える。
歪虚からの攻撃を仲間のハンターが盾で防ぐ――が、その勢いは盾を砕いて襲い掛かった。
「貴方は、この人と下がって! ここは、私が行きます!」
「ラティン、ダメだ! 君も下がってくれ!」
青年は叫んだ。
歪虚の襲撃で村長である父を失った。ハンター達が歪虚を抑えている間に、右往左往して混乱する村人達を王国兵士達は雑魔の群れから守りながら退避させた。
もはや、これ以上の戦闘は必要ない。村が破壊されるだろうが、命さえあれば、また、いつか取り戻せるはずだから。
「義父の仇です!」
ラティンと呼ばれた女性ハンターに青年の声は届いていなかった。
青年との婚約をつい先日行ったばかり。小さい頃から知る義父は涙を流して喜んでくれた。それなのに……それなのに……。
「たかが人間が、この僕になにができる」
白銀の翼を持つ美少年の姿を模した歪虚が言った。
戦いでこの歪虚もかなりの深手を負っているはずだが、自信満々を装っている。
「僕の攻撃を避けれるかな?」
余裕ぶって繰り出した攻撃が仇となった。
女性ハンターはその攻撃を避ける事もせず、真正面から受け止めると、差し違える様に機導術を放つ。
「絶対に、絶対に許さない!」
「ば、ばかな……」
相打ちだ。歪虚はボロボロと崩れ逝く中、見た。
人間の青年の姿が目に入る。会話の状況から親しい中ではあるようだ。ならば……最後の最後まで苦しませてやろうと思う。
「これは、僕を倒した褒美だよ。君は『僕ら』と共になればいい」
意識が既にないのは女性にとって幸いだっただろう。
歪虚は女性と唇を重ね、負のマテリアルを流し込んだ。
「ラティンィィィィン!!!」
青年の叫びだけが静まり返る戦場に響いた。
●愛執
「王国なんて必要ない! この村にはラティンが居るんだ!」
蔵の前で青年と村人達が叫んでいた。
ラティンは小さい頃から明るくて元気な女の子だった。覚醒者としての素質があり、村が困った時はハンターの仕事ではなくとも助けに来てくれた。
だから、村人全員から愛されていた。村長の息子である青年との婚約も、それは、祭りかという程の盛り上がりだった。
「そのラティンというのは、雑魔化しているのだろう。テスカ教団が残した物をそのままにはできん」
困った表情を浮かべているのは、王国の兵士であった。
戦死した一人のハンターが、安置されていた蔵の中で雑魔化していたのだ。
蔵の入り口は閉ざしてあるので、雑魔が村の中に出て来る事はないが、このまま、放置しておくわけにもいかない。
「あんたらは守れなかっただけではなく、奪っていくのか!」
青年の怒りの言葉に、他の村人達も賛同して声を荒げる。
もはや、収拾がつけられない。
「……これは、仕方ないが、我々では無理だ……」
兵士達は村人らの罵声を浴びながら、村を出た。
●正義
報告を受けて、王国から騎士団が派遣される事になった。
それも、歪虚を専門に追跡し、討伐する隊だという。
「貴方が、暫定の村長ですか」
女性騎士――ソルラ・クート(kz0096)――が、冷たく言い放つ。
その雰囲気はどこか、怒りを感じさせるものであった。
「そ、そうだ。王国の騎士が何の用だ?」
「……私達は雑魔を討伐しに来ました」
「と、討伐なんて必要ない。彼女は村の守り神として、このままでいいんだ!」
青年の言葉に村人達が続く。
蔵の中に閉じ込めておけば脅威は今のところ、無い。
次第に大きくなる村人達の声を、しばらく、ソルラは黙って聞いていた。だが、やがて、肩を震わせながら叫んだ。
「……人は、死んだら大地に消え、魂は天へと昇る! そこに居るのは、ただの雑魔です!」
「ラティンは! ラティンは大切な人なんだ! たとえ、雑魔になったとしても、彼女を二度も失いたくないんだ!」
失った愛。失った未来。失った幸せ……彼女との思い出が走馬灯のように青年の脳裏に流れた。
「……だったら、歪虚幇助の罪で、邪魔する者を裁くだけです」
静かに、怒りを感じさせる言葉でソルラは言った。
ソルラが率いるアルテミス小隊は、歪虚や雑魔に関する事であれば、ある一定の裁量権を持つ。歪虚や雑魔を匿う者を捕らえる事も可能だ。
任務とはいえ、そんな台詞を発した自分に嫌気を感じながらソルラは言葉を続けた。
「……明日の朝まで待ちます。その間にどうするか決めて下さい」
女性騎士は踵を返した。
胸を張り、威風堂々と歩く。でないと、虚勢が見抜かれるのではないかと思ったからだ。
解説
●目的
雑魔の討伐
●内容
村の蔵の中に潜む雑魔を討伐する
●蔵
縦横約20メートル、高さ5メートル程のレンガ組みの蔵。階層なし
出入り口は一か所のみ。壁には小さい格子窓がいくつか取り付けられている
蔵に保管されている物はない
●雑魔
若い女性ハンターの背中に白銀の翼を生えている
能力は不明だが、蔵の中を飛び回っている様子はなく、中央部分をぐるぐるしている
人間並みの知能はなく、コミュニケーションは取れないが意味不明の叫びをする事がある
PL情報:機導術に似た特殊能力を使用してくる
●青年
暫定の村長であり、女性ハンターの婚約者
素人なので剣の腕前は悪い
●村での流れ
オープニングが昼過ぎとし、そこからリプレイが開始されます
ハンターの皆さんはソルラと共に村にやって来ています
早朝までの行動は常識の範囲内で自由です
●ソルラ
人物の紹介はNPC欄を参照の事
●アルテミス小隊
同行の小隊兵士は数名。戦闘というよりかは村人達への牽制員としての側面が強い
(戦闘はハンター達とソルラで行う為です)
◎小隊への登録
当依頼は受ける事により自動的にアルテミス小隊登録ハンターとなります
拒否する事も可能ですので、その際は、プレイングにその旨を記載して下さい
登録されたハンターは称号『アルテミス』を付与させていただきます
まれに、『アルテミスの○○』と付く場合も、あるかもしれません
登録ハンターは、当小隊による依頼時に、必要であれば、『通常馬』『電動スクーター』『道具のみのアイコンがついた道具類』を借りる事ができます(悪質でない限り、壊れても弁償の必要はありません)
雑魔の討伐
●内容
村の蔵の中に潜む雑魔を討伐する
●蔵
縦横約20メートル、高さ5メートル程のレンガ組みの蔵。階層なし
出入り口は一か所のみ。壁には小さい格子窓がいくつか取り付けられている
蔵に保管されている物はない
●雑魔
若い女性ハンターの背中に白銀の翼を生えている
能力は不明だが、蔵の中を飛び回っている様子はなく、中央部分をぐるぐるしている
人間並みの知能はなく、コミュニケーションは取れないが意味不明の叫びをする事がある
PL情報:機導術に似た特殊能力を使用してくる
●青年
暫定の村長であり、女性ハンターの婚約者
素人なので剣の腕前は悪い
●村での流れ
オープニングが昼過ぎとし、そこからリプレイが開始されます
ハンターの皆さんはソルラと共に村にやって来ています
早朝までの行動は常識の範囲内で自由です
●ソルラ
人物の紹介はNPC欄を参照の事
●アルテミス小隊
同行の小隊兵士は数名。戦闘というよりかは村人達への牽制員としての側面が強い
(戦闘はハンター達とソルラで行う為です)
◎小隊への登録
当依頼は受ける事により自動的にアルテミス小隊登録ハンターとなります
拒否する事も可能ですので、その際は、プレイングにその旨を記載して下さい
登録されたハンターは称号『アルテミス』を付与させていただきます
まれに、『アルテミスの○○』と付く場合も、あるかもしれません
登録ハンターは、当小隊による依頼時に、必要であれば、『通常馬』『電動スクーター』『道具のみのアイコンがついた道具類』を借りる事ができます(悪質でない限り、壊れても弁償の必要はありません)
マスターより
●挨拶
皆さま、おはようございます。赤山です。予定なく急遽となるシナリオですが、語る必要はないでしょう。
●攻略のヒント
先に宣言しておきます。雑魔の討伐=『普通』です
雑魔を討伐できなければ、依頼は失敗します
達成度を上げるには、登場人物らの心情変化は欠かせない要素です
皆さま、おはようございます。赤山です。予定なく急遽となるシナリオですが、語る必要はないでしょう。
●攻略のヒント
先に宣言しておきます。雑魔の討伐=『普通』です
雑魔を討伐できなければ、依頼は失敗します
達成度を上げるには、登場人物らの心情変化は欠かせない要素です
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/04 15:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓、です メトロノーム・ソングライト(ka1267) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/05/31 20:23:49 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/27 11:40:04 |